Nyx & Velour

Nyx: …………

Velour: どうしたんですか、 ママ？ わたしのことをじっと見て…

Nyx: ふふふ。貴方の成長した姿を見て喜びを噛みしめていたのよ。ベロア、 本当にいい子に育ってくれて… 私はとっても嬉しいわ。

Velour: そんな… わたしなんてまだまだです… でも、ママが嬉しいとわたしもとっても嬉しいです。

Nyx: ………… 良かった… 本当は私、 とても不安の。私の呪いのせいで、 あなたまで子どものままだったらどうしようって…

Velour: え…？

Nyx: なんでもないわ… 気にしないで頂戴…

Velour: … ママ？ 泣いているんですか？

Nyx: ふふ。 こんなんじゃ私、 本当に子どもみたいね… でも私、 この姿でもこんなに幸せなのは、 あなたと、 あなたのパパのおかげ。愛してくれる人がいて、 温かい家庭を持てて、娘の成長を見守れることがこんなにも幸せなことだったなんて…

Velour: ママ…

Nyx: ありがとう、 ベロア。 この世界に生まれてきてくれて。貴方がいるから… 私が生きてきたことにも価値があったのだと思えるわ。

Velour: いいえ… お礼を言うのはわたしの方です。ママ、 ありがとうございます。  ママの子どもとしてわたしを産んでくれて。これからもずっと… ママはわたしのママでいてくださいね。

Nyx: ふふふ。 私はずっとずっと… 貴方のママよ。

Velour: はい。 嬉しいです… その姿も、 声も、 匂いも全部… そのままのママが大好きです…