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- 魔女っ子(予定)少女 まなちゃん
- 1.午後の公園
- 「は~っ… いい天気だ…」
- 旅先の公園でオヤジくさいセリフを吐いている僕は、稲葉康博、22歳。
- 昨今の不況嵐の中で、ただ今就職浪人中。
- なかなか気に入った仕事ってものは見つからない。
- メカいじりには自信があるのだが、それだけではどうもダメみたいだ。
- 3年前、両親が相次いで亡くなり、兄弟も近縁の親戚もいない。
- いわゆる天涯孤独ってやつだ。
- 遺産は十分あるので、こうして大学も出たし、
- しばらくは働かなくても暮らしていける。
- まあ、あせっても仕方ないということで、気ままな一人旅に出かけたのだ。
- ここは、あてもない旅の途中でぶらっと立ち寄った町だ。
- 「ねえ、おにいちゃん。あそばない?」
- ベンチで休んでいると、不意に声がかけられた。
- 小学校4、5年生くらいだろうか。可愛い女の子だ。
- レース飾りのある白いブラウスに、タータンチェックのスカート、
- スカートとお揃いの上着を羽織っている。
- (俺?!)
- 僕は周りを見回したが、近くに人はいない。
- 明らかに僕に話しかけているようだ。
- 僕はこの娘から見れば十分オッサンのはずであるが、
- 『おにいちゃん』とは、なかなか出来た娘さんだ。
- (妙なことを言う娘だな…)
- そう思いながらも、胸の中で何かはじけるものを感じていた。
- 実は僕はロリーである。可愛い娘ならず~っと眺めていたいと思うほどだ。
- ただ、世間を徘徊している他のロリーがどうかは知らないが、僕に限って言えば、
- 小さな女の子をむりやり押し倒してイタズラしようなどとは思わない。
- もちろん社会的に再起不能にはなりたくないということもあるが、
- 僕は可愛い女の子にサディスティックな行為を働きたくない。
- そのように言えば優しい人間のように思われるかもしれないが、
- 実際の所、嫌がる相手に無理やりでは痛々しくて気分が萎えてしまう、
- 単なる意気地なしというのが真実なのだろう。
- というわけで、15歳未満の女の子は観て楽しむものだというのが僕の持論だ。
- ところが、この女の子は自分から僕に声をかけてきた。
- もちろん、エッチなことをしようという意味ではないだろうが、
- 見ず知らずの男、それも十分オジサンな男に、いきなり『遊ぼう』などと
- 声をかけてくるとは、全くまともではない。
- (ここは、適当に無視するのが得策だな…うっ?)
- ところが、なんとなく、その女の子と視線を合わせた僕の頭から、
- 無視しようという考えは煙のようにふっと消え去ってしまった。
- 少し上目遣いに僕を見つめる漆黒の瞳。
- 吸い込まれてしまいそうとはこういうのをいうのだろうか…
- 同じく黒い艶やかな髪をポニーテールにまとめている。
- 薄いピンク色の唇はマシュマロのように柔らかそうだ。
- 「ねえったらぁ、一緒にあそびましょうよぉ」
- 再びかけられることばに、僕はいつのまにかその気になっていた。
- ここは地元ではない。旅先なのだ。
- 少女と一緒に居る現場を、知り合いに目撃されてしまうなんて事は無いはずだ。
- (そうだな…ちょっと遊んでやる程度なら問題ないだろ。)
- 『15歳未満の女の子は観て楽しむもの』という僕の持論を通せば、
- 最悪の事態にはならないはずだ。
- 「えっと、なにをして遊ぶんだい?」
- 「えへへ…、それじゃ、一緒に来てちょうだい。後でおしえてあげる☆」
- (う~む…恐いお兄さんが出て来るんじゃないだろうな…)
- 考え直そうかなとも思ったが、好奇心の方が勝っている。
- 女の子は、僕の手を軽く握って歩き始めた。
- 「ちょっと、どこへ行くのさ?」
- 「いいから、いいから☆」
- 僕は仕方なく、彼女に従って歩く。
- やがて僕たちは、公園の中にある林へと入っていった。
- その林は、背の高い木々の間にツゲが植え込んであり、
- ちょっと屈むと見通しがきかないような状態である。
- (この手の林は夜ともなると絶好の… げ!?…事後のゴムが落ちてるよ…)
- 当然、この女の子は、そんなことは知らないのだろう。
- 僕の手を引きながら黙々と歩いていく。
- (昼間は子供の遊び場か… のどかだねぇ。それにしても無口な娘だな…)
- そんなことを考えながら暫く行くと、不意に女の子は立ち止まった。
- 「それじゃ、おにいちゃん。そこに立っててくれる?」
- 女の子が指さした場所は、一本の大きな銀杏の木の下だった。
- (ははあ… これは…
- 上から何か落ちてくるとか?! なるほど、ガキのいたずらかぁ…)
- 「おにいちゃんったら、ねえ、早く!」
- 「え? ああ。わかったよ…」
- 僕は何も気付いてないような顔で、その場所へ移動する。
- (まあいいや、つきあってやろう。どうせ大したことはないだろ。)
- 銀杏の木の下に立った僕は、それとなく周りを観察してみたが、
- これといった仕掛けなど無いように見える。
- 『???』となりながら、女の子の方に目をやると、
- 女の子は何かぶつぶつ小声でつぶやいているようだ。
- (これからどうするんだい?)
- 僕がそう言い出そうとした瞬間、足下の地面が大きく揺らいだ。
- (わっ! 地震?!)
- 足をすくわれるような強烈な揺れに、僕は立っていられなかった。
- 地面に四つん這いになって耐えるしかない。
- なんだか目がまわるような、ジェットコースターにでも乗っているような気分だ。
- 揺れはすぐにやんだ。
- 「やれやれ。お嬢ちゃん、ケガはなかったかい?」
- ぼくは、女の子の方を向いて言った… つもりだったのだが…
- 「あ…れ?」
- 女の子はそこには見あたらなかった。
- 辺りを見回した。誰も居ない…どころではない。
- 自分の周りにあったはずの林も無くなってしまった。
- それに、今まで平らだった地面が一変していた。
- なにやら、ごつごつした荒れ地とも何とも言えないような、
- 奇妙な光景が一面に広がっている。
- 「な…なんだあ???」
- よく見ると地面は土ではなかった。
- 「?????」
- よく知っている物のような気がするが、それが何なのだか分からなかった。
- 「わあい! 人間でも出来た! おにいちゃん、かわいい☆」
- その時とつぜん、あの女の子の声が響いてきた。なんだか上の方から…
- (よかった、無事だったのか。
- それにしてもカワイイって何だよ! 生意気なこと言ってらぁ。)
- 僕は、苦笑いしながら、ひょいと声のする方を見ると、あの女の子が居た。
- その瞬間、僕は固まった。
- 「で…でかい…!?」
- 女の子は今までの女の子ではなかった。
- 身長は50メートルほどだろうか。巨大化した女の子がそこにいた。
- (へ…へえ… ヴァーチャル・リアリティーってやつかな?)
- 事態を分析しようとして、行き着いたのがこれである。でも…
- (そうだ…僕はゴーグルも何も付けてないはずだけど、
- 最近の技術は、ここまで進んだのかなぁ。すっげぇ、リアル!)
- 予想もしなかったイタズラに驚いて、腰がくだけかかっている僕は、
- なんとか言葉をしぼり出した。
- 「あ…遊びって、このことかい? あ…ははは、やられたよ。あー、びっくりした!」
- 僕は、両手をあげて降参のポーズをとりながら言った。
- 「それにしても、すごいおもちゃを持ってるねぇ。」
- 僕は何らかの装置で幻覚を見せられているはずなのだ。
- しかし、これは、おもちゃのレベルとはあまりにもかけ離れている…
- 「ううん、遊びはこれから。えへへ。」
- そう言いながら、女の子が近づいてきた。
- ドスドスと地響きをさせながら歩く巨大なその姿に、
- 子供の頃テレビで見た怪獣を思い出していた。
- 相手が怪獣のように巨大なので、元々見上げ気味の僕の視線が
- 女の子がだんだんと近づくにつれ、ますます見上げる格好になっていった。
- (白!!)
- 申し訳ないが、お約束である。
- (やっぱり少女のぱんつは白の木綿だよな。うん! 子供らしくて、結構、結構!)
- そんな、ロリーとして『当然?』の事を考えていると、
- 女の子が風を巻き起こしながら僕のすぐ前でしゃがんだ。
- いや、むしろ僕の上にしゃがんだと言った方が正解かもしれない。
- 「わわっ!」
- (ちょっと!? そんなことしたら!)
- 風圧でよろめいた僕の視界は女の子のぱんつと太ももで埋め尽くされた。
- 白い無地のシンプルなぱんつはちょっと大きめでぶかぶかだ。
- それに、なんて柔らかそうでぴちぴちした太もも…
- あまりの事に僕は身動きひとつできない。まばたきも忘れている。
- 「さ、あたしの家へ行きましょ。
- 今日はお母さんが遅く帰る日だから、たっぷり遊べるよ。」
- そう言うと、女の子は僕の方へ手を伸ばしてきた。
- その指が僕の体と同じくらいの大きさに見える。
- (こっ、怖い!!)
- たかが手のひらなのに、巨大になるとこんな風になるのか。
- まるで猛スピードのダンプカーが迫ってくるようだ。
- 僕は少し後ずさったが、なんとか踏みとどまった。
- 正直言って逃げ出したい気持ちもあったが、
- うろたえて格好悪い姿を見せたくないというプライドがそうさせた。
- どういう仕組みか知らないが、どうせ唯の映像に過ぎないはずだ。
- やがて、女の子の手が僕の体を周りから包み込むようにしてきた。
- どうやら僕を手づかみにしようとしているらしい。
- 女の子の指が僕の体に触れた次の瞬間、強い圧迫感が全身を襲った。
- (うぐうっ!? あ…あれれ? どうして圧迫されるんだ?
- 最近のヴァーチャルリアリティーの技術はここまで進んで…)
- 「…いるわけないよ!!」
- 女の子が僕を持ち上げる。脳味噌の中の血液がサーッと引いていく感覚。
- 全身が締め付けられて痛い。
- (こ…これは現実???)
- 僕は愕然とした。
- (何で人間がこんなに大きくなるんだよ? どうなってるんだ??)
- 僕は混乱した。
- (巨大ロボット? まさか!?…)
- 女の子は僕を顔の高さまで持ち上げると、手のひらを上に向けて開いた。
- 僕は体の支えを急に失った上、不安定な場所に居るため、その場に尻餅をついた。
- 「わっ! いてて…」
- 女の子の手に握られていたときの痛さに比べれば、転んだ痛さなど
- たいしたことはなかったが、無意識に口から言葉がこぼれる。
- ふと見上げた僕の視界いっぱいに女の子の顔が広がっていた。
- 直径1メートル近くありそうな瞳が、手のひらの上に転がっている僕をのぞき込む。
- その生き生きとした深い瞳は、どう見ても造り物とは思えない。
- 「うん、ちっちゃくてかわいい☆ 危ないからじっとしててね。」
- まじまじと見つめながらそう言うと、女の子は僕を胸のポケットの中に落とし込み、
- そのまま立ち上がった。
- さっきよりも強いGが、僕をポケットの底に押しつける。そして女の子は歩き始めた。
- まるで、ジェットコースターにでも乗っているような感覚だ。
- 僕は、絶叫マシンには、あまり強い方ではない。
- 「!! !!!」
- 強烈な揺れだ。悲鳴も上げられない。
- 僕は狭いポケットの底にへばりついたまま立ち上がることもできない。
- しばらくして揺れが急に治まった。
- 僕は、現在自分がおかれている状況をどうしても確かめたくて、
- ポケットの縫い目を掴みながらよじ登り、縁から頭だけをのぞかせて周りを見た。
- 女の子は、ちょうど公園を出たところで、信号待ちで立ち止まっているようだ。
- 辺りを観察して僕はあることに気付いた。周囲の物がみんな大きくなっているのだ。
- 道ばたの郵便ポストも電信柱も、あらゆる物が。人間さえも…
- くらくらする頭で考えた。そして、たどり着いた(信じられない)結論は…
- (僕の方が小さくなったんだ! たった5センチほどの大きさに!)
- それにしても、どうしてこんなことになってしまったのだろう。
- この女の子の仕業なのだろうか。まさかそんなことが実際にできるわけがない。
- でも現実に僕は小さくなっている。
- いや、それよりこれから僕はどうなるのだろうか。
- そういえば、この女の子は一緒に遊ぼうと言っていた。
- 僕は、つい先刻女の子の手に掴まれたときの感覚を思い出した。
- 女の子は軽く掴んでいるようすだったのに、ものすごく苦しかった。
- (遊ぶなんて冗談じゃない!
- ちょっと間違えば大怪我…いや、ひねり潰されて殺されてしまうかも…)
- その様子を想像して背筋が凍り付いた。たまらなくなって、僕は叫んだ。
- 「お、おい。どうなってんだよ。ぼくをどうするつもりだ? うぐっ!」
- とたんに体全体が強く圧迫された。
- ポケットの上から女の子が押さえつけているらしい。
- 「静かにして。しゃべっちゃだめ。」
- そう小声で言いながら、女の子は押さえつけた手をぐりぐりと動かした。
- ふくらみ始めたばかりの胸は柔らかさが今一つで、
- まるで畳にでも押しつけられているようだ。
- 内蔵が飛び出しそうなほど強い圧迫。息が出来ない。
- 「お家へ着くまでおとなしくしてて。ね?」
- 押さえていた手を離して、女の子は言った。
- 僕はくたくたと崩れて、ポケットの底へと横たわった。
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