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- FILENAME: text_312101-1.txt
- みたまの声: きゃー! はや~い!
- ももこ: …ふぅ… 満足したか?
- みたま: ううん 次はもっと速く引っ張って?
- ももこ: もっと!?
- ももこ: っていうか まだ引っ張らせる気なのか?
- ももこ: スピードを求めるなら 自分で泳いだ方が速いだろ…
- みたま: もぅ~!
- みたま: 自分で泳ぐのと 浮き輪を引っ張ってもらうのは
- みたま: 全然別なのよぉ
- ももこ: …はぁ、わかったよ もう1回だけだからな
- みたま: はぁ~い!
- みたま: じゃあ、そのあとでわたしが ももこを引っ張ってあ・げ・る
- ももこ: いや…引っ張って欲しいって わけじゃなくてさ…
- みたま: じゃあ、砂に埋まって デトックスする~?
- みたま: それとも、 海岸で青春の追いかけっこ?
- みたま: …いえ 夏の海の定番と言えば…
- みたま: そ~れっ!
- バシャッ
- ももこ: わっ! 冷たっ
- ももこ: やったなぁ~ それー!
- バシャッ
- みたま: きゃあっ!
- みたま: もうっ~ ももこ、こそ~
- ももこ: あはは
- みたま: うふふ
- ももこ: あははっ
- みたま: うふふ~♪
- みたま: こういう青春がお望み?
- みたま: いいわよぉ 付き合っちゃう♪
- ももこ: …………
- みたま: もしかして、呆れてるぅ…?
- ももこ: …いや、調整屋が 楽しそうで何よりだよ
- ももこ: けどさ…
- ももこ: アタシらはただ遊びに 来たわけじゃないだろ?
- みたま: もちろん 忘れてないわよ~?
- FILENAME: text_312101-2.txt
- <数日前…>
- ももこ: 渚のベストコンビコンテスト…?
- みたま: その優勝賞品についてくる副賞が どうしても欲しくて…
- ももこ: …何が欲しいんだ? 変な食材とか言わないよな?
- みたま: ううん… わたしが欲しいのは招待券…
- みたま: 特別イベント・駄菓子ワールドの スペシャル招待券よぉ~!
- みたま: ミィに内緒で手に入れて プレゼントしたいの
- ももこ: あっ、妹のためか…
- みたま: もしかして、わたしの手料理を 期待していたの?
- みたま: ごめんなさい… 今回は違うの
- ももこ: 今回も何も前回がないだろ
- ももこ: そうじゃなくて…
- ももこ: みかげちゃんを溺愛してるって 聞いてたけど
- ももこ: ホントに大切にしてるんだって 思ってさ
- みたま: 可愛い妹だもの
- みたま: …それでね
- みたま: 可愛いミィのために招待券を 手に入れたいんだけど
- みたま: “コンビ”って言うだけあって ふたり1組での参加が条件なの
- ももこ: …うん?
- みたま: だけど、相手がいなくて…
- ももこ: 十七夜さんは?
- みたま: 予定があるみたいなのよね…
- みたま: メインの優勝賞品は、 ホタテBBQ食べ放題なんだけど
- みたま: 副賞には、招待券のほかにも
- みたま: モカウサギの巨大ぬいぐるみ なんかもあるらしくてねぇ~?
- みたま: レナちゃんやかえでちゃんも 好きじゃなかったかしら…?
- ももこ: そうだけど…?
- みたま: ちらっ… ちらちら~?
- ももこ: …もしかして アタシ誘われてる?
- みたま: うん
- ももこ: …………
- みたま: ダメ…?
- ももこ: いや、ダメとかじゃなくて…
- ももこ: いつもだったら…
- ももこ: 知り合いの魔法少女たちに 声かけて押しかけるだろ?
- ももこ: “物量作戦よ!”とか言ってさ
- みたま: えっ! わたしってそんなイメージなの?
- ももこ: …………
- みたま: ももこ? どうして目をそらすの?
- ももこ: …ユニオンの子たちを 集めなかったのは意外ってだけ
- みたま: …それもちょっと考えたんだけど
- みたま: ミィには、ユニオンと 距離を置くように言ってるから
- みたま: みんなをわたしのワガママに 付き合わせるのはちょっと、ね?
- ももこ: アタシはいいんだ?
- みたま: …ダメ?
- ももこ: いいよ 付き合う
- ももこ: レナとかえでに 巨大モカウサギあげたいし
- みたま: きゃあー! さすがももこ!大好きよ!
- ももこ: はいはい
- みたま: そうと決まれば善は急げ… 買い物にでかけましょう!
- ももこ: えっ! いまから!?
- ももこ: ホント…自由だな
- FILENAME: text_312101-3.txt
- みたま: そのあと、 一緒に買い物に行ったら
- みたま: 最後にとんでもない アクシデントがあったのよねぇ…
- ももこ: 途中までは順調だったんだけどな
- ももこ: …買い物って何を買うんだ? 水着なら持ってるけど…
- みたま: あら、せっかくの海なのよ?
- みたま: コンテストに参加するだけじゃ もったいないじゃない
- みたま: 遊び尽くさなきゃ、ねぇ?
- ももこ: …朝から行って 遊ぶつもりなんだな
- みたま: そうっ! 楽しみだわ~
- みたま: 海水浴グッズのコーナーが あるみたいだし行きましょう!
- ももこ: おっ…
- ももこ: …………
- みたま: ふーん…
- みたま: (可愛い柄の レジャーシートね…)
- みたま: (調整しているときに 見ていたから)
- みたま: (可愛いものが好きなのは 知っていたけど…)
- ももこ: …うーん…
- みたま: ふふっ
- ももこ: …な、なんだよ ニヤニヤして…
- みたま: レジャーシートは、 そのかどっこパンダの柄にする?
- みたま: パラソルを同じ柄で あわせてもいいと思うわぁ
- ももこ: えっ…!
- ももこ: …でも、砂まみれになっちゃうし 実用的な方が良くないか…?
- みたま: そう?
- ももこ: …アタシには似合わないし
- ももこ: いや、でも調整屋が そういうの好きなら…
- ももこ: アタシは、その柄でもいいけど…
- みたま: ふふっ…
- みたま: (ホントに 可愛いものが好きなのねぇ)
- みたま: (百面相しちゃって、 可愛い…)
- ももこ: だから、なんなんだよ… やっぱり変って言いたいのか?
- みたま: ももこが可愛いなぁ~って
- ももこ: はぁっ!?
- ももこ: …………
- ももこ: …買い物が目的じゃなくて
- ももこ: いつもみたいに、アタシを からかって遊ぶのが目的だろ…
- みたま: そんなに照れないでぇ?
- ももこ: 照れてないっ…!
- みたま: それより… この花柄の浮き輪はどう?
- ももこ: あっ…! 可愛い…
- みたま: それとも、こっちの 海っぽい柄の方がいいかしら?
- ももこ: 確かに、海に行くなら 浜辺モチーフも可愛いよな…
- みたま: (調整しているときに 見えちゃうより…)
- みたま: (こうして、一緒にいるときに 見れる方がいいわねぇ)
- ももこ: ふぅ… 色々見たわりに買わなかったな…
- みたま: だって、 お小遣いは限られてるもの…
- みたま: その分、しっかり選ばないと
- ももこ: 調整屋って、その辺 意外としっかりしてるよな
- ももこ: …あっ、そうだ ちょっと日焼け止め買ってくる
- みたま: あら… 買い忘れちゃったの~?
- ももこ: いや、いつも使ってるやつが さっきのところになくてさ
- ももこ: ドラッグストアに行って来るよ
- ももこ: 調整屋はどうする?
- みたま: ちょっと買うものがあるから その間に行って来るわ
- ももこ: わかった じゃあ、あとで!
- みたま: ええ 終わったらここに戻るから
- みたま: (ホタテだけじゃ味気ないし 手に入ってよかったわぁ)
- みかげの声: …あれ、姉ちゃ?
- みたま: えっ、ミィ…?
- FILENAME: text_312101-4.txt
- みたま: (ホタテだけじゃ味気ないし 手に入ってよかったわぁ)
- みかげの声: …あれ、姉ちゃ?
- みたま: えっ、ミィ…?
- みかげ: やっぱり、姉ちゃだ! どうしてここに?
- みたま: えっ…
- みたま: えっと~…
- みたま: (駄菓子ワールドのことは まだ内緒だから)
- みたま: (海に行くことも言えないし…)
- みたま: ここでしか買えない 食材があって…
- みかげ: ――っ!?
- みかげ: そ、そうなんだ…
- みたま: ミィこそ、どうしたの…?
- みかげ: ミィはね 偵察!
- みたま: 偵察…?
- みかげ: 駄菓子コーナーを偵察して
- みかげ: 新しい駄菓子が出てるか 見張ってるの!
- みたま: まぁ…
- みかげ: 新しい駄菓子があったら 姉ちゃにも教えてあげるね
- みたま: ええ、楽しみにしているわぁ
- みかげ: あっ! すーたん待たせてるんだった!
- みかげ: ミィ、行くね!
- みたま: 遅くなる前に帰って来るのよ
- みかげ: はーい!
- みたま: …はぁ… うまくごまかせたみたい…
- ももこの声: 調整屋ー!
- ももこ: ごめん 待たせたよな…
- みたま: 大丈夫よ わたしも戻って来たところ
- みたま: でも、日焼け止めを買うにしては 時間がかかったわねぇ…
- ももこ: …あー、それがさ レナとかえでに会っちゃって…
- ももこ: ごまかしてた…
- みたま: あらぁ、わたしと一緒ね
- みたま: わたしもミィと会って 焦っちゃったわ~…
- ももこ: はははっ…
- ももこ: そういえば、水着は買えたのか?
- みたま: えっ? 買わないけど…?
- ももこ: えっ…? それで別行動だったんじゃ…?
- みたま: ふふっ、それは… 調整屋に帰ってのお楽しみよぉ~
- ももこ: …?
- ももこ: それから調整屋に戻って
- ももこ: この水着姿に 調整してもらったんだっけ
- ももこ: 急に言い出すから、今度は何を 企んでいるのかと思ったよ…
- みたま: あらぁ、ヒドーイ…
- ももこ: …なんで変身させられてるんだ?
- みたま: いいから、いいからぁ は~い、目を閉じて…
- ももこ: …………
- ももこ: …閉じたよ
- みたま: じゃあ、行くわよぉ
- みたま: は~い♪ できあがり!
- ももこ: …………えっ…水着!?
- みたま: 一緒にお買い物をしたおかげで ももこの好みはわかったから
- みたま: ほらぁ、鏡を見てみてぇ?
- ももこ: …………
- ももこ: …可愛い アタシの好みど真ん中だ…
- みたま: でしょ~?
- みたま: ももこってば…
- みたま: 可愛いものだって似合うのに 自分じゃ着ないんだもの
- ももこ: いや…だってさ… アタシの柄じゃないし…
- みたま: こんなに可愛いのにぃ~?
- ももこ: ~っ…! からかうなよ!
- みたま: ふふっ、やっぱりももこって 反応がストレートよねぇ
- みたま: からかい甲斐があるわぁ~
- ももこ: やっぱりからかって…! 似合ってないんだろ…
- みたま: あら、似合っているのはホントよ
- みたま: 照れてるももこが 可愛いって言ってるの
- ももこ: ~~っ…! もう、やめてくれ…
- みたま: ふふっ♪
- みたま: ドキドキもしてるけど… ワクワクの方が大きいかもっ
- FILENAME: text_312102-1.txt
- <再びコンテスト当日…>
- みたま: ふぅ~ いっぱい泳いだわねぇ~
- ももこ: 調整屋は浮き輪に乗ってただけで いっぱい泳いだのはアタシだろ…
- ももこ: コンテストが 始まる前にもう疲れた…
- みたま: ここからが本番なのにぃ…
- ももこ: 結局何往復したと思ってるんだ…
- みたま: なんだかんだで遊んでくれる ももこの優しいところ好きよぉ
- ももこ: はいはい
- ももこ: …で、結局コンテストって 何するんだっけ?
- ももこ: アタシ、詳しく知らないんだけど
- みたま: そういえば、 説明してなかったわね
- みたま: 渚のベストコンビコンテストでは
- みたま: 参加者が渚にまつわる エピソードをプレゼンして
- みたま: 観客の投票で順位を決めるのよぉ
- ももこ: エピソードを…? それだけか?
- みたま: あとは、見た目のコンビ感とか
- みたま: エピソードを話すときの かけあいとかかしらぁ?
- みたま: とにかく、ふたりの息が 合っている必要があるの
- ももこ: つまり… コンビネーション?
- みたま: そうよ!
- みたま: そのために、こうして 水着を新調したんだから
- ももこ: …確かに、言われてみれば 小物とかおそろいだな
- みたま: でしょう? まずは見た目のインパクト!
- みたま: そして、 肝心のエピソードだけどぉ
- ももこ: もしかして、 朝から遊んでたのって…?
- みたま: ううん それはただ遊びたかったからよ
- ももこ: えっ!
- みたま: ふふ…わたしには とっておきのエピソードがあるの
- ももこ: …ん? とっておき…?
- みたま: 前にね、わたし…波にさらわれて 無人島に流されたじゃない?
- みたま: こんな面白いエピソード、 他にあると思う?
- ももこ: …ないな
- ももこ: ってか、 よく生きて帰って来たよな…
- ももこ: 流されたって聞いたときは みんな大騒ぎだったんだぞ…
- みたま: すぐに連絡したじゃない
- ももこ: それでも、無事に帰って来るまで 落ち着かないだろ…
- みたま: それは、ごめんなさい…
- ももこ: けど、いいのか?
- ももこ: コンビコンテストなのに アタシ関係ないぞ
- みたま: あるわよ
- みたま: ずっと心配しながら 待っててくれたんでしょう?
- みたま: さっきのカンジで話せば いけるはずよぉ!
- ももこ: …コンテスト 舐めすぎじゃないか?
- みたま: 大丈夫よぉ~!
- みたま: さぁ、コンテストまで まだ時間があるわ
- みたま: もう少し遊びましょ♪
- ももこ: わかったよ… 次は何をしたいんだ?
- みたま: なんでもしてくれるのぉ?
- ももこ: なんでもはしない!
- みたま: ざ~んねんっ!
- みたま: じゃあ、約束通り、わたしが 浮き輪を引っ張ってあげる
- ももこ: …まったく 調子いいんだよなぁ…
- ももこ: (でも…)
- ももこ: (レナたちに内緒で 買い物に行ったり…)
- ももこ: (こうして、海に来たりして)
- みたまの声: ももこ~! はやく、はやく~!
- ももこ: すぐ行くよ!
- ももこ: (ちょっと… 近くなったかな、調整屋と…)
- ももこ: (まぁ、もしレナやかえで、 みかげちゃんに見られたら)
- ももこ: (なんで連れてってくれないんだ って怒られそうだけど…)
- FILENAME: text_312102-2.txt
- みたま: ここがコンテスト会場のはず なんだけど…
- ももこ: …えっと… なんだ、アレ…
- あっちぃ… いつまで待たせるんだよ…
- あれ… あっちにも行列ができてる…?
- ふふっ…貴方もいらっしゃい… この先に、常夏の世界があるのよ
- な、なんだ…?
- ももこ: …なんか、様子が変だよな…? フラフラしてる…?
- みたま: この暑さに やられちゃったのかしら…?
- ももこ&みたま: ――っ!?
- みたま: 見て! 魔女の結界よ…!
- ももこ: 魔女の口づけを受けてたのか…!
- ももこ: いたな…
- ももこ: さっさと終わらせて コンテストに間に合わせる…!
- みたま: ええ、そうね! 調整屋さん張り切っちゃう~!
- ももこ: …戦うのはアタシだろ? 危ないから下がってろよ
- みたま: あらぁ カッコいい!
- みたま: そんなももこにわたしから 特別サービスしちゃおうかしらぁ
- ももこ: はっ!
- ももこ: くそっ… 浅いか…!
- みたまの声: ももこ!
- ももこ: 調整屋…? なんだいまの…?
- みたま: 目の前の魔女を倒しやすいように 一時的に調整したの
- みたま: さぁ、もう一度頑張って!
- ももこ: お、おうっ!
- ももこ: …なるほどな 攻撃の通りがいい…
- ももこ: これで、とどめだ…!
- みたま: お疲れ様、ももこ
- ももこ: 調整屋もな さっきのなんだ…?
- みたま: 水着姿にしたとき 一緒に調整したでしょう?
- みたま: そのときに、少しねぇ~
- ももこ: …少し?
- みたま: 詳しくは企業秘密よぉ
- みたま: ふふっ、でも誰かと連携して 魔女を倒すなんて初めてかも♪
- ももこ: …そっか
- ももこ&みたま: えっ…?
- レナ: あっ…
- かえで: あぁ~、会っちゃった…
- みかげ: …………むぅ…
- FILENAME: text_312102-3.txt
- ももこ&みたま: えっ…?
- レナ: あっ…
- かえで: あぁ~、会っちゃった…
- みかげ: …………むぅ…
- みたま: あ、あらぁ… どうしてここに?
- みかげ: え、えっとぉ… 魔女の気配がしたから…?
- みかげ: そんなことより… ヒドイよ、姉ちゃ…!!
- みかげ: ミィには…
- みたま: 可愛い子が海水浴に行くと 泡になっちゃうのよぉ…
- みかげ: えっ…泡に? どうして…?
- みたま: ミィの可愛さに 海の神さまが嫉妬して…
- みたま: 海の底に引きずり込んで 溶かしちゃうのぉ…
- みかげ: …ふーん、そうなんだ… じゃあ、ミィやめとこっかな…
- みかげ: って言ってたのに…! やっぱりウソだった!
- みたま: そ、それは…
- みたま: (ミィが子どもだけで 海に行ったら危ないと思って…)
- みかげ: レナたんとかえでたんから ウソって教えてもらったんだから
- ももこ: …まぁ、無理があるよな その話…
- レナ: ちょっと、ももこ…
- レナ: 何、自分は関係ありません~ って顔してるのよ!
- ももこ: えっ…? アタシ?
- レナ: レナたちに黙って海に来るなんて 許さないんだから…!
- かえで: ヒドイよ…ももこちゃん…
- ももこ: うっ…それは…
- ももこ: …どうする? かなり怒ってるぞ…
- みたま: うーん…ごまかすのは 難しそうよね…正直に言うしか…
- ももこ: そうだな…
- ももこ: 実はさ… ふたりのためだったんだ…
- レナ: えっ…?
- かえで: 私たちの?
- みたま: わたしもそう… ミィに喜んで欲しくて…
- みんな: …………
- ももこ: そういうわけで、 コンテストに出ようと思って…
- レナ: …そのわりには 楽しそうに遊んでたじゃない
- かえで: 浮き輪を引っ張り合いっこして 浜辺で追いかけっこしてたね…
- みかげ: う、うん…! 楽しそうに遊んでた…!
- みたま: そこは…ほらぁ… 海だから…?
- ももこ: …いや、待て なんで知ってるんだ?
- レナ: あっ!
- ももこ: もしかして、 偶然会ったんじゃなくて…
- みたま: 尾行してたのね…
- かえで: ふ、ふゆっ…!
- レナ: だ、だって…! ももこが内緒にするから…!
- みかげ: ミィだって、 姉ちゃが内緒にしなかったら
- みかげ: こんなことしなかったよ…?
- ももこ: あのなぁ…
- みんな: うぅ…
- 「渚のベストコンビコンテスト まもなく受付終了となります! ご参加を検討している方は お急ぎくださーい!」
- みたま: あっ、大変! 話はあとね!
- ももこ: とりあえず行こう!
- みたま: サプライズでプレゼントしようと 思っていたのに失敗しちゃって…
- ももこ: こっちが サプライズだったよなぁ…
- 「あはは~」
- みたま: で、話の途中で こっちにきちゃったのよぉ…
- ももこ: はぁ… 改めてってなると気まずい…
- 「あははははっ」
- はい、ありがとうざいましたー!
- お友だちと妹さんと 仲直りできるといいですねー
- 投票の結果が出ました! 優勝は…
- 神浜市在住の ももこ&みたまコンビです!
- 「わぁあああああっ!」
- では、みなさまからの コメントを少しご紹介します!
- ・ありそうでなさそうなのがいい ・ついて来ちゃう お友だちと妹ちゃんが可愛い ・このあと気まずそう… 頑張ってねー
- みたま: やったわ~! 優勝よ!
- ももこ: こっちのエピソードにして よかったな
- みたま: わたしとももこの エピソードでもあるものねぇ~♪
- レナ: は、恥ずかしい…
- かえで: …しょうがないよ 事実だもん…
- ももこ: …まぁ、結果オーライってことで この話はここまでにしないか?
- みたま: 行き違いがあっただけで お互い様ってことでどうかしら?
- レナ: …わかったわよ
- レナ: でも、副賞は レナのものだからね?
- かえで: えっ…! レナちゃんと私じゃなくて…?
- レナ: かえでには、いつでも好きなだけ 見せてあげるわよ
- かえで: そ、そんなぁ…
- みかげ: ちゃっかり所有権を… レナたんやるね…!
- みたま: ミィは真似しちゃダメよ…?
- FILENAME: text_312102-4.txt
- みたま: ―みたま― それではぁ 優勝を祝って…
- みたま: ―みたま― かんぱーい!
- みんな: ―みんな― か、かんぱーい!
- みたま: もう、どうしたの?
- みたま: せっかくのホタテ食べ放題なのに みんな、暗い顔しちゃって
- みんな: …………
- ももこ: えっと… ホタテに何か混じってるような…
- みたま: ふふっ、 調整屋さん特製ソーセージよぉ!
- みかげ: 姉ちゃがこそこそ作ってたの アレだったんだ…
- レナ: ソーセージって あんな色だったっけ…
- みたま: 野菜が不足するかなぁって思って にらとかほうれん草を入れたの
- かえで: …絶対ソレ以外も 入ってる…と思う…
- ももこ: あー!そうだ! それより、ほら!
- ももこ: せっかく手に入れたんだし プレゼントしないとな!
- みたま: ももこってば、 意外とせっかちねぇ~
- みたま: はい、ミィ 駄菓子ワールドの招待券よぉ!
- みかげ: ペアチケットだ! ありがとう、姉ちゃ!
- みたま: どういたしまして
- みかげ: どうしよっ、いつ行く? 明日?
- みたま: ん? 一緒に行くのはわたしでいいの?
- みかげ: うんっ! 姉ちゃがいい!
- みたま: …あらぁ 嬉しいこと言ってくれるわね
- ももこ: はい、この巨大ぬいぐるみは アタシからふたりに
- かえで: モカウサギ…! かわいい!
- レナ: ありがとう、ももこ…
- レナ: …………えへへ…
- ももこ: …喜んでもらえたな
- みたま: ええ… よかった…
- レナ: ねぇ、ももこ あとをつけたのは悪かったけど…
- レナ: もう秘密はなしよ
- かえで: うん…私たちのためなのは 嬉しかったけど…
- かえで: 隠し事されると… ちょっと寂しいなぁ…
- ももこ: …悪かったよ 約束する
- みかげ: 姉ちゃ、ミィも… これからは、秘密はなしにしてね
- みたま: …サプライズでもダメ?
- みかげ: ダメ…!
- みたま: わかったわ なるべくそうするから
- みかげ: なるべくなんだ…
- ももこ: …はは
- ももこ: (なんだかんだ言って 面倒見がいいのは)
- ももこ: (みかげちゃんが いるからかもな)
- ももこ: (コンテストに出なかったら わからなかったことだよな)
- レナ: 何、ニヤニヤしてんのよ
- かえで: さっそく隠し事…?
- ももこ: 違うよ、コンテストに出て よかったと思ってさ
- …………
- ももこ: 思ってた展開とは違うけど… 結果オーライだな
- FILENAME: text_312103-1.txt
- ももこ: ふぅ…食べ放題だからって 食べ過ぎたかな…?
- かえで: ホタテおいしかったね
- みかげ: ねぇねぇ、ミィ ジュース飲みたいなぁ~
- みかげ: しょっぱいもの食べたから 甘いものが飲みたいなぁ~
- みたま: …ジュースはいいけど
- みたま: わたしとももこは、BBQの 後片付けをしないといけないから
- みたま: 終わるまで待って?
- みかげ: ミィ、ひとりでいけるよ? おこづかい、もらえれば!
- みたま: ダメよ、 人が多いんだから危ないわ
- レナ: それなら、海の家まで レナが一緒に行ってもいいけど?
- かえで: 私も行くよ…?
- みかげ: やった!
- みかげ: レナたんとかえでたんと一緒なら 姉ちゃ、いいでしょ?
- みたま: え、ええ…
- みかげ: わーい! じゃあ、行ってきまーす!
- みたま: あらあら…いつの間にか あんなに仲良くなって…
- ももこ: …寂しいのか?
- みたま: えっ…?
- みたま: …寂しいというか 驚いたというか…
- みたま: う~ん…やっぱり寂しい…?
- ももこ: …はは
- みたま: どうして笑うの…?
- ももこ: 今日の調整屋は 普通の女の子に見えると思ってさ
- みたま: わたしはいつだって 普通のピチピチの17歳よぉ?
- ももこ: …そういうところだよ
- ももこ: 片付けも終わったのに 帰ってこないな…
- みたま: 何かあったのかしら…? 見に行ってみましょう
- …八雲さん
- ももこ: …ん? 調整屋の知り合いか?
- みたま: …………
- ももこ: 調整屋…?
- みたま: あの子…
- みたま: あの子は… わたしが水名女学園を 退学する原因になった子…
- 聞いたか八雲のやつ 都落ちして帰ってきたって
- 他の生徒を突き落としたんだって
- みたま: ちがう… わざとじゃなかった… わたしだって自分の身を守っただけ…
- みたま: 努力して…2年以上かけて 水名でもようやく受け入れられたって思った頃…
- みたま: 水名女学園で 信頼していた一番の友だちの 本当の姿を知ってしまった…
- みたま: 階段から本気で落とされかけたからだ
- みたま: わたしは反射的に身を躱して無事だったけど 避けた体は後ろのクラスメイトにぶつかって その子は階段を転げ落ちてしまった
- みたま: わたしが落とした…
- みたま: そして不幸にもその生徒は 学費免除対象のランクでわたしの上を行く
- みたま: 水名出身の生徒だった
- みたま: …………
- みたま: あの子が… どうしてこんなところに…?
- FILENAME: text_312103-2.txt
- ???: 『…………! …………屋…!』
- ???: 『…………か? 調整屋…!』
- ももこ: 調整屋…! 大丈夫か…?
- みたま: …………あっ…
- みたま: (ももこ…)
- ももこ: 具合が悪いのか? 熱中症だったら大変だな…
- ももこ: 休めるところに…
- みたま: …違うの… あの子…
- ももこ: …ん?
- みたま: あの子… 水名女学園に通っていたとき…
- みたま: わたしが… 階段から落としちゃった子なの…
- ももこ: えっ…?
- やっぱり、八雲さんだ…
- みたま: …………
- 急にごめんなさい…
- でも、さっきのコンテストで たまたま見かけたときから
- どうしても あのときのことを聞きたくて…
- みたま: …いまさら、 話すことなんてないと思うけど
- あるよ…
- だって、あのときのこと わざとじゃなかったんじゃない?
- 八雲さんが私のことを…
- わざと突き飛ばして 階段から落としたって聞いたけど
- 本当は… ただの事故だったのかもって
- ずっと思ってて… 本当のことを知りたいの…
- みたま: …わたしがそうだと言えば あなたは信じるの?
- みたま: 違うでしょう?
- みたま: 信じたいことだけを 信じていればいいわ
- お願い、待ってよ!
- 一方の言い分だけで 本当のことなんてわかるわけない
- 私は私のことだから 本当のことを知りたいだけなの!
- なんの騒ぎ…?
- …ケンカじゃない?
- あれ…あの子さ… 八雲さんだよね…?
- 八雲って…騒ぎを起こして 水名を退学になったっていう…?
- うわぁ…海に来てまで 騒ぎ起こしてるの…?
- こわいね…
- みたま: (わたしの知らない顔だわ…)
- みたま: (…あのとき)
- みたま: (雑誌であることないこと 書き立てられたものね…)
- みたま: どうしよう… ミィが戻ってくるかもしれないのに…
- みたま: これ以上騒ぎになったら…
- ももこ: 『あのさ… よく知りもしないくせに そういうのは失礼じゃないか?』
- みたま: …ももこ…
- FILENAME: text_312103-3.txt
- ももこ: あのさ…
- ももこ: よく知りもしないくせに そういうのは失礼じゃないか?
- みたま: …ももこ…
- ももこ: 大したことじゃないから 関係ない人はどこか行ってくれ
- ももこ: 見世物じゃない
- …………
- …………
- 行こっ…
- ももこ: アンタも 場所を考えてくれないか?
- ももこ: 昔、何があったのか アタシは知らないけど…
- ももこ: こいつは、わざと誰かを 傷付けるヤツじゃない
- ももこ: 大勢人がいるところで 詰め寄るのはやめてくれ
- みたま: …ももこ
- みたま: (そうね… もう、あの頃とは違う)
- みたま: (わたしのために 怒ってくれる人がそばにいる…)
- みたま: 昔のわたしを知らないから 一緒にいても楽なんだって思ってた…
- みたま: でも、それだけじゃないんだって 今日、気が付いた
- みたま: ももこはいつもまっすぐでお人好し… そして、正しくないって思ったことに怒れる人 正そうとしてくれる人…
- みたま: それは、わたしに対しても同じ…
- みたま: わたしが間違っているときは 引き止めてくれる… 連れ戻そうとしてくれる
- みたま: 寄り添ってくれる十七夜とは違う …止めてくれる人
- みたま: …きっと、そんな存在なんだって
- …ごめんなさい
- いましかないって思ったら 周りが見えなくて…
- 八雲さんを 傷付けるつもりじゃなかったの
- …ごめんなさい 八雲さん
- みたま: …もう、いいわ
- それに、私もこの人と同じ考えで
- 八雲さんは わざと人を傷付ける人じゃない
- って思うから… 本当のことを知りたかったの…
- わざとじゃないなら
- 私のせいで八雲さんが 不名誉を被ったことになるから
- みんなの誤解を解きたくて…
- みたま: …………
- みたま: それも、いまさらよ
- みたま: わたしのせいにした人たちが 聞く耳を持つはずがないもの
- みたま: わたしのためを思うなら このまま、そっとしておいて
- みたま: つまらないことを 考えなくていいわ
- …………
- 八雲さん… 前となんだか変わったわね
- みたま: …必死に繕わなくても
- みたま: いまは信じてくれる人がいるって わかったから…
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- みかげ: ただいまー! 見て、姉ちゃ!
- みかげ: 海の家限定、お菓子のラムネ付き 飲み物のラムネ!
- レナ: すっごい並んでた…
- みかげ: それとね、かえでたんのお家で 作ってるスイカくれるって!
- かえで: いっぱいできちゃって…
- みかげ: いまからもらいに行くけど 姉ちゃたちも行く?
- みたま: あら、海で遊んでいかないの?
- みかげ: 水着持って来てないもん
- ももこ: …あっ、そうだったな
- レナ: …せっかくだし ふたりで海を満喫すれば?
- かえで: 渚のベストコンビだもんね…!
- みたま: じゃあ、お言葉に甘えて ももこをお借りしようかしらぁ
- みかげ: ももたんにも、 姉ちゃ貸してあげるね
- みかげ: 特別、だよ?
- ももこ: はは… ありがとう…?
- みかげ: じゃあ、かえでたん家の 家庭菜園にレッツゴー!
- みたま: さて、遊び尽くさないとねぇ?
- ももこ: そうだな 何から遊ぶ?
- みたま: お待たせ~
- みたま: 買ってきたわよぉ 座って食べましょう?
- みたま: ―みたま― は~い、あーん♪
- ももこ: ―ももこ― えっ…いや…
- みたま: ―みたま― 遠慮しないでぇ? わたしのおごりよ?
- ももこ: ―ももこ― そうじゃなくて…
- ももこ: ―ももこ― (いや、それはそれで…)
- ももこ: ―ももこ― (あとで何か要求されそうで 怖いんだけど…)
- みたま: ―みたま― もぅ~、照れてるの? わたしとももこの仲じゃない
- ももこ: ―ももこ― (…違うな)
- ももこ: ―ももこ― (直接お礼をするのが 恥ずかしくて)
- ももこ: ―ももこ― (からかってるだけだ…)
- ももこ: ―ももこ― …ありがたくもらっておくよ
- みたま: ―みたま― じゃあ、改めて… あ~ん♪
- みたま: どう? おいしい?
- ももこ: ああ、おいしいよ
- みたま: ふふっ、このおいしいアイスを 食べたからには…
- みたま: ももこには また付き合ってもらいま~す!
- ももこ: えっ… おごりじゃないのか?
- みたま: おごりと投資よ~?
- ももこ: …はぁ、調整屋は そういうヤツだよな…
- みたま: ふふっ やっぱり海に来てよかったわぁ~
- みたま: 昔のわたしを知っても 変わらないももこに 感謝しているのは本当
- みたま: わたしを理解してくれるのは 十七夜だけだと思ってた…
- みたま: 本当に分かり合える人なんて 他にはいないって…
- みたま: ももこもきっと… わたしの苦しみを 本当の意味では理解できないと思う
- みたま: でも、だからこそ… わたしにとってかけがえのない存在
- みたま: わたしがどうしようもなく間違えたときには きっと、叱って連れ戻そうとしてくれる
- みたま: でも、今日気付けたこのことは まだしまっておきたいの
- みたま: この胸の奥に大切に… 大切に、ねっ…?
- みたま: さぁて 絆も深まったことだし
- みたま: 次は何に 付き合ってもらおうかなぁ?
- ももこ: 絆…? そう、なのか…?
- みたま: そうなの!
- みたま: これからだって、いろいろ 付き合ってもらうんだからぁ!
- みたま: よろしくねぇ~?
- ももこ: 別にいいけどさ…
- みたま: ふふっ、じゃあ~ 手始めにどうしましょう…?
- みたま: また、アクティビティとかも いいわねぇ…
- みたま: 宝探しとかっ!
- ももこ: …付き合うのはいいけど 無人島とかは勘弁だからな
- みたま: あらぁ?
- みたま: そんなこと言っても 結局は付き合ってくれるくせにぃ
- ももこ: 付き合わせるの間違いだろ…
- みたま: ふふっ♪
- みたま: またももこと海に来たいなぁ… なーんてね
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