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- Shigure: …………
- Joker: また空を見上げてるのか、 シグレ。 スキだらけで危なっかしいぞ。
- Shigure: ご、 ごめんなさい、 父さん。父さんがそばにいたから安心しちゃつて… つい油断してしまいました。
- Joker: 俺だって常にお前を守れるわけではない。 油断するなら自軍の陣地だけにしろ。… お前にもしものことがあったら、 俺はお前を絶対に許さんからな。
- Shigure: …父さん。
- Joker: で、 空を見上げて何を思っていた? 空には何も見当たらないぞ。
- Shigure: そうなんです。 空には何もありません。だからこそ、 このどこまでも鄗空に吸い込まれていくような感覚になって… はあ… やっぱり空っていいですね。
- Joker: …何を言っているかさっぱりわからん。
- Shigure: 俺は夕方の、 紅茶色をした空が好きです… 父さんを思い出すので…
- Joker: …………そうか。だがお前は天馬で飛び上がって、空から地面を見る方が好きじゃないのか?
- Shigure: そうですね。 それをすると、 大抵の悩みは消えますから。でも、 地面から空をこうして見上げるのもいいものですよ。その魅力に、 今、 気づいたんです。
- Joker: どういうことだ?
- Shigure: 地面からなら、 父さんと一緒に… 空を見上げることができますから。
- Joker: ふつ。 だが、 俺はあまり空に興味がない。
- Shigure: それでもいいんです。大切なのは同じ時間を共有することですから。俺は父さんと… もっと一緒に過ごしたいです。
- Joker: …なるほどな。 それなら俺にも興味がある。 今まで、 あまりお前をかまってやれなかったからな。これからは時々… 一緒に空でも見上げるとするか。
- Shigure: はい!父さん!
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