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- エビケーで成りすまし犯のアカウントのパスワードが開示された後、Tor 経由でログ
- インした皆さんが「生 IP でログインしちゃってる人いるやん・・」とアクセス履歴が
- 貼られていましたが、当職です
- なぜこんなことをしてしまったのかと言われると、これはもう本当に迂闊だったとし
- か言いようがありません
- 当時はぼんやりしており、そのままログインしてしまいました
- 当職のアクセス履歴は成りすましツイートが行われてから 1 週間後のものしかないの
- ですが、成りすまし犯はもちろん匿名化していたので IP アドレスが残っておらず、
- 「お前が犯人だろ」ということで尊師たちは当職の住所を開示すべくプロバイダに開
- 示請求がなされました
- プロバイダから「開示に同意するか、反論はあるか」という書類が届いたので、とり
- あえず「ログインしただけでツイートはしてない」「匿名化してた犯人が 1 週間後と
- かに突然何回も生 IP でログインするとか不自然だろ」」といったことを書いて提出し
- ました
- プロバイダから通知書が来た際、とりあえず主張したいことを書いておけば法的な根
- 拠とかはプロバイダの弁護士が付け足して法的な文書にして原告に送ってくれると思
- いますが、通知書が来た時点で弁護士に相談して反論文も考えてもらった方がいいか
- もしれません
- しばらくすると尊師の代理人弁護士(原田さん)から反論文が来ました
- 「あっ匿名化に触れたな!?やっぱお前犯人だろ!俺は匿名化のことは言及してない
- ぞ、秘密の暴露!秘密の暴露!」
- 「ツイートした時の IP アドレスの開示請求しようとしたけどその時の IP アドレスは
- 残ってなかったから犯行から 1 週間後のアドレスで開示請求しているのだろうと考え
- るのは自然だろ・・」
- このような不毛なやりとりを原田さんと数か月に 1 回くらいのペースで続けました
- 原田さんも尊師も当職にかまけてないでツイッタハァ社への訴訟に注力すればいいのに、と
- 思いました
- 原田さんとお手紙のやりとりを交わしてしばらく経った頃だったでしょうか、転機が
- 訪れました
- とある夏の朝、警察が自宅にやってきたのです
- 朝の 6 時頃だったでしょうか、インターホンが鳴ったので外を覗くと何人もの警察が
- ドアの前にたむろしてました
- 「愛宕警察の者ですけども、」とスーツの男は名乗りました
- 放置しても近所で騒ぎになるのでやむなく家に入れることにしました
- どうやら民事だけでなく刑事の方でも訴えがなされていたようで、開示請求の判決は
- まだ下されていませんでしたが、刑事の方で当職に偽計業務妨害の容疑がかけられて
- いました
- その場でも「自分はログインしただけ、証拠は犯行から 1 週間後のアクセス履歴しか
- ないはずだ」ということを伝えましたが、家に来た警察の 1 人は「アカウントを作っ
- たのもこの家の IP アドレスからということになってる!」とテキトーなことをぬかし
- てきました
- そのまま家宅捜索が始まりました
- 今回はネット上の事件ということで家中ひっくり返されるということはなく、とりあ
- えず目についた電子端末だけ持っていく方針のようでした
- 変に隠しても話がこじれるだけだと思ったので PC やスマホのパスワードはさっさと教
- えました
- ただ成りすまし事件から 1 年経とうとしていた頃だったし、押収された携帯も当時使
- っていたものではなかった気がします
- 普通 1 年もしたら証拠隠滅する気がなくても買い替えたりで当時の機器が残ってない
- こともざらだと思うのですが、ネット上の事件だと家宅捜索まで時間があくことが割
- とあるようですね
- 警察にカラケーでアカウントのパスワードを見たということを伝えると、サイバーカ
- の人?が当職の部屋の PC を操作して当時のエビケーのスレを表示させました
- アカウントのパスが書かれているレスやその他参考になるレスを見つけると警察の人
- がデジカメでパシャパシャと画面を直撮りし始めました
- (当時はエビケーは普通に現役だったし、別に当職の PC でなくともどこでも見れたの
- ですが)
- カラケーのレスをチェックする中で「国セコってのは何のこと?」と聞かれたので、
- 「多分警察のことだと思いますよ」と教えてあげました
- また、その場で Twitter や FB のアカウントをチェックされ、成りすましの犯行を仄め
- かすような言動をしていないか確かめていたようでしたが当職は SNS はあまりやらな
- いため投稿はロクにしていませんでした
- その後、リーダーっぽい組織犯罪対策課の刑事さんから色々と質問されました
- 肩書きだけ見ると凶悪事件担当のように思えたのですが、こんなネットのイタズラ事
- 件を担当しているのが不思議でした
- 恒心教がオウムをパロっていることを問題視していたようで、今回の件も当職が恒心
- 内での階級を上げて正大師になりたくてやったのではないかと疑っていたとのことで
- す
- 「オウムもある種の宗教だからさ、麻原を尊師って呼んでさ、麻原を頂点にピラミッ
- ド型になってるんだって。恒心教ではそこを唐澤(呼び捨て)にして・・」という風に
- 刑事さんはハセカラについてある程度下調べしてきたようです
- あらかた当職家の電子端末の回収を終えた後、当職も書類を書くために署まで同行し
- なくてはならなそうだったのですが、これから用事があるとゴネたところ、なんか後
- 日でいいことになりました
- 当職が「大変ありがたいです・・」と言うと警察の 1 人は「そうか、ありがたいか」
- とニヤニヤしていました
- 今思えば当職が犯人だと確定していたのなら有無を言わさず署まで連行されるような
- 気もするので、もしかしたらそこまで疑われていなかったのかもしれません
- それか尊師が騒いでるだけのちゃちな偽計業務妨害事件なのであまりやる気がなかっ
- たのか・・
- しばらくして供述調書作成のために愛宕警察署に呼び出されました
- 受付の際に当職が担当の組対の刑事の名前がうろ覚えだったために「この前家宅捜索
- くらって、刑事さんに来いって言われて~」などと話すと辺りが少しザワザワしまし
- た
- その後なんとか刑事さんの名前を思い出して呼び出してもらい、調書作成用の部屋に
- 案内されました
- 取り調べは質問する人と記録する人の 2 人でやるイメージでしたが、休日で人手が足
- りないのもあってか 1 人で質問と記録の両方を行うようでした
- 調書作成の間、部屋のドアは開けっぱなしだったので離れた所で外人が揉めてるよう
- な声が聞こえてきました
- 当職の取り調べ内容も外に丸聞こえだったでしょう
- 取り調べでは、 成りすまし犯のアカウントと知っててログインしたのか、ハセカラ騒
- 動をいつ知ったのか、カラケーを見る頻度や、書き込みもするかと言ったことを聞か
- れました
- またカツ丼は出ませんでしたが途中でリプトンの紙パックの紅茶を奢ってくれました
- 「毒とか仕込んでないから飲んでいいよ」と言われましたが、その場では飲む気がし
- ませんでした
- 最後に完成した調書に間違っている所があったら言ってほしいと見せてくれました
- 調書だとカラケーがパスワードを知らないと入れない、会員専用サイトだと勘違いさ
- れそうな記述があったのでそこだけ直してもらいましたが基本当職が答えた通りの内
- 容で、あくまでログインしただけであり成りすましツイートはしていない旨を書いて
- いてくれてました
- 正直このまま当職が犯人ということで起訴されてもおかしくないと思っていたのでこ
- れは意外でした
- 帰り道に自分は起訴されそうか、と尋ねたところ、これから検事の人に調書を見ても
- らうから分からないが多分されないんじゃないかというようなことを言っていました
- 余談ですが、取り調べの中で刑事さんが尊師のことを「カラ弁」と呼んでいたのが印
- 象的でした
- 季節は巡り、尊師の初の著作である炎上弁護士が発売されました
- 本の中で小林麻央事件にも触れており、「捜査は継続中だが実は私は既に犯人の情報
- を開示請求で手に入れている、犯人はこの本を興味本位で手に取っているかもしれな
- いが良心の呵責があるなら名乗り出てほしい」などという記述がありましたが、この
- 「警察がモタモタしてる間に当職は自力で犯人を特定したナリよ」とでも言いたげな
- 文には腹が立ちました
- 今回の件は完全な自業自得だとは重々承知しているのですが、成りすまし犯行時は匿
- 名化してたのに、1 週間後に凍結されてるアカウントに生 IP でわざわざログインする
- とかおかしいと思わないのかと
- (尊師的には開示に成功したことが重要でそれが真犯人かどうかはどうでもいいのかも
- しれませんが)
- 踏み台にされて無実の人が捕まった事件もあるので警察も多少は慎重に捜査するよう
- になったのかもしれません
- しばらくして警察が押収した PC やスマホを返しに来てくれました
- 郵送でもいいのにと思ったのですが受領のサインと引き換えにしないといけないので
- すかね
- 端末を解析したが当職が成りすましツイートをした証拠は出てこなかったので、当職
- は容疑者から外れたとのことでした
- 犯人は匿名化していたということで特定不能ということで終わるかもといったことを
- 言っていたような記憶があります
- 尊師に訴訟を起こされた時のために、捜査の結果証拠はでなかったという証明書をく
- れないか聞いたところ、そういう書類はないが当職は犯人じゃなかったと話すことは
- できるかもとのことでした
- 尊師が炎上弁護士の中で既に犯人を特定していると書いているので不安だ、と話した
- ところ刑事さんは尊師が本を出していたことは知らなかったようで驚いていました
- 「まあ唐澤先生が 1 人で騒いでいるだけだから・・」と同情するようなことを言って
- くれました
- しばらく経ちますが、あれ以来特に警察から連絡はなく、尊師からも訴訟は起こされ
- ておりません
- 警察から尊師に当職が被疑者から外れた旨の連絡があってとりやめたのか、いつも通
- り開示したかっただけなのか分かりませんが・・
- ちょっと前にカラケーにおいて成りすまし犯が開示されていた、と平成 29 年
- (ワ)31702 号が話題になっていましたが、当職のもとに「訴訟負けちゃったから契約
- 情報開示するね」とプロバイダから連絡が来たのは 28602 号の 1 件のみなので、この
- 31702 号で開示されたのは当職とは別の人かもしれません
- 当職が開示された 28602 号の判決文を見ようとしたのですが、D1law などのデータベ
- ースに収録されていないようで、東京地裁まで見にいかねばなりませんでした
- 地裁の記録閲覧室で当職は利害関係人だと言って受付してしまったので証明する書類
- を出したりなど多少手続きが面倒でしたが無事閲覧することができました
- まず訴状を見たところ、原告代理人にはがっ君、山々コンビ含め 22 人もの弁護士が名
- を連ねておりました
- 有名どころでは清水陽平さんでしょうか
- ただ実際に口頭弁論や弁論準備手続きに顔を出していたのは以下の 5 人のようです
- がっ君、中尾清孝、石川直紀、服部毅、阿部克臣
- 訴状の内容はまあ、一般的な開示請求を要求するものだったと思います
- プロバイダの弁護士が出した答弁書もあり、当職が特に触れなかったアイデンティテ
- ィ権に触れていたり、当職の小学生のような反論文を法的な文書に落とし込んでくれ
- ていて申し訳ない気持ちになりました
- いよいよ判決文を読んだところ、プロバイダが「ログイン時 IP は権利侵害がなされた
- 時の発信者情報じゃないから開示請求の対象にはならない」と主張していましたが裁
- 判官に「プロ責法 4 条 1 項の発信者の特定に資する情報に当たる」と言われてしまっ
- ていました
- やっぱ犯人のアカウントにログインしてしまったらもうアウトみたいですね
- 「ログインしただけで投稿はしてない」の主張に対しては、カラケーにパスワードが
- 載っていたこと、当職のアクセスの前に Tor、プロキシサーバーを利用したログイン
- があったことは事実として認められていました
- ただまあやっぱ犯人と疑われるかもだし一般人は怪しいアカウントにログインまでは
- しないよね、ということで当職が成りすましツイートの発信者と推認されるという判
- 断でした
- あとプロバイダに出した反論文で「開示されて損害賠償請求されると弁護士費用かか
- るし時間のムダになるからダルい、なので開示は拒否するゥ」といったことも書いて
- いたのですが、それに対する「原告も開示を受けていきなり訴訟したりはせずまずは
- 訴訟外で接触を図るのが普通、被告が犯人じゃなかったとしても犯人と疑われるよう
- なことをした落ち度は重大なのだからちゃんと原告に説明しなさい」という割りと真
- っ当なたしなめで判決文がシメられていました
- ただ、尊師は地裁に提出した陳述書で「特定の上、損害賠償請求する」と明言してい
- たんですがね・・(後述)
- あとは尊師が提出した書類で興味深かったところをいくつか
- ・訴状で弁護士に対する業務妨害に触れるにあたって証拠として提出されたガンジョ
- ンジョンの弁制重挑のプリントアウト
- この宣言がなされて数年経ちますが尊師は未だに頼りにしているようです
- ・東京地裁宛の陳述書(尊師の直筆サイン付き)
- 「私としては、今後、このような行為をして発信者を特定の上、損害賠償請求等法的
- 手段をとっていくつもりです。発信者を特定の上、警告を発しない限り、また同じこ
- とをされる恐れがあり、現在は、日々おびえて暮らしています。」 (原文ママ)
- 梅本裁判官「原告が発信者情報の開示を受けた場合に、いきなり訴訟的することは考
- えにくく、まずは訴訟外で接触を図るのが常識的」(判決文より)
- ・プロバイダに口頭弁論ではなく弁論準備手続きを求める上申書
- 「当職は業務妨害や殺害予告をされており、警察の保護対象になっている状態であ
- る。過去には法廷で盗撮されてしまった。このような状況下ではボールペンなども凶
- 器となり、刑事事件が発生しかねないので危ない」 といったことが書かれてました
- 「ボールペンで刺されるかも知れないナリ!」とまで言い出してしまうほど法廷オフ
- を恐れているようです
- 尊師の要望が通ったようで、初回と最後以外は非公開である弁論準備手続きで進行し
- たようでした
- 今後も法廷オフは難しくなるかもしれません
- 興味ある方は東京地裁の記録閲覧室で平成 29 年(ワ)28602 号の閲覧を申請してみて下
- さい
- (普段は資料が倉庫にあるようなので閲覧できるのは翌日以降になるかもしれません)
- 報告は以上になります
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