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Feb 19th, 2016
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  1. MID_支援_ゼロ_プレイヤー男_C_PCM1:
  2. Kamui: ゼロ。\nこんなところで何をしているんだい?
  3. ゼロ: Kamui様か…\nふっ…何をしていると思う?
  4. Kamui: ええと…\nちょっとここからじゃわからないよ。
  5. ゼロ: なら、もっと近づけばいい。\n大丈夫、いきなり噛み付きはしない。
  6. Kamui: わかった…\nじゃあ、おじゃまするね…
  7. ゼロ: ガブッ!
  8. Kamui: うわあっ!\nぜ、ゼロ!?
  9. ゼロ: すまん。\nちょっとした悪ふざけだ。\nさあ、気を取り直して、\nもっと近づけばいい。\n俺がここで何をしているか…\n知りたいのだろう?
  10. Kamui: う、うん…\nでも…
  11. ゼロ: 何だ? 怖いのか?\nまあ、無理もない。\n俺はKamui様にまだ\n信用されていないからな。
  12. Kamui: そ、そんなことないよ!\n僕はゼロを信用してるよ?
  13. ゼロ: それはおかしいな。\n俺の方はまだKamui様を\n信用していないというのに。
  14. Kamui: えっ?\n何で?
  15. ゼロ: 俺たちはまだ、\nそんなに深い付き合いをしていないからな。\n信用ってのは激しくぶつかってから\n生まれるものだと思うが…\nまあ、育ちの違いかね。\nお優しいことだ。
  16. Kamui: …………
  17. ゼロ: ああ、すまん。\n今のは言い過ぎたかもしれん。\nだが、簡単に人を信用できるような\n生き方はしてこなかったんでね。
  18. Kamui: …わかった。\nでも、僕はもっと…\nゼロと話をしたいと思ったよ。
  19. ゼロ: …物好きなことだ。\nま、好きにすればいい。
  20.  
  21. MID_支援_ゼロ_プレイヤー男_B_PCM1:
  22. Kamui: ゼロ。\n少し、話をしないかい?
  23. ゼロ: お互いのことを\n信用できるようになるためか?\nもしそうだとするなら、\n話すよりも有効な手段があるぞ。\n何ならそっちを試してみるか?\nきっと気に入ると思うが…
  24. Kamui: う、ううん、僕は普通に\n話がしたいだけだから…
  25. ゼロ: そうか。それは残念だ。\nでは、別の方法はまたの機会にするか。
  26. Kamui: あの…\nゼロは以前、\nこう言ってたよね?\n「人を簡単に信用できるような生き方は\n してこなかった」って。\nだから、もし嫌でなければ、\nゼロがどう生きてきたのかを知りたくて…
  27. ゼロ: なるほど。\nその人を知るにはまず過去から知るべき…\nということか。\n人となりを理解する上では、\nなかなか有効な手段かもしれないな。
  28. Kamui: 話してもらえるかな?
  29. ゼロ: 別にかまわない。\n大したことではないからな。\n生きるために\n俺はガキの頃から何でもやってきた。\n盗み、強請り、暴行、殺し…\nやってない悪事を探す方が難しいな。
  30. Kamui: …………
  31. ゼロ: 何だ? 驚いたのか?\nすごいのはまだまだこれからだぞ?\n売れるものなら何でも売った。\n形あるものも無いものも全て…な。\n一番、強烈だったのはアレだな…\nまさかあんな大男が…
  32. Kamui: ごめん!\nやっぱり…そこまででいいよ。\n…簡単に聞いていい話じゃなかったね。\n僕に配慮が足りなかったよ。
  33. ゼロ: ま、俺は別にいいんだが…\nこのまま話を続けたら\nKamui様が卒倒してしまうだろうしな。
  34. Kamui: …ごめん。\n僕、ゼロに辛い思いをさせちゃって…
  35. ゼロ: いや、謝るのは俺の方だ。\nあんたがあんまり神妙な顔で聞くもんだから、\n少し大袈裟に言ってしまった。
  36. Kamui: え…?
  37. ゼロ: Kamui様が困る顔を、\n見てみたかったんだよ。\n俺の悪い癖だな。すまなかった。
  38. Kamui: そうだったんだ。\nもう、驚いたよ…
  39. ゼロ: Kamui様は騙されやすいんだな。
  40. Kamui: う、うん。\n僕、簡単に人を信用しちゃうんだ。\nこんなんじゃ、いつまで経っても\nゼロに信用してもらえないね。
  41. ゼロ: ふっ。\n…確かにその通りだな。
  42.  
  43. MID_支援_ゼロ_プレイヤー男_A_PCM1:
  44. ゼロ: Kamui様。
  45. Kamui: ゼロ。\nどうしたの?
  46. ゼロ: いや…少し話でもしようかと思ってな。\n時間はあるか?
  47. Kamui: もちろんだよ。\n僕、嬉しいよ。\n僕もゼロと話をしたいと思ってたから。
  48. ゼロ: そうか…だが話だけでいいのか?\nもっと色々とできることはあるぞ?
  49. Kamui: た、例えばどういうこと?
  50. ゼロ: そうだな…\n相撲なんてどうだ?
  51. Kamui: 相撲?
  52. ゼロ: ああ。\n白夜王国では有名な武道らしい。\n俺とKamui様の体が激しくぶつかり、\n二人の汗がキラキラと周囲にほとばしるんだ。\nそれが終わった後には、\n二人の距離感はぐっと縮まることだろう。
  53. Kamui: …とりあえず相撲はやめておくよ。
  54. ゼロ: そうか。\nでは、大人しく話をしよう。
  55. Kamui: うん。
  56. ゼロ: …………
  57. Kamui: …………\n…ゼロ?
  58. ゼロ: いや、よく考えたら、\n特に話があるわけでもなかったな。
  59. Kamui: そ、そうなんだ…
  60. ゼロ: 面白いものだ。\n話すことは特にないのに、\n俺はKamui様と話がしたいと思った。\nこれはなぜだ?
  61. Kamui: …いや、僕に聞かれても。
  62. ゼロ: またいつものようにKamui様が\n困る顔を見てみたかったのか?\nいや、違うな…\n…もしかしたら、俺もKamui様と\n信じあえるようになりたいと思っているのか?
  63. Kamui: はは。\nそれなら嬉しいよ。
  64. ゼロ: これからも話をしたいときは\nここに来ていいか?
  65. Kamui: うん、ぜひ。
  66.  
  67. MID_支援_ゼロ_プレイヤー男_S_PCM1:
  68. ゼロ: Kamui様。
  69. Kamui: ゼロ。\nこんにちは。
  70. ゼロ: 突然だが、聞いてくれ。\n今から少し大人の話をしようと思う。
  71. Kamui: ええっ?\n大人の話っていうのは…ちょっと…
  72. ゼロ: そうか。\n確かに俺の大人の話は\nKamui様には刺激が強いかもしれん。\nしかし、今日の大人の話は\nその手のものではない。
  73. Kamui: わ、わかったよ。\nそれで、話って?
  74. ゼロ: Kamui様は…\n語れぬ過去を持つ男のことをどう思う?
  75. Kamui: …それは、ゼロのこと?
  76. ゼロ: ああ。そうだ。
  77. Kamui: どうしたんだい?\n突然、そんなことを言うなんて…
  78. ゼロ: Kamui様は、\n過去を語れぬ男と共に未来を築けるか?
  79. Kamui: 未来を…築く…
  80. ゼロ: つまり…結婚はできるか、ということだ。
  81. Kamui: け、結婚!?
  82. ゼロ: そうだ。\n…俺には決して語れぬ過去がある。\nそのことを受け入れた上で\n俺を信用してくれる人間…\nそんな人間はこの世界に\nKamui様しかいない。
  83. Kamui: で、でも僕は…\n男なんだよ?
  84. ゼロ: そんなことはわかっている。\n男であることも、身分が違いすぎることも、\n承知の上で言っているんだ。\n俺は…Kamui様が好きだ。\n誰に何を言われようとも。\nこの気持ちを告げずにいることは、\n俺にはもうできない。
  85. Kamui: 本気…なんだね。
  86. ゼロ: ああ。\nこんな気持ちは初めてだ。\nレオン様への忠誠心とは違う、\n熱いモノがずっと身体から離れない。\n変なんだ…\n俺は他人の苦しむ顔が好きなのに、\nKamui様の顔が曇ると、\n胸の奥が痛くなる。\n俺のこの手で守って、大切にして、\nドロドロに甘やかしてやりたくなるんだ。\nそして…できることならあなたを、\n誰より幸せにしたいと願っている。
  87. Kamui: …ゼロ…
  88. ゼロ: Kamui様…\n俺と結婚をしてくれないだろうか?
  89. Kamui: …………
  90. ゼロ: …やはり駄目か。\n女からならまだしも、\n男からこんな話をされては…
  91. Kamui: …………\n過去の話は語れなくても…
  92. ゼロ: えっ?
  93. Kamui: 未来のことなら、\n一緒に語れるんじゃないかな?\n過去の分まで未来のことを\n二人で一緒に話さない?\nそれなら僕は…\nこの申し出、受けるよ。
  94. ゼロ: Kamui様…\nいいのか? 本当に?\n後悔は…しないか?
  95. Kamui: 後悔なんてしないよ。\n確かに…びっくりしなかったって言ったら\n嘘になるけど、\nさっきの言葉…とても嬉しかった。\n僕はゼロの気持ちを受け止めたい。\n君と幸せになりたい。\n…この先もずっと、\n一緒にいたいって思ったから。
  96. ゼロ: …………\n…ありがとう。\n…やはり俺の目に狂いはなかった。
  97. Kamui: …はは。\nお眼鏡にかなって光栄だよ。
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