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- Soleil: はあーあ…
- Kamui: ソレイユ、 どうしたの? ため息なんかついて。
- Soleil: あっ、 母さん。実は昨日、 変な夢を見ちやってさあ。あたし、 夢の中で竜を口説いてたんだよ。愛する母さんとか、かわいい女の子ならともかく、 竜って… ナンパのしすぎで、 ついにおかしくなっちゃつたのかなあ。
- Kamui: …ふふ。それって普通のことだと思うわよ。
- Soleil: 普通? どうして?
- Kamui: だって… あなたは誰の子かしら?
- Soleil: そりゃ、 あたしは母さんの子で… って、 ああ! そうか!
- Kamui: ええ。 ソレイユは竜の血を受け継いでいるのだもの。だから、 竜の夢を見ても… 全然おかしくないと思うわ。
- Soleil: な、 なるほど- ! あたしも竜になれるもんね!でも、 それで納得していいのかな…
- Kamui: 母さんはうれしいわよ。
- Soleil: あたしも、 こんなに可愛い母さんに似てるってことはうれしいよ?でも、 どうせ似るなら…母さんの持ってる癒やされる雰囲気に似たかったなあ。
- Kamui: 癒やされる…あたしが?
- Soleil: いやー、 母さんと一緒にいるとあたしすっごく癒やされるんだよね。
- Kamui: そうなの? 自分ではわからないけど… あっ、 もしかしたらそれ、 香水のせいかもしれないわ。
- Soleil: 香水? 母さん、 香水つけてるの?
- Kamui: ええ。 昔、 ラズワルドがくれたのよ。「 この運命の出会いを祝して渡したいものがあるんだ」 って… ラズワルドが言うには、 この香水には癒しの効果があるみたい。
- Soleil: うう… 父さんったらそんな言葉を! ? 親の馴れ初めって意外と恥ずかしいよ… でも、 理由がわかって良かったよ。 だから母さんといると癒やされるのかぁ。母さん、 いつもいい匂いするもんね… すりすり。
- Kamui: ちょ、 ちょっと。 そんなにくっつくと恥ずかしいわ。
- Soleil: ほらほらあたしたち親子なんだからもっとくっついちゃおうよ。へえー、 これが父さんの選んだ香水かあ母さんにぴったりの甘い香り… あ…そうだ! 今度は母さんがあたしに香水を選んでよ。ナンパの成功率が上がるかもしれないし女の子もホイホイついてきちゃつかも。
- Kamui: ええと… それはちょっと困った使い方だけど… まあ、いいわ。今日は子どものためのお祭りだし賊を倒したら、 特別に付き合ってあげる。
- Soleil: やった! 香水を買ったら家族でお茶でもしようよ。その香水をつけて 、とりあえず母さんを口説いてみちゃうから。
- Kamui: そんなことしたら竜になるわよ。
- Soleil: ふふーん。 それはもう夢で練習済みだもんね!あたしの心は、 誰が相手でも折れたりしない!いつでも笑って終わらせちゃうんだから!
- Kamui: うふふ… その言い方、 さすがはあたしとラズワルドの娘ね。その笑顔はラズワルドに、 めげない心はあたしに似たのかしら。これからもたくさん… ソレイユの素敵なところを見せてちょうだいね。あたしたちはいつも、 傍で見守っているから。
- Soleil: 一緒に行こ、 母さん!早く賊を倒して… 家族でいっぱい過ごしたいからさ!
- Kamui: ええ、 行くわよ!ソレイユ!
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