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- JAGDA会員のみなさんへ
- 2015 年9 月18 日
- JAGDA 会長 浅葉克己
- 体育の時間に
- 中学の先生が立ち上がって
- スポーツとは何かの話をするという。
- いきなりボールを生徒に向かってなげた。
- 生徒は受けとり、先生に投げ返した。
- 先生はこれがスポーツのはじまりだと言った。
- オリンピックだって最初は遊びから始まった。
- 1964年の東京オリンピックを体験したことのない
- 若い人も多くなった。
- 2回目のオリンピックはやはり金、銀、銅
- のメダルあらそいになるが、
- ぼくとしては、たのしいオリンピックを
- 目ざすべきだと強く思っている。
- この辺のことをなんとか入れて
- たのしいオリンピック、すばらしいデザインに
- していきたいですね。
- 東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム発表後、 7月末から一連の騒動
- が続いています。
- この約1ヶ月間、JAGDAとしての対応を要望する声が、全国の会員のみなさん
- から事務局に届いており、役員で協議を重ねてきました。
- これまでのJAGDAの状況についてご報告します。
- まずはじめに、一般財団法人オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
- およびエンブレムの審査委員会とJAGDAは、組織的な関係はまったくありません。
- 審査委員8名のうち、5名はJAGDAの会員ではありますが、JAGDAを通じての
- 依頼ではありませんでした。審査委員はひとりのアートディレクター、グラフィッ
- クデザイナーとして参加しています。
- また、コンペの参加資格としてあげられていた亀倉雄策賞、JAGDA新人賞など
- の受賞者という条件も、事前にJAGDAへの相談はなく、募集開始後にはじめてわかっ
- た次第です。
- さて、7月24日の五輪エンブレム発表後の一連の騒動について、会員のみなさん
- から、見解の発表や、マスコミへの抗議など、JAGDAとしての対応を要望する意
- 見をいただいています。
- 手段も含めて、意見は様々ですが、団体として公式な見解を発表すべきという点
- では、みなさんの意見は共通していました。
- 7月末から、エンブレムは盗用作品とは考えられない、という内容での見解草案
- をまとめつつ、JAGDA特別顧問でありエンブレム審査委員の代表も務めた永井一
- 正氏とも相談していた中、8月5日に佐野研二郎氏の記者会見が開かれることとな
- り、それを待って、今後の対応を判断することになりました。
- その後、メールで会員理事の意見を集約し、岡邦俊顧問弁護士にも確認をしなが
- ら、JAGDA としての見解テキストをまとめていた矢先、8月10日頃から、インター
- ネット上に佐野氏の過去の作品が紹介され始め、その中のサントリーのトートバッ
- グの件でさらに批判が高まり、その時点での見解発表は一旦控えることにしました。
- さらにその後、8月24日の運営委員会、8月28日の理事会でも、大半の時間を費や
- して、この問題について話し合いました。
- 佐野氏の仕事への取り組み方には厳しい意見が続きましたが、エンブレム問題に
- 関しては、佐野氏を援護したいという意見も多くありました。
- また、グラフィックデザイナーという職業の地位低下に対策を講じていきたいと
- いう思いもみなさん強く持っていました。
- しかしながら、審査関係者が多く関わるJAGDAという団体から、現時点で何ら
- かの発表を行うことは、いたずらに騒動を助長する可能性も高いという判断から、
- 事態を注視しながらも、当面は公への発言を控えることとしました。
- そして、9月1日にエンブレムの白紙撤回という事態となり、今日に至っています。
- 一部には、佐野氏ありきの出来レースという風評も流れていますが、審査は通常
- の審査以上に、厳密に公正に行われました。また、修正は審査委員会も知らない間に、
- 組織委員会の指示で行われていました。
- 一連の審査過程についてコメントすることを組織委員会に止められていたことも
- あり、審査委員会への不信がさらに広がってしまったと思います。
- 今回の件は、五輪エンブレムの他作品との類似の指摘から始まりましたが、いろ
- いろな問題が複雑に絡み合い、すべてを「パクリ」の一言で片付けてしまうような、
- 暴力的な騒動に発展しています。
- JAGDA宛にご意見をくださった方々以外の会員のみなさんにも、それぞれにお
- 考えがあると思いますが、JAGDAとしては、近視眼的に、現在の状況をただ憂え
- たり責めたりするのではなく、 グラフィックデザイナーという職能をベースにした
- 公益社団法人として、公平な問題認識ができるよう、各論点を切り分け、整理する
- ことが必要だと思います。
- また、新しいエンブレムの選考については、組織委員会に具体的な方法を提案す
- ることも考えています。
- なお、現時点でも日々状況が変化していますので、正確な情報を把握しながら、
- 引き続き議論し、しかるべきタイミングで次の対策を講じていきたいと思います。
- 最後にそれぞれの専門分野で分析的な意見を書かれていると思われる方のサイトを
- 紹介させていただきます。
- 既にご存知の方々も多いかもしれませんが、問題を共有した上で、あらためて、会
- 員のみなさんの意見をまとめていきたいと考えています。
- 深津貴之氏(UIデザイナー)
- http://bylines.news.yahoo.co.jp/takayukifukatsu/20150907-00049112/
- 福井健策氏(弁護士)
- http://sp.mainichi.jp/premier/business/entry/index.html?id=20150904biz00m010047000c
- 加島卓氏(東海大学文学部広報メディア学科准教授)
- http://d.hatena.ne.jp/oxyfunk/
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