S4P1:05-02

<タイヴァス:>
これですべて倒したな。

<ルンド:>
レフティア、ハーヴェ。
怪我はないか？

<ハーヴェ:>
……うん。

<レフティア:>
私も怪我はしてないよ。
大丈夫。

<タイヴァス:>
そうか。
では、先に進もう。


<タイヴァス:>
（しかし、わからない。
　なぜ軍はレフティアを
　保護しようとしているんだ？）


<タイヴァス:>
（魔法が使えるわけでもなさそうだし、
　俺には普通の女の子にしか見えない）


<タイヴァス:>
（そういえば村人が
　体が光るとか言っていたが……）

<ハーヴェ:>
タイヴァス！
待って
向こうにもモンスターがいる。

<タイヴァス:>
何？

<ハーヴェ:>
やっつけないと
こっちにくるかも。
タイヴァス、一緒にきて。

<タイヴァス:>
ハーヴェ。
どこにもモンスターはいないぞ……。

<ハーヴェ:>
……。

<タイヴァス:>
ハーヴェ？

<ハーヴェ:>
レフティアと僕が初めて会ったのは
森の中だった。

<ハーヴェ:>
すごく悲しそうな顔してたんだ。
見ているこっちまで
悲しくなってくるような……。

<ハーヴェ:>
自分からは何も話さないから
考えてることもわからないし。

<ハーヴェ:>
ほんと意味わかんないよ……。

<ハーヴェ:>
そんなんだから
村人からも煙たがられてさ。

<タイヴァス:>
レフティアが
何を考えているかわかりづらい。
それはわかった。

<タイヴァス:>
だが、何も考えていないわけではない。
そうだろ？

<タイヴァス:>
もう少しだけレフティアに
歩み寄れる優しさを持てば
いろいろと変わるはずだ。

<ハーヴェ:>
……そうだね。

<ハーヴェ:>
でも、村の人たちは
変化することを恐れているから。

<ハーヴェ:>
だから、
レフティアは村にいちゃいけない。

<ハーヴェ:>
いけないんだ。

<タイヴァス:>
そうか……。

<ハーヴェ:>
タイヴァス、こっちだ！
あそこにモンスターが！

<ハーヴェ:>
……ごめん。

<ルンド:>
タイヴァス！

<ハーヴェ:>
そんなに高くないから
タイヴァスは生きてるよ。
早く行ってあげて。

<ルンド:>
ハーヴェ！
なんでこんなことを！？

<タイヴァス:>
やれやれ。

<タイヴァス:>
まあ、ハーヴェが
レフティアのことを
嫌っていないのはわかっていたけどな。

<タイヴァス:>
女の子を連れて逃げるか。
やるじゃないか。
いい根性しているぜ。

<タイヴァス:>
だけど、こっちも任務だからな。
そのまま逃がすわけにもいかない。

<タイヴァス:>
まぁ、ルンドが
追ってくれているだろうが……。

<タイヴァス:>
むっ。
モンスターか……。

<タイヴァス:>
しかも、オメガ種か……。
こいつはヤバいな……。

<ハーヴェ:>
行こう、レフティア！

<タイヴァス:>
ん？