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Matoi/MKamui C-S support Raw

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Jul 2nd, 2015
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  1. MID_支援_プレイヤー男_マトイ_C_PCM1:
  2. マトイ: はぁ、はぁ…\nあら、Kamuiさん。おはよう。
  3. Kamui: やぁ、マトイ。おはよう。\nこんな朝早くから、どうしたの?
  4. マトイ: 早朝の訓練中なのよ。さっきから半刻ほど、\nこの辺りを全速力で走ってたの。
  5. Kamui: 半刻も、全速力で…?\nす、すごいね、それは…
  6. マトイ: いえ、あたしなんてまだまだよ。\n父さんはこんなものじゃないわ。\nもっと早起きして、山道を一日中全速力で\n駆け回っても息一つ乱さないくらいなのよ。
  7. Kamui: えっ…なにそれ?\nその話ってツバキから直接聞いたの?
  8. マトイ: いいえ。\nでも、完璧な父さんのことだから、\nそのくらいは朝飯前に違いないわ。
  9. Kamui: そ、そうなんだ…\nマトイはお父さんのこと尊敬してるんだね。
  10. マトイ: もちろんよ。\nあ。でも父さんはKamuiさんのことを\nすごいって言って褒めていたわよ。\n剣が得意なだけじゃなくて竜にも変身できて…\n戦略にも長けて知識もあるし、人望もある…
  11. Kamui: え…え!?\nそんな…
  12. マトイ: しかも白夜王子でもあり、\n暗夜王子でもあり…\nあれだけの数奇な運命に導かれながらも、\n努力を惜しまない立派な人は他にいない…って。
  13. Kamui: うっぅ…それって明らかに\n褒めすぎだと思うんだけど…
  14. マトイ: そうだ、Kamuiさん。\nあたしの師匠になってくれないかしら?
  15. Kamui: ええっ!?
  16. マトイ: あの父さんが認めるほどの\nKamuiさんだもの!\n学ぶべきところが多いはずだわ。\nぜひ弟子にして!
  17. Kamui: で、でも…\n…誰かに師事するなら、父親のツバキに\nお願いしたほうがいいんじゃないの?
  18. マトイ: いえ…どうも父さんはそういったのが\n嫌いみたいで…\nいつも父さんにすごいねって話しかけたら、\n冷や汗交じりに横目で去っていくの。\nあっ、ちなみにその時にKamuiさんが\nすごいって話をされたわ。
  19. Kamui: ツバキ、君はもしかして…
  20. マトイ: えっ…?\n何か言った?
  21. Kamui: あっ、いや…あはは。\n何でもないよ。独り言だよ。
  22. マトイ: そう…?\nじゃあKamuiさん。\nこれからご指導ご鞭撻のほど、\nよろしくお願いします!
  23. Kamui: よ…弱ったなぁ。\nツバキにはめられたのかな…\n輝いてる人に憧れられるというのは、\nありがたい反面、心苦しいものだよね…\nツバキの「ガッカリさせずに逃げたい」って\nいう気持ちはわかるけどさ…
  24.  
  25. MID_支援_プレイヤー男_マトイ_B_PCM1:
  26. マトイ: はああーっ!\nせいっ!!!
  27. Kamui: うわああっ!?
  28. マトイ: だ、大丈夫!?\nKamuiさん!!
  29. Kamui: い、痛てて…\nう、うん。大丈夫だよ、マトイ。\n滑って転んだだけだから。
  30. マトイ: ごめんなさい…あたし、稽古中なのに\nやり過ぎてしまったわ。\n白熱してしまったせいで、\nつい危険な技を使ってしまったの。
  31. Kamui: い、いや、君は悪くないよ。\n僕がドジだっただけさ。
  32. マトイ: Kamuiさん…\n…さすがだわ!\n弟子の過ちをそうやってフォローすることで、\n自発的に反省しろということなのね…!
  33. Kamui: ええっ!?
  34. マトイ: しかもよくよく考えると…\nあの禁じ手はKamuiさんには\n当たらなかった。\n転んだなんて言ってたけど、\nあれはKamuiさんが避けたのよね?
  35. Kamui: あっ…いや、そう見えなくもないけど、\nただ足が滑って転んだだけなんだよ…
  36. マトイ: すごいわ…Kamuiさん。\nあの攻撃を避けるだなんて…!\nもしやKamuiさん…\n王立兵站白書第五十二巻、\n第九条のこともご存じなのね?
  37. Kamui: おうりつへいたんはくしょ…?\nえっとそれ…何?
  38. マトイ: 第九条にこう書かれてあったわ。\n戦術とは敵を騙し、味方に気づかせること。\n全ての真理はそこにある…と。\n今Kamuiさんは味方のあたしに\nそう気づかせることで、\n戦術の真理を体現されたのね…?
  39. Kamui: うううっ…誤解が誤解を招いて、\n想像もしない方向に飛躍してるよ…
  40. マトイ: そして決して自らの事は誇示せず、\nあえて偶然を装ったふりをする…\nこれは第十八巻の第八条三十ページに\n記載されていたことと相違ないわ。\nさすが、父さんが見込んだ\nあたしの師匠…!\nKamuiさんに師事して、\n本当に良かったわ…
  41. Kamui: あ、あははは…\nマトイ…良い子で努力家だけど、\n思い込みが激しいのが玉にキズだな…
  42.  
  43. MID_支援_プレイヤー男_マトイ_A_PCM1:
  44. マトイ: はぁ…はぁ…
  45. Kamui: マ、マトイ!?\nそんなヘトヘトの状態でどうしたの?
  46. マトイ: あの…今日はその…朝の訓練が\nできなかったから、今やってる所なの…
  47. Kamui: 日も暮れたこんな時間に?\n夜に訓練なんてやるものじゃないよ。\n少しは身体を休めないと!
  48. マトイ: い、いえ…これは日課なので…\n一日でも怠ると…せっかくのこれまでの\n努力が…無駄になってしまう…から!
  49. Kamui: でもがんばり過ぎて体調を崩しちゃったら、\n元も子もないだろう?
  50. マトイ: だ、大丈夫よ…健康管理も完璧だもの…\nあたし風邪なんて殆どひかないわ。\n栄養を考えた食事と規則正しい生活を…\n常に心がけてるから…
  51. Kamui: そこまで考えてるのは確かにすごいよ。\n天才の父親を目指そうと努力するのも\n素晴らしいことだと思うよ…でもね。\n君だけが飛び抜けて強くなって、\nそれでどうなるの…?
  52. マトイ: え…?
  53. Kamui: 僕たちは戦場で闘ってるんだよ。\n一対一で闘う剣術の試合とは訳が違う。\nつまり君の傍には仲間がいて…\n仲間たちを守り、\n協力しながら闘わなくてはならない。
  54. マトイ: ええ、わかってるわ…あたし、だからこそ、\n皆の役に立つために強くなろうと…
  55. Kamui: うん、もちろんその気持ちは大事だよ。\nでも、マトイはじゅうぶん頑張ってる。\n君は確かに仲間のために\n強くなろうとしていたんだろうけど、\nそれで協調性を失ったり\n身体を壊してしまっては、\n全てが無駄になってしまうんだよ?
  56. マトイ: …………\nはい、Kamuiさんの言葉…\n心にズシンと響いたわ。\nあたし…\n少しやり過ぎてたかもしれない。\n何のためにがんばるのか、\nもう一度考え直すわ。\nあと、今日の訓練はお休みしちゃう!
  57. Kamui: うん、そうしてもらえると僕は嬉しいよ。\n話を聞いてくれてありがとう、マトイ。
  58. マトイ: えへへ…\nあたし、感動したわ。\nやっぱり本当にすごい人というのは、\nその人ならではの持論…\nいえ、哲学をお持ちなのね。\nあたし見習わなきゃ…!
  59. Kamui: ええっ!?\nい、いや別にそういうつもりじゃ…!
  60. マトイ: ということでKamuiさん。\n引き続き指南してくれるわよね?\nよろしくお願いします!
  61. Kamui: あらら…\nこんなはずじゃなかったんだけど。\nまあ…マトイも少し考えてくれるみたいだし、\nこれで良かったのかもね。\n師匠としてガッカリされないように、\n僕もがんばらないと!
  62.  
  63.  
  64. MID_支援_プレイヤー男_マトイ_S_PCM1:
  65. マトイ: Kamuiさん…\n今、よ、よろしいですか?
  66. Kamui: やあ、マトイ。今日はどんな訓練?\n剣術かな、それとも戦術についてかな。\n…僕、マトイに師事されて\n前よりはがんばってるつもりなんだ。\n弟子に言うのも変な話だけど…\nははっ、君に負けないようにね。
  67. マトイ: あの…あたし、\n今まで教えてもらってないことを…\nKamuiさんに教えてほしくて。
  68. Kamui: …今まで教えてないこと?\nよ、よーし! ドンと来てくれ。\nどんな難題を出されるか少し不安だけど、\nマトイの師匠を名乗るからには\n臨機応変にこなせるようにならないとね!
  69. マトイ: …………
  70. Kamui: あれっ? どうしたの、マトイ?\n顔を真っ赤にして…?
  71. マトイ: あたし…\nずっと父さんに憧れてきて、\n父さんのように強く賢く、\n完璧な人間になれるように頑張ってきたわ。\nでも、Kamuiさんに弟子入りしてから、\n強いとか賢いとかじゃなくて…\n人間としての魅力って\n大事なんだなって思ったの。
  72. Kamui: 人間としての魅力…?
  73. マトイ: ええ。\nKamuiさんは何より優しくて、\nあたしのことをすごく考えてくれる人だったわ。\nそしてあたしはそんな人になりたいって\n…思い始めたの。
  74. Kamui: あはは。褒めてくれてありがとう。\n僕が優しいかは置いておくとしても…\nマトイが人間的魅力を高めたいって言うなら\nそれはいい目標だと思う。\n…それで僕は、何を教えればいいのかな?
  75. マトイ: Kamuiさんはとても魅力的だった。\nだからあたしは…\nKamuiさんに…\n…恋を教えてほしいの。
  76. Kamui: えっ…?\n…………\nええええーーっ!? 恋!?
  77. マトイ: うぅ…! や、やっぱりダメかしら…?\nそうよね、だって師匠だものね。
  78. Kamui: い、いや、ダメとかじゃなくて…\n恋? こい…こ、恋か…\n僕にそんなもの教えられるかな…\nというかそもそも、\n教えられるものなのかな?
  79. マトイ: ああ…困惑してらっしゃる…\nこれはやっぱりダメな展開だわ…\nどうしてあたし、\nいつも見込みのない人ばかり好きになるの…\n秘境にいた時も\n妻子ある世話係を好きになったし、\nこっちに来てからも婚約者にぞっこんの人に\n一目惚れしたりして…\nああーあたしって本当に駄目な子だわ!\nこんなんじゃ父さんに顔向けできない…!
  80. Kamui: えっ、今までそんな恋をしてきたの!?\nお、落ち着いてマトイ!\nいや、僕も落ち着くべきなんだけど…\n………………\n…マトイ。それって僕のことが\n…す、す、好きってことだよね?
  81. マトイ: ……そう、です。
  82. Kamui: そうか…
  83. マトイ: 断るなら、きっぱりそう言って下さい。\nあたし、諦めろと言われれば\n従う自信があります。\n今までだって、そうだったから。\nだから…
  84. Kamui: いや、そんなことは言わないよ。\nその…僕も君のことが、\n好きだから…
  85. マトイ: え…?
  86. Kamui: ねえマトイ。\nさっき君は僕に、\n恋を教えてほしいと言ったけど…\nそれを教える師匠としては、恐らく学問よりも\n剣術よりも一番頼りない存在だよ、僕は。\nそれでも…いいの?
  87. マトイ: はい…もちろん!\nあたし、あなたがいいの!\n他の誰でもない…あなたに、\n本当の恋を教えてほしいの…!
  88. Kamui: じゃあ…恋の指南、お受けするよ。\n一緒に勉強していこうか、マトイ。
  89. マトイ: 本当に!?\nありがとう…!\nありがとうございます、師匠!
  90. Kamui: あはは。師匠はもう無しだよ。\nこれからはKamuiって呼んで。
  91. マトイ: あ…はい。Kamui…\n嬉しい…\n恋が叶うって、こんなに嬉しい事なのね。\nあたし、こんな気持ち…初めてだわ。\nこれからも…もっともっと\n色んな気持ちを、あたしに教えてね。
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