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- 「戦果」という単語自体かなり粗がある言葉になる。そもそも提督たちの名義上の役割としては、
- 季節毎に活発性を見せる敵の勢力を弱めることだ。
- だがその見解が如実に変わったのが「勲章」と「EO」の存在だった。
- 「EO」とは従来季節毎に活発的になるはずの敵が、月に一度一定の脅威として顕現すること。
- 最終的な脅威レベルを推し量るのが難しく、中でも南方海域のは群を抜いて難しいが、
- 全鎮守府の勢力性と敵勢力の影響度を鑑みると対処の早急性は十分低い。
- 敵である以上せん滅するのが理想的だが、複雑な存在とコミュニティに依存している以上、
- 存続性を重視するのは至極当然で「EO」への参加は任意、副産物的に「勲章」が贈られるようになった。
- この「勲章」を一種の「戦果」と捉えられるようになった。
- ただし艦隊運営し健全に出撃や遠征を繰り返し、サプライチェーンの一端を担っている時点でも「戦果」に加わるのではないか、
- という見解が出始めたが故に「戦果」の価値は分散され始め、
- 「戦果」といのはもはや「ノルマ」というよりかは「スタック式報酬」に近しいものとなった。
- ただ艦隊運営が6年も続けば妙に縛るようでよくわからない制度の一つや二つ出てくる。
- というのも艦隊運営の実稼働期間が3年を超えているものは、以下基準を参考に月末までに「戦果」を貯めること。
- 不満の声は容易に想定できたことなので運営はそれに対する見解を幾つも述べた。
- もはや槍ではなく銀の弾丸が如く、怠けていた提督たちにヒットした見解だったので渋々のみ込んだが、
- 装備やら錬度やら何やら足りていない提督たちには、従来の業務らしく工夫を加える必要があった。
- その結果が本日のカスガダマ島となる。
- 準一級、いや二級とも呼ばれる子たちのみでの出撃に加え、新規の子たちの育成も視野に入れつつ、
- 錬度以外の艦隊内のしきたりを教える機会を与え、同胞と一緒に出撃させる。
- なんて高尚なことは考えていない、偶然が重なっただけだ。
- 「私とカツラギで前方を固める。後続にホウショウが居て大事なAir combatとscouting担当なので、
- 基本的にAbruzziと同行してもらう。途中Submarinesと遭遇するので、Destroyer達の出番となる。
- 以上で問題は無いか?」
- 「了解!」「了承しました」「Affirmitive」「うん」「はーい」
- 粗は有る。錬度低の軽巡が錬度高々の軽空母を守る必要は無いし、
- 空母としての役割は果たせるがどう足掻いても装甲が薄いホウショウを起用するのではなく、
- 千歳千代田等安定性が高い子を起用すれば良い。
- また潜水艦への対処も、まだ先制対潜ができないJanusではなく谷風丁や
- 対空がまともに出来る秋月型やFletcher級を使用すればいい。
- 何より両者共々錬度は高いが最高峰ではない。
- 疑問も残るさながら航海が始まろうとしている。
- 「Arale?」
- 「ううん、あられ」
- 「Alare?」
- 「うーん、、、うん、あってる」
- 「やった!!あたしJanusって言うの!よろしくー」
- 「よろしくね、ジェイナス」
- 幸い、Janusという名前はとても日本語では発音しやすい。ただし霰はその限りではない。
- 音声学的に英語の「LR」は日本語の「ラ行」で互換できない。
- だが6年も同じ箇所に居れば、他の人達が必ずしも正しく呼ばれているわけではないし、
- 数年前にやってきたロシア戦艦やアメリカ空母の名前もまともに発音などできないことを理解している霰は
- Janusにもっと呼ばれやすい名前を提供した。
- 「あーちゃんでも、いいよ」
- 「あーちゃん?
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