Advertisement
Not a member of Pastebin yet?
Sign Up,
it unlocks many cool features!
- Grey: こんな日を狙って襲ってくるとは。 賊も粋じゃねえな。
- Hinoka: ああ。 皆が楽しんでいる時に奇襲をかけるなど卑怯極まりない… せっかくの祭りが台無しになってしまった。 グレイも楽しみにしていただろうに。
- Grey: いや、 母さん、 俺はもう子供でもない。祭りではしゃぐ時期はとうに過ぎた。
- Hinoka: そうか? だが、 この祭りには甘いものを売っている屋台もたくさんあるぞ。わたあめに果物を使った飴… 甘い匂いがそこかしこから漂ってくる。
- Grey: ああ、 この香り…俺も気になっていた。後で回る店は既に目星をつけてある。母さん、 迅速に賊を排除するぞ! 刻も早く祭りを再開させるためにな!
- Hinoka: ふふっ。 口では大人ぶっていてもまだまだ子どもだな。
- Grey: うるさいな… 砂糖が俺を呼んでるんだよ。
- Hinoka: お前は本当に甘いものに目がな。いな私も甘味は好きだが、 これほどではないぞ。いったい誰に似たんだか… グレイは甘いものの何がそんなに好きなんだ?
- Grey: そんなのわからない。 好きなものは好きとしかいいようがない。母さんだって、父さんのどこが好きかは説明できないだろ?
- Hinoka: な、なななっ! ? なんでそういう話になるんだ! ?
- Grey: 好きなものの話をしてたからな。 母さんの好きな人は父さんだろ?
- Hinoka: そ、 それは…そう…だが…
- Grey: なんだ、 歯切れが悪いなもう気持ちが冷めているのか?
- Hinoka: そんなわけないだろう! あんなに誠実な男は他にはいない!わ、 私は今でもサイゾウのことが"… サイソウの…ことが… …好きだ。
- Grey: ふっ。顔が真っ赤だぜ、 母さん。
- Hinoka: お、 お前! 母親をからかったな! 罰として今日は甘いものは買ってやらん!
- Grey: えぇっ! ? それはちょっとひどすぎだろ!
- Hinoka: いいや、 ちっともひどくはない! 私の純情をもてあそんだ罪、 思い知るがいい!
- Grey: す、 すまない、 母さん! 俺を許してくれ! 母さ-- ん!
Advertisement
Add Comment
Please, Sign In to add comment
Advertisement