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Sep 11th, 2014
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  1. KoiRizo
  2.  
  3. 4月は何かと慌しい。
  4. "せわしなく通り過ぎる新品の革靴が、
  5. 散った桜の花びらを踏みつけて行く。"
  6. "目を輝かせた新入生や新入社員が、
  7. その希望で街を活気付かせ始める頃。"
  8. "カーテン越しに差し込む陽射しは、
  9. 眩しさの割に、とりたてて温かいというわけでもなく。"
  10. "それでも一日の始まりを知らせるには充分なほど、
  11. 朝の眠気で重たいまぶたを、軽々と突き抜けてくる。"
  12. ……そんな、午前7時前。
  13. "目覚ましが鳴り出すにはちょっとだけ早いから、
  14. いつもなら、寝床でうだうだしていたはず。"
  15. まあこの、『いつもなら』というのがミソなんだけど。
  16. "人生最大のハプニングというか、トラブルというか。
  17. あそこまで慌てたのは初めてで。"
  18. "そう……あの日その{何か:・・}は、眠っていた俺のそばで、
  19. 目覚まし時計より早く、そして大きな――"
  20. ――悲鳴を上げた。
  21.  
  22. [Soutarou, the protagonist, also has a habit of breaking into soliloquy.]
  23. ――正直なところを言えば。
  24. "現状だと極大日どころか、
  25. 最適な観測期間も過ぎてしまっている。"
  26. 流れ星を目撃すること自体は可能だろう。
  27. だけど、最初に俺達が望んでいたような――
  28. "少し人よりも要領の良くない莉帆が、
  29. 願い事を無事に終えられる程の、大量の流星を。"
  30. "この夏の間に観測することは、
  31. できないのかもしれない。"
  32. だけど、何故だろう。
  33. 俺に焦りはない。
  34. "むしろ、それならそれで構わないなんて、
  35. そんなことさえ……。"
  36. ……でも、どうしてだ?
  37. "どうして俺は、
  38. そんなふうに思えるんだ?"
  39. 莉帆は、あんなにも真剣だったってのに。
  40. "まさか……所詮は他人事だと、
  41. 心のどこかでは……そう考えているのか?"
  42. "いや、違う。
  43. そうじゃない。"
  44. ……そうではないと、信じたい。
  45.  
  46. HoshiOri
  47.  
  48. 昨日の親睦会を経て、俺は逢坂や沖原先輩と
  49. さらに親睦を深めることに成功した。
  50. …したと思う。
  51. とはいえ、天文部、自然科学部ともに七夕祭りへの参加はいまだ保留のままだ。
  52. 両部には、参加に向けてさらに1歩前進してもらうべく、俺も今日からまた行事委員としての活動再開だ。
  53. 「というわけで、二正面作戦をとろうと思う」
  54. 「ニショウメン作戦…? えっと…どういうことかな?」
  55. 「俺と篠崎で、それぞれ逢坂と沖原先輩を口説こうっていう
  56. 作戦だ」
  57. 「昨日のキャンプで、篠崎は先輩と、結構親しげに話をしていたよな?」
  58. 「うん。沖原さんとは今まで以上に、仲良くなれたような気がするよ」
  59. 「俺も、逢坂とは少し距離が近づいたと思うんだ。いや、グッと近づいたと言っても過言じゃないな」
  60. 「え…そ、そうなの!? 具体的にどのくらい!?もしかして、2人はおつきあいを始めちゃうとか??」
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