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- Title : 少子化の影響でSEXが必修になりました。
- Author: 橘トラ
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- プロローグ
- 一時間目 初めては幼馴染と相場が決まっている!
- 二時間目 弟の練習相手はお姉ちゃんの役目!
- 三時間目 妹の処女をもらうのは兄の義務!
- 四時間目 幼馴染とお姉ちゃん、どっちを選ぶ?
- 五時間目 妹だけ仲間外れなんて許さない!
- 六時間目 最後の授業はみんなで子作り!
- エピローグ
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- 「じゃあ……いいんだよな?」
- 「う、うむ……私でよければ……こちらこそ、よろしく頼む」
- 空き教室の隅に敷いた体操マットの上で、森もり川かわ鷹よう平へいは制服姿の女子生徒と向き合ったまま固まっていた。
- 目の前に正座しているのは成なる瀬せ柚ゆ子ず、同級生であり幼馴染だ。剣道少女らしく黒髪をポニーテールにまとめ、整った顔立ちに、つり目がちの視線が上目遣いに彼の様子を窺うように見返してきている。
- 「その、初めてだから……鷹平に任せるぞ」
- 「うん。俺も初めてだけど……」
- 鷹平は緊張にごくりと唾を飲み込む。
- こいつとは幼い頃からの付き合いだ。言葉遣いも立ち居振る舞いも変わっていて、男勝りなところもあって、今日までずっと男友達のような関係を続けていた。
- しかし今日、自分達はついに、男女としての一線を越えてしまうのだ。
- (やっぱ、可愛いよな……こいつ)
- こうして改めて向き合ってみると、やはりどぎまぎしてしまう。
- 今まで男友達として接しながら、何度『女』を感じたことだろう。そんな柚子と男女の関係になると思うと、やはり緊張してしまう。
- 静かな体育倉庫に気まずい沈黙が訪れた時。
- 「鷹平……その、早くしないと。時間ないから……」
- 「わ、悪い。じゃあ、するからな」
- ここまで来たらもうやるしかないのだ。そっと柚子の肩を引き寄せ、顔を近づける。
- 「成瀬……目、閉じて」
- 「うむ──」
- 柚子も意図を察したのか、きゅっと目を閉じる。
- そして鷹平は、緊張して身を強張らせる柚子の唇に、そっと自らの唇を押しつけた。
- 「…………んっ」
- 柚子が微かに声を漏らし、きゅっと袖を握ってくる。
- (うわっ、成瀬とキスしちゃってるよ……しかもこいつ、いい匂いするな……)
- 柚子の唇は想像以上に柔らかく、しかも身体全体から甘い匂いが立ち昇ってくる。
- あっという間に鷹平は柚子とのキスに夢中になり、唇を離しては何度も押しつけた。
- 「んっ……鷹へっ……も、ちょっと……んむっ、ゆっくり……はふっ、んぅっ……」
- 鷹平のぎこちないキスにも関わらず、柚子はわずかに焦ったような、鼻にかかったような声を上げてキスを受け入れてくれる。
- 「ちょっ……んむっ、鷹平ってば……んむっ、もうちょっと、ゆっくり……しろっ」
- (こいつ、こんな声出すんだ……何か、すごい女の子っぽい声だな……)
- いつも男勝りな柚子からは想像もできないような艶っぽい声だ。その反応が一層彼の興奮を煽った。柚子の小さな唇を頬張るように吸いつき、ぷるんとした感触を楽しむ。
- 「んむぅっ……はぷっ、んふっ……はふっ、ちょっ、待てったらぁっ……んむぅっ」
- 柚子が何か言おうとしているが、鷹平はもう止まらなかった。さらに口内粘膜を味わおうと、唇を塞いだまま、舌を入れようとした時。
- 「ん~~~っ! んんんん~~~~っ!」
- 柚子の手がぽかぽかと背中を叩いているのに気づき、ようやく鷹平は唇を離す。
- 「……ぷはっ! 落ち着けって言ってるのに! はぁ、はぁ……苦しいだろっ!」
- 「わ、悪い……その、つい……」
- もしかしたら柚子の機嫌を損ねてしまったかもしれない──そうなったらここで終わりだ。鷹平は柚子の反応を緊張して待つ。
- 「はぁ……はぁ……い、いや、なかなかいいものだな。まさか口づけだけでこんなに……その、こんなに気持ちが盛り上がるとは……」
- そして柚子は、はにかむように笑う。
- 「鷹平としているからかな?」
- その言葉に鷹平は身体中が熱くなるような劣情を覚え、思わず柚子を押し倒していた。
- 「ごめんっ、成瀬……俺、俺っ、もう──」
- 「あっ、ちょっ……鷹へっ──」
- もう止めることが出来なかった。柚子の手首をマットに押さえつけ、口だけでなく、頬、首筋、鎖骨と激しくキスを浴びせていく。
- 「ひゃっ? 鷹平っ……やめっ……あっ、そんなとこっ……やっ、ひゃんっ……」
- 鷹平がキスを浴びせるたびに、柚子の身体がふるっ、ふるっ、と反応する。
- 「成瀬っ、ごめんっ……可愛過ぎてっ、止められないんだけどっ……」
- まさかこいつがこんなに可愛いなんて。キスだけでは物足りない。柚子の首筋を音を立てて吸いながら、はだけた胸元に手を伸ばす。
- 「あっ、こ、こらっ……そっちは、ひゃっ……そんなに吸ったら、痕、出来ちゃっ……」
- 「成瀬の胸、触らせてっ……ちょっとだけだからっ」
- 「あぅぅ……ひゃっ? そんなにがっつくなんてっ……あっ、んん……っ、お、お前も……男だったんだなっ……」
- 鷹平の熱っぽいキスに晒され、柚子の抵抗はあまり強くはない。
- 勢いに任せ柚子のブラをずり下ろすと、たぽっ、と音を立てるように柚子の乳房が現れた。鷹平は膨らみに躊躇なく手を伸ばし、指を沈み込ませる。
- 「ふぁっ……ぁぁ、鷹平、胸は……優しくだぞ……っ」
- 途端に柚子が慌てた声を上げるが、鷹平は構わずにその胸を揉みしだく。
- (すげ……成瀬、結構着やせするタイプだったんだな……)
- 初めて触れる柚子の乳房は想像より大きく、質感もすべすべのもちもちだ。今まで触れたことのないその感触をじっくり味わうように柚子の柔肌を手の平で弄ぶ。
- 「んぁっ、鷹へっ……こらっ、そんなに激しく揉んだら……ちょっと痛い……もうちょっと、優しくしろ……っ」
- 「わ、悪い……もうちょっと優しく触る」
- いつになく弱々しく懇願するような柚子の声に、鷹平は触り方を変え、膨らみの先端の突起を指で挟んだ。
- 「きゃぅっ……? 鷹平、そこ……つまんだらっ……」
- 上ずった声で柚子の背中がびくっ、と跳ねる。
- 「成瀬もやっぱり……乳首とか気持ちいいんだ?」
- 柚子の反応に気を良くした鷹平は、何度も柚子の乳首をつまんで指の間で転がす。
- 「違っ……やんっ……つまむなぁっ! 鷹平……先っぽばっかり、そこは……敏感だからっ……もっと、んくぅっ……」
- 鷹平が先端を扱くようにつまみ上げるたび、柚子の身体がひくっ、ひくっ、と反応する。口を手で押さえてはいるが、喉の奥から切なげな喘ぎ声が漏れていた。
- (やばっ、可愛いな……こいつ)
- いつも男勝りな柚子が、こんなに女の子らしく恥ずかしがっている。そんな柚子の姿に、鷹平はさらに大胆になり柚子の下半身に手を伸ばした。
- 「あっ、ばかっ……そっちは──んむっ?」
- 柚子が一瞬戸惑ったような声を上げたが、鷹平はキスで口を塞ぎ、パンツの中に手を差し入れる。指先に柔らかい割れ目の肉質を感じた。
- 「んむっ? っぷは……ひんっ、そこは駄目だって! やめろってば……!」
- 鷹平の指から逃れるように柚子が腰をくねらせるが、構わずに割れ目に指を差し込む。
- 「ここ、触っておかないと後で痛いから」
- 「ばかっ……だからってそんなとこっ……触ったらっ、やめっ……やめろってばぁ! んむっ……鷹へっ、んむぅっ……!」
- そんな可愛い声で嫌がられても止まれるわけがない。時折抗議の声を上げる柚子の唇を塞ぎながら、割れ目の中を指先で擦る。柚子の肉裂の中は微かに湿っているだけだったが、粘膜は温かく、柔らかくて、女の子の大事な場所を触っているというだけで鷹平の興奮はどんどん高まっていく。
- 「あっ、やめっ、そこはっ……もっと優しく触ってくれっ……ばか、こらっ……ひんっ」
- 鷹平の拙つたない愛撫にたじろぎながらも、柚子は切羽詰まった声を上げ、時折身体をひくつかせる。
- 「もうちょっと……もうちょっと触ったら、やめるからっ」
- 柚子をなだめすかすような言葉をかけながら、鷹平はその割れ目をなで擦る。初めて触る女の子の大事な部分なのだ。止められるわけがなかった。
- (えーと、確か……このへん、だよな……?)
- 柚子の割れ目の中を探り、小さなくぼみを見つけるなり指先をつぷっ、と差し込んだ。
- 「きゃぅっ!」
- 柚子の身体がびくん、と跳ねる。
- 「ひゃっ、やっ……そんなところに……ゆ、指っ……入れるなっ……!」
- 「でも、ここもちゃんとほぐしておかないと痛いと思うから……触らせてっ」
- 「うぅっ……わかったっ、わかったから……優しく触ってくれっ……ひんっ」
- 柚子が自分と同じく性体験がないのをいいことに、鷹平は柚子を言いくるめ、膣内をじっくりと指で味わう。
- (女の子の中って、こんなふうになってるんだな)
- 柚子の膣内は指一本でもきつく、微かな襞ひだがいくつも連なっていて、ここに自分のものを入れるのだと思うだけで下半身が熱くなる。その襞の一部をぷるんと引っかくと。
- 「きゃぅぅっ……ぅぅっ……!」
- 柚子が先程とは違う上ずった声を上げ、膣がきゅっと収縮する。
- 「やっ……鷹平、そこっ……変な声が出るからっ……触らないでくれっ」
- 「成瀬、もしかして……感じたりする?」
- 「し、知るかっ……! そんなこと……っ、いいからやめっ……」
- 柚子の──女の子の反応する場所を見つけ出してしまった。あの柚子が女の反応を見せている。それに興奮した鷹平は執拗に膣襞を指先で引っかく。
- 「んっ……やっ、あふっ、そこっ……あんまりしつこく触ったらっ……あっ、やっ……何か……んくっ、くんっ……くぅんっ……」
- 鷹平が膣襞を引っかくたびに柚子の声の調子が変わってくる。同時に、膣内の湿り気が増し、指先にとろとろとしたものが絡みついてきた。
- 「成瀬、これ、もしかして……濡れてる?」
- 「あ、当り前だろ……! そこを、んっ……そんなに弄られたらっ……私だって女なんだからっ、濡れるに決まって……あぁっ、だから、擦るなってばぁ……!」
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- 自分の指に反応し、普段聞いたことのない声を上げる柚子の姿に、鷹平は頭の芯がカッと熱くなるような欲情を覚える。今すぐこいつと繋がりたい。このきつく温かい肉穴を、指でなく自分の下半身で味わいたかった。
- 身体を起こした鷹平は、焦りで手間取りながらズボンのチャックを下ろし、既に硬く張り詰めていた肉棒を引きずり出す。
- 「成瀬っ、俺、もう入れたいんだけどっ……いいよなっ?」
- 「えっ? お前、もうそんなに……しかしっ……まだ、心の準備が……」
- そそり立つ少年の肉棒を目にし、柚子が先程の決意も忘れたのか、たじろいだように後ずさろうとした時、廊下から聞きなれたチャイムの音が聞こえてきた。
- 「あ、その……もう次の授業始まるから……次の機会に──」
- しかし、鷹平は立ち上がろうとする柚子の肩を押さえつける。
- 「だから早くしないとっ……成瀬っ、この時間で済ませないと!」
- 逃げ腰になる柚子を説き伏せようと鷹平は躍起になる。何しろこの時間で行為を終えないと、もうこいつと出来るチャンスはないかもしれないのだ。
- 「あぅ……何で今日に限ってそんな押しが強いんだ……うぅ……いつもそうなら、私だって……あぅぅ……」
- 柚子は言葉を探していたが、やがて観念したように頷いた。
- 「……わかった、じゃあ……よろしく頼む。優しくしてくれよ?」
- 「あ、ああ、わかってる。痛くしないようにするから……多分」
- 言いながらも彼はうわの空で制服のポケットからコンドームを取り出す。
- ついに、念願の初体験なのだ。いつ、どんな体験になるかいろいろ妄想してきたが、まさかこいつとすることになるなんて──しかも自分達はつき合ってもいないのに。
- (これから、成瀬と……するんだよな。いいんだよな?)
- 夢のようなシチュエーションに胸が一杯になりながらコンドームをつけ始めるが、今までつけたこともないのに加え、気持ちも焦ってしまい、うまくつけられない。
- そんな彼の様子に、柚子が恐る恐る声をかける。
- 「な、なあ……もうちょっと早くしてくれないか? その、覚悟が鈍りそうだ……」
- 「ちょ、ちょっと待て。今つけるから……えーと、こうやって……」
- 「まったく。つけ方は授業でやっただろ……ちゃんと予習してこい」
- 手間取りながら避妊具を装着する鷹平の様子に、柚子は焦れたように熱い溜息を吐き出して待つ。
- ──そう、彼らの高校ではセックスの実技が必修になったのだ。
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- 「ようくん、おかえりー、ごはんできてるからねー」
- 「あ、うん、ただいま」
- 「えと、おにい……こっちすわって」
- 「うん、ありがと」
- 公園の隅すみに姉と妹が線を引いて作った居間に、鷹平は恐る恐る足を踏み入れる。周りには綺麗に重ねられたお皿や、そこらで汲んできた水道水を入れたコップ。本当は友達とサッカーをしたいのだが、どうせまた姉妹と遊んでいるのでからかわれるだけだろう。
- 「はい、きょうはハンバーグですよー、たくさんたべてねー」
- 「う、うん。いただきます……」
- 姉が土を丸めて作った塊に手を出そうとした時。
- 「おにい、わたしもつくったの……さらだ」
- 妹がプレートに乗せた山盛りの雑草を差し出してくる。
- 「あ、うん。これもたべるな」
- 鷹平がお皿を受け取って食べる真似をしようとすると。
- 「だめっ! きょうはおねえちゃんが、おかあさんなんだからっ!」
- 「おねえちゃん、きのうもおかあさんやったじゃん……わたしもやりたい」
- 「こ、こらこら……けんかしないで」
- 姉妹が喧嘩を始め、鷹平は慌てて取りなそうとするが。
- 「こらー! ようへい! いつまでままごとなんかしてるんだ! ちゃんばらするぞ!」
- 振り返ると、もう一人の女の子が木の枝を振り回しながらやってきた。そしてずかずかと家に入り込んきて、どかっと座り込む。
- 「ゆずちゃん! ちゃんとくつぬいでよね!」
- 「じゃ、ゆずちゃんはわたしのおねえちゃんね」
- 「ようへいがおとうさんやくなら、わたしがおかあさんだっ! ほら、わたしがめしをよそってやる!」
- 言ってやってきた女の子が強引に器に土を盛り始める。
- 「かってなことしないでよ、ゆずちゃん! おねえちゃんがおかあさんなんだからぁ!」
- 「なにをー! わたしがおかあさんだろ! な? ようへい」
- 「え……え……? おれはどっちでもいいけど……」
- 二人がぎゃーぎゃー騒ぎ始め、鷹平はおろおろするばかりだ。気がつくと、妹がそばでいじけて砂を集めていた。
- 「うぅ……わたしもおかあさんやりたいのに……!」
- そして、砂をぶちまけた。
- 「すずめちゃんのばかー! おねえちゃんちよごさないでよー!」
- 「なにやってるんだ、すずめっ、わたしがおかあさんなんだぞっ!」
- 「なんでいつもけんかするんだよ……」
- 自分の周りで三人の女の子が争いを始めて、しっちゃかめっちゃかになってしまった。その光景に少年は呆然とするばかりだった。
- ☆ ☆ ☆
- 「ん……」
- 目覚まし時計のボタンを叩いた鷹平は、のそのそとベッドから起き上がる。
- 3月に入ったばかりの朝はまだ寒く、いつもなら布団から出るのも億劫なくらいなのに、今日はアラームが鳴る前に目が覚めてしまった。何だか懐かしい夢を見た気がする。
- 「…………」
- 何となく部屋を見回してみるが、どうということはない。
- ここにいるのは、森川鷹平、高校2年。ごく普通の高校生らしく、相変わらず冴えない感じだが、今日はそれではちょっと困るのだ。何しろ──。
- 「……ま、いいか」
- 結局、それ以上自分に期待することはせず、鷹平は適当に制服を身につけて部屋を出る。
- 「あ、おはよう。鷹くん。今起こしに行こうと思ってたのに。今日は早いね」
- 「うん、おはよう。姉ちゃんこそ早いじゃん」
- 台所には既に制服姿の姉がいて、ぱたぱたと動き回っていた。
- 森川つぐみ。鷹平の一つ上、同じ高校に通う3年生。背中まで伸びたふわふわの髪の一部をまとめ上げ、少し垂れ目がちの、柔らかな顔立ちの美少女だ。
- 制服の下に隠れた身体は発育良好過ぎるくらいでブレザーを苦しそうに押し上げ、ストッキングをつけた脚はぱつっ、と音を立てそうなくらいに肉が詰まっている。
- そのうえ、成績優秀で高校では生徒会長を務め、生徒の人望も厚い。ほぼパーフェクトな姉と言っていいだろう。それだけならいいのだが。
- 「鷹くん、今日の授業の準備ちゃんとした? 忘れ物ない? ネクタイ曲がってるよ」
- 鷹平の回りをぐるぐる回り、髪をなでつけたり、ネクタイを直したり、慌ただしい。
- 「やめろって、姉ちゃん。俺は大丈夫だからっ!」
- 「そう? お姉ちゃん、心配なんだけど……」
- 鷹平に突っぱねられしゅんとなるつぐみ。これが、姉をパーフェクトと言いきれない理由だった。昔からとにかく鷹平に構いたがる。要するにブラコンなのだ。
- そんなやり取りをしている時。
- 「ふぁ……おはよ」
- 「おはよう、すずめちゃんも早いね。めずらしー」
- 「ん……まあ、一応」
- 姉の言葉にもごもごと答えるのは鷹平の一つ下の妹。森川すずめ。
- ぼさぼさのウルフカットを明るい色に染め、くりっとした瞳は見ようによっては可愛いのだが、今兄を見る目は警戒心を露わにしている。開いたブラウスの胸元から覗く膨らみは控えめで、脚はすらりと長くスレンダーで、姉とは正反対だが美少女の類と言っていいだろう。
- その一方、素行も姉とは対照的に不真面目そのもので、授業はサボるわ、制服を着崩すわ、周囲に苦労をかけっぱなしだ。鷹平も何度も叱っているのだが、なかなか言うことを聞いてくれない。見た目も中身もとにかく生意気盛りなのだ。
- 「……何じろじろ見てんだよ?」
- 鷹平を威嚇しながら隣に座るすずめだが、昔は甘ったれのお姉ちゃん子でお兄ちゃん子だったのだ。つぐみと鷹平の姿が見えなくなると、小鳥のようにぴーぴー騒ぎ立てて気を引いては甘えてくるようなやつだったのに。
- そんな姉妹と席につき、朝食が始まる。
- 「……すずめちゃん、今日の準備した?」
- 「……うん、お姉ちゃんは……そか、授業……保健係だからいいんだよね」
- 「すずめ──」
- 「お兄には聞いてない」
- 「まだ何にも言ってないだろが!」
- 「はいはい、二人とも早くご飯食べちゃってね」
- 姉に急かされ、兄妹はむすっと朝食を再開する。これが森川家の一日の風景だった。
- 親が家を空けがちなこともあって、何でも三人でやってきたのだ。小さい頃はもっと仲が良くて、何でも一緒にやっていた。日々の生活から、おままごとのような遊びまで、数で敵わない鷹平はいつも二人に付き合わされていた。それが成長につれて少しずつ距離が出来てしまったが、今でも三人でがちゃがちゃと騒がしい毎日を送っている。
- そしてもう一人、三人の関係にまた別の方向から力を加えてきた人物がいる。
- ──♪。
- 玄関のチャイムが鳴り、三人の動きが止まる。時刻はまだ8時前だ。
- 「あれ? お隣さんかな? 鷹くん、回覧板ちゃんと回した?」
- 「回したけど……俺が見てくるよ」
- 口にレタスを詰め込みながら、鷹平が玄関に向かうと──。
- 「お、おはよう……鷹平、もう起きてたか……」
- 外に立っていたのは成瀬柚子だった。長い黒髪をポニーテールにまとめ、竹刀袋を肩にかけた姿が凛々しく決まっている。
- 「あ、成瀬か……どした?」
- 柚子は近所の剣道教室の娘で、鷹平達の幼馴染だ。鷹平が幼い頃に剣道教室に通っていたのがきっかけで仲良くなり、よく四人で遊んでいた。といっても、男勝りの柚子は鷹平をままごと以外の遊びに連れ出したがり、よく姉妹と喧嘩になっていた。鷹平が剣道を辞めてからは適度な距離が開き、今ではそれなりに仲良くやっているが、当時の姉妹にとっては天敵のようなものだったろう。
- そして、鷹平は未だにこの幼馴染との関係を計れずにいた。中学生まではショートヘアで男の子のようなやつだったのに、高校になってからは髪も伸ばし、体型も変わり、どんどん女の子らしくなっていく。それなのに、未だに男友達のような関係が続いているのだ。
- 「特に用はないんだが、その……たまには一緒に行こうと思ってな……」
- 「まあ、いいけど。ちょっと待ってろ。姉ちゃん達も呼んでくるから」
- 「あっ、こ、こらっ……鷹平だけで──」
- 後ろで柚子が何か言っているのが聞こえたが、鷹平は構わず姉妹を呼びに向かった。
- 「えへへ、柚子ちゃんと一緒に学校行くの、久しぶりだね」
- 「うむ。今日は朝練がなくて」
- 「柚子ちゃん、今日の準備してきた?」
- 「うむ……私は、その……今朝も湯あみを……」
- 「そうなんだ……気合い入ってるね」
- まだ寒さの残る春先の通学路をのんびりと歩きながら、鷹平は三人の会話をぼんやり聞いていた。昔と同じような懐かしい空気の中、三人の会話はどことなく緊張しているようだが、鷹平はうわの空だ。それもそのはず、何しろ今日は──。
- 「お兄、エロい顔するのやめてくれない?」
- 「……はっ? な、何言ってんだ。俺は別に──」
- 口ではそう言うものの鷹平の顔はまたにやけてしまう。
- 「ふふっ、しょうがないよ。男の子はみんな楽しみにしてたもんね」
- 「そ、そうか。やはり鷹平も待ちわびていたのだな……」
- 「ま、まあな……」
- そう、今日は性教育の実技が始まる日。
- つまり、今日から授業でクラスの女の子達とセックスが出来るのだ。
- 日本は現在、少子化がのっぴきならない状態まで来ていた。
- 晩婚化、出生率の低下、いろいろな要因が重なり、この国の未来が危ぶまれる段階になり、とうとう出生率の上昇が政策の重要課題として進められることになったのが数年前だ。
- しかし、育児制度の拡充、出産後の経済的支援など様々な政策をしても一向に出生率は上がらない。条件付きで重婚やきょうだい婚まで認めるという強硬策まで実施したのにほとんど効果がない。そして本格的な調査の末に明らかになったのは、一番の原因が『若者のセックス離れ』ということだった。
- 本来ならば国として様々な要因を考慮した上で一つずつ解決していくべきなのだろうが、そんな悠長なことをしている時間的余裕はない。『若者のセックス離れ』対策にとうとう国が本腰を入れることになってしまった。
- 数年の間、いろいろな議論が交わされたが、結局最善の策は、学校生活の中でセックスに慣れさせるのが一番だ、ということになった。しかし、ただ『セックスをしましょう』と教員が促すだけでは劇的な効果は望めない。そこで、学校の授業にセックスを取り入れてしまおう、性教育の実習が『保健体育Ⅱ』としてカリキュラムを組まれることになった。
- かといっていきなりすべての学校でセックスを始めるような無茶は出来ない。テストケースとして全国からいくつかの高校が選ばれることになり、何段階もの選考の末、鷹平達の通う高校が選ばれた。それから数か月、いろいろな準備をした末、とうとう今日からセックスの実習が始まるのだ。
- 「へへ…………」
- 通学路を歩く鷹平は、そばに女の子三人がいるにも関わらず、ポケットに突っ込んだコンドームを握りしめ、またにやついてしまう。
- 浮かれないわけがない。性教育の実習なんて、男子にとって、夢の授業がとうとう現実になるのだ。しかも鷹平にとっては童貞を卒業出来るとあって、期待もなおさらだった。
- 「なぁ、鷹平、その……私が相手だったらどうする? ちゃんとしてくれるか?」
- 「え? うーん……その時にならないとわかんないけど、その時は頑張るよ」
- 柚子の言葉に鷹平は適当に答える。今日のセックスの授業のことで頭がいっぱいで、柚子を気遣う余裕がなかった。
- 「そうか……うむ、頼もしいぞ」
- 柚子の安心したような溜息にも気づかず鷹平がまたにやついた時。
- 「あ~あ、お兄とエッチする人がかわいそ……」
- すずめがじとっとした目を向けてきていた。この話題になるとよく見せる、どこか恨みがましげな、それでいて探るような目だ。
- 「うっせ、授業だからいいんだよ、授業だから。それに遊んでるお前と違って俺達は大変なのっ」
- 「そ、そんなのお兄に関係ないじゃんっ」
- すずめがほんのわずかに傷ついたような表情を見せたが、すぐに顔を背けてしまった。
- 「こーら、鷹くん、意地悪言っちゃだめでしょ?」
- 「あ、うん……ごめん」
- 姉に額を軽く小突かれ、鷹平は思わず謝るが。
- 「姉ちゃんは保健係だし、今日はやっぱりしないんだよな」
- 保健係である姉の仕事は、授業のスムーズな進行だ。抽選が公平に行われるよう管理し、男女の人数が合わない時は他のクラスに回して調整したりとやることは多い。そのため授業には参加せず、希望のタイミングで授業を受ければいいことになっている。
- 「お姉ちゃんのことは気にしないで。みんなが公平にエッチ出来ればいいんだから」
- 今のところ一歩引いたところにいるものの、そしていつかは姉も誰かとすることになるわけで──。
- 「…………」
- やはり、自分の家族が誰か知らない男と……というようなことは気まずいというか、あまり考えたくない。もちろん鷹平にとってはすずめだって大事な妹だし──心がざわつきかけた時。
- 「行くぞ、鷹平」
- 柚子が珍しく──以前のように──鷹平の手を取りぐいぐい引いていく。
- 「あ、おい……」
- 我に返った鷹平はわけもわからず柚子に手を引かれるまま高校まで連れられて行った。
- そしてとうとう運命の5時間目──。
- 体育館は集まった生徒たちの期待や緊張で、異様な熱気を放っていた。何しろ彼らにとって初のセックスの授業なのだ。
- 「鷹くん、ホントに大丈夫? ちゃんと歯磨いた? ティッシュ持った? コンドームは? お姉ちゃんがついていってあげよっか?」
- 姉がしきりに鷹平にまとわりついてくる。テスト前など、いつもああだこうだと世話を焼きたがるのだが、セックスの授業の前でもこれをやられたら恥ずかしくて仕方ない。
- 「俺は大丈夫だって! 姉ちゃんは保健係の仕事があるだろっ、もう戻れって」
- 「そう? 何かあったら呼んでね……?」
- 心配そうにしながら、つぐみは去り際に柚子になにごとか耳打ちし、とことこと歩いて行った。
- 「……」
- 姉に何か吹き込まれたのか、柚子がじっと見つめてくる。
- 「成瀬、どした?」
- 鷹平の言葉に柚子がびくっと反応する。どういうわけか顔も赤い。
- 「い、いや……何でも、それより、すずめは? あいつもこの授業だよな?」
- 「サボりだろ……ったく」
- 取り繕うような柚子の問いに鷹平は溜息をつく。この授業は一学年一クラスずつのタテ割なのだ。三人全員が一組だったため、偶然同じ授業を受けることになったのだが、すずめは一回目の授業から早速サボっている。それにしても。
- (気まずいよな…………)
- 姉や妹と一緒にセックスの授業をするのはやはり気まずい。それに、姉や妹が誰か他の男と自分の知らないことをするというのは、どうしても割り切れない。授業だし、仕方ないことなので出来るだけ考えないようにはしているのだが。
- その時、ついに授業の開始を告げるチャイムが鳴る。
- 体育館内が一斉にざわつき、鷹平も一気に現実に引き戻される。
- 「はーい! 静かにー! 抽選を始めるので出席番号順に並んでくださーい!」
- 正面に立っている姉がぱんぱんと手を鳴らして生徒達を静かにさせ、並ばせる。
- 「そ、それでは……後でな……」
- 「お、おお…………?」
- 柚子が意味深なことを口にして離れていくが、鷹平はそれどころではない。今からとうとうセックスの実習が始まるのだ。
- ルールはそれほど難しくはない。このひと月、毎週三回、授業二コマぶんの時間を使って、抽選でペアを作って学校内の好きな場所でセックスをする。それだけだ。
- 当然、授業をサボったり、相手が嫌だからといって拒否したりで、規定の回数以上セックスをしなければ単位がもらえない。現在は三月、三年生は卒業出来ないということになり将来に関わる問題だ。唯一、妊娠している者のみ授業が免除されるが、そんな生徒は聞いたことがない。
- 「じゃあ抽選を始めまーす! 今日は学年ごと、一年生から順に来てくださーい! 余りが出ないようにしてあるから後でも先でも変わらないですよー!」
- 体育館正面、姉の前にある長机の上には大きな箱が二つあり、上方には手が入るくらいの大きさの穴が空いている。男子用と女子用に分かれていて、それぞれに同じ番号が書かれたカラーボールが入っているのだ。後は簡単、同じ番号を引いた男女がペアをになるだけだ。
- 「はーい、押さないでね。また次の授業で抽選するから慌てなくていいよー」
- 公平な抽選が必要であり、不正が起こらないよう管理するのが保健係である姉なのだ。姉が見ている前で皆がボールを取っていく。
- (うぅっ……お、俺の番だ……!)
- とうとう鷹平の番がやってくる。一体誰とすることになるのだろうか、思い切って箱に手を入れボールを掴む──今、この手の中に初体験の相手がいるかと思うと手が震えた。
- 「はい、鷹くん、ボール取ったら戻ってね──あっと」
- 姉の手が鷹平のボールを取り落とし、さっと別のボールを拾い上げる。
- 「……ごめんね、はい。可愛い子と当たるといいね?」
- 「あ、うん……」
- 何やら思わせぶりな姉の言葉に曖昧に答えつつも、鷹平は列に戻る。何か細工したように見えたのだが。そして──。
- 「はーい、じゃあ同じ番号同士でペアになって並んでくださーい!」
- 姉の言葉で生徒達がざわざわと動き始める。手を振ったり、番号を口にしたり、男女ともに相手を探している。
- 「俺は……一五番か」
- 一体クラスの誰だろうか。クラス内美少女ランキングではソフト部の高橋、吹奏楽部の坂木と当たれば初体験として文句ないのだが──。
- 「あっ……?」
- 鷹平の言葉に反応するように、ぴくっと顔を向けてくる女子がいた。
- 「な、成瀬……? 一五番?」
- 「う、うむ……ほら、一五番……」
- そっと番号札を見せてくる柚子。ということは──。
- 「成瀬と……するのか?」
- 「そういうことに……なるな。よろしく頼む……」
- まさか初体験の相手が柚子になるとは。ということはやはり姉はこいつとペアにするために細工していたのだ。朝から柚子も何となくそれを匂わせていたが、もしかして自分を相手に選んでくれたということだろうか。そう思うと嬉しいというか、気恥ずかしいというか。柚子も顔を真っ赤にしている。と。
- (なぁ……森川)
- いつの間にかそばに寄ってきていた男子生徒が、こっそりと耳打ちしてくる。
- (良かったら変わってくんね? 俺、成瀬のこと狙ってたんだけど)
- 「はぁっ? 何言って──」
- 同級生の持ちかけに、鷹平は声が上ずってしまいそうになるのを慌てて押さえ込む。
- 男子は渋々諦めたように去って行ったが、意外なことにその後もちょこちょこと他の男子が鷹平の元にやってきてはこっそり自分と替われと持ちかけてくるのだ。鷹平もそのたびに断ってはいたのだが、とうとう四人目を断った後、思わず柚子の手を握っていた。
- 「……どうした? 鷹平……?」
- 事情を知らない柚子は顔を赤くしたまま、きゅっと握り返してくる。
- 「い、いや……成瀬、結構モテるんだなと思って……」
- 「? 何がだ?」
- はにかむような、いぶかしがるような表情に鷹平の胸がどくん、と高鳴る。
- 「はーい! じゃあ後は各自自由行動でーす! 避妊はちゃんとするようにねー!」
- 姉の言葉で鷹平は一気に現実に引き戻される──今から柚子と初体験をするのだ。後は学校内の好きな場所でエッチをするだけ。心臓がばくばくとなり始める。その時、柚子が鷹平の手をぐいっと引いた。
- 「ほ、ほらっ、行くぞ……床は用意してある」
- 「と、床っ? えっ、えっ──」
- 柚子の大胆な誘いに戸惑いながらも鷹平は手を引かれていくのだった。
- ☆ ☆ ☆
- そして今──。
- たどたどしく愛撫を終えた鷹平は、幼馴染と次の段階へ進もうとしていた。
- 「……ちゃんと着けたか?」
- 「う、うん……多分」
- 鷹平は装着したコンドームをもう一度確認する。
- 「まったく……後は鷹平に任せるからな……」
- 鷹平の言葉に、柚子は覚悟を決めたようにひとつ溜息をつき、脚を広げた。
- 「…………っ」
- 柚子のスカートの下、まだ履いたままのパンツには愛液の染みが出来ている。今からそこに入るのだ。それを考えるだけで鷹平の心臓は興奮と期待でばくばくとうるさいくらいになっていた。
- 授業でやった通りにコンドームを装着した鷹平は息も荒く柚子ににじり寄る。
- 「じゃっ、じゃあ、入れるぞ……」
- 「ん……」
- 柚子がこくりと頷くのを確認し、片手で柚子のパンツの布地をずらし、もう一方の手で自身の勃起を掴んで狙いを定め、割れ目の中に入れようとするが。
- 「あれっ……ここだよなっ、あれっ……くそっ」
- 処女口をうまく見つけられず、先端が膣前庭をずるっ、ずるっ、と滑ってしまう。焦れば焦るほどうまく出来ず、鷹平が苛立ったように肉裂の中を勃起でかき回していると。
- 「こ、こらっ……私は逃げないから慌てるな! もうちょっと下……このへん……だと思う……」
- とうとう焦れたのか、柚子が恐る恐る肉棒を掴んで入り口に導いてくれる。
- 「あっ、ここ……だよなっ、ここにっ……!」
- ようやく先端が小さくくぼんだような場所に当たるのを感じ、鷹平は一気に勃起を突き立てた。
- ★ ★ ★
- 「あっ……っくぅぅううううううっ? 鷹平の入って……ひぐっ……ぅぅぅぅ!」
- 処女穴をみちみちと押し広げて侵入してくる牡棒の感覚に、柚子は悲痛な声を上げる。
- 「ひっ……あっ、んくぅっ……すごっ、私の……なかっ、はひっ、ひろがって……ひっ、かひっ……」
- まるで焼きゴテか何かを押しこまれているような、膣内が熱く裂けていくような苦痛に柚子は息を詰まらせた。女になる痛みは覚悟はしていたが、まさかこれほどとは。
- と、何かがつっかえるような感覚と同時に侵入が止まり、気が付くと鷹平が心配そうに見下ろしていた。
- 「な、成瀬……大丈夫か? やっぱり痛いよな……」
- こいつにそんなことを言われたら我慢するしかない。せっかくつぐみに鷹平とペアにしてもらうように頼んだのだ。柚子は痛みに歪む顔で必死に笑顔を作った。
- 「だ、大丈夫だから……ひと思いに……女にしてくれっ……」
- 「う、うん、じゃあ……んぐぅっ!」
- 鷹平が力を込めて腰を押し出すと、ぷつっ、と何かが破けるような感覚とともに、剛直がさらに奥まで侵入してきた。
- 「くぅぅぅっ? あひっ、ひぐっ……はひっ……かひっ、鷹平っ……奥まで、入ってきたっ……かひっ、ひっ……」
- 「もうちょっと、成瀬っ……もうちょっとだからっ……」
- 自分をなだめるような声に、柚子は必死でこくこく頷き、鷹平を受け入れる。張り詰めた肉傘がみち、みち、と入ってくるたびに軋むような痛みが襲ってくるが、やがて先端が最奥部に触れる。
- 「んぁっ……はぁっ、はぁっ……全部、入った……のか? 鷹平……入ったか?」
- 「あ、ああ、うん。入った……と思う」
- 「そうか……これで私も……女になったか……はぁっ、はひっ……」
- 引きつれるような痛みに柚子は声を詰まらせる。初めて牡おすを受け入れた感覚は圧倒的で、膣の内側からぎちぎちと押し広げられるような異物感に、時折気が遠のきそうになる。
- 「ふふ、女になるというのは……こういうものなんだな。妙な感じだ」
- 柚子は思わず笑みを浮かべていた。初めてはこいつと決めていたのだ──前からずっと。
- 柚子にとっては昔から一緒にいた存在で、初めて好きになった男の子が鷹平だった。一応は男友達のような付き合いを続けていたが、今回の授業は柚子にとってチャンスだった。身体の関係で一歩進んだ関係になり、あわよくば恋人としても結ばれてしまおうというつもりだった。
- 「成瀬……ホントに大丈夫か? 血、出てるけど……」
- 「んっ……大丈夫だ……初めてはこういうものだって知ってるだろ?」
- 「うん、そうだけど……」
- 鷹平の心配そうな表情に柚子の胸が締めつけられる。痛みよりも、彼とひとつになった充実感の方ががじわじわと高まってきていた。
- 「なぁ、男は入れただけじゃ気持ち良くなれないんだろ? 慣れてきたから……少しなら動いてもいいぞ」
- やっぱり気恥ずかしくて、まだ正直な気持ちは伝えられそうにない。柚子はそっと鷹平の首に腕を回した。
- ☆ ☆ ☆
- 「成瀬の中……めちゃくちゃ、きつい……っ」
- 初めての女性の膣に挿入した感覚に鷹平はうめき声を漏らす。幼馴染の処女膣はゴムの薄膜越しでも熱さが伝わってくるほどで、肉棒を拒むようなきつさだ。それに、いつも気丈な柚子の苦しそうな表情。こいつがこんな顔をするなんて。
- 「成瀬、俺……」
- 女の子の処女を奪ってしまった動揺と、初めて繋がることが出来た高揚感が頭の中でないまぜになり、どうしていいかわからない。
- 「いいからっ……私がいいと言ってるんだ……これでも鍛えてるし、私だって女なんだから……お前を満足させたいと……思ってる」
- 「成瀬…………」
- 恥ずかしそうにつけ加えてそっぽを向く幼馴染の仕草に、どくん、と心臓が高鳴った。昔から男勝りな性格だった柚子が女の子の大切なものをくれて、自分のためにこんなに可愛い姿を見せてくれて──苦しそうな幼馴染を気遣う反面、早く交わりを楽しみたいと言う欲望を抑えきれなくなっていた。
- 「成瀬っ、じゃあ……動くからなっ」
- 「ん、最初は優しくだぞっ……優し──っくぅぅっ?」
- 腰を動かし始めた途端、柚子が驚いたような声を上げる。
- 「ご、ごめん……成瀬っ、ゆっくり……してるつもりなんだけどっ……くぅっ」
- 柚子の肉穴はまだきついが、愛液が分泌されていて動かせないほどではない。入れる時はきつい肉をかき分ける圧迫感と、引き抜く時は無数の膣襞が肉竿にきつく巻きついてくるような感覚。初めて膣粘膜と擦れ合う快感に避妊具をつけていることを忘れてしまいそうなくらいだ。
- 「んっ……鷹平っ、もうちょっと……ゆっくり……はんっ、んくっ……そんなに、したらっ……あっ、やぁっ……!」
- 鷹平が不規則な抽送を繰り返すたび、柚子が喉の奥で引きつった声を上げ、端正な顔立ちを苦痛に歪ませる。脂汗をかいた額には黒髪が張り付いて、妙に艶めかしい。
- (うぅっ……やばい、俺……本当に成瀬と……しちゃってるんだ……)
- 「鷹平っ、もっとゆっくり……してくれっ、そんなに激しく、されたらっ……私っ……お願いだっ、もっと……ゆっくり……」
- [image file=../image/i037.jpg]
- しかし、柚子の切なげに懇願する表情が一層鷹平の牡欲を煽り立てる。カッと頭の芯が熱を持つような衝動に身を任せ、がむしゃらに腰を振り始めた。
- ★ ★ ★
- 「ああっ? こ、こら、いきなりっ……何でっ、はひっ……落ち着けっ、鷹平っ……そんなにがっつくなってば……っ!」
- 激しい抽送で膣が軋むような苦痛に、柚子は鷹平の背中をがりがりと引っかく。先程の胸が高鳴るような一体感はとうに薄れ、ただ牡に貪られる感覚に圧倒されていた。相手が鷹平だから何とか我慢出来ているくらいだ。
- 「ご、ごめん、成瀬の中……気持ち良過ぎて……っ」
- 「だからって、そんな……ケダモノみたいにっ、んくっ、かひっ……うっく……」
- 抽送に呼吸を合わせようとするが、処女膣を剛直でかき回され、それもままならない。ある程度覚悟はしていたが、まさかここまでとは。男に貫かれる感覚は今までに経験したどんなものより強烈だった。
- 「あっ……うっ、成瀬……ごめん、俺、もう……っ」
- 鷹平が切羽詰まった声を上げ、腰の動きが変化する。小刻みな動きで膣奥をごつごつと叩き始めた。
- 「え? な、何だっ? 何……んっく、それ、やめっ……激しっ……」
- 子宮口を叩かれ、脳味噌まで伝わってくるような衝撃に柚子の思考はどんどんぼやけていく。同時に、身体は本能的に少年のものを捕まえようと、膣洞をぎちぎちと収縮させる。
- 「うあっ? 成瀬の中、いきなり締まって……っ!」
- 「や、やだっ……何だこれっ? うっく……身体が勝手にっ……ひっ、っくぅっ……」
- 「成瀬、俺、もう……ごめっ──」
- 言うなり鷹平がどすんと強く腰を叩きつけた。そしてぶるぶると腰を震わせ始める。
- 「はひっ? あっ、ああぁぁぁぁぁぁぁっ?」
- 膣内深くまで押し込まれた牡棒が、びくびくとのた打つように脈動している。
- 「こ、これ……鷹平? もしかして……その、あっ……うぅっ……またっ、動いてっ」
- 「ごめん、成瀬っ、まだ出る……う、うぅ……」
- 「あっ、あぁっ……そんな……こんなにっ、なるのか……私の中でっ、鷹平のが……っ」
- 鷹平が呻き声を上げ、膣内でどくどくと牡精を吐き出す感覚を、柚子は身体を震わせ甘んじて受け止めるしかなかった。
- 「はひっ、はひっ……そんな、鷹平……っ、うぅ……こんなはずじゃっ……」
- まさか初体験がこんなに動物じみた交わりになるなんて。本当はもっと愛撫されたり、甘い言葉を囁いてもらいたかったのに。そんな初体験に憧れていたのに。自分にだって女の子らしい願望はあるのだ。静かな怒りが処女喪失の痛みを塗り替えていった。
- ☆ ☆ ☆
- 「はぁ……あっ、くぅ……はぁ、はぁ……」
- ようやく欲望を吐き出し切った鷹平は荒い息をつき、柚子の中で柔らかくなったものをゴムが外れないよう押さえながらずるりと引き抜く。
- と、柚子がきっ、と睨みつけてきているのに気づき我に返る。
- 「あっ、そ、その……」
- 「こ、この…………無礼者っ!」
- 「ご、ごめん、成瀬──」
- 「がっつくなと言ったのに! ケダモノみたいに……女のことを考えてないのかっ? 初めてだから優しくしろと言ったのに……!」
- 性交直後の艶っぽい目に涙を浮かべながらも柚子は声を荒げる。
- こんなふうに柚子に責められるのは初めてだった。いつも男勝りでも、やはり柚子も女の子だったのだと痛感する。もっと優しく扱ってやらなければならなかったのに。
- 「その……ごめん、夢中になっちゃって……」
- 射精後の急激に冷静になっていく頭でようやく自分が何をしでかしたか悟り、鷹平は慌てて柚子の髪をなでたり、もう一度キスをしたりフォローしようとするのだが。
- 「もういいっ! 下手くそっ! お前を選んだ私が馬鹿だった!」
- 鷹平を押しのけた柚子は、乱れた服をろくに着直しもせずに倉庫を飛び出していった。
- 「…………」
- 一人残された鷹平は、虚脱感の中呆然としていた。
- 初めてだしそこまでうまく出来る自信はなかったが、『下手くそ』の言葉は死刑宣告に近かった。
- 「やっちゃった……よな」
- 謝ってもう一度させてもらうか、気持ちを切り替えて次の女の子と頑張るか。しかし、こんなことでは他の女子も嫌がるだろう。そんなことを考えながら鷹平はのろのろと片付けを始める。
- 柚子が爪を立てた背中がヒリヒリと痛み喪失感を余計に募らせた。
- [image file=../image/i042.jpg]
- 「……ただいま」
- とぼとぼ家に帰ってきた鷹平はぼそりと呟くが、誰の返事もなかった。母親はもとより姉妹も帰ってきていないのは意外だったが、誰とも話したくない今はちょうどよかった。
- 「はあ……」
- 部屋に戻った鷹平は、鞄を放りベッドに身を投げ出す。あの後はひたすら気まずい時間が過ぎていった。結局、片付けを終えた鷹平が教室に戻る頃には既に次の授業は始まっていて、隣の席についていた柚子は目も合わせてくれないまま、一日が終わってしまった。
- 「これからどうしようかな……」
- 柚子に頼むことはもう出来ないし、これから頑張るしかないのだが、正直もう自信がない。
- その時、家に誰かが帰ってくる気配がしたかと思うと、ばたばたと階段を駆け上がってくる。そして鷹平が身構える間もなく、部屋に飛び込んできた。
- 「鷹くん! 今日の保体、柚子ちゃんに怒られたでしょっ! 何したのっ?」
- 一瞬、姉の言葉に虚を突かれてしまったが。
- 「そ、そんなの姉ちゃんには関係ないだろ!」
- 初めてのセックスに失敗してしまったことを姉に知られた恥ずかしさ、口を出された怒りに鷹平は顔を真っ赤にする。
- 「いーえ! お姉ちゃん保健係なんだから聞かないといけないんですっ!」
- つぐみはベッドに飛び乗り鷹平にぐいぐい迫ってくる。気がつけば鼻が触れ合いそうなくらいにまで詰め寄ってきていた。その勢いに鷹平もたじたじだ。
- 「ちょ、ちょっと焦っただけだって! ちゃんとゴムはつけたし……」
- 「もう……ちゃんと仲直りできそう? お姉ちゃんが一緒に謝ってあげようか?」
- 「う、うるさいなっ、いろいろ事情があったんだよ! もういいから放っといて──」
- 「だめですっ! 鷹くん、ちゃんとエッチしないと留年だよ? お姉ちゃんは鷹くんがちゃんとエッチ出来るように見てあげないといけないんだから!」
- 「な……っ」
- その言葉に鷹平の頭に血が上る。いつもなら、この過保護ぶりもうっとうしいながら少しは嬉しいものだが、さすがに今回ばかりは──失敗したセックスのことまで口を出されたくはない。
- 「いっつもいっつもそうやって……じゃあ姉ちゃんがヤらせてくれるのかよっ!」
- 鷹平は思わず姉の手を振り払っていた。
- 「ぁ……」
- 言ってから鷹平は慌てて口を噤む。さすがに言い過ぎたかもしれない。しかし。
- 「……い、いいよ」
- 俯いた姉は顔を真っ赤にしてもじもじしていたかと思うと。
- 「いいよっ……鷹くんのためだもん! お姉ちゃんがエッチの練習させてあげるっ!」
- つぐみはブレザーをがばっと脱ぎ捨て、ブラウスのボタンをぷちぷちと外していく。
- 「えっ? えっ? 姉ちゃっ……何やって──」
- 予想外の行動に鷹平は慌てるが、姉のブラウスからはちきれんばかりの膨らみを目の前にして、思わず言葉を飲み込む。やはり生で見ると想像以上の迫力だ。
- 「だって鷹くん、今日のエッチ失敗したんでしょ? だからお姉ちゃんと練習しよ?」
- 「え、いや……だからって……その、姉ちゃんとするなんて……」
- 鷹平は必死で言葉を探すが、頭が状況についていかない。姉が過保護なことは重々理解しているつもりだったが、まさかセックスの相手までしようとするなんて。
- 「なんでっ? 避妊すれば姉弟でも練習していいって、保体のテキストに書いてあるよ?」
- 「それはそうだけどさ……」
- 確かにきょうだい婚が認められたことで、姉弟でセックスすることは増えてきているし、授業でも避妊すれば姉弟でしていいことにはなっている。それがあくまでもルール上許されているだけで、推奨されているわけではなくても、姉はお構いなしだ。
- 「だから、お姉ちゃんがエッチの練習させてあげる! それでエッチ上手になろ?」
- 「いや、でも……姉ちゃんとするなんて……でも、でも……」
- 姉をかわそうと鷹平が言葉を探していた時。
- 「……鷹くん、お姉ちゃんとエッチするの嫌……?」
- つぐみが目を潤ませ、顔を近づけてくる。唇が触れそうな距離で、柔らかな髪が頬にふわりとかかり、甘い匂いが鼻をくすぐった。
- 「その、俺は……えーと……」
- 覆いかぶさってくる心配そうな姉の表情が鷹平の胸を締めつける。鷹平だってしたいかしたくないかで言えば──したいに決まっている。こんなに美人で、スタイルがよくて、みんなの憧れで、鷹平にとっても自慢の姉なのだ。そんな姉が自分のことをこんなに思ってくれて。
- 「ね、姉ちゃんはそれでいいのかよっ、そんな……弟となんて……」
- 鷹平の中に残るわずかな理性が弱々しく抵抗をするが。
- 「お姉ちゃんはいいよ……鷹くんのためだもん。ううん、鷹くんがいいっ!」
- さらにたたみかけるようにつぐみはブラをずり下ろす。下着に詰め込まれていた肉房がたぽんっ、と現れた。
- 「ね……どうかな? お姉ちゃんのおっぱいじゃ……エッチな気分にならない?」
- 真っ赤な顔の姉が微かすかに身み動じろぎすると、たわわな実りがゆさっと揺れた。まるで自分に食べてほしがっているような──。
- 「うぅっ……ず、ずるいぞっ……姉ちゃん」
- こんなおっぱいを差し出されて、逆らえる男なんているわけがない。
- 鷹平は堪らず姉の豊かな膨らみに手を伸ばした。
- ★ ★ ★
- 「あっ、鷹くんがっ……おっぱい、触って……ふぁぁっ……?」
- 弟の手が乳房に触れた途端、つぐみはふるるっ、と背筋をひくつかせる。初めて男性に触れられた緊張と、それが弟である喜びに声が上ずった。
- 「う……わ、姉ちゃんのおっぱい、すげ……っ、やわらかっ」
- そんな姉の想いに気づかず、鷹平は肉房に指を食い込ませては戻し、手の中で柔肌をぐいぐいとこね回す。
- 「あっ……やっ、こらっ、鷹くんっ……そんなに強くおっぱい……揉んだらっ……んぅっ、やだっ……もっと優しくして……! おっぱいはデリケートなんだからぁ……」
- それでもつぐみは弟の手に翻弄される感覚を楽しみ始めていた。男性らしく、大きくてごつごつしていて、その手に胸を振り回されていると、次第に身体が熱くなってくる。
- 「んっ……やっ、あっ……鷹くんっ、お姉ちゃんのおっぱい……どうっ?」
- 「う、うん……姉ちゃんのおっぱい、大きくて……すべすべして……ずっと触ってたい」
- 「あぁっ……やぁっ、鷹くん、そんなこと言われたら……お姉ちゃんもっ、何か……エッチな気持ちになっちゃ……やぁっ!」
- おっぱいが大きいとあまり感度が良くないと言われたけど、全然そんなことはない。むしろ感じ過ぎるくらいだ。弟にこね回されている場所の奥からふわふわとした、胸が詰まるような切なさに、つぐみは息を喘がせる。
- (えへへ、鷹くんがこんなにお姉ちゃんのおっぱい好きなんて……嬉しいな……)
- 弟のたどたどしい手つきがさらに姉の母性をじりじりと高めていく。やっぱり鷹くんの面倒を見るのはお姉ちゃんの役目なのだ。
- 小さい頃は『お姉ちゃん、お姉ちゃん』と懐いてきたのに、最近の鷹くんは素っ気なくてほとんど話も出来なかった。でも、今まで勉強も、遊びも全部自分が教えてきたのだから、エッチだってお姉ちゃんが教えてあげるのだ。それなのに。
- 「ふぁっ……ああっ! 鷹くっ……んんっ、そんなにおっぱい触ったらっ……お姉ちゃんっ、変な声出ちゃうからぁっ……んふっ、ふぅっ……ふぅっ!」
- 鷹くんにエッチを教えてあげなきゃいけないのに、触られているとどんどん女の子の気持ちが膨らんできてしまう。いつしかつぐみは胸が熱く締めつけられるような性感に声を上げ、弟の乳愛撫に身を任せていた。
- ☆ ☆ ☆
- 「やぁっ……ん、鷹くんっ……鷹くっ……んんっ! お姉ちゃんのおっぱい、そんなにっ……こねこねしないでぇ……!」
- 「だって、姉ちゃんのおっぱい……すごい気持ち良くて、止まらないんだけどっ……」
- 鷹平は姉の肉風船を揉みしだき、質感、重量感をたっぷりと堪能する。姉の乳房はたぷたぷのもちもちで、触れているだけで心地良い。手の平に余る柔肉はいくら揉んでも飽きることがない。しかも男子みんなが憧れる姉のおっぱいが自分の手の中にあるのだ。夢中にならないわけがなかった。
- 「んっ、鷹くっ……ふぁっ、あぁっ……おっぱいっ、そんなにっ……くぅっ……ん」
- 姉が自分の手で感じてくれて、鼻にかかったような、切なそうな、今まで聞いたこともない声を出している。最初の躊躇などとうに忘れ、無心に姉の乳房をこね回していた。
- 「ねぇ……鷹くん、そんなにお姉ちゃんのおっぱい好き?」
- 「え? う、うん……」
- 姉の言葉に鷹平は素直に答える。改めて聞かれると恥ずかしいのだが、おっぱいが嫌いな男なんているわけがない。
- そんなに鷹平の言葉に、つぐみはくすくす笑って弟の頭をなで回す。
- 「ふふっ、鷹くんがおっぱい好きでよかった。お姉ちゃんね、おっぱい大きいの……ちょっと嫌だったんだ」
- 「え? 何で……」
- こんなに素敵なおっぱいなのに、鷹平はその言葉を飲み込む。
- 「だって、おっぱい大きいの……恥ずかしかったんだもん。肩凝るし、みんなじろじろ見るし……でも、鷹くんが好きになってくれるなら……おっぱい、大きくなってよかった」
- 言ってつぐみは、はにかむように笑う。
- 「姉ちゃん……っ」
- まさか優等生の姉が、そんなことにコンプレックスを持っていたなんて。でも、姉だって女の子なのだ。やっぱりおっぱいのことは気になるし、おっぱいを触られたらこんなにエッチな声も出す。それだけで鷹平の牡欲にスイッチが入ってしまった。
- 「姉ちゃんっ……もっとしてあげるっ!」
- 姉の女の子らしいところをもっと見たい。そんな欲望に煽られ、鷹平は半ば柔肌に埋もれている姉の桜色の突起に吸いついた。
- 「きゃぅっ……? 鷹くっ……やっ、それっ……んぅっ……そんな吸っちゃっ……」
- つぐみの背中がのけ反り、声が震える。身体を支えている腕もふるふると頼りない。
- いつも自分を子供扱いしていた姉を、女として感じさせていることに鷹平は自信をつけ、さらに姉を感じさせようと、汗の匂いの香る乳房を夢中で吸い立てた。
- ★ ★ ★
- 「やぁっ……! そこっ……そんなにしたらっ、お姉ちゃっ……変になっちゃうからっ……やっ、やめっ……鷹くんってばぁ!」
- 乳突起に走る、びりびりとした刺激が脳天まで駆け上がってくる。つぐみは思わず懇願するような声を上げた。
- 「姉ちゃん、もっと気持ち良くなって……んっ……んむっ、ちゅっ……」
- つぐみは身体を起こそうとするのだが、鷹平が柔房の突起を吸い出すようにしゃぶり、もう一方を指でつまんで引っ張り、逃がしてくれない。
- しかも、強く吸いつかれたせいでつぐみの乳突起は次第に尖り出し、鷹平の唇がそこをしごき始める。
- 「きゃぅっ? やめっ、鷹くんっ、それっ、そんなっ、ちゅーちゅーしたらっ……お姉ちゃん、おっぱい……おかしくなっちゃ……やぁぁっ!」
- 乳首にむしゃぶりつかれ、つぐみは声を震わせる。母性本能を揺さぶるような、甘い疼きが全身に広がり、乳房がきゅうきゅうと熱く火照ってきた。
- 「んむっ……姉ちゃん、もっと気持ち良くしてあげる……」
- 「ふあっ……ああっ! んっく……もっ、やだぁ……! お姉ちゃんのおっぱい、そんなにしたらっ……お姉ちゃんっ、もっ……ひんっ……」
- 弟の激しい乳愛撫につぐみは哀れっぽい声を上げる。鷹くんのエッチの練習なのに、自分だけがおっぱいで気持ち良くなってしまったらお姉ちゃんの役目が果たせない。それなのにどんどん高まってくる自身を押さえられなかった。下半身の奥も熱くなり、とろりと何かが溢れるのを感じた。
- (やだっ、私……おっぱいだけでこんなに感じちゃってるっ……! 鷹くんにちゅーちゅーされてるだけでっ……エッチなお汁出てきちゃってる……!)
- 弟の唇が乳突起を吸い唇でしごくたびに、胸と下半身がきゅうきゅうと切なく疼く。秘部は触れなくてもわかるくらいとろとろになってしまっていた。
- (だめっ……! こんな……気持ちよくなったら……鷹くんのためなんだからっ、お姉ちゃんがしっかりしなくちゃいけないのに……)
- そう自分を律しようとするのだが、ぷくっと膨れた敏感な乳首を吸われるたびに、快楽が駆け上がってきてまともに考えられない。
- 「あっ……ああっ、鷹くっ……もうやめっ……お姉ちゃんっ、おっぱい、んっ、くぅっ……気持ち良くしないでぇ! あっ、やっ……くぅっ、んぅっ……!」
- 「姉ちゃん、んむっ……可愛い声出てるっ……」
- 鷹くんにエッチを教えてあげるはずなのに、こんなに気持ち良くされたらもうお姉ちゃんじゃなくて女の子になってしまう。つぐみは姉の威厳を保とうと、必死で込み上げてくる絶頂を堪えようとするが。
- 「んっ、ちゅぅぅぅ……イって、姉ちゃん……っ、んむっ」
- 鷹平の歯が乳突起を甘噛みした時、とうとうパチンと頭の中が弾ける。
- 「あ、や、やぁぁぁっ! お姉ちゃん……おっぱいで気持ち良くなっちゃうぅぅぅっ! ひっ、ひぅぅぅぅぅぅっ……!」
- 強烈な浮遊感につぐみは思わず弟にしがみつき、頭を抱きしめる。
- 「んぐっ? 姉ちゃっ……くるしっ」
- 「はひっ……はひっ、鷹くんのばかぁ! お姉ちゃんのおっぱいこんなにしてぇ……! やっ……いけないんだからぁっ! ひぁ……んっく……あっ、ひんっ……」
- 胸の中で鷹平が暴れているのを感じながらも、つぐみは抱きしめる力を緩めることが出来なかった。絶頂に合わせ下半身はいよいよ熱を持ち、最奥部が切なく疼いている。今までに覚えたことのない感覚にも関わらず、つぐみは本能で理解してしまった。
- (私……エッチしたいんだ、鷹くんと……だって、こんなになってるんだもん……)
- 理屈でなく、身体が弟を求めている。鷹くんがほしくなっているのだ。女性として弟を求めてしまう初めての感覚につぐみは熱い息を吐き出した。
- ☆ ☆ ☆
- 「……っぷは! はぁっ、はぁっ……姉ちゃん……いきなりっ……」
- ようやく姉が身体を起こし、谷間に顔を埋めていた鷹平は空気を求めて喘ぐが。
- 「えへへっ、ふっ、ふぅっ……お姉ちゃん、おっぱいだけでイっちゃった……」
- 覆いかぶさってくる姉の艶っぽい姿に思わず言葉を失った。
- おっとりした顔立ちは上気してとろけ、熱っぽい目で見返してくる。
- 「ねぇ、鷹くん……お姉ちゃん、エッチしたいな……?」
- 「えっ……でも……俺──」
- 鷹平だって姉とつながりたいが、一方で姉弟でしてしまっていいのだろうかという思いもまだあって。
- 「じゃ、お姉ちゃんが脱がせてあげるね」
- 「こらっ、姉ちゃん、まだ何も言ってな──」
- 鷹平の困惑に構わずするすると彼の股間まで身体をずらしたつぐみは、ズボンのチャックを下ろし、ぱんぱんに膨れ上がった勃起をずるりと引き出してしまう。
- 「わっ……鷹くんの、こんななんだ……お姉ちゃんの中に入るかな……」
- 言いながらも、いそいそと鷹平にまたがったつぐみはスカートをまくり上げ、ストッキングの股間の部分をぴりっ、と破き、ショーツをずらして秘部を露わにする。
- 「えへへ、初めてだけど、お姉ちゃんに任せてね。ちゃんと保体の勉強はしたから……」
- つぐみが勃起をそっと掴んだ時、鷹平は思わず姉を押し留める。
- 「ちょ、ちょっと待てよ……姉ちゃん、ホントにいいのかよっ? 初めてなんだろ?」
- 鷹平の中にまだわずかに残っている理性はやはり本番をするとなると躊躇してしまう。しかも、姉の大事な処女をもらってしまうわけで──。
- そんな鷹平に、つぐみは自身の額をこつんと触れ合わせる。
- 「だって、お姉ちゃんだもん……弟の面倒を見るのはお姉ちゃんの役目なんだもん……それじゃ駄目?」
- いつも弟に言い聞かせる時の仕草に、鷹平はもう何も言い返せない。やっぱり姉は少しおかしいけど、弟である自分のことを一番に考えてくれているのだ。それに、鷹平だって本音は姉としたい。もう姉への劣情を抑えきれなかった。
- 「……駄目じゃない。俺も……姉ちゃんとしたい」
- 「ん。素直でよろしい……じゃ、お姉ちゃん、頑張るね……」
- 言って姉が腰を持ち上げ、そっと鷹平の勃起を掴んだ時、大事なことに気づいた。
- 「姉ちゃん、その……ゴム、つけてないんだけど……」
- これが授業のための練習だということを完全に忘れていた。セックスの授業では必ず避妊をしなければならないのだ。しかし。
- 「えへへ……つけないでしちゃおっか。……みんなには内緒だよ?」
- 人差し指を口に当てる姉の秘密めいた仕草に、鷹平の肉棒がびきっと硬くなる。
- (俺…………姉ちゃんの弟でよかったかも)
- そんなことを思いながら、自分を迎え入れようとする姉に身を任せた。
- ★ ★ ★
- (大丈夫、大丈夫……ちゃんと予習はしたから大丈夫……それに、鷹くんのだもん……)
- 手の中にある弟のモノは、昔一緒にお風呂に入った時に見たのとは別物だ。昔は指先くらいの可愛い形をしていたのに、今は大きくなって、反り返って、先っぽは赤黒くて何かの口みたいな部分が剥き出しになっている。
- (……う……ぅぅ、こんなの、お姉ちゃんの中に入るかな……)
- こんなにたくましいものが大事な部分に入ってくると思うと、少し怖いけど、これはつぐみにとって、弟との大事なスキンシップだ。どうしてもしなければならないのだ。
- 「大丈夫、ちゃんと出来るからねっ……ふぅっ、ふぅっ……」
- つぐみは自らに言い聞かせるように大きく息を吐き、入口にあてがう。そしてゆっくりと腰を下ろしていった。
- 「んぅ…………っ?」
- 弟の先端が膣口をむりっと押し広げ、みちみちと処女膣を押し広げて侵入してくる。
- 「ひぐっ……ぅぅっ、はいっ……て……ひんっ……んくぅぅぅぅっ?」
- 途中で何か引っかかるような感じがあったが、強引に腰を下ろすとぷつりとほどけ、やがて最奥部まで弟を飲み込んでしまった。
- 「姉ちゃんっ……うぁっ、これ、すご……っ」
- 「はぁっ、はあっ……えへへっ、ほ、ほらっ、鷹くんのっ……お姉ちゃんの中に……ちゃんと入ったでしょ……っ?」
- 弟のモノだったらお姉ちゃんは何でも受け入れられるのだ。つぐみは鷹平の上にぺたんと座り込み熱い息を吐き出す。みっちりと密着した粘膜越しに、弟の肉棒の硬さ、熱さ、脈動を感じ、弟を受け入れた実感がじわじわと高まってくる。
- 「ね、姉ちゃん……痛くない?」
- 目の前にある弟の心配そうな表情が、つぐみの胸を締めつける。
- 「ん、平気だよ……はひっ、はひっ……じゃ、してあげるね……っ」
- こういう時はお姉ちゃんがしっかりしないと。つぐみはゆっくりと腰を揺すり始める。
- 「ひぅぅ……やだっ、鷹くんのっ、お姉ちゃんの中、ぐりぐりして……っ! んっ、やっ……やぁっ、あっ、ひぅ……ひぅぅっ……」
- 弟の肉棒が狭穴をみち、みち、こじ広げる苦痛に、つぐみは思わず鷹平にしがみつきながらも、短いストロークで腰を振る。まだほぐれていない膣洞を押し広げるように肉傘が入り込んできては、膣襞をこそぐように引きずり出される感覚は強烈だった。
- (わっ、わっ……すごいっ……鷹くんのおちんちんがっ……お姉ちゃんの中、ぐりぐり動いてっ……鷹くんの形にされちゃってるみたいっ……!)
- 大事な場所に弟を受け入れて、処女膣に肉棒の形を覚えさせられるような苦痛混じりの高揚感に、つぐみは胸を熱くする。たくましくて、少し意地悪でお姉ちゃんの中をぐりぐり広げてくるおちんちんは鷹くんそのものだ。
- 「ひぅっ……んくっ、はっ……はっ……お姉ちゃん、頑張るからねっ……」
- 苦しいけど、弟のエッチの面倒を見てあげるのはお姉ちゃんの役目なのだ。つぐみは鷹平にしがみついたまま、尻を持ち上げては落とし、鷹平の肉竿を自身の膣内に受け入れては吐き出す行為を繰り返した。
- ☆ ☆ ☆
- 「くぅっ……姉ちゃんの中、すげっ……」
- 初めて味わう姉の生膣は熱く、柚子とは違う柔らかな肉がみっちりと詰まっていた。無数の襞を打つ膣肉が密着し、肉竿を舐めしごくとろけるような性感は、ゴムの薄膜越しとは比べ物にならない。初めての挿入だったらガツガツと姉膣を貪っているところだ。
- 「んっ、ひっく……んっ、んっ……お姉ちゃん、平気だもんっ……」
- 熱っぽい声を出しているものの、姉の泣き方は昔とそっくりだ。姉らしく気丈に振る舞おうと泣くのを必死で堪えようとして、しゃっくりのような声を上げている。
- (俺、本当に姉ちゃんの初めて……もらっちゃったんだ……)
- 姉の処女を奪ってしまった実感に鷹平は胸を詰まらせる。とんでもないことをしてしまったというよりは、意地悪をして泣かせてしまった時のような。
- 「何でいつもいつも俺のために無理すんだよ。その……処女って大事なものなんだろ?」
- そんな鷹平の言葉に、姉は腰を揺らしながらも頬を擦りつけてくる。
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- 「だって、初めては大切な男の子とするものでしょ? お姉ちゃん、鷹くんが一番大切だもん……んっ、ふぅっ……」
- まだ痛みに声を震わせながらも、決して抽送をやめない姉の頑固さに、鷹平の胸が熱く、くすぐったいような思いに満たされる。自分を一人の男として選んでくれて、でもやっぱり姉として弟の自分を受け入れてくれて──。
- 「…………ホントにしょうがない姉ちゃんだな」
- 姉を女の子として可愛く思う気持ちと、弟離れが出来ない姉を大切にしてやりたい気持ちが鷹平の中で入り混じる。ここは、弟である自分がしっかりしなければならないのだ。
- 「姉ちゃん、少しだけ腰上げて」
- 「んっ……こう?」
- 鷹平の言葉に素直に従い、つぐみは鷹平の首に腕を回したまま、わずかに腰を上げる。
- 「俺だって、たまには姉ちゃんにしてあげられるからさ」
- 鷹平は姉のたっぷりと肉の詰まった尻たぶを支え、ゆっくりとした抽送を始める。膝と腰を使って剛直を出し入れし、姉の処女膣と馴染ませるように粘膜を擦りつけた。
- 「んっ……ひぅっ、鷹くっ……はぁんっ、それっ……んっ、い、いいよっ……」
- 「もうちょっと俺がこうしてあげるからっ、姉ちゃんはそのままでいいからね」
- 姉の柔らかな肉の詰まった尻たぶに指を食い込ませ、その肉感を楽しみながら鷹平はゆっくりと姉の中を出入りする。密着してくる姉の少し高めの体温、息遣い、肩にかかるさらさらとした髪のくすぐったさ、こんなに姉を近くに感じるのはいつ以来だろう。やっていることはエッチなことなのに、どこか懐かしさを感じる。
- 「んっ……ひぅっ、あはっ……はぅっ、んやっ……やぁっ、鷹くんっ……んんっ……!」
- 姉の声が艶っぽくなり、熱い息が顔に吹きかけられる。
- 「んぁっ……あっ、やんっ……鷹くんっ、お姉ちゃんっ、なんかっ……変だよぅっ……」
- 微かに開けた口から鼻にかかったような甘えた声を上げて、快楽にとろけた表情も、今までに見たことがないものだ。それに、姉の身体から立ち昇ってくる濃い牝の匂い。
- (姉ちゃん……俺とエッチしてこんなに……っ)
- いつも自分にべったりで、しっかり者で、みんなの憧れで、エッチなことなんて欠片も見せなかった姉が、弟である自分との初体験に夢中になっている。鷹平も姉との交わりに次第に高まっていった。
- ★ ★ ★
- (はぅっ、うぅっ、鷹くん、優しいよぅ! そんなに優しくされたらお姉ちゃん……っ、お姉ちゃん、もぅ……っ!)
- 鷹くんは昔からお姉ちゃん想いの弟なのだ。苦痛はとうに引き、脳髄をとろかすような快楽に、気がつけばつぐみは弟とのセックスを楽しみながら腰を振っていた。
- 「ちょっ……姉ちゃっ、激しっ……そんないきなりっ……」
- 「んひっ、ひぅっ、ひゃっ……だって、だってぇ……はしたないお姉ちゃんでごめんねっ……初めてなのに気持ち良くなっちゃってごめんねっ……ふぅっ……ふぅ……!」
- 鷹平に謝りながらも、つぐみは腰を振るのを止めない。それどころか一層激しく腰を弾ませる。つぐみの律動は拙く、時折鷹平の肉棒が抜けそうになったり、奥に入り過ぎたり、様々な角度で入り込み、結合部はぐぽぐぽ音を立てた。
- 「あぅっ……ごめんねっ、お姉ちゃん、気持ち良くなっちゃって……ごめんねっ、でも、お姉ちゃんのお腹の奥っ、切なくてっ……止まらないよぅっ」
- 「うっ、あぁっ……姉ちゃんっ、そんなエロいことされたら、俺……俺っ、もぅ……!」
- 切羽詰まった声を上げる弟の肉棒にどすんっ、と膣奥を押し上げられつぐみの脳天に快美が突き抜けてくる。
- 「こ、こらぁ……っ! だめだってばぁ……ひんっ! 鷹くんってば……っ、そんなにお姉ちゃんのお腹っ……どすってしちゃっ……ひゃっ、あくっ、んくぅっ……!」
- 切なく疼く女壺を貫かれるたびに、目眩がするような快楽がやってくる。自分でも触れたことのない女の中心部を剛直で突かれる感覚に圧倒されながらも、つぐみも夢中で腰を振り、先端に最奥部を押しつけた。
- 「ご、ごめんっ……姉ちゃんがエロ過ぎてっ、俺……もっと姉ちゃんとしたくてっ」
- 「鷹くんのエッチ……エッチぃ! そんなにがっついたらっ……女の子に嫌われちゃうぞ……っ、お姉ちゃんだから……許してあげるんだからねっ、ひぁっ、あぁぁっ!」
- 鷹平を叱りながらもつぐみ自身も腰を揺らし、弟の激しい突き上げを膣奥で受け止め、声を震わせる。弟にがっつかれて嬉しくないお姉ちゃんなんているわけがないのだ。
- 「あぅっ……すごっ、すごいよっ……鷹くん、鷹くんっ……こんなに一生懸命、お姉ちゃんのこと……どすどすしてっ……お姉ちゃんもっ……ふぅっ……ふぅっ!」
- 鷹平にしがみついたつぐみは弟の頭をなで回し、髪に鼻を突っ込み、弟の匂いを胸一杯に吸い込む。鷹くんに乱暴にされると、お腹の奥からどんどん女の子の気持ちが強くなってくる。つぐみの感情の高まりに応えるように、膣洞がきゅっとうねった。
- 「うあっ、姉ちゃんの中、また……動いてっ、動いてっ……俺、もうっ……」
- つぐみの腕の中で鷹平が切羽詰まった声を上げる。律動も不規則で乱暴な動きに変わり、子宮口をねちねちと責め立ててきた。
- 「い、いいよっ……お姉ちゃんに出して! お姉ちゃんが受け止めてあげる……!」
- つぐみは弟を射精に導こうと、柔房をたぽたぽ揺らし、夢中で腰を振る。はしたなくても構わなかった。女の子の部分が鷹くんをほしがって、他のことなんかどうでも良くなってしまう。
- 激しく腰を揺らすつぐみの膣奥からは白く濁った粘液が流れ、結合部から溢れ出していた。
- 「うっ、くっ……もう……ホントに出しちゃうぞっ、姉ちゃんの中にっ……」
- 「んぅぅっ……ふぅぅっ……いいよっ、いいよっ、お姉ちゃんもっ、イっ、イっちゃ……はひっ、はひっ……」
- 弟が高まっていくのに合わせ、つぐみもひと突きごとに絶頂へと近づいていく。初体験にも関わらず自分の身体が高まっていく感覚は、簡単に受け入れることが出来た。きっと鷹くんとのエッチだからだ。弟とすることでいけないことなんてあるわけがないのだ。
- 「イって! イって、鷹くんっ……お姉ちゃんもっ、もうイクからっ……出してっ! 鷹くんがほしくてっ、お姉ちゃん、苦しいよぅ!」
- つぐみは切なげな声を上げて腰を揺すり続ける。女壺はぎゅるぎゅるとうねり、膣奥が熱く疼く。ここに早く注いでもらわないとどうにかなってしまいそうだ。やがて。
- 「うっ……く、出すよ……姉ちゃんっ! うっ……んぐううううっ!」
- うめき声を上げた鷹平が姉の膣奥深くに肉槍をねじ込み、牡欲を爆発させた。
- 先端が弾け、びゅるっと吐き出された白濁がつぐみの膣奥に叩きつけられる。
- 「あああっ? 鷹くんのっ、入ってっ……ひんっ、お姉ちゃんもイっちゃ……イっちゃぅぅぅぅぅぅぅぅっ! はぅぅぅぅぅぅっ!」
- 初めての膣内射精に、つぐみは弟にしがみつき悲鳴を上げる。どぱどぱと注ぎ込まれる弟の劣情の塊に子宮が快楽に染め上げられ、思考がどろどろにとろけていく。
- 「はぅぅっ、しゅごっ、これっ……しゅごいぃぃっ……鷹くんのっ、お腹にっ、鷹くんのが入って、はぅっ、お腹……とけちゃうぅぅぅっ……! 鷹くん……鷹くんっ……」
- 初めてのセックスでこんなに気持ち良くなれるなんて。切ない疼きの中心に大好きな弟の精液が注ぎ込まれ、子宮がとろけていくような陶酔感に、つぐみはうわごとのように弟を呼び続けた。
- ☆ ☆ ☆
- やがて──。
- 「はい、よくできましたっ……」
- 着乱れた制服のまま、姉が頭をなでてくれる。
- 「う、うん……」
- こんな時なのに、姉にこうしてほめられると嬉しくなってしまう。
- 「……でも、鷹くんはもっと女の子の勉強が必要だよ。今度の授業からお姉ちゃんが相手になってあげるね。それなら心配ないでしょ?」
- 果たして、そんな特別扱いが許されるのだろうか。まるでテストの成績が悪かった時に勉強を教えてくれるような、いつも通りの台詞。そんなふうに言われたら。
- 「えと…………うん」
- いつも通りにそう答えるしかなかった。
- 「ん、よろしい」
- つぐみはくすりと笑い、鷹平の頭にぽんと手を置いて出て行った。
- 「…………」
- 一人部屋に残された鷹平は、ベッドに仰向けになり天井をぼんやりと見つめる。
- 「……しちゃったんだよな、姉ちゃんと」
- まさか今日一日で二人の女の子としてしまうことになるなんて。幼馴染とエッチをして怒られて、実の姉とまでしてしまって──これからもすることになってしまった。
- 「いいのかな、こんなこと……」
- これからずっと姉とセックスをすることになるなんて。しかし鷹平自身、これがラッキーな状況だとわかっている。みんなが憧れる姉を独り占め出来てしまうのだ。姉の身体はもちろん、エッチをする時だけ見せる表情とか、声とか、そんなものも全部独り占めだ。
- (授業の間だけなら……いいよな)
- そう自身を納得させる鷹平。難しいことは考えずに姉とのエッチを楽しめばいいのだ──いつも勉強を教えてもらうみたいに。
- 「へへ、今度は胸でしてもらおうかな……姉ちゃんしてくれるよな……」
- 気がつけば、鷹平は早くも次の姉とのセックスへの期待に胸を膨らませていた。
- ★ ★ ★
- 自室のベッドに飛び込んだつぐみは、枕に顔を乗せる。やがてつぐみは枕にしがみつき、ごろごろとベッドを転がり始めた。
- 「はぅぅぅぅっ……しちゃった……鷹くんとエッチしちゃった……!」
- 自分でも未だに信じられなかった。思い出すだけで心臓が飛び出しそうなくらい胸が高鳴って、いても立ってもいられなくなる。
- 「えへへ、エッチって……楽しいな……」
- どきどきして、気持ち良くて、今まであんなにそっけなかった鷹くんとまたこんなに仲良くなれてしまうなんて。今までで一番──一緒にお風呂に入っていた時よりも──近くに弟を感じられた充足感にまたつぐみは溜息をつき、枕を抱きしめる。
- 「ふふ……やっぱり鷹くんとエッチして良かった……」
- つぐみにとってセックスなど今の今まで別の世界の出来事だった。授業だからすることになっただけで、誰かとしたいとか、この人とならしてもいいとか、考えたこともなかった。男子数人が自分に興味を持っていることはつぐみでもわかっていたけれども、つぐみには弟しか見えていなかった。
- だから保健係になったのだ。そうすれば他の男子とエッチすることもないし、こっそりいろいろ細工をして鷹くんとエッチが出来る。それに、いざとなったら卒業出来ないからという理由で弟に迫るつもりだったのに、こんなに早くチャンスがやってくるなんて。
- 「んっ……まだちょっとひりひりするかも……鷹くんも男の子になってたんだね……」
- まだ股には異物感が残っているし、乳首もぴりぴりしているような感じがする。可愛かった弟がたくましく成長していたことを身をもって知ったつぐみは、胸がくすぐったくなるような感慨に、思わずくすくす笑ってしまった。
- 「えへへ、鷹くんのエッチの面倒を見るのもお姉ちゃんの役目だもん……」
- また、昔のように弟の面倒をみることが出来るのだ。また弟と仲良く出来る。それどころか、エッチをしたら今までよりもっと仲良くなれそうな気がする。
- 「えへへ、今度はおっぱいでしてあげようかな……鷹くん、おっぱい好きだもんね……」
- ベッドに横たわったつぐみの頭の中は次のセックスのことで一杯になっていた。
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- 翌日の昼休み──。
- 「すずめー、昨日の授業、サボっちゃってよかったの?」
- 友人達と机を並べてお弁当を突つついていたすずめの箸が止まる。
- 「えっ? まあ、うん……後で何とかするから……」
- 再び弁当を突き始めるすずめだが、どう誤魔化すか目まぐるしく頭が回転していた。
- 初めてセックスの授業が行われた翌日、クラスは男子も女子も授業の話題で持ち切りになっていた。兄が柚子と初体験をして失敗したことも姉から聞いていた──それなのに落ち込んでいるようには見えなかったが。そんな中、すずめだけが一人びくびくしている。
- 「それで、すずめは次どうするの? 竹内くんとするの? 昨日口説かれてたじゃん」
- 「…………わ、わわ、私っ? や、やだよ、あんなチャラいやつ」
- 友人に話題を振られ、すずめは必死で誤魔化す。実は昨日の放課後、授業をサボったすずめに何人かの男子が声をかけてきたのだ。しかし、竹内くんチャラいやつどころか、すずめは今まで一度も男性経験がなかった。交際したことさえないのをずっと誤魔化してきているのだ。
- (うぅ……またこんなこと言って、私のばか……)
- 自じ嘲ちょうしながらご飯をかき込むすずめ。いつまでもこうして見栄を張っているから処女のままなのに。最初の一歩を踏み出さないと、いつまでもこのままだとわかっているのに、どうしても最初の一歩を踏み出せなかった。
- 「えと、可奈は? 昨日初めてだったんでしょ?」
- すずめは誤魔化そうと、もう一人の友人に話を向ける。この子も昨日まではまだ経験がなかった。もしかしたら昨日は失敗したかもしれない。しかし。
- 「えへへ……昨日、卒業しちゃいました……! ちょっと痛かったけど」
- 「ぇ……ぁ、そ、なんだ……」
- 小さくピースをする友人の言葉に、思わず箸から卵焼きをぽろりと落としてしまった。
- 「おー、可奈、やるじゃん。おめでとー! これでもう授業余裕だね」
- 「お、おめでと……」
- もう一人の友人が祝福するも、すずめはそれだけ口にするので精一杯だった。
- それから始まった友人の初体験話を耳に入れないよう、すずめは素早く弁当を平らげていく。
- まさかみんなこんなに進んでいるなんて。すずめの焦りは募るばかりだった。
- そして放課後──。
- 教室を飛び出し家までダッシュで戻ってきたすずめは、玄関に姉の靴があるのを確認し、階段を駆け上がり姉の部屋に駆け込む。もう頼れる仲間は一人しか残っていないのだ。
- 「……ただいまっ、お姉ちゃんに相談があるんだけど……っ!」
- 「おかえり。どしたの? ちゃんと手洗った?」
- 今日は生徒会の用事がないのだろう。既に帰ってきていたつぐみは机に向かって勉強をしている最中だった。相変わらずおっとりした姉の様子にすずめはホッとする。やっぱり相談出来るのはお姉ちゃんしかいない。
- 「その、保体の授業のことなんだけど…………笑わない?」
- 「笑わないよ。お姉ちゃんに言ってみて」
- すずめは上目遣いに姉の顔を確認する。姉はいつも通りに話を聞いてくれそうだ。言うなら今しかない。
- 「……わ、私、まだエッチしたことないの……っ!」
- とうとう秘密を言ってしまった。すずめの顔が羞恥に染まる。
- 「そっか、すずめちゃんも初めては不安だよね」
- 「うん……授業だから……エッチしないといけないのに、どうしていいかわからなくてっ……お姉ちゃんはどうするの? まだエッチしてないよね?」
- たぶんお姉ちゃんなら何かいい方法を知っているはずだ。
- すずめは姉の言葉を待つが、姉は指先をつんつんと突き合わせながら、顔を赤くしてもじもじしている。
- 「えと……ごめんね? お姉ちゃん……鷹くんに女の子にしてもらっちゃった……」
- 「へっ……」
- 姉の言葉にすずめの思考がすこん、と抜け落ちる。
- 「ウソ……でしょ? し、したの? お兄とっ? エッチしたのっ?」
- 「えへへ……」
- はにかむ姉の様子に嘘はないようだった。
- (………………くうぅぅぅぅぅっ! お姉ちゃんにまでっ!)
- 悔しさにすずめは思わず歯ぎしりする。お姉ちゃんに先を越されてしまった。お姉ちゃんだけは自分より遅れていると思ったのに。
- 「……な、何でお兄なんかとしたの?」
- 「だって、鷹くん、柚子ちゃんとエッチ失敗したから……今度からお姉ちゃんがエッチの相手することにしたの。先生に許可もらったんだよ」
- まるで当然のことのように話す姉の言葉に、すずめは愕然とする。本当に自分だけ置いていかれているのだ。怒りと寂しさが入り混じったような焦燥感に思わず涙がこぼれそうになり、唇を噛んだ。
- 「もういいっ……自分で何とかするっ! お姉ちゃんのばかっ!」
- すずめは逃げるように姉の部屋を飛び出した。
- 隣の自室に駆け込んだすずめはベッドに身を投げると、足をばたつかせベッドの上を転げ回った。
- 「ああああああああ………………お姉ちゃんに負けたぁぁぁぁぁああああ!」
- しかもお兄としてしまうなんて。普通の姉弟のやることじゃない。道理で今朝はべたべたしていたわけだ。それでも、今は姉の迷いのなさがうらやましかった。
- それに、いよいよのっぴきならない状態になってきてしまった。姉まで初体験を済ませてしまったということは、もしかしたらこの学校で処女は自分だけかもしれない。
- 「…………私もお兄としちゃおうかな」
- 思わず呟いたすずめだが、口にしてみるとそれほど悪い考えには思えなかった。
- 大体、お姉ちゃんはいつも勝手だ。昔からずっと、遊びに行く時だって、高校だって、どんどんお兄を引っ張って先に行ってしまうのだ。
- 「お兄もお兄だよね……私がこんなに困ってるのにさ……」
- 柚子ちゃんとエッチに失敗したら今度はお姉ちゃんとなんて。しかも今度は二人でエッチを楽しむ気だ。そうやって自分だけ除け者にされていると思うと、余計に腹が立ってくる。
- 「…………このぉぉぉぉっ、妹が困ってるんだぞ! お兄のばかっ、エロっ!」
- すずめは枕に顔を埋め、焦りと怒りに任せてばふばふとベッドを殴りつけていたが、そのうち疲れてすやすやと眠ってしまっていた。
- ☆ ☆ ☆
- 翌日──。
- 「はーい、じゃあ整列してくださーい! 今日は学年を変えてペアを作りまーす!」
- 鷹平は体育館内をきょろきょろ見回していた。
- (成瀬……やっぱり俺のせいだよな……)
- 柚子は欠席していて姿が見えない。きっと自分のせいなのだろう。謝ろうにも連絡がつかないし、どうしていいかわからないまま授業を迎えていた。しかし、今日は姉とペアになる予定なのだ。また姉とセックス出来るのは嬉しいのだが、みんなにわからないよう気を利かせてくれるのだろうか。そんなことを考えていた時。
- 「あ、鷹くんはお姉ちゃんとペアだからね! こっち来てー!」
- 言って姉が大きく手を振って鷹平を呼ぶ。
- 「ちょっ……姉ちゃ──」
- 鷹平がたしなめる間もなく体育館中が蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
- (うぅ……何考えてるんだ、姉ちゃん……)
- まさかこんなストレートなやり方で来るとは。姉には恥ずかしいとかそういうのがないのだろうか。今や鷹平への抗議は半ば罵声に変わりつつあった。その時。
- 「いいのっ! 鷹くんはエッチ下手なんだからっ!」
- 姉の一喝に体育館が静まり返る。
- 「鷹くんのエッチの面倒を見るのはお姉ちゃんの役目なんですっ! 文句ありますかっ?」
- 「やめて……姉ちゃん……」
- 姉のストレートな言葉に、鷹平はいたたまれない気持ちで俯うつむくしかない。
- しかし、姉のエッチ宣言には確かに効果があったようだ。男子の抗議はあっという間に収まってしまった。というよりも姉のブラコンっぷりに呆れてしまったらしい。
- 「ほら、鷹くんはこっちおいで」
- 「あ、うん……」
- 姉に促され、鷹平は姉の隣のパイプイスに腰かけて小さくなる。これではまるで同級生との遊びに混ぜてもらえないから姉に遊んでもらうみたいだ。にも関わらず。
- (へへ、姉ちゃんと……)
- 鷹平は姉の隣で微かににやついてしまう。自分でも子供っぽいとわかっているが、みんなの憧れの姉を独り占めでエッチ出来るのだ。やっぱり弟として嬉しくなってしまう。
- (そういえば、すずめは…………?)
- 前回の授業はサボって姉に怒られていたが、今日はどうしているのだろうか。
- 体育館を見回すと、数人の男子が壁際に集まって誰かを取り囲んでいる。隙間から見えたのは──壁に寄りかかっている妹の姿だった。
- 「あいつ…………」
- やはり、という思いに鷹平は溜息をつく。
- 大方、今日もサボろうとしたが、つぐみに無理矢理出席させられてふてくされているのだろう。
- しかし問題はすずめを囲んでいるやつらだ。いかにも遊んでいるという感じの男子生徒が、すずめを口説いているらしい。動物のように獲物に群がって欲望を剥き出しにする男子達に、鷹平は思わず駆け寄っていた。
- 「お前ら、いい加減にしろ! もう相手はいるだろ!」
- いくら遊んでいるすずめでも、あんな男達が相手になるのはさすがに兄として許すわけにはいかない。男子生徒達の肩を掴んですずめから遠ざける。
- 「ぁ……」
- 自分を取り囲む男子をかき分けてきた兄の姿に、すずめの顔がぱっと明るくなるが。
- 「なんすか? センパイには関係ないでしょ。会長とヤれるんだから」
- 「センパイからも言ってやってくださいよ。コイツ、全然ヤらせてくれなくて」
- 男子生徒達は悪びれもせず、鷹平に妹を説得させようする。
- 「何だと、この野郎──」
- 普段は喧嘩などしたこともない鷹平だが、彼らの露骨な言葉にカッとなる。思わず掴みかかろうと身を乗り出した時。
- 「はいはい! みんな喧嘩しないの。ほら、相手がいる子は列に戻って!」
- 姉がとことこやってきて鷹平達をなだめると、男子達は大して気にもしていないのか、自分達の列に戻っていく。
- そしてその場には鷹平、つぐみ、すずめだけが残り、家族会議が始まる。
- 「もう、すずめちゃん……どしたの? エッチしないと落第しちゃうよ?」
- 「……やだ」
- すずめは壁に寄りかかりながらふてくされている。
- 「じゃあ、誰かとエッチしないと……」
- 「……やだ」
- 「もぅ……じゃあ誰とならエッチ出来そう? 特別にお姉ちゃんが見つけてきてあげる」
- 「……お兄じゃないとやだ!」
- (俺かよ……っ!)
- 突然声を上げる妹の言葉に体育館がざわつくが、鷹平もわけがわからない。
- 「すずめちゃん、鷹くんはお姉ちゃんとエッチするの……だからお兄ちゃんは──」
- 「……やだ! お兄じゃないとやだ……っ!」
- (…………出たよ、すずめの『やだやだ攻撃』)
- 突然の妹のわがままに鷹平は頭を抱える。
- 最近はめっきり減ったが、昔からこいつは自分と姉が何かを始めると急に不機嫌になり、ぴーぴー騒ぎ出して邪魔をしたり気を引こうとする。つぐみと鷹平がままごとを始めたり、高校の入学試験の時だって、どう考えても学力が足りないのに「同じ高校がいい」とだだをこねて大変だったのだ──しかし、まさか今これが発動するとは。
- つぐみも溜息をついた。
- 「しょうがないなぁ……鷹くん、今日はすずめちゃんとペアになってあげてくれる?」
- つぐみが鷹平の手に保健室の鍵を握らせる。きっと今日使うつもりだったのだろう。
- 「え、でも……俺が、すずめと?」
- 妹とセックスするなんて頭にもなかった。しかし、一度すずめがこの状態になったらつぐみも鷹平もお手上げだ。とにかくわがままを聞いてやるしかない。
- 「わかったよ……ほら、行くぞ、すずめ」
- 鷹平はむすっとしたままのすずめの手を引き、体育館を後にした。
- そして、すずめを保健室まで連れてきた鷹平だが。
- 「すずめ、どうしたんだ? あんなこと言ったら姉ちゃんも困るだろ」
- 「だって、私がエッチ出来ないのに、お兄とお姉ちゃんが二人でエッチするの……むかつくんだもん! 私、エッチ出来なくてこんなに困ってるのに……!」
- スカートの端を掴んで俯くすずめの声は震えていた。
- 「……すずめ、もしかして……まだしたことなかったのか?」
- 「…………」
- 鷹平の言葉に顔を赤くして頷くすずめ。
- 「私、クラスでは結構遊んでるフリしてるから……処女なの隠してるし……でも、知らない人とエッチするのやだし……みんなどんどんエッチしちゃうし……えぅぅぅ」
- 「そか、お前も苦労してるな……ほら、ここ」
- 鷹平も驚きはしなかった。何となくそんな気はしていたのだ。問題児ではあっても、本当にガラの悪いやつらとは付き合いがないし意外と純情なやつだ。
- ようやく話が飲み込めた鷹平は溜息をつき、嗚咽を堪えるすずめをベッドに座らせる。
- 「……ごめんな、すずめ」
- 鷹平は思わず妹の頭をなでていた。すずめは邪魔をしようと思ったわけではない。兄と姉がエッチをしているのに、自分だけ処女で、また置いていかれてしまうようで不安になり必死で追いすがってきているのだ。
- 「でもな……やっぱり兄妹でこういうことするのは──」
- そんな鷹平に、すずめが怒りと不安に目を潤ませて詰め寄ってくる。
- 「お姉ちゃんとはしたじゃん! い、妹が困ってるんだぞ……! エッチ出来ないと落第しちゃうんだぞ……っ! 助けるのがお兄の義務でしょっ!」
- すずめの言葉に鷹平は思わず笑いそうになってしまった。こいつが「義務」なんて難しい言葉を使うなんて相当必死なのだろう。
- 「……しょうがないやつだな」
- 涙声で詰め寄ってくるすずめを、鷹平はそっとベッドに寝かす。
- いつも生意気で、突っ張っているくせに、昔から最後には自分を頼ってくるのだ。しかも、他の生徒の前でなりふり構わずに、初体験なんて女の子にとって大切なイベントで自分を相手に選んでくれたのだから。妹を可愛く思わないわけがなかった。
- 「……すずめ、本当に俺が相手でいいんだな?」
- 「い、いいって言ってるでしょっ……早くしてよっ……!」
- そう言うすずめの瞳は不安げに揺れ、緊張しているのか、胸が浅く上下している。
- すずめの女の子らしい反応に、鷹平は思わずごくりと喉を鳴らした。
- 「じゃあ、しちゃうからな……ちゃんと俺に任せてくれるか?」
- すずめはしばらく目を伏せて考え込んでいたが、やがて不安げに見上げてくる。
- 「ん……最初にちゅーしてくれたら、後はお兄のお任せコースでいい」
- 「すずめ……っ」
- 妹の言葉にとうとう自身を抑えきれなくなった鷹平は、劣情のままに妹の唇を奪った。
- ★ ★ ★
- 「やっ、お兄、いきなり──んむぅっ?」
- 声を上げる間もなく口を塞がれ、すずめは思わず兄を押し返そうとするが、すぐに抵抗をやめる。少し怖いけど、お兄に任せるしかないのだ。
- 「……んっ、むっ、ふぅっ……お兄、んっ……ふぅっ……はふっ」
- その間も、兄の唇がすずめの唇に押しつけられては、湿った音を立てて離れ、また押しつけられる。唇が離れた隙に呼吸をするだけで精一杯だ。
- それにしても、お兄がこんなに大胆なんて。
- (でも、キスって……こんな感じなんだ……えへへ、何か、いいかも……)
- 不思議と兄とのキスに嫌悪感はなく、気がつけばすずめは初めてのキスの感触を夢中で味わっていた。心地良い高揚感が身体に広がっていき、ずっとこうしていてもいいくらいだ。
- 「んふっ……ふっ、んっ、お兄……ちゅっ……はふっ、んむっ……ちゅっ……」
- 最初の心臓がばくばく鳴るような緊張はとうに解け、すずめは兄のキスをにとろけていく。唇がくっつくだけでこんなにドキドキして楽しいなんて。
- 「んむぅっ……はぷっ、んっ……お兄、ちゅっ、もっと……はふっ、はふっ……」
- 兄の唇を求め、すずめは口を尖らせちゅぴちゅぴと音を鳴らし、唇をついばまれるたびに、甘ったれた声を上げる。と、兄の手がブラウスのボタンを外していた。
- 「えっ、ちょっ……やだ、お兄っ、そっちはだめっ……」
- すずめは慌てて兄の手を押さえつけるが。
- 「こら、俺に任せてくれるんだろ? 任せてくれないと続けられないぞ?」
- 「あぅ……わかったよぅ、あんまり見るなよな……恥ずいから……」
- すずめは渋々兄の手を離す。お兄は意地悪だ。そんなふうに言われたらもう言うことを聞くしかなくなってしまう。
- 鷹平がすずめのブラをずり下ろすと、控えめな膨らみがぷるっ、と弾けるように出てきた。
- 「う、うぅっ……やっぱり、やめ──」
- 言い終わる前に、兄の唇が膨らみの先端に吸いついてくる。
- 「ちょっ? お兄、こ、こらぁっ……お兄っ、ひっ……やめっ……んんんっ!」
- いきなり先端を吸われ、すずめの声が上ずる。キスで性感を高められていたところに、敏感な先端を吸われ、強い刺激が駆け上がってくる。
- 「やっ、うそっ……ひゃっ……やぁっ、そんなにおっぱい吸うなってばぁ……!」
- 見られるだけで恥ずかしいのに、いきなり吸われてしまうなんて。すずめは必死で兄の頭を遠ざけようとするがその抵抗も弱々しく、くしゃくしゃと兄の髪をなで回すので精一杯だ。
- 「ひぅっ、やっ……やめてよぉ……小さいしっ……吸っても面白くないでしょぉ……?」
- 「そんなことないよ……すずめのおっぱい可愛くて、吸うの楽しい」
- 哀れっぽい声を上げるすずめだが、兄は止まらず執拗に乳房を音を立てて吸う。
- 「こ、こらぁ……っ、お兄……可愛い……とかぁ! やっ……もっ……」
- 兄に可愛いと言われただけで、おっぱいがきゅっと持ち上がるみたいに気持ち良くなってくる。いつしか性感が羞恥を上回り、すずめは熱い息を吐き出すようになっていた。
- その間も兄の愛撫は止まらず、今度はもう一方の突起に口をつけ、吸い出してぴんと尖った先端を指でこね始めた。
- 「ちょっ……やっ、お兄っ、おっぱい好き過ぎでしょっ……そんなに弄っちゃ……ひゃっ、あっ……はふっ、はふぅっ、やだぁ……ひぅっ、」
- 尖り出した敏感な突起をこねられ、すずめは身体をぴくつかせる。お兄がこんなにおっぱいに見境がないなんて。それなのに、いつも意地悪ばかり言う兄が夢中で膨らみを吸い、まさぐる姿に、すずめの下半身が熱く切なく疼き始める。
- 「んっ……ふぁっ、やぁっ、お兄っ……おっぱい、そんなに弄ったらっ……んぁっ、あふっ、はふっ……何か、ヘンな感じっ……」
- 下腹部の奥がきゅっとうねるような感覚にすずめは思わず足をもじもじと擦り合わせる。股のあたりにじゅん、と何かが染み出すのを感じた。
- ☆ ☆ ☆
- 「ひゃっ……やっ、あっ……お兄、そんなとこっ……吸っちゃっ……ひぅんっ?」
- (こいつ……こんな可愛い声出すんだな……いい匂いするし……)
- 鷹平は妹との接触を楽しんでいた。つんと生意気そうに尖っている先端を吸うたびに、すずめは慌てたような声を上げ、汗ばんだ身体からは湿った甘酸っぱい匂いが鼻をくすぐる。そんな妹の姿に鷹平もどんどん大胆になっていく。
- 「すずめ、そろそろこっちも触るな……ちゅっ、ちゅっ……」
- 鷹平は妹の膨らみから口を放し、なだらかな膨らみの谷間、みぞおち、へそ、下腹部、とちゅっ、ちゅっ、と音を立てて唇を押しつけていく。
- 「んぁっ……ぁっ? ん……んぅ……おにっ、や……そんなとこ……ひゃっ……」
- すずめの反応は鈍く、兄にキスされるたびに身体をひくつかせるだけだ。が、鷹平がスカートの中に顔を突っ込もうとしたところでようやく我に返った。
- 「えっ? やっ……お兄、何やって……ちょっ、やだっ! そっちはホントに駄目っ……絶っ対駄目なんだからねっ!」
- 慌てたすずめは鷹平の頭をぐいぐい押さえつけ、鷹平がスカートの中に潜り込もうとするのを必死で抵抗するが、鷹平もここで止まれるわけがない。
- 「……すずめ、お兄ちゃんのお任せコースだろ? 任せてくれないとエッチ出来ないぞ?」
- 「あぅぅぅ…………あぅぅぅ…………」
- 鷹平の言葉にすずめは弱々しいうなり声を上げる。羞恥と悔しさの入り混じった何とも言えない表情がより鷹平の牡欲を刺激した。やがて。
- 「……わかったよぅ。お兄のエッチ……」
- 観念したすずめがそろそろと腰を上げ、するっとパンツを抜き取る。
- 「あ、あんまり見るなよな……」
- 「わかってるって……」
- 妹の言葉は鷹平の耳にはほとんど入らず、そっと開いたすずめの秘裂に唾を飲み込む。
- (ここ、こんなふうになってるんだな……)
- すずめの秘部は恥丘あたりにうっすらと毛が生えているだけで肉裂はほぼ完全に見えてしまっている。微かすかに色づいた厚みのある肉の内側から陰肉が微かにはみ出していた。
- 「あぅぅぅぅ……もっ、やだぁ……お兄のばかぁ……早く終わってよぉ……」
- とうとう顔を覆ってしまったすずめに、鷹平は下半身がどくん、と熱くなるような劣情を覚える。あの生意気なすずめがこんな可愛い反応をするなんて。鷹平は思わず妹の割れ目の隅にある肉芽に口をつけた。
- ★ ★ ★
- 「ひゃぅぅぅぅっ?」
- 敏感な突起に走る刺激に、すずめは一瞬羞恥心も忘れ声を上げる。
- 「にゃっ、にゃにっ……してっ、ばかっ! そんなとこっ……キスっ……こらぁぁぁっ!」
- すずめは兄の頭をぽかぽか叩くが、止まってくれず、何度も音を立てて肉豆に吸いついてくる。そのたびに鋭利な刺激が下半身から駆け上がってきた。
- 「ちょっ……お兄っ、はんっ……そんな吸ったらっ、ひぅっ、やばいってばぁ……そこ、敏感なんだからぁ……!」
- 羞恥と快楽がいっしょくたになり、頭をかき回されるような感覚に、すずめはひんひんと涙声混じりの声を上げ、腰をかくつかせる。
- 「ちゅっ、っちゅぅぅぅっ……ごめんな、じゃ、こっち触ってやるから」
- ようやく肉豆へのキスがやんだと思ったら、今度は何かが膣口につぷっ、と入り込んでくる。
- 「えっ? ひんっ……指なんか入れ──ひんっ? やっ、ばかっ、抜いてってば……っ」
- 兄の指が、まだ狭いすずめの膣穴を兄の指がこね広げるように動き、指の腹が中の隆起をなで擦る。節くれた指が膣内を動く異物感にすずめの身体がぴくっ、ぴくっ、と引きつった。
- 「すずめの中……粒々がたくさんあるんだな、それにぷりぷりしてる……」
- 「うぁ……ぁっ、やだ、お兄……中、そんなふうにっ、触っちゃ……ゃ、ぁ……」
- お兄に大事なところの形を知られてしまっている。恥ずかしさにすずめは息を詰まらせるが、男の子らしい兄の太い指が膣の隆起をずりずりと擦る度に身体が引きつる。
- (やだ……私もお姉ちゃんのこと言えないじゃん……お兄の指なんかで……)
- お兄の指は不器用だけど、触られるとアソコが変な感じになってもっと触ってほしくなる。いつの間にかすずめは、自ら腰を動かして兄の指に膣壁を擦りつけようとしていた。
- 「すずめ、腰動いてる……このへん触ってほしい?」
- 膣内の浅い場所にある小さな粒々の一部を兄の指がぷりっと擦った瞬間。
- 「やっ? あっ、そこっ……やぁ……んぁぁっ……!」
- 下半身から駆け上がってくる快楽に、すずめは思わず嬌声を上げる。
- 「この粒々のとこが気持ちいいのか? もっと触ってやるな」
- 兄の指がしつこくすずめの性感帯をねぶる。そのたびに膣奥が切なくうねるような快楽が背中を駆け上がり、すずめの腰が浮いた。
- 「こ、こらっ……ひっ、ばかっ、そこっ、ひんっ……やだってばぁ……ぅぅぅぅ、やっ、やだっ、そこばっかりぃぃ……ひぅっ?」
- お兄に気持ちいいところを見つけられてしまった。恥ずかしくて、悔しいのに、気持ちいいのは我慢出来ない。高まった女壺から溢れる愛液が、兄の指の間からこぼれ出した。
- 「たくさんお汁出てきたな……さっきよりエッチな匂いしてきた」
- 「やっ……やだ、やめてよぅ……! も、もうエッチしてもいいからぁ……!」
- 「だーめ、ちゃんと気持ち良くならないと先に進まないぞ……っちゅぅぅぅ」
- さらに追い打ちをかけるように兄の唇がクリトリスへのキスを再開する。
- 「やっ、こらぁぁっ……ひんっ、しょこっ……そんな強くちゅうってしたらぁぁ……!」
- 兄のしつこいキスに晒され、すずめの肉芽に血流が集中し、包皮から立ち上がってくる。それを兄が見逃すわけもなかった。
- 「すずめ……ここ、立ってきた、もっとしてほしいんだなっ……」
- 「ちょっ……ばかっ! そこ……お兄がしつこくちゅうってするからでしょぉ! 今、そこ吸うの……だめだから──あぁぁぁっ?」
- 言い終わる前に兄の唇が肉芽に吸いついてきて、強過ぎる刺激にすずめは悲鳴を上げる。剥き出しになったクリトリスから駆け上がってくる快楽は苦痛に近いくらいだ。
- 「ひぃぃっ? こ、こらっ……お兄、もっ、やめっ……しょこっ、ホントに感じ過ぎっ……ちゃうっ、はぅっ……やらぁぁっ!」
- すずめは必死で快楽を遠ざけようと頭を振るが、キスを肉芽に浴びせられる間にも、兄の骨ばった指が膣襞を擦り、すずめを追い詰めていく。
- 「ほら、すずめ……イって、イクところ見せてっ……ちゅっ、ちゅぅぅぅっ……」
- 「うしょっ、うそぉっ……やらっ、これっ……ホントにっ、イっちゃ……ひぐっ、やめっ……イカせないれよぉぉっ……!」
- 下半身から駆け上がってくる快楽と苦痛がぶつかり合い、目の前にぱちぱちと火花が散る。両方するなんてお兄は反則だ。こんなふうにされて女の子が我慢出来るわけがない。やってくる絶頂の気配に、すずめはぎゅっとシーツを握り締めた。
- 「はぅぅぅぅっ……お兄のばか、ばかぁぁぁぁっ……! しょんなにされたらっ……!」
- 「ほら、イって……すずめっ、イカないとお任せコースが終わらないぞっ……ちゅっ」
- 兄にクリトリスを吸われ、同時に膣内の一部、尿道に近いあたりをぐいっと押された時、すずめの目の前でばちんっ、と何かが弾ける。
- 「はぅぅぅぅっ……お兄のばかぁぁぁっ……! あぅっ、あぅぅっ……やらぁぁぁぁっ!」
- とうとうすずめは達した感極まった声を上げ、腰をかくつかせる。膣内から指で尿道を押されたせいで、緩んだ尿道口からぷしっ、と潮を吹いて兄の顔に浴びせかけた。
- 「うわっ、すごっ……すずめ、これ、おしっこ……?」
- 「やらぁぁぁっ、見ないれっ、見ないれよぉぉぉっ……んぅぅぅぅぅっ!」
- 必死にいきんで潮吹きを止めようとするのだが。兄の指がしつこく内側から押すせいで放出を止められない。すずめは兄の顔に潮を浴びせながら、涙声でイキ声を上げ続けた。
- ☆ ☆ ☆
- 「はあ……はあ……お兄のばかっ……ひんっ、くぅ……ん」
- 未だ絶頂の余韻に浸っているのか、すずめは身体をひくつかせ、視線をさまよわせている。秘部からは多量の体液がこぼれ、シーツを汚していた。
- 「…………っ」
- その姿に鷹平の心臓がどくんっ、と高鳴る。さっきまであんなに生意気だった妹がこんなに可愛い姿を見せてくれるなんて。鷹平の下半身は制服の中でずきずきと痛いくらいに張り詰めていた。妹とするなんてもしかしたら無理かもと思っていたのに、今は一刻も早く妹とつながりたい。指先で味わったぷりぷりの処女膣に自身を挿入したかった。
- 「すずめっ……もう、入れていいよなっ……?」
- 鷹平は制服のズボンごとパンツを脱ぎ捨て、反り返った肉棒をしごいてさらに硬さを増す。
- 「ぇぅ……?」
- その言葉にようやく我に返ったのか、とろけていたすずめの視線が鷹平の顔から下半身に移り、一瞬目を丸くするも、小さく頷く。
- 「じゃあ……はい」
- ベッドにうつ伏せになり、兄に向けてつん、とお尻を突き出した。小ぶりのぷりっとしたハリのある尻肉の間にある割れ目からは、牡を誘うように、とろとろと愛液が漏れ出している。
- 「すずめ……この格好でいいのか?」
- 「…………だって、お兄の顔見るの……恥ずいもん……」
- 言ってすずめはつい、と顔を背けてしまった。
- (そんなもんなのか……)
- 正直、女の子のことはよくわからない。とはいえ、鷹平自身はもう我慢出来なくなっていた。早くすずめの中に入りたくて、下半身は痛いくらいに脈動している。
- 「じゃ、入れるぞ……」
- 「ん…………」
- こくりと頷くすずめににじり寄った鷹平は、引きつれるように開いた肉裂の隙間に先端を差し入れ、入り口を探して粘膜をにゅるにゅるとかき回す。そしてくぼんだ場所を見つけると先端で入り口をこじ開けた。
- 「…………んうぅぅぅっ?」
- すずめが引きつった声を上げ、膣口がぎちっと収縮する。
- 「すずめ、力抜いて……っ、我慢すると余計痛いから」
- 「わ、わかってるよぅ……! ひふっ、ふぅっ……ふぅっ……」
- はひはひと必死で呼吸するすずめの処女膣に、鷹平はゆっくりと押し入っていくが。
- 「あぅっ……うぅっ、お兄っ……やっぱりエッチ無理かもっ……ひんっ……ひんっ……」
- 半ばまで入ったところですずめが音を上げ、めそめそ泣き始める。
- (しょうがないやつだな……)
- こんな時なのに、枕にしがみついてめそめそする妹の姿に、胸が熱くなる。昔から意地を張っていても結局兄任せで、やっぱり最後は兄が優しくしてやらないとならないのだ。
- 「すずめ……落第いやだろ? もうちょっとしたら全部入るから頑張れ。な?」
- 鷹平がすずめをあやすように頭をそっとなでると。
- 「んっ……ひんっ、うんっ、ひぅ……頑張るっ……落第するの……やだもんっ」
- すずめが子供っぽく頷き、微かに身体の緊張がほどけた。
- 「ちょっと痛いけど頑張れよ……もうちょっとだから」
- 妹をなだめながら鷹平は腰をぐっと引き寄せ、最後のひと押しを加える。すずめの処女の証は一瞬抵抗したものの、ぷつっとほどけとうとう兄の侵入を許した。
- 「……あぁっ……っくぅぅうううっ! やっ……アソコ、広がっちゃぅぅ……!」
- 「一番苦しいところ終わったから……もうちょっとだから頑張れ……っ」
- 半ば涙声を上げる妹の頭をなで回しながら、鷹平はきつい膣肉をかきわけて肉棒を押し入れていく。やがて根本まですずめの膣内に飲み込まれ、二人の下半身が密着した。
- ★ ★ ★
- 「ほら、全部入ったぞ……すずめ」
- 「はひっ、はふっ……ぅぅ……ホントに、お兄が……入っちゃってる……はっ……はっ」
- すずめは必死で息を吐いてリラックスしようとするのだが、苦痛と異物感に息が詰まり、浅い呼吸を繰り返すので精一杯だ。
- (あぅ……お腹、苦しっ……っ、女の子になるのってこんなに痛いのぉっ?)
- みんなが言ってるのと全然違う。入ってくる時は入り口が裂けてしまいそうだったし、今は硬いモノがお腹を内側からぐいぐい広げていて、びくびく動いている。すごい異物感で、こんなもので気持ち良くなれるとは思えない。
- 「大丈夫か? すずめ、ちょっと休むか?」
- しかし、背後から聞こえる兄の心配そうな声に、すずめはふるふると首を振った。
- 「……い、いいっ、それより……早く済ませてくれた方が楽かも……」
- 「わかった、ちょっと広げるぞ」
- 兄が腰を密着させたまま、ゆっくり円を描くような動きを始めた。牡棒が内側から狭壺をこね広げるように、粘膜をいろいろな方向に擦りつけてくる。
- 「んぁっ……やっ、それっ……ひんっ、お兄、やぁっ……んっ、っくぅ……!」
- ただでさえきつい膣粘膜を様々な方向に、みち、みち、と押し広げられる感覚に、すずめは声を詰まらせる。
- 「頑張れ、すずめ……ほら、ちゅーしてやるから……ちゅっ、っちゅぅぅ」
- 言うなり兄の唇がすずめの首筋、肩に押しつけられる。少し強いくらいのキスがすずめの肌を吸い、また浴びせられた。
- (えへへ……お兄、やっぱり優しいな……)
- いつもは意地悪だけど、私が辛い時にはこうして優しくしてくれる。初めてがお兄で良かった。いつしかすずめの苦痛は和らぎ、兄にキスを浴びせられる感触を楽しんでいた。
- 「やんっ……お兄、それっ、何か……ヘンになっちゃ……やぁっ、んぁっ……んふぅ」
- ぞわぞわと走る性感に、すずめの口から洩れる苦痛の喘ぎに甘ったれた響きが混じり始める。下半身も緊張が解け、ぎちぎちと勃起を締めつけていた肉穴がふわりと緩んだ。
- 「そろそろ大丈夫そうだな、少し動くぞ」
- 言うなり、膣内に埋まっていた肉棒がゆっくりと動き始める。
- 「……やっ……あっ……お兄のっ、ずるずるって……動いてっ……何、これっ……」
- 粘膜同士が密着しているせいで、みちみちと粘膜が擦れ合う。出て行く時はアソコのお肉が引きずり出されそうで、入ってくる時はお腹がぐいぐい広がって苦しくなる。それなのに。
- (あれ……なんだろ、これ……なんか、すごく……エッチしてるって感じする……)
- 兄の肉竿と膣粘膜が擦れ合うたびに、すずめの下半身に切なさにも似た感覚が募る。痛いのに、アソコのお肉が擦れて、じんじんして、もっと擦ってほしくなる。
- 「んぁっ、あっ、ふあっ……お兄っ、アソコが……ヘンだよぉ……ふぁっ、やぁっ……そこっ、ふあっ……擦られたらっ……」
- 「すずめ、エッチな声出てる……気持ち良くなってきた?」
- 「うぅ……わかんないよぅ、そんなのっ……でもっ、ひんっ……んぁっ……やんっ」
- 思わず枕に顔を埋めるすずめ。お兄は意地悪だ。女の子にそんなことをわざわざ聞くなんて。でも、お兄のおちんちんがアソコをぐちゅぐちゅ擦ってもらうと嬉しくなって、痛いのにもっとしてほしくて、むずむずしてくる。枕にしがみついたすずめは未成熟な快楽に戸惑いながらも、兄とのセックスを楽しみ始めていた。
- ☆ ☆ ☆
- (……すずめの中、きついけど、気持ちいいな……)
- 妹の腰を掴んでゆっくりと腰を揺する鷹平も、妹との性交に夢中になっていた。すずめの肉穴は熱く、膣襞にある無数の粒状の隆起がぷりぷりと肉竿全体をなで擦ってくる。膣奥から溢れてくる愛液と相まって、何度も往復して擦れ合いたくなるような気持ち良さだ。
- (こいつの身体……すごい、いいかも……っ)
- 鷹平が腰をぶつけるたびに、しっとりと汗をかいたすずめの胸と尻がぱつんっ、と弾ける。きつく肉が詰まっているような柚子とも、柔らかな肉に包まれるような姉の身体とも違う感触だった。妹の身体はとにかくぷりぷりで弾力があるのだ。それに。
- 「んぅっ……あっ、やぁっ、あっ、くぅ……んっ、お兄、そこ、そんなぐちゅぐちゅしないでっ……ひっ、あっ……」
- [image file=../image/i097.jpg]
- まだ苦しそうだけれども鼻にかかったような甘ったれた声、立ち昇る甘酸っぱい牝の匂いが、妹と交わっているのだという実感を強くさせる。幼馴染みや姉とは違う独特の一体感がさらに鷹平を高ぶらせた。
- (やばいかな、俺……すずめとマジでセックスしちゃってるよ……)
- 妹となのに、もっと妹から牝の反応を引き出してやりたくて、もっと一体感を高めたくなる。本当はもっと動きたくて物足りないのだが。その時。
- 「…………んっ、おにぃ……えと……」
- 振り返ったすずめと目が合い、鷹平は我に返る。
- 「あ、わ、悪い……すずめ、痛かったか?」
- しかし、鷹平の言葉にすずめは微かに首を振る。
- 「えと……えと……もちょっと、強くしても……いいかも……」
- まるで叱られるかのような、すずめの表情は恥入るようで、それでいて熱っぽく鷹平を見つめていた。
- 「っくぅ~~~! すずめっ! そんなこと言われたら、俺、もう……っ!」
- カッと頭の芯が熱を持ち、鷹平の獣欲が一気に理性を振り切る。さっきまであんなに生意気だった妹が、とろけた顔でおねだりをしてくれるのだ。断れる兄などいるわけがない。鷹平はがむしゃらに腰を振り立て始めた。
- ★ ★ ★
- 「ひぅっ? こ、こらぁぁぁっ……あっ、やだっ、激しっ……ひゃっ……そんなに激しくしちゃっ……ひんっ?」
- 兄の剛直に膣奥を抉られ、すずめは背中を震わせて悲鳴混じりの嬌声を上げる。
- 「すずめが強くしろっていうから……っ! 止まらなくなっちゃったんだぞっ」
- 言い訳がましい言葉を口にしながら鷹平は腰を揺すり、すずめの肉壺に剛直を突き込んでは引きずり出す。狭い膣肉をかき分け、膣壁を肉傘でこそげ落とすようにぐぽぐぽと出入りするたびに、結合部から赤いものが混じった体液が溢れ出した。
- 「ふぁぁっ……やっ、やぁっ……やらっ、やらぁっ……んくっ、だからって……そんなに激しくしないでよぉっ……んぁぁっ」
- 「でも、すずめ……すごいエロい声出てるっ……」
- 「だ、だからぁっ! そこっ……どすどすされたらっ……勝手に、こえっ、出ちゃっ……ひぅっ、っくぅんっ……」
- そんなところをいきなり責めるなんて反則だ。女の子の一番大事な場所を叩かれたら勝手に声が出てしまう。びきびきに張り詰めた兄の肉傘が最奥部を叩くたびに脳味噌が揺さぶられるような快楽に襲われ、すずめの思考は早くもぼやけていった。
- 「あぅっ……ひぅっ、やらぁっ……そこっ、どすどすするのっ、やらぁ……ひゃっ、あっ……ひあっ……んっ、んぅっ……やらぁ……」
- 兄の腰が叩きつけられるたびにすずめのスレンダーな身体がかくかく揺れ、尻たぶがぱつぱつと汗ばんだ音を立てる。自分では触れることの出来なかった場所にまで入り込まれ、肉穴をかき回される快楽に、膣奥から愛蜜がどろっ、どろっ、とこぼれ出した。
- 「すずめっ……ここ、好きなんだなっ……もっとしてやるからなっ」
- 言って鷹平が膣奥あたりで小刻みな抽送を繰り返し、子宮口をねちねち責め立ててくる。
- 「ひっ? ああっ? だ、だからぁっ……しょれっ、しゅ、しゅきじゃないっ……しゅきじゃないぃぃっ……そんなにするのやだってばぁぁぁっ!」
- 快楽と苦痛に苛さいなまれ、すずめは枕に額を擦りつける。気持ちいいのと苦しいので頭をかき回されてもうわけがわからない。それなのに、身体はどんどん気持ちいい方向に向かっていって──初めての絶頂の予感にすずめは背中をぞわつかせる。
- 「やだっ、やだぁ……お兄っ、これ……何か怖いよぉ……! やだっ、ひんっ……ひぅっ、何かヘンになっちゃうぅぅっ……!」
- 「はっ……はっ……すずめ、もうイキそう?」
- 「やっ、わかんないよぅ……でもっ、これっ……なんか、なんかヘンだよぅ!」
- これがイってしまうということなのはちゃんと授業でやった。女の子の当然の反応なのに、身体がどこかに持っていかれそうな不安な浮遊感にすずめは哀れっぽい声で喘ぐ。
- 「すずめ、俺ももうちょっとだから……一緒に気持ち良くなろうな」
- 「えっ? あっ、う、うんっ……ひんっ……ぅぅぅっ……ふぅぅうううううっ」
- 兄の言葉に必死でこくこく頷くすずめ。怖いけど、お兄に頑張れと言われたら頑張るしかないのだ。ひと突きごとに限界が近づいてくるのを感じながら、すずめはシーツを握り締め絶頂を堪える。
- 「はぁっ……はぁっ……すずめ、もうちょっと……もうちょっとだからっ」
- 兄の剛直がすずめの肉壺を様々な方向にかき回す。蜜に潤んだ膣襞をごりごりと擦られるたびに目のくらむような快美が訪れ、膣奥を先端でねぶられるたびに鈍重な快感がぞわぞわと込み上げてきた。
- 「はぅぅぅっ? お兄っ……お兄っ、しょれっ……しゅごっ、ひぃんっ、もっ……無理っ、無理ぃ……! もっ、もぅ……イキたいよぉぉっ!」
- 獣じみた抽送にさらされ、下半身からこみ上げてくる牝の悦びに身体がもう抗しきれない。膣洞全体が熱くうねり、すずめの身体が絶頂への期待にぶるっ、ぶるっ、と震え始めた。
- 「もうちょっと……もうちょっとだからっ、頑張れ、すずめっ……っくぅぅ」
- 「はひっ……はひっ……もぅ、イっちゃ……ひんっ、もうイっちゃうからぁ!」
- すずめはとうとう懇願するような声を上げる。本当はお兄と一緒がいいのに、女の子の部分がもうイキたくてイキたくて、苦しいぐらいで──とうとうすずめの下半身が快楽にどろりと溶けた。
- 「……イ、イっちゃ……ぅうううううううっ! やだぁぁぁぁぁっ!」
- 身体を持っていかれそうな感覚に、すずめは思わず枕にしがみつく。
- 「あっ……あぁぁっ、やらっ……何これっ、ぐちゃぐちゃになっちゃうよぉぉっ……!」
- 思考が抜け落ちてしまうような快楽の波に翻弄され、すずめは枕にしがみついたまま、ガクガクと身体をのたうたせ、切なげな声を上げる。
- 「くぅっ、締めつけ、すごっ……俺も……っ!」
- 鷹平の腰がぶるっ、と震え、直後、肉棒が絶頂に痙攣する膣洞からずぽっと引き抜かれる。そして兄自ら肉棒をしごき、迸る白濁がすずめの尻にたぱたぱとふりかけられた。
- 「んぁぁっ? お兄……はにゃっ……ぁぁぁっ、お尻にっ……やっ、かけないでっ……またイっちゃ……ひんっ、ひんっ……!」
- 熱液を尻に浴びながら、すずめは弱々しげな声を上げ、初絶頂に身体をひくつかせ続けた。
- 「はぁっ……はぁっ……はひっ、ひんっ……」
- 「はぁ、はぁ……すずめ……よく頑張ったな。ちゃんとエッチ出来てえらいぞ」
- まだ絶頂の余韻にぼんやりするすずめの頭を兄がなでる。
- 「んぅ……うるしゃぃ、お兄のばか……こんにゃっ、ひんっ、ひんっ……」
- 今は兄の手を振り払う気力もない。お兄なんかにめちゃくちゃにされて、エッチの気持ち良さを教えられてしまった。今さらながらに恥ずかしくなってしまうが、兄になでられる安心感にすずめはくたりと伸びてしまった。
- ☆ ☆ ☆
- 保健室の天井を見上げたまま、鷹平は自らの置かれた状況に混乱していた。
- 妹のためとはいえ、欲望のままに交わってしまった。しかも。
- 「んー……お兄、男の子の匂いする……」
- しばらく経つのに腕の中には未だに裸の妹がいて、匂いを嗅いできたり、ほっぺたを突つついてきたり、男の子の身体に興味津々といった感じだ。
- (どうなってんだ、これ…………)
- エッチをする前はあんなに生意気だったのに、可愛い姿を見せられて、今もこうして甘えられて、その変わりように鷹平は困惑するばかりだ。
- 「すずめ、これでもうちゃんとみんなとエッチ出来そうか?」
- 「……お兄じゃないとやだ」
- 予想通りの答えに鷹平は疲れた溜息をつくしかなかった。何となくこうなる気はしていたのだ。兄妹でセックスを続けるなんて、健全な保健体育の授業とは言えないだろう。かといって、こんな甘ったれを他の男に任せるなんてことも出来ない。
- 「……わかった。姉ちゃんに話してみるよ」
- 「ん……」
- 遊びの仲間に入れてもらえた時のように素直に頷くすずめ。
- 一方の鷹平はこれから起こるであろう様々な事態を考え、溜息をつくしかなかった。
- ★ ★ ★
- 昼休み──。
- 「んふふー、ふんふーん」
- すずめは足取りも軽く教室に戻る。まだ少し股がひりひりするけど、これで私もついに処女卒業だ。もうお姉ちゃんとも対等なのだ。
- (お兄、外に出してくれたし……大事にしてくれてるんだよね……)
- 教室に入った途端、クラスがざわっとなったような気がするが、すずめの耳にはそんなものは聞こえなかった。何しろ頭の中は完全にエッチのことしかなかった。
- (えへへ……女の子になるのって楽しいな……)
- 自分でも何でこんなに楽しいのかわからない。あんなにエッチが怖かったのに、今は兄とのエッチのことを思い出すだけでも楽しい。鼻歌を歌いながら席に戻ろうとした時。
- 「こらこらー、すずめ、ご機嫌じゃないのー」
- 声をかけられすずめはハッと我に返る。友人達が訳知り顔でにやついていた。
- 「まさかすずめがお兄ちゃん子だったとはねー」
- 「ずいぶん楽しんできたみたいじゃん。こんなにちゅっちゅされちゃってー」
- 友人がすずめのブラウスをめくってくすくす笑う。一瞬、何を言っているのかわからなかったが、すぐにすずめの顔が熱くなる──キスマークがついているのだ。
- 「や、やめっ……これはっ……嫌って言ったのにっ……お兄がしつこかったのっ……そ、それにっ……別にお兄としたかったわけじゃないもん!」
- すずめはブラウスを閉じ合わせ、必死で弁解するが、友人達はにやついている。
- 「はいはい、すずめはお兄ちゃん嫌いだもんねー」
- 「な、何だよぅ……! ホントに何でもないんだからぁ!」
- 結局、その日の昼休みは友人達にからかわれ続けることになってしまったが、すずめの頭の中は兄との次のエッチのことで一杯になっていた。
- [image file=../image/i106.jpg]
- 数日後の朝──。
- いつもはまだ寝ている時間、鷹平はもそもそとトーストをかじっていた。どうしても保体の授業の日は早く起きてしまう。鷹平がニヤついていると。
- 「鷹くん、ちゃんと歯磨かないとだめだよ? お姉ちゃん、歯磨いてない子とちゅーするの嫌だからね」
- 「わ、わかってるって……」
- 姉のあけすけな言葉に思わずドキリとしてしまう。姉弟というだけでなく身体の関係にまでなってしまったのに、姉は相変わらず姉のまま、自分の世話を焼こうとしている。
- 「…………お兄のキス、しつこいもんね。痕つくまでするんだもん」
- 「うるさいな。すずめがしろって言ったんだろ」
- すずめはスマホを弄りながらサラダを突いている。相変わらず鷹平に対しては生意気なままだがどうせキスをした途端に甘ったれた声を上げてしまうのだ。そのギャップを考えるだけで鷹平もドキドキしまう。しかし。
- (これでいいのかな……)
- 姉妹とこんな関係になってしまったことに、未だに現実感がない。それでも頭のどこかでこれでいいのだろうかという想いがあった。鷹平が一人考えていると。
- 「……すずめちゃん、香水つけてるでしょ。エッチするからってそういうのいけないんだよ?」
- 「お姉ちゃんこそリップ塗ってるじゃん。生徒会長なのに色気づいちゃってさ……!」
- 「授業の時は特別に身だしなみ整えていいんだもん! 香水はやり過ぎっ!」
- 「さっきエッチな下着に変えたお姉ちゃんの方がエッチじゃんっ! お姉ちゃんのエッチ!」
- 「こらこら……」
- 姉妹がぴーぴー騒ぎ立てているのを見て、鷹平は苦笑する。昔よく付き合わされていたままごとと変わらないのだ。おしゃれをしたり、くっついてきたり、必死に自分の気を惹こうとしているような。それなのに、こんなままごとを楽しんでいられないのは──。
- 「……姉ちゃん、成瀬と話した?」
- 「ん……おうちにも電話したんだけど、今は話したくないって」
- 姉の言葉に鷹平は溜息をつく。あの日から、柚子はずっと学校を休んだまま、何度かメールを送ったり、電話をかけてみたりもしたが、完全に無視されている。このまま柚子が授業に出られなかったら、自分のせいかもしれない。
- 「大丈夫だよ。お姉ちゃん達とたくさんエッチして上達したら、もう一回ちゃんとエッチして許してもらお? 上手になったら許してくれるから」
- 「柚子ちゃん、ちょっとお兄に厳し過ぎるしあんまり気にしなくていいと思うな」
- 「本当に大丈夫かな……」
- 心配する鷹平に対して姉妹は割とあっさりだ。三人ともよく喧嘩をしていたが、いつの間にか仲直りをしていて、鷹平の方が戸惑うことが多かった。きっと女同士にしかわからないことがあるのだろう。
- 「あ、そろそろ学校行く時間……鷹くんもすずめちゃんも、もうご飯おしまいっ」
- 鷹平も結局それ以上どうしていいかわからず、のろのろ登校の準備をするしかなかった。
- そして保健体育の時間──。
- 「はーい、じゃあ、ペアが出来たら自由行動でーす!」
- 抽選が終わりペアが出来るなり、姉の声が体育館に響き渡る。今日はまた学年を変えてペアを作ったのだが。
- 「会長、質問でーす! 何で森川の妹もそっちにいるんですかー?」
- 一人の男子の言葉に、他の男子も同意の声を上げる。何しろ抽選テーブルの後ろのつぐみの隣には鷹平だけでなく、すずめも座っているのだ。
- 先日、鷹平は姉に相談し、すずめも一緒にエッチに混ぜてやることにしたのだが。
- (やっぱり、そうなるよな……)
- 鷹平自身、男子の気持ちが痛いくらいわかる──これは当たりを最初から抜かれているくじに等しい。しかし、ここで妹をまたケダモノ達の群れに放り込むわけにはいかないのだ。鷹平が矢面に立とうと口を開きかけたた時。
- 「こーら、静かにっ! すずめちゃんには特別な事情があるんです!」
- つぐみが男子達を諌める。
- 「すずめちゃんはお兄ちゃんとしかエッチ出来ないの! みんなと違ってひとりの子としかエッチ出来ないって大変なんだよ? そうだよね? すずめちゃん」
- 「…………」
- 姉の言葉に、すずめは顔を赤くして俯いたままこくこく頷く。
- 「みんなは鷹くんの代わり出来る? 出来ないでしょ? だからすずめちゃんはお兄ちゃんとエッチさせてあげて」
- 姉の言葉に男子一同は黙りこくり、女子はざわめいている。要するに『妹はブラコンだから兄としかエッチ出来ない』という説明に過ぎない。果たしてこれは特別な事情と言えるのだろうか。
- 「じゃ、解散っ!」
- 姉は話はこれで終わりとばかりに手をぱんぱんと鳴らす。
- 「鷹くんはお姉ちゃんとすずめちゃんと三人でしよっか。男の子だから大丈夫だよね?」
- 「あ、う、うん……」
- 全身に男子達の羨望と殺気に満ちた視線が突きささるのを感じながらも、鷹平は自身の顔がにやつくのを堪えきれなかった。姉妹と3Pなんて、こんなに幸せなことがあっていいのだろうか。そんなことを考えていた時──。
- 「ちょっと待ったぁ!」
- 体育館のドアをがらっと開け放ち、つかつかとやってくるのは──成瀬柚子だった。
- 一番現れてほしくない人物が、一番現れてほしくないタイミングで現れてしまった。突然現れた柚子に体育館がしん、と静まり返る。
- そして鷹平達の前に立った柚子は腕を組み、冷たい視線で見下ろしてくる。
- 「鷹平……貴様、これはどういうことだ……私が休んでいる間に姉妹と……」
- 「ひっ……」
- 久しぶりに見た柚子は以前と変わらないように見えるが、抜き身の日本刀のような殺気を放っている。喉がからからになって声が出てこなかった。その時。
- 「こらっ、鷹くんが怖がってるでしょ!」
- つぐみが鷹平とすずめをさっと背中の後ろに隠す。
- 生徒達はもう自由行動になっているにも関わらず、騒ぎをじっと観察していた。
- 「大体、柚子ちゃんはもう鷹くんとしないんでしょっ? 他の人とエッチしてくださいっ」
- つぐみの、言葉に柚子の顔色がさっと変わる。
- 「ぐっ、そのっ……私は鷹平としか交わってはならぬのだっ!」
- 「そんな勝手はだめですっ! 柚子ちゃんには特別な事情なんてないでしょっ?」
- 「ある! その…………か、家訓なのだっ!」
- (聞いてないんですけど……!)
- あの折り目正しい、規律にうるさい柚子がとんでもないわがままを言い出した。鷹平だって柚子が他の男子と、なんてことは考えたくないが、取ってつけたような言い訳だ。
- 「そんなの認めません! 鷹くんはお姉ちゃん達とエッチするんだから!」
- つぐみは必死で鷹平を隠すが。
- 「とにかく、鷹平はもらい受ける……御免っ!」
- 言って柚子はさっと鷹平の手を取り、強引に引きずっていく。
- 「ちょっ……成瀬、おいっ……!」
- 鷹平も柚子の強引さに逆らえず、ずるずると引きずられ、呆然とする姉妹と他の生徒達に見送られるのだった。
- そして二人がやってきたのは──。
- 「そこへなおれっ!」
- 「は、はい……っ」
- 校舎隅の女子トイレの個室に放り込まれた鷹平は恐る恐る便器に座った。
- 「実の姉妹とまぐわうとは、ケダモノか貴様っ!」
- 正直、耳が痛い。鷹平だって好き好んで──最終的には楽しんでしまったが──わざわざ姉妹を選んだわけではないのだ。それもこれも原因は目の前の相手なのに。
- 「だって、成瀬がもうさせてくれないって言うから……」
- 「そ、それはっ……そのっ、言葉のあやというか……本気にするなっ」
- 鷹平の言葉に一瞬柚子の目がたじろいだように揺れたが、またヒートアップしていく。
- 「お前は昔っからそうだ! いっつも私に叱られるとあの二人と遊んで……っ」
- 柚子の肩が微かに震えていた。綺麗な黒髪をポニーテールにまとめ、意志の強そうな瞳を潤ませながらも睨みつけてくる姿は、昔と変わらず鷹平の胸を締めつける。確かに柚子の言う通りだ。昔から鷹平は柚子と喧嘩すると、あの二人に慰めてもらっていたのだ。
- 「ごめん……柚子……」
- 思わず口にした言葉に柚子の目が丸くなり、こほん、と咳払いをする。
- 「う、うむ……その、私も少し言い過ぎた。お前も初めてだったのに悪かったな……」
- 二人の間に懐かしい空気が流れる。昔喧嘩をした後に仲直りした時の、気恥ずかしくて、ホッとするような、手をつなぎたくなるような。
- 「それにしても、そう呼ばれるのは……久しぶりだ」
- 「何か、そういう気分っていうか……嫌か?」
- 「いや、またそう呼んでくれ」
- いつも強気な柚子がつり目がちの瞳を潤ませて上目遣いに見上げてくる。
- 「鷹平、その……仲直り……するか?」
- 「仲直りって……えーと…………す、するっ!」
- 柚子の言葉の意味を即座に理解した鷹平はこくこく頷く。昔みたいに子供っぽい付き合いでも、二人とも今はもう身体は大人だから別のやり方で仲直りが出来る。
- 「うむっ、では……今日は私がしてやろうっ!」
- 先程までのほんわかした空気はどこへやら柚子は自身のブレザーをひょいっと脱ぎ捨て、ぷちぷちとブラウスのボタンを外して前をはだける。そして半脱ぎの格好になった柚子は鷹平の足元に膝を突いた。
- 「ゆ、柚子……? ちょっ、いきなりっ……?」
- 「この前のことを私なりに考えたんだが……お前に任せっきりだったのがよくなかったんだ! 今日は私がしてやる。さあ、観念しろ!」
- 柚子の意外な行動に慌てる鷹平だが、あっという間に制服をひん剥かれてしまっていた。
- 「こいつめっ、しっかり準備出来ているではないか……っ」
- 露わになった鷹平の下半身に柚子は嬉しそうな声を上げる。鷹平のペニスは完全に勃起し、反り返った肉竿がひくひくと脈動していた。
- (うぅ……俺の馬鹿)
- 自分の下半身が恨めしい。こんな状況でもあっという間に立ってしまうなんて。もう少し雰囲気が必要だと思ったのに、もう完全にいきり立ってしまっている。
- 「柚子……ごめん、これ……」
- 「うむ、男の子はこうでなくてはな……どれ、練習してきた口取りを──」
- 「くち──?」
- 聞き返す間もなく、柚子が目の前の肉勃起をぱくっと口に含んだ。
- ★ ★ ★
- 「んぷっ……ふぁっ、あぁ……すごい匂い、んむっ……れるっ……」
- 口の中に広がる濃い牡臭にくらくらしながら、柚子はその匂いを思いきり吸い込む。その匂いだけで下半身がきゅん、と疼き、パンツの中がじゅん、と熱く潤むのを感じた。
- 「うぁっ、く、口取りって……フェラかよっ」
- 焦った声を上げる鷹平に構わず、牡棒に舌を這わせ、手でなで回し、改めてその感触を確かめる。手や舌を絡ませるたびに少し色の濃い肉竿がぐいっと持ち上がるように反り返り、包皮の剥けた先端の割れ口からぷくりと粘液が染み出してきた。
- 「んむっ、ちゅっ……れるっ、これが……私を女にしてくれたんだな……はむっ」
- 意外にも初めての時のような怖さはなかった。熱く脈動している勃起が鷹平のものだと思うと愛おしいくらいだ。だからこそ。
- (これが……鷹平のこれが、他の女のものになるなんて……絶対……絶対渡さないんだからな……! 私だけのものにするんだ!)
- それがこの男の姉や妹でも関係ない。女として許せないのだ。柚子はもごもごと口を動かし、口内粘膜と鷹平の亀頭粘膜を馴染ませる。
- 「……ぁあっ? 柚子っ……何をっ……」
- 「はむっ……男はこうするのが好きなんらろっ? はむっ……んもっ……」
- 「そ……だけどっ! うくっ……あっ、それ……ぅぅ」
- 口の中で鷹平のペニスがびくつくのを感じる。より濃い匂いが直接口の粘膜に触れ、身体にじんじんと熱がこもっていく。
- 「んふっ、この前のわらひとはちがうんらからなっ……では、いくろっ」
- 言うなり肉竿を口腔深くまで飲み込んでいき、舌をねろねろと竿全体に絡めていく。口の中が一杯で息をするのも苦しいが、僅かな隙間を使い唾液にまみれた舌粘膜を擦りつけた。
- 「くっ……あっ、柚子っ、いきなり、そんなっ……」
- 「んむっ……はむっ、ぬろっ……どうら? なかなかうまいらろっ……はむっ、んっ……あむっ、ぬろっ、るろっ……はふっ、ふぅっ……」
- 口が塞がっているため鼻で呼吸しながら、夢中で鷹平の肉棒を頬張る。自分でもはしたないことをしているのはわかっていても、止めることが出来なかった。
- ☆ ☆ ☆
- 「うぁっ……これ、溶けそっ……フェラってこんないいのかよっ……!」
- 柚子の大胆なフェラチオに鷹平は腰をかくつかせる。柚子の口の中は温かく、唾液でぬめっていて、ざらざらの舌粘膜が竿全体をなでつけてきた。膣のような密着感はないがとろけるような性感だ。しかも。
- 「んっ……はむっ、よーへっ……のっ、おっき……はむっ、れるっ……れろっ……」
- 柚子がポニーテールを揺らし、鼻息も荒く、目を伏せて懸命に頬張る姿に牡欲が煽られる。時折歯が当たってしまうけれども、そんなたどたどしさも可愛らしい。あの生真面目な柚子が、いつも凛とした顔立ちを歪めて自分のものをしゃぶる姿は、下半身でつながるものとはまた別の充足感をもたらした。
- と、柚子が視線を鷹平に向けてくる。
- 「ろうらっ? きもひぃかっ? んっ……ひゃんと、れきてるか……?」
- 上目遣いの探るような、期待するような視線。鷹平よりも先に下半身が答えるようにびくりと反り返る。
- 「んふっ……こっひは正直らな……素直でよろひいっ、はぷっ……んっ、はもっ……ちゅるっ……るろっ……ちゅるるっ……んふっ、んふぅっ……ぬろろっ」
- 柚子が満足げに目を細め、さらに大胆に鷹平を咥え込む。舌だけでなく頬の裏側までを密着させ、肉棒全体に口内粘膜を擦りつけてきた。
- 「んぐっ、あっ……柚子……それっ、すごい、いいっ……」
- 飲み込む暇のない唾液が口の中から溢れ、卑猥な音を立て、時折頬の内側から肉棒の先端がぽこっと突き出し柚子の表情を卑猥に変える。そんな柚子の淫らな顔の変化と口奉仕の快楽に、鷹平はあっという間に高まっていった。
- ★ ★ ★
- 「ごめっ……柚子、もう、やばいんだけどっ……」
- 「なんらっ……だらひにゃぃっ……んむっ、はもっ……んぷっ、んむっ……」
- 言いながらも鷹平の反応に柚子のスイッチが入ってしまった。好きな男がこんなに気持ち良くなってくれたら、もっと頑張りたくなる。
- 「んっ……よーへっ、もっとひてやるっ……こうやっへ、ずろっ、ずろろっ……」
- 「なぁぁぁっ? それっ……うあっ、ああっ……」
- 唇を締めつけて顔を振り立て、ずるずると肉竿へのストロークを始めるなり、鷹平が喘ぎ声を上げ腰をかくつかせる。勃起の先端からとろりと染み出した粘液が柚子の口の中に広がり、さらに牝欲を煽った。
- 「ちょっ、うあっ、柚子っ……もう、やばいって、出ちゃっ……」
- 「んむっ、いいぞっ……らひてくれっ、じゅるっ……るろっ……るぽっ、んむぅっ……」
- 柚子自身、もう止められないのだ。身体がこの男の精液をほしがって勝手に動いてしまう。下半身が切ないくらいに疼いて、それが柚子をさらに大胆にさせた。唇だけでなく口腔全体を密着させて顔を振り立て、鷹平の肉勃起をがぽがぽとしごき立てる。
- 「うぐっ、ホントにっ……もう、出すぞっ」
- 言いながら鷹平の腰が浮き、肉棒を口の奥に突き立ててきた。
- 「んぐぅぅっ? ぐっ……んっ、んぽっ……るぽっ……はぷっ……んぐっ……」
- 鷹平の肉傘に喉奥を叩かれ涙がこぼれるが、苦痛を性感が上回る。口腔に肉竿が出入りし、最奥部を叩かれ、口で性交しているような錯覚に腹の奥が熱く疼いた。
- 「はぷっ……ちゅぽっ、んぽっ……ぐぷっ、がぽっ……かぽっ、ちゅるぅっ……らへっ、よーへっ、わらひのくひにっ……じゅるっ、じゅぽっ……っちゅぅぅぅぅぅっ!」
- 鷹平の肉勃起が愛おしいあまり、柚子が思わず肉棒に吸いついた時。
- 「ごめっ……もう出っ──っぐ、ぅぅぅっ」
- 鷹平がうめき声を上げ、柚子の口の中で肉棒がぶくっと膨れ上がり、口内に熱い粘液がぶちまけられる。
- 「んぐぅぅぅぅぅっ……? ぐっ……ふぅっ……ふぅぅぅぅぅっ……!」
- 肉竿がのた打つたびに牡液がどばどばと吐き出され口内を満たしていく。
- (これが……鷹平の、子種……こんなに濃いのか……っ)
- 初めて口の中に受け入れる牡のエキスの濃さに柚子は圧倒される。その匂い、味、粘度、とにかく濃くて、飲み込むのも大変なのに、一滴でも受け入れたいと喉が勝手に飲み下していく。
- 「ちょっ……柚子、俺の……飲んで──?」
- 「んくっ……んくっ……鷹平のっ、んくっ……はぁっ……」
- 苦しさにえずきながらも、柚子はうっとりと目を細める。鷹平の牡液を口の中に受け入れるだけで腹の奥にある女の部分が熱く、子宮がずきずきするくらいに疼いた。
- ☆ ☆ ☆
- 「はぁっ……はぁっ……柚子、エロ過ぎ……」
- 柚子の口の中に吐精を終えた鷹平は満足感に酔い、口の中でペニスが柔らかくなっていくのを感じながら大きく息をつく。眉をひそめながらも、目を伏せて懸命に自分の精液を飲み込む柚子の姿が、また牡の征服欲を一層満足させた。ただ注ぎ込むのとは違う、自分の排出物を飲んでくれる姿にぐっときてしまう。しかも。
- 「……んぐっ、んくっ……はもっ……」
- 柚子がもごもごと口を動かし始める。
- 「ちょっ……何を──」
- 「んむっ、おとなひくひろっ……きれいにひてやるっ、っぷは……ちゅっ、れるっ……」
- 粘液にまみれた肉棒をちゅるっと口から吐き出した柚子は、舌を竿に這わせて精液を舐め取っていく。そしてまた肉竿を根本まで頬張り、粘液を唇で濾こし取りまた舌を這わせる。
- 「うあっ? あっ……やめっ、イったばっかりだからっ……ひぅっ」
- 射精直後の敏感なペニスに刺激を与えられ、鷹平は思わず腰を引きそうになる。しかし柚子の丹念な口奉仕に鷹平のペニスはまた力を取り戻し、びき、びき、と脈動に合わせてあっという間に復活してしまった。
- そしてようやく柚子が勃起をちゅぽんっと吐き出す。
- 「……っぷはっ、どうだ? 私だってなかなかやるだろう……?」
- 言って柚子は足元で挑戦的に見上げてくる。
- (どうなってんだ、これ……)
- 柚子がお掃除フェラまでしてくれるなんて、予想外の展開に頭がくらくらしてついていかない。それどころか。
- 「さて、と……では、お待ちかねの本番だ」
- 言うなり柚子が鷹平にひょいとまたがった。そして鷹平の肉棒を掴み、先端で自身の秘裂をくちゅくちゅとかき回す。
- 「……柚子っ? 何を──」
- 「今日は私に任せろと言っただろ? 私もちゃんと出来るってことを見せてやるからな」
- 「気持ちは嬉しいけど……っていうかゴムはっ?」
- 「その……つけない方がいいと聞いたからな……それとも、つけないとだめか?」
- 鷹平の言葉にうるっと瞳を潤ませる柚子。
- そんなことを言われて嫌と言える男がいるわけがない。それに、鷹平だって柚子の中を生で味わいたくて堪らないのだ。
- 「いいです……つけなくて」
- 「うむ……では、一戦交えるとしようか……」
- 鷹平の言葉に、柚子は顔を真っ赤にしながらも微笑む。
- 真面目過ぎて少しずれているくらいだけど、自分にだけ向けてくれるその一途さが可愛くて仕方ない。柚子の生膣に侵入出来る期待に鷹平の肉竿がびきっと反り返った。
- ★ ★ ★
- (大丈夫……今度こそちゃんとやるんだ……鷹平とっ……)
- 柚子は片手で自身の肉割れをぱくりと開き、もう一方の手でそそり立つ鷹平の勃起をそっと掴み、入り口にあてがう。自身の中に牡を受け入れるのはやはり少し怖いが、それよりも熱くうねる下半身が鷹平を受け入れたがっていて、そちらの欲望の方が遥かに上だった。
- 「では……はぁ、はぁ……入れるぞ……女は度胸だっ──」
- 自分でも驚くほど興奮しているのを感じながら、柚子はぐっと腰を下ろす。
- 「んっ……んんんっ……んっぅぅぅぅぅぅっっ?」
- 膣口をむりゅっと広げて入り込んでくる肉棒に思わず声を上げるが、口から漏れ出したのは意外にも嬌声だった。
- 「あっ、ああっ……あっ、あはっ……はぁぁっ……鷹平のが、入って……ひぅっ……」
- 肉傘が膣洞をみちみちと押し広げるのを感じながら、柚子はゆっくりと腰をおろしていく。内部にたっぷりと分泌された愛液のおかげで引っかかることなく収められた。やがて牡の屹立をすべて膣内に収めた柚子は、鷹平の腰にぺたんと座りこむ。
- 「あはっ……ぁぁっ、はあっ、はあっ、やった……! 自分で入れられたぞ、鷹平……!」
- 「う、うん……柚子の中、奥まで入って……やっぱ、きつい……大丈夫か?」
- 「あ、あぁっ、平気だっ……これが、鷹平のっ……こんなに熱くてっ……私の中を……押し上げてっ……避妊具をつけないと……こんなにお前を感じるものなんだな……」
- 膣内で脈動する牡のたくましさを感じ、柚子は熱い息を吐き出す。ゴムの薄膜越しでなく直接感じる硬さと熱は前回とは段違いの一体感だ。
- 「で、では……いくぞ……あまりうまくないかもしれんが……大目に見てくれよ」
- そして柚子は一度大きく呼吸し、鷹平の肩に手を置いてゆっくりと腰を揺らし始める。
- 「んぁっ? あっ……鷹へっ……のがっ、出てっ……ひぅぅっ……」
- 硬く張り詰めた牡棒がきつい膣肉をこそぐような摩擦に柚子の表情が歪むが、大好きな男のものが自身の中を動く充足感に早くも苦痛は和らぎいでいく。代わって、痺れるような快楽が下半身を支配していった。
- 「んっ……あっ、こ、これでいいんだろっ……こうやって……腰をっ……どうだ? ちゃんと……あっ、んっ……出来てるか?」
- 「うん、柚子の中……締めつけてきて気持ちいいよ」
- 途端、柚子の下半身の奥がまた一段階熱くなり、とぷっと愛液がこぼれ出した。
- (や、やだっ……私、鷹平にそんなこと言われてっ……身体が……熱くなって……)
- 自身の身体の中にいる女の部分が悦び、さらに鷹平を求めてしまう。相変わらず鷹平を受け入れるのは楽ではないが、大事な部分で触れ合い、たっぷりと分泌される愛液の助けもあって、抽送は次第に早まっていった。
- ☆ ☆ ☆
- 自身にまたがって腰を弾ませる柚子を支え、鷹平はその交わりを楽しんでいた。
- 柚子の肉壺は相変わらず狭く、膣洞が肉竿をぎゅっと掴み、無数の膣襞がきつくしごき立ててくる。ゴムをつけていないぶんその刺激は以前よりも強く、気を抜くとあっという間に搾り取られてしまいそうだ。それに。
- 「んっ……あっ、ふぅっ……鷹へっ……のっ、私の中でっ……動いて、ひあっ……んんっ……くぅ……くぅんっ……はぁっ、はぁっ、私もっ……」
- [image file=../image/i125.jpg]
- あの真面目一辺倒だった柚子がポニーテールを荒馬のように揺らし、息も荒く腰を揺する姿が、鷹平の牡欲をじわじわと高めていく。
- いつもの凛とした顔立ちは熱に浮かされたようで、口の端に黒髪が引っかかっている姿が妙に艶めかしい。前は見られるのも恥ずかしがっていた柔房がたぽたぽ揺れるのも構わずに、夢中で交わりを楽しんでいた。
- そんな柚子の姿が可愛くて少し意地悪をしたくなってくる。そんなことを言ってみるが。
- 「柚子、お前……真面目だと思ってたけど結構エロかったんだな」
- 「しょ、しょうがないだろっ……身体が勝手にっ、動くんだから……あぁっ、ひんっ……ふぁぁっ……私だって、こんなに……ひっ、ああっ……」
- 柚子は恨みがましげな目を向けてきながらも腰を止めない。愛液が増し、腰のストロークも次第に大きく、結合部がぐちゅぐちゅと淫音を立てる。
- 「それともっ……鷹平はやっぱり……んぁっ……こんなはしたない女はっ……嫌かっ? こんな……自分からまたがって腰を振るような……ふしだらな女はっ……」
- 柚子が顔を夢中で額を擦りつけてくる。とろけた表情をしながらも、いつもの涼しげな瞳を潤ませて探るような視線を向けてきた。
- 「柚子……そんなの、嫌なわけないだろっ!」
- そのいじらしさに、鷹平のスイッチが入る。獣欲に煽られるままに柚子のブラをずり下ろし、たぽたぽと揺れる柚子の肉房を掴み、腰を叩き上げた。
- ★ ★ ★
- 「んぁぁぁぁあっ?」
- 膣奥を突き上げられ、柚子の喉から自分でも聞いたことのないような声が上がる。
- 「こ、こらぁっ! そんなっ、奥を……んぁぁぁっ、叩くなぁっ……ひあぁっ?」
- 「ごめんっ、柚子がそんな可愛いこと言うからっ、俺……もう止まらないんだけどっ」
- 「ひぁぁっ? か、可愛いとか……この……たわごとをっ……そんな、そんなこと言って……ひぐっ、だからっ……あぁっ、そんなに奥を……責めるなぁぁ!」
- 柚子は腰を浮かせ、鷹平の剛直に突き上げられるのを必死でかわそうとするが、乳房を捕まえられて逃げることが出来ない。激しく胸を揉みしだかれる苦痛にも似た快楽と、ごつごつと子宮を叩き上げる牡の打擲ちょうちゃくを喜び、女壺はこぽこぽと高粘度の汁をこぼす。
- 「ひぃんっ……鷹へっ……胸とっ……両方したら……ひんっ、やめっ……おかしくなるだろっ……やぁっ……私っ、ヘンになっ……あぁぁっ?」
- 「はっ……はっ……柚子……イキそう?」
- 「んっ……んんっ……!」
- 息も荒く腰を叩き上げてくる鷹平の言葉に、柚子は必死でこくこく頷く。絶頂は初めてなのに、下半身から込み上げてくる感覚が確かにそれを伝えている。苦しいのに、気持ち良くて、女の部分が鷹平を求めてもう自分をコントロール出来ない。
- 「ひゃっ、ああっ、私っ……私、もっ……鷹平っ、ヘンになって……あっ、これっ……うぅぅぅっ……あっ、んくぅっ……!」
- 「くぅっ……柚子、それっ、すげ……中……締めつけてっ、俺もっ」
- 自身の中で鷹平の肉勃起がびきびきと張り詰めて肉穴を押し広げるのを感じながら、柚子も鷹平の首に手を回し、夢中で腰を振り立てる。激しく腰を叩き落とすたびに剛直で膣奥を抉られ、ひと突きごとに絶頂が近づき、下半身が熱を持ち始めた。
- 「やぁぁっ? 鷹平っ……鷹平っ、私もっ……一緒にっ、イカせてくれっ……!」
- 高まるあまりとうとうはしたないことを言ってしまった。それでも、もう我慢出来ないのだ。鷹平が欲しくて、一緒に気持ち良くなりたくて、苦しいくらいだ。
- 「う、うんっ、柚子もイって……! 俺もっ……」
- 鷹平が獣じみた抽送を始める。がつがつと最奥部を叩き上げ、剛直が柚子の膣内をめちゃくちゃにかき回した。
- 「ひんっ……ひぃんっ……鷹へっ……あぁっ! そんなにっ……激しくっ……したらっ、私もっ……イ、イって……くふっ、ふあっ……」
- 脳内までかき回されるような性感に、柚子は悲鳴混じりの嬌声を上げ、自らも鷹平の肉棒を貪った。二人の下半身がぶつかるたびに、湿った音を立て汗が飛び散る。結合部から漏れ出す二人の粘液が混ざり合い泡を立てていた。
- やがて──。
- 「ごめっ……柚子、もう出るっ……中に出しちゃうぞ!」
- 「あ、ああっ……いいぞっ、出してくれっ……中に出してくれっ……! はやくっ……私もっ……おかしくなってしまいそうだっ……!」
- 絶頂間近の膣洞がぎゅるぎゅるとうねる。腹の奥にこもる苦痛にも似た疼きが弾けそうなくらいに張り詰め、鷹平の子種汁を求めていた。
- 「うっ、くぅぅっ……出すぞっ!」
- そう言った途端、鷹平が腰を叩き上げ、柚子の子宮口に肉棒をねじ込んでくる。そして深くつながったまま、牡欲を爆発させた。
- 「ひぁぁぁああああああっ……あああっ?」
- 膣奥に熱い牡汁をどばどば流し込まれ、とうとう柚子も達する。
- 「んんんっ……イ、イクっ……イクぅぅぅうううううっ! ああああっ!」
- 初めての絶頂に柚子はあられもない声を上げて鷹平の首にしがみつき、交歓の悦びに激しく身体をのた打たせる。
- 「くぅっ……柚子の中、すごい……搾ってきてっ……まだ出るっ」
- 「あぁ……これ、これが……本物のセックスなんだな……こんなに……熱くてっ……セックスって……こんなに気持ちいいんだな……」
- 肉穴深くに埋まった肉茎がぶくっ、ぶくっ、と膨れ上がるたびに牡液が子宮内に流し込まれてくるのを感じながら、柚子は長い絶頂の波にたゆたうように身体を波打たせ、うっとりと目を細めた。
- ☆ ☆ ☆
- 「はぁっ……はぁっ……柚子、もっ……出ないっ……はぁぁ……」
- ようやくすべての劣情を吐き出し切った鷹平は、長い満足の溜息をつく。やはり女の子の中に思い切り精液を流し込む快感は、ゴム越しの射精とは比べ物ならない快感だ。
- 「ふふっ……どうだ? 私だってちゃんと出来るだろ?」
- やがて、柚子がつながったままぺたりと倒れ込んできて、鷹平の胸板に甘えるように頬を擦りつけてくる。
- 「あ、ああ、その……中に出しちゃったけど……大丈夫か?」
- 柚子には珍しい甘えた仕草に、思わずドキリとしながら頭をなでる。すずめもそうだが、女の子がエッチの後にこんなに素直になってしまうと鷹平も戸惑うばかりだ。
- 「多分。まあ、その時はその時だ……楽しめたんだからいいだろう?」
- 「おいおい……」
- 鷹平は柚子の意外な大胆さにたじろぐ。それでいて、昔喧嘩をした後に仲直りをしたような懐かしさもあって──本当にエッチで仲直り出来てしまったのだ。
- 「その、柚子、俺達さ……」
- 自分でも何を言っていいのかわからないまま、鷹平が切り出した時。
- 「だから、これからは私とだけすればいいからな……あの二人とするよりいいだろ?」
- 「え? えーと……その……」
- 答えに窮してしまった。実の姉妹とするなんておかしいのはわかっている。だからといって、やっぱりヤリ捨てになんて出来ない──二人とも家族である自分を信じて身体を差し出してくれたのだから。しかし。
- 「……断りにくいか? それなら私が言ってやるから、放課後一緒に断りに行こう。先輩に言えばすずめも説得してくれるだろ。な?」
- 「あ、う……うん」
- 鷹平は曖昧に答えるしかなかった。姉妹も大事だが、せっかく柚子との関係を改善できたのに、それを壊したくない。しかし、姉がそう簡単に納得してくれるだろうか。昔から姉は自分のそばから離れるのを許そうとはしなかったし、柚子だって一度こうなるとかなり頑固だ。鷹平自身、まずいことになりそうな予感を覚えながらも止めることが出来なかった。
- そして放課後──。
- 鷹平は柚子を連れて──というより連れられて──生徒会室の前に立っていた。
- 「お、おい……本当に姉ちゃんに話すのかよ」
- 「そう言ってるだろう。頼もう!」
- 柚子がドアを大胆に叩き中に入る。鷹平もその後から恐る恐る生徒会室に入ると。
- 「むっ、柚子ちゃん……鷹くんも……?」
- 中にいたのは姉一人で、書類仕事をしていた。が、二人の姿を見るなり不満そうに口を尖らせとことこ近寄ってくる。
- 「鷹くんっ、どうして柚子ちゃんとしたのっ? お姉ちゃん達とするはずでしょっ?」
- 言って生徒会室の隅を指さす。そこには広げられたマットやティッシュの箱などが綺麗にセットされている。姉なりにベッドメイキングをしたのだろう。
- 「あ、姉ちゃん、その……」
- 姉には珍しい剣幕に鷹平はたじろぐ。やっぱりまずかったのだろうか。
- その時、柚子が鷹平をかばうように身体の後ろに隠した。
- 「単刀直入に言うっ……これからは私が鷹平とセックスをするので、先輩は別の相手を探してもらおう……な? 鷹平?」
- 言って鷹平を振り返る柚子。しかし姉がそんな言葉に納得するはずもなく。
- 「鷹くん、お姉ちゃんが面倒見てあげるって言ったよね? すずめちゃんはどうするの?」
- 姉が柚子の身体をかわすようにひょいひょい覗き込んでくる。
- 「えーと……えーと……」
- 鷹平の躊躇を見抜いたのか、柚子が鷹平の手をぐっと掴む。
- 「とにかく! 鷹平はこれからは私が鍛えるので……御免っ!」
- 柚子が強引に連れて行こうとするが、姉が鷹平の反対の手を掴む。
- 「いーえっ、鷹くんはほめて伸びるタイプなんだから、お姉ちゃんとエッチするのっ」
- 二人は鷹平を自分の方に引き寄せようと、手をぐいぐい引っ張り始めた。
- (……やっぱりこうなるのか……)
- 昔とまったく同じだ。二人とも仲良く遊ぶということを知らず、自分だけが鷹平と遊ぼうと絶対に譲らない。この場をどう取りなそうかと必死で考えていた時。
- 「……こうなったら鷹くんに決めてもらいましょっ」
- つぐみの言葉に柚子の表情が一瞬たじろぎ、ちらりと鷹平を見る。
- 「い、いいだろうっ……望むところだっ!」
- 鷹平の前で二人ともブレザーを脱ぎ、スカートを脱ぎ、ブラウスのボタンを外していく。
- 「ちょっ……えっ……二人とも、一体何を──」
- 唖然とする鷹平の言葉に、下着姿の二人の返事が重なった。
- 「「セックス!」」
- 「はあっ?」
- 鷹平の声が上ずってしまう。どうやら今、ここで、自分にどちらかを選ばせるつもりらしい。しかも、セックスの優劣を競うことで。ということはつまり──。
- 「さ、準備出来たよ、鷹くん」
- 「う、うむ。私も……」
- 鷹平が妄想と混乱でくらくらしている間にも二人は下着まで脱ぎ、素っ裸に──正確にはハイソックスと上履きだけの姿になっていた。
- 「う…………わ」
- 鷹平は思わず二人の肢体に見とれてしまう。
- 「えへへ……ちょっと恥ずかしいね……」
- 言いながら、つぐみの手は所在なさげに髪やお腹のあたりを弄っている。
- 改めて見る姉の肢体に鷹平はごくりと唾を飲み込んだ。きめ細かい白い肌に、鎖骨から続く胸の膨らみは優美なくらいで、恥丘に微かに毛が茂っている。腰からほどよく肉のついた尻までのなだらかなラインは思わず抱きしめたくなるくらいだ。
- 一方の柚子はというと。
- 「こら……あまり見るんじゃないっ…………」
- やはりまだ恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして鷹平を睨みつけ、腕で胸と局部を隠している。それでもそのスタイルは腕では隠しきれず、胸が二の腕からもにゅっとこぼれ出しているし、引き締まった腰から張り出した尻の膨らみは、身体にメリハリを利かせている。
- 「それで? 鷹くん、やっぱりお姉ちゃんとエッチする方が楽しいよね?」
- 「も、もちろん、私だよな……? 何でもしてやるぞ……っ?」
- (う、うぅぅぅ……そんなの、選べなんて……)
- 姉のあけっぴろげな誘惑と、負けず嫌いなせいで裸まで晒してしまう柚子の姿は、ままごとのお母さん役を取り合うような無邪気さで、それが妙に扇情的だ。鷹平の下半身は早くも硬くなっていた。
- 「うぅぅぅ……その、俺は……俺は……」
- 選べるわけがない。もう性欲は爆発しそうなくらいに高まっているのに、どちらかを選べないせいで行き場を失い、どうにかなってしまいそうだ。
- 「鷹くんが決められないならお姉ちゃんが決めさせてあげるっ!」
- 「うわっ? 姉ちゃっ──」
- 先に行動を起こしたのは姉だった。
- 鷹平は姉に飛びつかれ、マットに押し倒されてしまう。そして気がつけば服をひん剥かれ素っ裸にされてしまっていた。
- 「こ、こらっ、先輩……そんな、大胆なっ……!」
- 柚子の抗議も構わず、鷹平の足元に股間に屈み込んだつぐみは、目の前の屹立に嬉しそうに目を細め、鼻をひくつかせる。
- 「わっ、鷹くんのすごっ……もう、こんなになってる……すごい男の子の匂い……」
- 「ね、姉ちゃん……恥ずかしいからあんまり見ないで……」
- 姉とはいえ、やはり股間をまじまじと見られるのは恥ずかしい。しかし、姉が何をしてくれるのかという期待に、下半身はさらにびきびきと反り返る。
- 「んふふー、それじゃ鷹くんの大好きなおっぱいでー…………こうだっ」
- 自身の柔袋を手の平ですくい上げたつぐみは、鷹平の肉棒をたぽっと挟み込む。
- 「うわっ? 姉ちゃんっ、それっ……」
- 姉の柔らかな肉質に勃起が完全に包み込まれ、鷹平の声が上ずる。
- 「えへへ、鷹くん、お姉ちゃんのおっぱい好きでしょ? だからおっぱいでしてあげる」
- 「う……あ、姉ちゃんの胸、柔らかくて、あったかくて……」
- まさか姉がパイズリをしてくれるなんて。姉の大胆さに驚きながらも、鷹平は下半身を柔らかくすべすべの肌に包まれる感触の虜になっていた。
- 「なっ……先輩、そんなことまで…………?」
- 一方の柚子も突っ立ったまま二人の様子に目を丸くしている。
- 「お姉ちゃんは鷹くんのことだったら何でもわかるんだから……柚子ちゃんにはおっぱいあってもこういうことは無理かな?」
- 「うぅ……それは……くぅぅ……っ」
- つぐみに挑発されながらも、やはりまだ踏ん切りがつかないのか、柚子は唇を噛みながらもその場でもじもじし続ける。
- 「んふっ、じゃあお姉ちゃんのおっぱいで気持ち良くしてあげるね……よいしょっ……と」
- つぐみは自身の柔房を手で支え、ゆったりと肉勃起を揉み込んでいく。
- 「はぁぁ……姉ちゃん、それ……すごっ……」
- 乳房の柔らかい圧力とすべすべの素肌に勃起をなで擦られ、鷹平は思わず溜息を漏らす。膣や口のような粘膜刺激とは違うふわふわの肉質に溶けてしまいそうだ。
- 「んっ……お姉ちゃんとエッチする時は……んしょ……いつでもやってあげるからね」
- 鷹平の反応につぐみは目を細め、次第に手の動きを大きくしていく。
- (すげ……姉ちゃん、マジでパイズリしてくれてる……)
- 男子みんなの憧れのおっぱいに自分のものが埋もれている。今までエッチなことは何も知らなかったのに、自分のために胸まで使って奉仕してくれる姿に胸が熱くなる──やっぱり自分はシスコンかもしれない。そんなことを考え始めていた。
- ★ ★ ★
- 「よいしょっ、んしょっ……こうやってするのがっ……男の子は好きなんだよね……?」
- 弟の表情と肉棒の熱さと脈動に、つぐみは息を荒げ懸命に乳奉仕を続ける。大好きな鷹くんのおちんちんをぎゅっとするだけで身体が熱くなってくるくらいだ。
- 「あっ、それ……すごっ、姉ちゃん、気持ちいいっ」
- 「んふふっ……お姉ちゃんは鷹くんのことなら何でも知ってるんだよ……こうやっておっぱいでしたかったのも……んっ、知ってるんだから……っ」
- 弟の部屋に隠されていたエッチな本の内容は全部頭に入っており、弟の性癖はもう完全に把握していた。
- エッチも含めて弟の面倒はお姉ちゃんが見るものなのだ。つぐみは弟勃起をこね回すしながら柚子の方をちらりと見る。
- 「ぅぅぅぅ…………鷹平のばかぁ……私だって……私だって……」
- 柚子が悔しそうに唇を噛んでいるのを見て、つぐみは意地悪な満足感を覚える。柚子ちゃんには悪いけど、今日のお姉ちゃんはあんまり優しくないのだ。
- 「んふっ……じゃあ、もっと気持ち良くしてあげるね……こうやって……んっしょ……」
- 手の平でさらに強く膨らみを中央に寄せたつぐみは、そのまま肉房を上下に振り、ゆったりとした摩擦を加える。
- 「うぁっ……ぁ、姉ちゃん、それっ……すげっ、いいっ……」
- 「あはっ……ふぅっ……鷹くんのおちんちん、出たりっ……入ったりっ……おっぱいでエッチしてるみたいっ……んっふ……ふっ……ふぅっ……」
- ひくつく勃起が、自身の胸の隙間からはみ出してはまた収まる。弟の肉棒と身体が擦れ合っている摩擦に、つぐみの性感もじわじわと高まっていく。
- 「んっ……しょ、よいしょっ……んふっ、こうやって……鷹くんのおちんちん擦ってるとっ……お姉ちゃんもっ……んっ、やだっ……エッチな気分になっちゃ……ぁっ」
- いつしかつぐみも夢中で乳房を擦りつけていた。慣れない動きと興奮に身体は熱く火照り、柔肌にじんわりと汗が浮き始める。
- と、胸の間からずりっとはみ出した弟の肉傘の先端から、ぷくっと粘液が染み出すのが見えた。つぐみは躊躇なく口をつける。
- 「ちょっ……姉ちゃんっ? そんなの舐めたらっ」
- 「んっ……鷹くんのお汁……っ、ちゅっ……ちゅっ……」
- 大事な鷹くんのお汁なのだ。口に入れるなんて何でもない。胸の上下動のたびにはみ出す先端から染み出す粘液を、つぐみはついばむように吸い取っていく。匂いはないし、味は少ししょっぱいくらいだけれども、勿体なくてついつい吸ってしまう。
- 「んっ……ちゅっ、ふぅっ……ちゅっ、ちゅぅっ……んっしょっ……ふぅっ……ちゅぅ」
- 「うっ……あっ、姉ちゃん、そんなに吸ったらっ……やばいって……!」
- 鷹平の声が上ずり、次第に漂う牡臭が濃くなっていく。その匂いと、弟勃起と唇粘膜が触れ合う感触にあてられ、つぐみの下半身がとろっと熱くなった。
- 「んふぅっ……ふぅっ、お姉ちゃんっ……もぅ、エッチな気分、我慢出来ないよっ……」
- 「うん、姉ちゃんのおっぱいエロすぎてっ、俺も……」
- 「こ、このっ……二人とも、私を差し置いてっ……そんなっ……ぅぅぅぅっ……」
- 柚子が口惜しげとも言いたげなうめき声を上げる。その存在を忘れてはいなかったつぐみは弟の肉棒に吸いつき、胸でこね続けながら視線を向けた。
- 「んふっ……どうっ? ちゅっ、お姉ちゃんのおっぱいがあればいいでしょっ……?」
- ★ ★ ★
- 「…………っくぅうううううっ! もう我慢ならんっ!」
- つぐみの挑発に、とうとう柚子の怒りが羞恥を振り切った。
- 本来なら人前で裸になるだけでも恥ずかしいのに、三人で交わるなどという獣じみたことにはどうしても躊躇してしまっていた。しかしここまでされて黙っているほど柚子も奥ゆかしくはなかった。このままだと鷹平を取られてしまう。
- 「上等だ……っ! 私にだって出来ることを見せてやるっ」
- 「あっ、こらっ……柚子ちゃん──?」
- 鷹平の足元に屈みこんだ柚子は、つぐみの反対側から鷹平の肉棒を自身の乳房で挟み込む。そしてその乳房でつぐみを押し返した。
- 「……どうだっ、紅葉合わせくらい造作もない……こうやって、こうだろっ……?」
- 「もみじ──? うわっ、柚子っ……?」
- 「まったく、ここだけは……たくましいな……それに、胸が熱くてっ……ふぁっ……」
- 胸の間で脈動する肉棒の熱と濃い牡臭に、柚子の牝欲が一気に煽られ肉壺がとろける。
- と、そんな柚子を押しのけようとつぐみが乳房でむぎゅむぎゅと押し返してくる。
- 「こらぁ……柚子ちゃんっ、私がしてるんだからっ……後から来て邪魔しないでよぅ」
- 「断るっ! これくらいは私でも出来るっ……そっちこそ引っ込んでてもらおうっ!」
- 本当はまだ恥ずかしいが、負けるわけにはいかない。つぐみの乳圧に負けないようぐいぐい胸を押し出し、のた打つ鷹平の肉竿を捕まえ、柔肌でがむしゃらに擦り立てる。
- 「んっ……ふぅっ、この暴れん坊めっ……こうやって……捕まえてっ、んっ、ふっ……どうだ? 私の胸もなかなかだろ?」
- 「……うん、柚子も気持ちいい」
- 鷹平の素直な言葉に、きゅっと胸が締めつけられる。好きな男に褒められて嬉しくない女なんていない。自分の胸に男のイチモツを抱きしめると言うのは妙な感じだが、こういうのも悪くない。柔肌と剛直の摩擦を楽しみ始めた時。
- 「ちょっと、鷹くんっ! お姉ちゃんのおっぱいがいいって言ったじゃないっ! ほらぁ……こうしてっ、んっしょ……よいしょっ……ちゅっ、ちゅぅぅっ……どうっ?」
- ぐいぐいと押し返してきたつぐみに鷹平を奪われてしまった。しかも、先端に吸いついて離さない。
- 「うわっ、やっぱり……姉ちゃんの方がっ……!」
- 「こらぁっ! お前というやつは……っ、どうしてそうやって……!」
- やはり男という生き物は馬鹿なんだろうか。言ったそばから心変わりをしてしまうなんて。柚子は再び肉竿を奪い返そうと胸で押し返し、先端をかぽっと口に咥える。
- 「うぐっ、柚子のそれっ……いいかもっ」
- 「あっ……それ、私がやろうと思ってたのにぃ……柚子ちゃんのばかぁ!」
- 「んもっ……早い者勝ちっていっひゃのはそっひらぞっ……はもっ、ちゅっ……」
- 柚子は牡棒を胸でもみくちゃにしながら先端を唇で舐め擦り、先走りを吸ってやる。
- しかしつぐみも譲らず、乳房の質量を利用して押し返し、肉竿を奪い吸いついてきた。
- ☆ ☆ ☆
- 「ん……ちゅっ……んふっ……んっしょっ……邪魔しないでよっ、柚子ちゃんっ……」
- 「先輩こそっ……んっ……ちゅぅっ……んににっ、邪魔しないでくれっ……」
- 二人の女の子が自分のペニスを奪い合っておっぱいで押しくらまんじゅうをし、先端に吸いつこうとむにむにとほっぺたを押しつけ合っている。夢のような光景に鷹平は熱い息を吐く。
- (くぅっ……二人とも可愛いな……)
- 二人がむきになっている姿が可愛くて、達してしまうのがもったいないくらいだ。鷹平としては、二人が出来るだけ小競り合いを続けてくれた方がありがたいのだが。
- 「いいもんっ……お姉ちゃん、本気になっちゃうんだからっ……こうしちゃうもんっ」
- 痺れを切らしたつぐみは、肉房をたぽたぽと激しく律動させ射精へと追い立ててくる。
- 「むっ……負けないぞっ、鷹平は私がイカせてやるっ……んふっ、ふぅっ……」
- 柚子も負けじと、鷹平を絶頂へと導こうと柔袋を振り立てる。
- 鷹平を射精へと向かわせる目的が重なったせいか、今までしっちゃかめっちゃかだった二人の乳奉仕が、息を合わせたように鷹平の勃起を柔らかく扱き上げていく。
- 「……むっ、真似しないでよっ……柚子ちゃん……ふぅっ……ふぅっ……」
- 「先輩こそっ……私の真似しないでくれっ……鷹平は私がイカせるんだっ!」
- 相変わらず言い合いながらも二人は息を合わせ、両側から肉竿を乳肌でにゅるにゅるとずり上げ舌を這わせる。カリ首の裏にまで柔肌が密着し、ぬりゅっ、ぬりゅっ、と優しく舐め擦り、鷹平の牡欲は急速に高まっていく。
- 「うくっ、二人とも……それ、やばっ……!」
- 「んっ……ちろっ、れろっ、私でイキそうなんだなっ? いいぞ、出していいぞっ……」
- 「ちろっ……お姉ちゃんだよねっ? お姉ちゃんのおっぱいでイキそうなんだよね?」
- 二人は未だに張り合うように鷹平に選んでもらうのを待っているが、鷹平はもうそれどころではない。下半身に溜まった熱いマグマが今にも爆発しそうで、腰がかくついた。
- 「うくっ……そんなっ、どっちかなんて無理だよっ……!」
- 「はっ……はっ……だーめっ……お姉ちゃんのおっぱいがいいって言って……!」
- 「んふっ……こらっ、出すなら私に出せっ……ほらっ……ほらっ、私の胸でっ!」
- いがみ合いながらも二人の荒い呼吸は重なり、汗ばんだ乳房がだぽだぽと柔らかな音を立てて牡勃起を責め立てる。そしてとうとう。
- [image file=../image/i145.jpg]
- 「ぐっ……もう、無理っ……出るっ!」
- 下半身に溜まっていた劣情が堰せきを切り、唯一の出口に殺到する。二人の柔肉に包まれた剛直が弾け白濁をぶちまけた。
- 「ふぁぁっ? あっ……すごっ、あっ、あああああっ! 鷹くんのっ……!」
- 「んぁぁああっ? やっ、これっ……あつっ、こんなに勢いがっ……ふぁぁ」
- 二人は鷹平の射精に驚きながらも乳奉仕を続け、射精を促し続ける。びゅくびゅくと吐き出される牡液が二人の乳房、顔にたぱたぱとふりかかかっていった。
- 「きゃっ? 鷹くんのっ……熱くてっ、お姉ちゃんのおっぱい……おかしくなっちゃう」
- 「ふわぁっ……あっ、んっ……鷹平のっ、すごい……牡臭くて……私、もぅ……」
- 鷹平の牡液を顔、胸に浴びせられ、二人は声を震わせながらうっとりと目を細める。
- そんな二人の柔らかな肉房にゆるゆると勃起を揉みしごかれ、鷹平は美少女二人の乳房を白濁で汚していく快楽に酔った。
- やがて──。
- 「はぁ……はぁ……も、もう出ない……」
- 今日三回目の射精を終えた鷹平は荒い息をつく。下半身の中身がごっそり抜けたような虚脱感と、二人を汚した満足感にその場に伸びてしまいそうになるが。
- 「それでっ? 鷹くん、お姉ちゃんのおっぱいが良かったんだよね?」
- 「私だよなっ? 私の胸の方がいいだろっ?」
- 二人がぐいぐい詰め寄って顔に胸を押しつけてくる。自分が選ばれることを疑ってもいない自信に、鷹平はどう答えていいかわからない。
- 「ふがっ、ふぐっ……えーと……俺はどっちも気持ち良かったし、また今度……」
- それが正直な答えだった。今日はもうくたくただ。とにかく今は家に帰って身体を休めたい。しかし二人にとってはそれが気に入らないようで。
- 「むぅっ……」
- 「…………むっ」
- 二人はまた睨み合ったかと思うと、示し合わせたように体操マットに四つん這いになって並び、鷹平に尻を突き出す。
- 「柚子、姉ちゃんも……何を──」
- 「えへへ……やっぱり男の子はおっぱいだけじゃ決められないよね……?」
- 「う、うむ……ここなら鷹平もはっきりわかるだろ……ほら、はやくっ」
- 言いながら二人は鷹平を誘うように微かに尻を揺らす。
- 「二人とも……っ、そんなおねだりされたらっ……う、うぅ……っ」
- あまりのことに鷹平の頭がくらくらしてくる。あるいは下半身に血が集まり過ぎてしまったせいだろうか。もうしばらくは回復不能のはずだった鷹平の股間にぎゅっと血流が集中し、みるみるうちに硬さを取り戻し、びきびきと反り返っていく。
- 「ほら、……鷹くん、お姉ちゃんのここ……もうとろとろだよ」
- そう言って、姉が自身の秘裂をぱくりと開く。肉厚の陰唇の間から蜜がとろりこぼれた。
- 「こ、こらっ……鷹平はきつい方がいいだろっ? たくさん締めつけてやるからっ……」
- 一方の柚子も、自身の肉裂を控えめに開く。内側の媚肉は牡を誘うように充血していた。
- 「うっ……うぅぅぅぅぅっ……!」
- どちらかを選ぶなんて出来ない。しかし、早くどちらかに入らないとどうにかなってしまいそうだ。獣欲に煽られた鷹平は柚子の腰を引っ掴み、ぱくりと開かれた肉割れに剛直をねじ込んだ。
- ★ ★ ★
- 「ふきゃぅぅぅぅっ?」
- 熱く潤んだ肉壺に鷹平の剛直が突き込まれるなり、柚子は獣じみた嬌声を上げる。
- 「あひっ、鷹平のっ、入って……はひっ……やっぱり、私を選んでくれたんだなっ……」
- 「うそぉ……鷹くんのばかぁっ! 何でお姉ちゃんじゃないのぉ……?」
- 「ごめん、姉ちゃん……っ、ごめんっ……うぅっ」
- 姉に詫びながらも、鷹平は早くも腰を振り始める。
- 「ひゃっ? 鷹へっ……いきなり激しっ……はひっ、んきゃぅっ……きゃぅぅっ……!」
- 挿入に慣らすこともなく、いきなり膣内をごりごりと掘削される。張り出した肉傘が膣襞をみちみちとこそげ落とされるような感覚に、柚子は早くも高まった声を上げた。
- 「きゃひっ……ひっ、きゃっ……んっ、きゃぅんっ……鷹平っ、激しいってば……奥、そんな突くなぁ……んきゃぅぅぅっ……! うぅぅぅぅっ!」
- 先端が子宮口をどちゅどちゅと叩くたびに、腹の奥を殴られるような鈍重な快楽に貫かれ、柚子はうなり声とも悲鳴ともつかぬ声を上げる。
- (うそっ……私、こんなっ……後ろから鷹平に突かれて……牝犬みたいに喘いで……)
- それなのに、背後から貪られる快楽には抗えなかった。牝穴をめちゃくちゃに抉られる快楽に、マットに這いつくばり、はひはひと息を喘がせた。
- 「うぅぅ……そんなぁ……柚子ちゃんがそんなエッチな子だと思わなかった……」
- その横ではおあずけを食っているつぐみが恨みがましげな目を向けている。
- 「はぅぅ……! だって、んぅっ……きゃぅっ、きゃぅんっ……! んぅぅぅぅっ!」
- 自分でもはしたないのはわかっている。それでも、もうはしたなくても構わない。羞恥心は早くも快楽に塗り替えられ、自分でも声を抑えることが出来なかった。
- 「柚子……エロ過ぎっ、中も……締まってっ……っくぅぅ」
- 「はひっ……はひぃっ、鷹へっ……鷹平としてるからっ……はひっ、きゃんっ……鷹平もっ、これくらい反応がいい方が……楽しいだろっ?」
- 「あ、ああっ……柚子の中、きつくてっ、エロくてっ……」
- 鷹平の抽送がさらに激しくなる。腰を叩きつけるたびに下腹部が尻たぶに当たり、ぱつぱつと音を立てた。より深くまで剛直が押し込まれ、肉穴がめちゃくちゃにかき回される。
- 「ひぃぃっ……鷹平っ、それっ……はひっ、んぅっ……すごっ、きゃぅっ……」
- 「鷹くんのばかぁっ……! 何で柚子ちゃんばっかりぃ……お姉ちゃんにもしてよぉ!」
- つぐみの抗議の声はどこか遠くでぼんやりとしか聞こえない。
- 鷹平が自分を選んでくれたことが牝の独占欲を刺激し、快楽を増大させた。好きな男に選んでもらえて嬉しくない女なんているわけがないのだ。鷹平の激しい打擲を受けながら、柚子は口から涎を垂らし喘ぎ続けた。
- ☆ ☆ ☆
- 鷹平は息も荒く、獣じみた抽送で柚子を背後から責め立てる。
- 「きゃぅっ……はぅっ、んきゃぅっ……鷹へっ……鷹平っ……はきゅっ……」
- あの真面目な柚子が、自分とのセックスに夢中になっている。体操マットに這いつくばり、ポニーテールを揺らしながら尻を揺らす姿に牡の征服欲がぐいぐい高まっていった時。
- 「鷹くんっ……お姉ちゃんも鷹くんのおちんちん欲しいよぅ! ぅぅぅぅっ……」
- 哀れっぽい声を上げた姉が飢えた目で振り返る。その顔は完全に発情し切っていた。
- 「ごめん、姉ちゃんっ……これで我慢してっ」
- 姉に応えたいが柚子とのつながりも楽しみたい。鷹平は代わりに秘裂を指を差し入れる。
- 「やっ、やだぁっ……それやだぁ……! ひっ……やっ、やだやだっ、指じゃやだよぉ!」
- そうは言いながらも、つぐみの肉裂の内側は愛蜜でとろとろになっていて、指二本がすんなりと入り込んでしまった。しかも、鷹平の指で性感帯を擦ろうとでもするかのように、腰をくねらせ、膣洞も奥へ奥へと導くように蠕ぜん動どうを繰り返していた。
- (くぅっ……姉ちゃんのここ、入れたら気持ち良さそうだな……)
- 姉を指で慰める鷹平だが、柚子を責めることも忘れていない。腰を大きく後ろに引き、長いストロークを利用して膣奥までを貫き、かき回す。
- 「ひぐぅっ……鷹へっ、きゃぅんっ、しょれっ……しゅごっ……ひぐっ、くぅんっ……」
- 最奥部にあるこりこりした部分を突くたびに、柚子は高まった声を上げ、白く濁った粘液を分泌させる。溢れた粘液が結合部からも漏れ出し、泡を立て始めた。
- 「柚子っ……な、何か、これっ……すごいの出てきてるけどっ……」
- 「そ、それは……っ、授業で、やっただろっ……その……本気汁というやつで……」
- 「本気汁……? 柚子……エロすぎ……っ」
- 激しい打擲ちょうちゃくに喘ぎながらも、まだわずかに羞恥心が残っているのか、言い淀む姿にくらくら来てしまう。
- 「うぅぅぅっ……! 鷹くんのばかぁっ! 何で柚子ちゃんばっかりぃ……お姉ちゃんもそれ出るからぁ……鷹くんに気持ち良くしてもらったら、出るんだからぁ……!」
- 振り返った姉が涙声で訴えてくる。切なげというよりは苦しげな、今まで見たことのない表情が鷹平の劣情を煽った。同時に肉穴が鷹平の指をきゅうきゅう締めつけてくる。
- 「うぅぅっ……姉ちゃんっ、そんなふうにねだられたらっ……姉ちゃんの本気汁見たいっ!」
- まだ柚子の身体を味わっていたかったが、鷹平は腰を引いてずるりと牡棒を引き抜き、愛液の沼になった姉の肉壺に自身を埋没させた。
- ★ ★ ★
- 「ひゃっ……ぁっ、ぁぁああああっ……あっ、あはっ……」
- 鷹平が入ってきた途端、つぐみは軽く達してしまい声を震わせる。
- 「うわ、もう奥までとろとろ……じゃあ、動くよっ、姉ちゃん……」
- 言うなり鷹平が腰を振り始め、剛直が容赦なく奥まで抉ってくる。
- 「ひぁぁっ? ら、らってぇ……鷹くんがずっと待たせるからぁ……! あひっ、ひぅんっ……あっ、このカッコ……いいよぉっ……!」
- 男を受け入れるのはまだ二回目にも関わらず、つぐみは弟の肉棒が牝穴を抉る快感に身体をひくつかせる。この前に交わった時と違う体位のせいか、より深くまで入り込んでくる弟を感じられ、充足感に膣奥が熱くとろけていく。
- 「こ、こらぁぁぁっ! 鷹平っ……何でっ、私とするんだろうがぁっ!」
- 「ごめん、柚子……ちょっと待ってて、ほら、これしてあげるからっ……」
- 「んひっ? んっ……やぁっ、このっ……指なんぞでっ、慰められてもぉっ……」
- 横からぬちゅぬちゅと粘膜が擦られる音が聞こえてくる。柚子ちゃんが苦しいのはよくわかる。本当はおちんちんの方がいいけれども、指でしてもらうのを止められたらもっと苦しい、だから止めてとは言えない。
- 「ふふっ……柚子ちゃんはそうやってっ、ひあっ……鷹くんの指で気持ち良くなっちゃえば……いいんだからぁ…………」
- 隣に這いつくばる柚子が指で愛撫されるのを見て、つぐみは意地悪な独占欲を満たされ思わず身震いする。鷹くんのためならお姉ちゃんは残酷になれるのだ。
- 「ううぅ……そんな……二人とも姉弟で獣みたいに交わって……」
- 「あふっ、だって、気持ちいいんだもんっ……あっ、鷹くんっ……いいよっ、それっ……いいよっ……もっと、お姉ちゃんの奥っ……どすどすしてぇっ!」
- 姉弟だからこんなに気持ちいいのだ。お姉ちゃんのアソコと鷹くんのおちんちんが最初から合わされて作られたみたいに、奥までぴったりとくっついて、気持ちいいところにぴったり当たって、姉弟のエッチが一番気持ち良くなるように出来ているのだ。
- 「姉ちゃん……っ、姉ちゃんの本気汁見たいっ……こうっ? こうっ……?」
- 弟の肉棒が、熱くとろけた蜜穴を小刻みに出入りする。肉傘が膣襞をぞるぞると擦り、先端が女の中心部をみちみちと叩いた。
- 「あひっ? こ、こらぁ……鷹くんっ、はにゃっ……はふっ……お姉ちゃん、それされたらっ……しょれっ……ちょっ……ひっ……」
- 弟の執拗な子宮責めに苛まれ、つぐみははひはひと息を喘がせる。ひと突きごとに子宮口が開いていき、とぷりと粘度のあるものがこぼれ出すのを感じた。
- ☆ ☆ ☆
- (……くぅ、姉ちゃんの、すげっ……気持ちいいっ)
- 鷹平は息も荒く腰を叩きつけ、姉の身体を貪る。たっぷりと愛蜜に濡れた柔らかな肉をかきわけるたびに、膣襞が細かな凹凸にまでとろとろ絡みついてくる。しかも、がぽっ、がぽっ、と姉の肉壺をかき回すたびに、白く濁った粘液があふれてきた。
- 「あ、これ……姉ちゃんの……」
- 「そ、そうだよぉっ! 鷹くんがお姉ちゃん……気持ち良くしてくれるからぁ……!」
- 「くぅっ……姉ちゃんっ……姉ちゃんっ……! 俺、もぅ……!」
- 鷹平の牡欲に火が点く。以前は弟として可愛がられるだけだったが、今はこうして男として姉をよがらせているのだ。姉と交わる快感と相まって一気に高まっていこうとした時。
- 「よっ……鷹平っ! 私を忘れるなぁっ……こんな、指なんかより……鷹平のがいいっ!」
- 柚子がポニーテールを振り乱し、恨みがましげな視線を向けてくる。視線は既にとろけているのに、必死で睨みつけてようとする様に劣情を煽られる。鷹平は思わず腰を引き、名残惜しそうに吸いついてくる姉の蜜壺から肉棒を引き抜くと、柚子の狭膣にねじ込んだ。
- 「きゃぅんっ……! きゃひっ……鷹へっ、鷹平の……入って、きたぁぁっ……!」
- 「あぁっ? 何でぇ! 鷹くっ……お姉ちゃんと一緒に……イクんでしょぉっ?」
- 「ごめん、姉ちゃんっ……だって柚子がっ」
- 姉に詫びながら必死で腰を振り立てる。鷹平自身、もう余裕がなく、いつ達してもおかしくない。そんな鷹平に応えるように、柚子の膣穴がぎゅうぎゅうと収縮を始めた。
- 「……くぅっ、柚子っ、そんな締めつけたら……俺っ、もう……」
- 「はひっ……はきゅっ、い、いいぞっ……出せっ、私と一緒にな……はひっ、はひっ」
- 柚子のおねだりに煽られ、鷹平がクライマックスへと向かおうとした時だった。柚子の横からどすん、と姉が尻をぶつけ、柚子との結合が解ける。
- 「鷹くんっ……お姉ちゃんと一緒にイった方が気持ちいいでしょぉっ? ねっ?」
- 「あぅ、姉ちゃん……っ」
- もうどちらで達していいのかわからず、鷹平は二人の牝穴に交互に肉棒を突き込んでいく。早くこの欲望をぶちまけたいのに、どっちがいいかなんてやはり選べない。
- 「はひっ……はひっ? 鷹……鷹平っ、しょれっ……しゅごっ、私、もぅっ……!」
- 「きゃぅっ……んひっ、鷹くんっ、お姉ちゃんもっ……はあっ、はあっ、んんっ……!」
- 姉と幼馴染を突き続ける鷹平。二人の背中には玉の汗が浮き、立ち昇る匂いが混じり合い、鷹平の思考を溶かしていく。正直、もうどちらに入っているかもわからない。
- 「鷹へっ……鷹平……全部受けとめてやるからっ、……私の中に注いでくれっ……!」
- 「やらぁぁっ! 鷹くんっ……お姉ちゃんと一緒にイってくれないとやだぁぁっ……!」
- 二人がしきりに膣内射精をねだってくる。二人のおねだりが嬉しいのに、苦しくて、鷹平の心臓が高鳴り、同時に下半身がどくん、と脈動した。
- 「ごめっ……もっ、出るっ!」
- 反射的に、つながっている柚子の膣内に肉棒を深く突き込み、劣情を吐き出す。
- 「ひぐっ……ひぁっ、あああああああっ! 鷹へっ……鷹平のっ……出てっ……イ、イきゅっ……ぅぅうううううっ!」
- 膣内射精と同時に絶頂に達した柚子が感極まった声を上げ身体を震わせる。
- 「ごめんっ、次は姉ちゃんもっ……!」
- 鷹平は自分でも驚くくらいの意志の力で、マットに這いつくばる柚子から、射精中の自身を引きずり出し、姉の肉穴にねじ込む。
- 「はにゃっ……ぁぁぁあああっ! 鷹くんっ? しょんなことしたらっ……ひぁっ、お姉ちゃんもっ……もっ、イっちゃぅぅうう!」
- 膣内射精に悲鳴を上げた姉も昇り詰め、身体を波打たせる。
- 鷹平は腰を震わせ、そんな姉の絶頂中の膣奥に牡精を吐き出していった。
- 「はぁ……はぁ……もっ……出ない……」
- ようやく牡液をすべて吐き出しきった鷹平は腰を引き、柔らかくなったペニスをずるん、と引き抜く。足腰が立たずマットにすとんと尻もちをついてしまった。
- 「あひっ……あはっ、はぁ……はぁ……私、鷹平に中に出されて……っ」
- 「はぁ……はぁ……お姉ちゃんもっ、鷹くんに……イカされちゃった……」
- マットに這いつくばり、余韻に身体をひくつかせる二人の少女の膣口からは、白濁がとろとろと溢れ出していた。自分でもよくこれだけ出したと感心するほどの量だ。
- しかし──。
- 「鷹平っ、今のは私っ……私に最初に出したんだから、私だよなっ?」
- 「お姉ちゃんの方がたくさん出したよねっ? ねっ?」
- 早くも回復した二人が鷹平に詰め寄り、汗ばんだ身体をむにむに押しつけてくる。
- 「ちょ、ちょっと休ませてっ、それにどっちがいいかなんて選べないからっ」
- それが本心だった。
- そう簡単に女の子の優劣をつけるなんて普通の男に出来るわけがない。鷹平にとっては昔みたいに仲良く出来たら、それだけでよかったのに。
- 「そういう優柔不断な態度が一番女の子を苦しませるんだよっ? ちゃんと決めてっ」
- 「うむ。こうなったら勝負がつくまでするしかないな……」
- 「ひっ…………」
- 二人がじわじわと迫ってくる。本能的に恐怖を感じた鷹平は着るものを引っ掴み、裸のまま教室から逃げ出した。
- 制服を身につけながら逃げてきた鷹平は、もうほとんど生徒が帰っているはずの下駄箱に誰かがいるのを見つける。
- 「…………すずめ?」
- 鷹平の下駄箱に寄りかかっているのは、妹だった。
- 鷹平に気づいて慌てて髪を弄り始める──いかにも他に用事があるとでもいうように。
- 「な、何だよ……お兄も今帰るとこ?」
- 「……まあ、帰るといえば帰るんだけど」
- すずめは髪を弄りながら何かを言いあぐねているようだ。
- 「えと……その、私……私っ……と……」
- ブレザーのポケットに手を突っ込み、ようやく話を切り出そうとした時。
- 「こら、逃げるな鷹平、まだ話は終わってないぞ」
- 「何やってるの、鷹くん」
- ようやく着替えを終えた二人が鷹平を追いかけてきた。その姿を見た瞬間──。
- 「…………死ねっ! エロお兄っ!」
- すずめがポケットから取り出した何かをくしゃっと鷹平に投げつけ、走り去っていった。
- 「お、おいっ……すずめ? 何だったんだ……?」
- 鷹平には何が何だかわからない。足元に落ちたそれを拾ってみると、学校支給のコンドームだった。
- すずめがこれを持っていたということは──。
- 「どしたの? 鷹くん、あ、それ学校でくれるゴム?」
- 「あ、いや……何でもない……」
- 鷹平は手にしていたコンドームを思わずポケットに突っ込む。今はただでさえ姉と柚子の二人で慌ただしいのに、ここに妹が加わってしまったらえらいことになってしまう。せめて妹だけはこの騒ぎから遠ざけておきたかった。
- (帰ったらちゃんと話さなきゃな……)
- しかしその日はすずめは自分の部屋にこもってしまって、一度も顔を合わせることがなかった。寝る前にも声をかけてみたのだが、返事もなく、どうせぐうぐう寝ているのだろうと思っていた。
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- そして翌日の授業時間。
- 「んっ……ほらぁ、鷹くん……お姉ちゃんが手でしてあげる……こういうの好きでしょ?」
- 「こらぁ……鷹平、こっちを見ろ……私もしてやるからっ……ちゅっ……ちゅぅっ……」
- 今日もまた鷹平は姉と幼馴染に迫られ、空き教室で口奉仕を受けていた。マットに転がされて制服を脱がされ、パンツから引きずり出した勃起をしごかれ、キスを浴びせられる。
- 「んふっ……んちゅっ、鷹平の……相変わらず硬いな……優柔不断の癖にっ……」
- 「鷹くんっ……ちゅっ、お姉ちゃんにも触らせてっ……」
- 相変わらず鷹平を独り占めするつもりのはずなのに、二人で競い合っているせいか、図らずも同じ行動を取ってしまっており、鷹平にとっては天国のような状況だった。
- 「うぅ……二人とも……俺、もぅ……っ」
- 二人の柔らかな身体に挟まれ、キスと手コキに鷹平の意識は次第にとろけていく。ずっとこのまま二人を楽しんでいられればいいのだが。
- 「二人とも……すずめ、どうしてるか知ってる?」
- 「んちゅっ……ちょっと風邪だって、鷹くんはお姉ちゃんの手に集中してっ」
- 「はもっ……いいから私を見ろっ……鷹平っ、今日こそ私と二人きりにっ……んむっ」
- 二人とも鷹平とのセックスに夢中になっているのか、手や口でしきりに鷹平の気を惹こうと自身をアピールしてくる。
- 「か、風邪ってちゃんと熱とか計ったの? 何でそうやって……二人ともっ、くぅ……っ」
- よく考えたらすずめは昨日から部屋にこもっていて顔を見ていない。鷹平も二人とエッチを楽しみたいのはやまやまだが、兄としてすずめを放っておくわけにもいかない。
- 「二人とも、今日はもういいからっ……」
- 「こらっ、鷹平……今日はまだ──」
- 「鷹くん、今日はお姉ちゃんがたくさんしてあげるって言ったでしょっ?」
- まとわりついてくる二人をかわし、鷹平は制服をずり上げ半裸で空き教室を飛び出した。
- ★ ★ ★
- 同じ時間──。
- 「はぁ……暇ぁ……」
- すずめは漫画を放り出し、兄の部屋のベッドに飛び乗る。朝からずっとパジャマのまま兄の漫画を読んでいたが、全部読み切ってしまった。
- 「今からでも行こうかな……あー、でも遅刻したら怒られるからなぁ」
- 今日はもういろいろなことがだるい。お姉ちゃんには少し体調が悪いから休むことを伝えてもらったけど、本当はどこも悪くない。ソファでだらけたまま壁時計を見ると──。
- 「…………」
- ちょうど保体の時間だ。今頃お兄はお姉ちゃんや柚子ちゃんと楽しくエッチしているんだろう。
- 「…………っぁぁああああ、むかつくぅぅぅぅぅっ!」
- すずめはベッドをごろごろ転げ回る。私のことなんか忘れてみんなで楽しくエッチをしてると思うと、許せない。今日休んだのだってエッチの授業があるからだ。出席したって、どうせまたお兄に放っておかれると思うと──。
- 「ぅぅぅうううううっ! デレデレすんなっ、ばかお兄っ! このっ、このぉっ」
- すずめは兄の枕をぼすぼすとなぐりつける。昨日は頑張ってこっちからエッチさせてあげようとしたのに。二人ともちょっと可愛いくておっぱいが大きいからって妹のことなんか忘れているのだ。お姉ちゃんと柚子ちゃんだってお兄のことを独占して──。
- 「うぅぅぅ…………すん、すん……お兄臭い……」
- 気がつくとすずめはうつ伏せになり、すんすんと鼻をひくつかせていた。ただ『臭い』のとは違う『お兄臭い』のだ。しかも匂いの元を辿ると、枕元にはワイシャツが丸められていた。すずめは思わずそれを手に取り、じっと眺めていたが、思い切り顔に押しつける。
- 「……すぅぅぅうっ……うぅっ、お兄臭い……!」
- 一度息を吸ってからまた顔に押しつけ、大きく吸い込む。別にお兄の匂いなんか好きじゃないし、ずっと匂いを嗅いでるとむかついてくる。胸が苦しくて、いらいらとむずむずで身体が熱くなってくる。
- 「すぅぅぅ……お兄のばか、はぁぁぁ……お兄のばか……っ」
- 気がつけばすずめはパジャマを脱ぎ捨て、それを羽織っていた。
- 「ふわ……お兄の匂い……むかつく…………こんな、すんすん……ぅぅぅぅ」
- 兄に包まれているような感覚に、すずめの下半身の奥が耐えがたいほどに熱くなる。
- 「お兄のばか……お兄のばかぁ……」
- 苛立ちのような火照りを鎮めようと、すずめは自身の身体を慰め始めた。兄の枕に頭を乗せ、身体を丸め、ショーツの中に手を突っ込み、硬い膨らみをまさぐり、肉裂を擦る。
- 「ふぁっ……あぅっ、お兄のばかぁ……妹がこんなことしてるんだぞ……こんなになってるのに自分はお姉ちゃん達とエッチかよぉ……」
- そこら中から兄の匂いを感じ、それがまた焦燥感を募らせる。今まで男の子のことを考えてこんな気持ちになることはなかった。全部お兄とエッチをしてからだ。お兄のことを考えると、むかついて、苦しくて、それなのにこんなことをしてしまう。
- 「やっ……あっ、お兄のばか……お兄が悪いんだぞ……んっ、くぅんっ」
- 本当は昨日、お兄が部屋に来た時は起きていたし、ちゃんと謝ったらまたエッチをさせてあげてもいいと思って待ってたのに、すぐにいなくなった。今日だってお姉ちゃん達とエッチをしている。これではヤリ捨て同然だ。
- 「うぅぅぅ……いつまでも放っとくと……他の男の子にエッチされちゃうぞ……」
- そんなことを言ってみるものの、自分でも強がりだとわかっていた。他の男の子とのエッチなんて、考えただけでも怖い。
- 「……私、やっぱりヤリ捨てされちゃったのかな……ひっく」
- そんなことを考えた途端に、涙がぽろぽろこぼれてきた。苦痛から守るように身体を丸め、それでも自らを慰め続けるすずめ。胸が潰れてしまいそうなくらい苦しいのに、胸をまさぐる手と膣穴をひっかく指を止めることが出来なかった。
- 「うぅぅ……えくっ、お兄のばか……妹がこんなに苦しんでるんだぞ……お兄とエッチしたせいでこんなになってるんだぞ……助けに来てよぉっ……!」
- こんなことをしても誤魔化せるわけがないのはわかっているのに、すずめは泣きながら自らを慰め続けた。
- ☆ ☆ ☆
- 姉と幼馴染から逃げるように帰宅した鷹平は、すずめの部屋に向かおうとするが。
- 「……──…………──!」
- どういうわけか自分の部屋から妹の気配がする。もしかして荒らされているかもしれない。恐る恐るドアを開けてみると──。
- 「…………すずめ?」
- ドアを開けたまま鷹平は固まる。すずめが自分のワイシャツを羽織って、オナニーをしている。しかも、兄である自分を呼びながら。
- 「……ふぁ、ぁ……お兄…………お兄っ?」
- すずめはしばらくもそもそ動いていたが、しばらくしてようやく鷹平の気配に気づく。そしてとろんとした目の焦点が合うなり、がばっと起き上がり、視線が険しくなった。
- 「な、何だよっ? 勝手に入ってくんな!」
- 「…………っ?」
- 妹が枕を放り投げようとし、鷹平は思わず身構えるが、すずめの手はそこで止まったまま、必死で泣くのを堪えている。やがてすずめは枕を放り出し、身体を丸めて背を向けた。
- 「……あっち行けよ……今、お兄と話す気分じゃないから……っく、ひっく……」
- (やっぱりか……)
- 鷹平はそっとベッドの枕元あたりに腰掛ける。何となくこうなっている気はしていたのだ。ちゃんと面倒を見てやると言ったのに、柚子や姉ばっかりとセックスをして、妹が拗ねてしまうのも仕方ない。しばらく無言の時間が続き、すずめがしゃくり上げる声だけが聞こえていたが、鷹平はようやく切り出す。
- 「ごめんな、すずめ……放っておいて」
- 鷹平はそっとすずめの頭に手を置くが。
- 「……別に放っておかれたなんて思ってない……一人で平気だからっ……」
- すずめは相変わらず拗ねたままで、鷹平の方を見ようともしない。
- そんな妹に懐かしさを覚える。昔から姉や柚子と遊んでいるとすぐに拗ねてしまって機嫌を取るのが大変なやつだったのだ。
- 「デリカシーないお兄ちゃんでごめんな」
- 「何だよ、今さら……お姉ちゃん達とエッチしてればいいじゃんか……」
- ワイシャツを羽織っただけのすずめの身体が、また鷹平の情欲を煽る。スリムだが柔らかそうな身体のラインが薄着に浮かび上がり、裾からはみ出した太股はぱつぱつで、身体はこんなに成長しているのに、エッチな一人遊びで必死で自分を慰めていたかと思うと──。
- 「すずめ……っ」
- 鷹平は思わず、すずめを抱き寄せていた。
- ★ ★ ★
- 「わっ? ちょっ……な、何すんのよっ……?」
- 突然兄に抱きかかえられ、何が起こったのかわからなかったが、兄の手がしゅるっとショーツを抜き取り、肉裂に直接触れる。
- 「こ、こらぁっ……何やってんだよぉ……っ?」
- 「ごめんな……構ってやらなくて」
- すずめは兄から逃れようと身をくねらせるが、兄の指がくちゅくちゅと肉裂を探り、つぷりと入ってきた。
- 「すずめ、結構弄ってたろ……もうとろとろ」
- 「う、うるさいっ……指、入れるなぁっ……そういう気分じゃないんだからぁっ!」
- 兄の指に肉壺を翻弄され、すずめは熱い息を吐き出す。兄の節くれ立った指が膣内を探り、内部の細かな隆起をぷりぷりと擦るたびに快楽が込み上げてくるが。
- 「こ、こら……! やめっ、ひぁっ、やめろってばぁ……ふぁ、やだっ……」
- お兄はいつも勝手だ。お姉ちゃんや柚子ちゃんと遊んで私のことを放っておいたくせに、こんなのでご機嫌を取ろうとする。すずめは兄の腕から逃れようと身をよじる。
- 「あっ、こら……すずめ、大人しくしろっ……気持ち良くしてやるから」
- 「やだっ、そんな簡単にご機嫌取らせてあげないんだから……っ!」
- 今日は妹がそんなに思い通りにいかないことを教えてやるのだ。すずめはじたばたと暴れ兄と取っ組み合いを始めるが──。
- 「何だ、こうしてほしかったのか? じゃあ、たくさん舐めてやるな」
- 「はぅぅ……何でこうなるんだよぉ……! 離せってば!」
- 気がつけばシックスナインの体勢になりショーツまで脱がされてしまっていた。すずめは必死で逃れようとするが、兄に下半身を捕まえられ逃げられない。しかも。
- 「暴れるなって、気持ち良くしてやるから……ほら」
- 言って兄が肉裂をぱくりと開いたかと思うと、膣前庭にずるりと舌が這わされる。
- 「ひゃっ? あっ……やめっ、そんなのっ……ぁぅっ……や、やらっ……!」
- 突然の刺激にすずめは声を上ずらせる。やっぱりお兄は勝手だ。私の気持ちなんか考えずに、ちょっと気持ち良くすれば言うことをきかせられると思ってる。そう思うと、恥ずかしいのに、むかむかしてどうしようもなくなってくる。
- 「このぉ……! お兄なんかこうしてやるっ!」
- すずめは兄の制服のチャックを下ろし、内側でぱんぱんに膨らんでいる肉棒をずるりと引きずり出した。
- 「こ、こらっ……すずめ、何やってんだ?」
- 「ふわ……ぁ、うぅ、お兄臭い……」
- 目の前でそそり立つ兄の肉棒に、すずめは目を丸くする。硬く反り返った牡棒はひくひく脈動している。それに加えて異様に濃い兄の匂い。吸い込むだけでくらくらしてくる。
- 「……う、うぅ……お兄なんかこうしてやるっ!」
- 初めて間近で目にする兄の肉棒に圧倒されながらも、すずめは思いきって先端を口に入れる。──私がただ気持ち良くされて言いなりになると思ったら大間違いだ。
- 「んもっ……んむっ、むぅ……? んくっ……っく」
- 本当はすずめ自身、何をしていいかわからなかった。それでも、友人から聞いたことを思い出し、先端を口に含みながら、竿をごしごしとしごき立てる。
- 「こら、すずめっ、どこでそんなこと覚えてきたんだ……っ?」
- 「うるしゃいっ……はむっ……はもっ……」
- 慌てた声を上げる兄の肉棒の先端からとろっと粘液が染み出し、さらに濃い匂いが口の中に広がる。その匂いにすずめの思考はとろけていき、夢中で兄の肉棒をしゃぶっていた。
- ☆ ☆ ☆
- 「や、やめっ、すずめ……お兄ちゃんはそんなエッチなことは教えてないぞっ……」
- 妹のたどたどしいフェラチオに思わず鷹平の舌の動きが鈍る。
- 「おねえひゃんとゆじゅちゃんとばっかりエッチしてたお兄にはっ、おひえてあげないっ」
- 「すずめ……」
- そんな妹のいじらしさに、鷹平の胸が熱くなる。どうやら構ってやらなかったせいでへそを曲げてしまったらしい。今まで放っておかれた腹いせに、すずめなりに反撃をしているつもりなのだ。そう思うと、やっぱり何とかしてあげたいのが兄心だ。
- 「ごめんな、すずめ……お詫びにたくさん気持ち良くしてやるから……」
- 鷹平はぱくりと肉裂を開き、小さく襞ひだを打つ妹穴に舌をねじ込んだ。途端。
- 「ひゃっ……あっ、それっ……だめだってばぁ! そんなのっ……」
- すずめの声が上ずり、尻がぴくっと引きつる。
- 「ほら、すずめ……ここの粒々触られるの好きだろ? いい加減機嫌直せって……」
- 鷹平は膣口に舌を差し入れ、浅い部分にある小さな粒々をねぶってやる。
- 「やらっ、やらぁぁ……はもっ、はむっ……許してあげないんだからぁっ……!」
- ぴーぴー騒ぎながらもすずめはたどたどしく鷹平の肉棒をしごきねぶり回す。そんな妹の必死な口愛撫と、女壺から漂う濃い牝臭に鷹平も少しずつ高まっていくが。
- 「あっ、やっ、やめろってばぁ! そんなことしてもっ……んむっ、はむっ……」
- 今日のすずめの抵抗は頑強だ。身体をひくつかせながらも、鷹平の先端を咥えたまま、竿をごちゅごちゅとしごき立ててくる。ずいぶんへそを曲げてしまったらしい。
- (くぅっ、やばいな、俺……すごい興奮するんだけどっ)
- 妹の頑固さに愛おしさと情欲がどんどん高まっていく。膣口を舌でねぶりながら、妹の肉割れの端──充血し、ぷくりと膨れ始めた小さな突起を、包皮の上からつまんでやった。
- ★ ★ ★
- 「んむぅぅぅっ? お兄、しょ、しょれっ……ひぅっ……んぐっ、んぐぅ……っ」
- 鋭利な快楽刺激にすずめは喉の奥で嬌声を上げる。
- 「ほら、両方弄るの好きだろ? ちゅっ、ちゅぅぅ、一緒に気持ち良くなろうな」
- 「や、やらぁっ……そんなことされてもっ、ひんっ……気持ち良くなんかっ……こにょっ……このぉっ、お兄なんかひとりで気持ち良くなっちゃえばいいんだからぁっ……」
- 肉芽をつままれるたびに目の前にぱちっと火花が散るが、すずめは快楽から気を逸らそうと兄の勃起を舐めしごく。どうせ気持ち良くして誤魔化せると思っているんだろうけど、今日の私はそんな簡単じゃないのだ。それなのに。
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- 「すずめ、ちゅるっ……ずるっ……いい加減気持ち良くなっちゃえって」
- 兄の指が包皮をくるりと剥いて、肉芽を直接つまんだ途端。
- 「ひっ? あっ……うしょっ、しょ、しょれっ……ひんっ? やらっ、やらぁっ!」
- 強烈な刺激にすずめは兄勃起をしゃぶりながら、喉をひくつかせる。こんなことをされたらまたお兄の思い通りになってしまう。すずめは抵抗しようと必死で兄勃起をなめしゃぶり、からませた指を振り立てた。
- 「こ、こらっ、すずめ……ちょっと強いって」
- 兄が切羽詰まった声を上げる。同時にすずめの口の中で兄の牡棒がびき、びき、と張り詰め、より濃い匂いが唾液に混じり、喉の奥に流れ込んできた。
- 「あぅ……お兄のばかぁ……んむっ、自分らけきもひよくなっちゃえばいいんだからぁ」
- こんな簡単にお兄を許してあげたくないのに、お兄と一緒に気持ち良くなってると思うと、気持ちいいのが止まらなくなってしまう。
- 「ほら、すずめ……イって、俺と一緒に気持ち良くなって仲直りしよう……な?」
- 「や、やらぁっ! お兄なんかと仲直りしないんだからぁっ……! このぉっ!」
- すずめは快楽から気を逸らそうと兄の肉棒を必死で舐めしごく。しかし、とろけた下半身は容易に快楽を受け入れ、すずめの意思とは関係なく高まっていく。
- 「すずめ、イって……俺もイクから。ここ触られるの好きだろ? ちゅっ……ちゅるっ」
- 兄の指が肉豆をつまみながら、舌で膣口をくちゅくちゅと舐め擦る。クリトリスへの刺激に加えて膣襞をじゅるじゅると擦られ、下半身から強烈な快美が駆け上がってきた。
- 「あっ……やっ、ぁっ……うしょっ、やらっ……はむっ、はもっ……」
- とうとうすずめの身体がひくひく震え始める。そして、兄の舌が膣内の粒をずるっと擦り、指がきゅっ、と肉豆をつまんだ瞬間。
- 「きゃぅぅぅぅぅぅぅっ……お、お兄のばかぁぁぁぁああっ!」
- 許容量を越えた快楽にぱちん、と頭がショートし、すずめの身体がのけ反る。
- 「くぅぅっ……俺もっ」
- 同時に、兄のうめき声とともに肉棒がぶるんっ、とのたうったかと思うと、すずめの口から飛び出し、勢い良く牡液がぶちまけられる。
- 「やぁぁぁぁっ? お兄のばか、ばかぁぁぁっ! こんにゃ、こんにゃのでっ……ひっ、うぅ……ひぅっ……お兄臭いのやだぁぁぁぁっ……!」
- 顔にたぱたぱと降りかかる兄の牡液の臭いに、すずめはさらに甲高くさえずり、ぱたりと兄の上に伸びてしまった。
- ☆ ☆ ☆
- 「はぅっ……お兄のばか……こんなことしても許してあげないんだからぁ……」
- 鷹平の上ですずめはまだ微かに身体をひくつかせている。口ではそんなことを言っているものの、もう大人しくなってしまって、微かに喘ぎ声を上げているだけだった。
- (くっそ、可愛いな……こいつ)
- 拗ねて意地を張っているくせに、こんなに可愛くイってしまって、目の前の小さな膣穴からとろとろと愛液を流している。そんな妹の姿に鷹平の下半身は収まるどころかいよいよ熱く、硬くなっていく。自分でも戸惑うくらいの欲情に駆られ、鷹平はすずめをベッドに転がし、覆いかぶさった。
- 「……すずめ、いいよな?」
- 「やっ……お兄、えと……えと……」
- 鷹平の腕の中ですずめはじっと見上げてきていたが、やがてぷい、と顔を背けてしまう。
- 「…………勝手にすれば」
- 「くぅっ……すずめっ、うぅ……っ」
- 妹の反応に下半身はさらに熱くたぎる。制服を脱ぎ捨てた鷹平は、危うく達しそうになってしまった自身の根本を掴んで放出を抑え、ポケットからコンドームを取り出す。
- 「これ、すずめが前にくれたやつ……つけるからな……」
- きっと、すずめなりに構ってもらおうと勇気を出したのだろう。そんな不器用さにまた胸が高鳴るのを感じながら、もどかしい思いで装着しようとした時、すずめがじっと見上げてきているのに気づいた。
- 「…………つけるの?」
- 「え? だって、つけないと……」
- 「お姉ちゃん達とする時はつけないくせに……」
- そしてまたぷいっと顔をそむけてしまうすずめ。
- 「す、すずめっ、お前ってやつは…………!」
- そのいじらしさに下半身が反応し、びきっ、と腹につきそうなほどに反り返る。素直じゃなくて、寂しがりで、こんなに自分を求めてくれて。そんな幸せを噛み締めながら、すずめの脚をぱかっと割り開き、妹の膣口に勃起を突き立てた。
- ★ ★ ★
- 「あっ……は、お兄の、入っ……て、ふぁっ……ぁぁぁぁっ!」
- 兄の牡棒が肉穴を割り入ってくる感覚に、すずめは喉をひくつかせる。わずかな強ばりはあったものの、兄の肉棒はやがて完全に膣肉に埋もれ、二人の身体が密着した。
- 「はぁ……すずめの中、まだきついけど……ぷりぷりだな」
- 「んっ……くぅ、入っちゃった……お兄の、すごっ……中で動いてるっ……」
- お腹をぐいぐい広げて、びくびくして、お兄が自分の中にいるのがわかる。指とは違う、兄自身が自分の中に入ってきている充足感に、すずめは早くも熱い息を吐き出した。
- (えへへ……私……お兄のことこんなに……)
- お兄とエッチをするまで、こんな気持ちは知らなかった。放っておかれるとあんなに苦しかったのに、一つになるだけでこんなに胸がドキドキして、アソコがきゅんきゅん切なくて、ずっとお兄に入っていてほしくなる。が。
- 「すずめ、動いていいか?」
- 覆いかぶさって荒い息を吐き出す兄と目が合い、思わずぷいっと顔を背ける。
- 「いいけど……ちゃんと気持ち良くしてくれないと、仲直りしてあげないからね」
- それとこれとは別なのだ。どんなに兄が謝ってもちょっとやそっとで許してやるつもりはなかった。妹をヤリ捨てようとした罪は重いのだ。
- 「わかったよ、じゃあ、動くぞっ」
- 我慢しきれなくなっていたように、鷹平がゆっくりと腰を揺すり始める。
- 「んぁっ? あっ……やんっ、んぅっ……やっ、お兄っ、擦れてっ……はんっ、やんっ……そこっ、ひぅんっ……ひぁっ……」
- 兄の勃起が膣穴にゆっくりと出し入れされ、肉傘で膣の隆起をぷりぷりと擦られるたびに、すずめは甘ったれた声を上げる。悔しいけど、やっぱりお兄のおちんちんの方が、指よりずっといい。ちょっときついけど、動くたびにこんなにいろんな場所を擦って、お兄にたくさん構ってもらっている感じがする。しかし。
- 「すずめ……気持ちいいか?」
- 「んっ……全然っ……こんなのじゃっ……ひんっ、やぁっ……全然だめだから……」
- 兄の抽送に喘ぎながらも、すずめはまだ意地を張る。まだまだ許すつもりはなかった。
- 「これ以上どうしろっていうんだよ……?」
- 兄の言葉にすずめはぷいっと顔を背けるが、またちらりと兄を見上げる。
- 「ま、まあ、おっぱい触ったりとかしたら……ちょっとは機嫌直るかもね」
- 「あ、ああ……わかった……」
- 兄が抽送を続けながら、すずめの柔房に手を置きゆったりとこねるようになで回す。
- 「もう、お兄はホント気が利かないんだから……あっ、ふあっ……んぅっ……」
- 言いながらも、少し骨ばった大きな手に触られた場所がふわふわと温かくなり、すずめの思考がとろけていく。膣内もじゅん、と愛液を分泌させた。
- 「やっ……あっ、お兄っ……もっと、もっと触って……っ、あとキスして……キスっ」
- 「わかった、わかったから……ほらっ、ちゅっ……ちゅっ」
- 「やっ……ん、ちゅっ……んむっ、ふぅっ……ふぅっ……ちゅっ……」
- お兄といろんな場所でくっついているだけで、楽しくて気持ちいい。すずめは兄の首にしがみつき、夢中でキスをねだり、兄の愛撫を求めた。これは妹の特権だ。お姉ちゃんや柚子ちゃんにはこんなおねだりは出来ない。だから、この機会にたっぷりおねだりしてやるのだ。
- 「んっ……ちゅっ、あぁっ、ふぁっ……んっ、いいよっ……お兄っ、そこっ……もっと突いてっ……んっ、やぁんっ……あぁっ……んくぅっ……」
- 腰を揺らしながらも忙せわしく胸をまさぐり、唇を押しつけてくる兄の懸命な愛撫を受け、いつしかすずめは嬌声を上げて、身体をくねらせていた。
- ☆ ☆ ☆
- (このカッコ……やっぱ恥ずかしいな……)
- 妹のおねだりを可愛く思いながらも、鷹平の心臓は興奮と恥ずかしさにばくばくと鳴っていた。妹と向き合ってしまっているせいで、妹の反応が丸見えなのだ。
- 「あっ……やっ、お兄っ、それ、いいよっ……んぁっ……そうやって奥、するのっ……」
- (こいつ……こんな顔するんだな……)
- 前は後ろからでわからなかったが、セックスをしている時の妹は思ったよりも大人びていた。表情はとろけて、少し苦しそうで、熱っぽい目を泳がせている。
- 「ひゃんっ……ちょっと、そんなとこっ……だめだってばぁ……あっ、こらっ……ちょっと激し過ぎだって……もう、やっ……あっ……お兄っ……お兄ってばぁ……!」
- キスをするとくすくす笑ったり、奥を突くと表情を歪ませたり、甘えた声を上げたり、今までに見たことがないようなすずめの艶っぽい姿に、胸が高鳴る。しかも。
- 「お兄っ、んっ……もっと、もっと触ってよぉ……ひんっ、んぁぁっ……」
- 「こ、こらっ、そんなくっつくなって……!」
- すずめがしがみついて自ら最奥部まで入り込むよう腰を押しつけてくる。柚子のきつい密着や姉のとろかすような性感とも違う。兄妹ならではの強い一体感に、鷹平の下半身がすずめの膣内と溶け合い、早くも腰の奥に熱いものが渦巻き始める。
- 「すずめ、ごめんっ……俺、もうやばいかも……っ」
- 「やっ、やだっ……自分だけイったら仲直りしてあげないんだからぁ……っ!」
- すずめが息を喘がせながらも鷹平に恨みがましい視線を向けてくる。
- 「くっ……ぅぅ、すずめ……そんなこと言われたらっ……俺っ」
- 妹にそんなことを言われたら頑張るしかない。鷹平はすずめの腰を掴み、必死で腰を叩きつけ始めた。
- ★ ★ ★
- 「あぁっ? やっ……ちょっ……こらぁぁっ! お兄、いきなりっ……ひんっ……」
- 激しく肉穴を抉られ、すずめは悲鳴を上げる。子宮口をごつごつと殴りつけられるたびに、目もくらむような快楽が脳天を突き抜けてくる。それに。
- 「はぁっ……はぁっ……すずめっ……もうちょっと頑張るからっ……」
- (やだ……お兄、こんな顔するんだ……私で気持ち良くなってるんだよね……)
- 目の前の兄の必死な様子に膣奥がきゅっとしめつけられるような切なさを覚える。
- もう本当はイってしまいたいのに、私を気持ち良くしてくれようとして頑張っているのだ。そんなに頑張られたら、女の子の部分がそれに応えてしまう。すずめの肉壺はとろとろと愛液をこぼし、みちみちと収縮し兄の勃起を締めつけた。
- 「ちょっ……すずめ、それっ、やばっ……」
- 「だ、だって……あっ、ひんっ……お兄がそんなに激しくするからぁっ……!」
- ただ言葉でおねだりするんじゃなくて、アソコの奥がお兄に出してほしいって言っているみたいに、ごくごくするみたいに動いてしまう。
- 「お兄っ、お兄っ……私もっ、私もっ……イっちゃうよぅ……はひっ、はひぃっ……」
- お兄にお腹を突かれるたびに女の子の部分がどんどん上がってきて、飛び上がってしまいそうなくらいなのに、お腹の奥が苦しくて、それを押し留めている。すずめは必死で兄にしがみつき射精をねだった。
- 「はっ……はっ……すずめっ、俺も、もう、限界……!」
- 鷹平は息も荒く抽送を続ける。すずめの膣内を抉っている肉竿も射精の予備動作のようにびく、びく、と不規則な脈動を繰り返していた。
- 「はっ……はっ……い、いいよっ……一緒にイかせてくれたら……仲直りしてあげるっ」
- 兄の肉棒で膣洞をかき回され、最奥部を小突かれながら、すずめは甘えた声を上げる。お兄がこんなに一生懸命気持ちよくしてくれたら許してあげるしかない。
- 「あぅっ、お兄っ……ひんっ、ひぐっ、わたひっ、おなかっ……くるひっ、ひぅっ……」
- 兄と一緒に気持ち良くなりたくて、腹の奥がもどかしく、渇きのような焦燥感がこもる。兄の勃起に膣奥を小突かれるたびに貪られる快感に、子宮はいよいよ切なく疼き、絶頂間近のすずめは兄の背中をかきむしる。
- 「お兄っ、お兄っ……わらひっ、もぅ……苦しいよぉっ……! もうイキたいよぉっ!」
- すずめは思わず兄の首を引き寄せ、腰に脚を絡みつける。お腹の奥が苦しくて、お兄ともっとたくさんくっついていないと、どうにかなってしまいそうだ。
- 「す、すずめっ……離してっ、中に出しちゃうからっ」
- 深い挿入で子宮口に肉棒をごちゅっ、と突き込みながら、鷹平が慌てた声を上げる。
- 「やだっ、やだぁぁぁっ……やだぁぁぁああっ!」
- すずめは夢中で兄にしがみつく。膣洞も兄が離れるのを嫌がってぎちぎちと収縮した。
- 「ば、ばかっ……そんなに締めつけたらっ……くっ、ぅぅぅぅっ!」
- 肉竿がぶるるっ、震えたかと思うと、子宮口に密着した先端からどばっと牡液が迸る。
- 「あっ……ひぁぁぁぁああああっ! お兄のっ……出てるっ……出てるぅぅぅぅっ!」
- 子宮内に直接兄の牡液を浴びせられ、身体が飛び上がってしまいそうな絶頂に、すずめは必死で兄にしがみつき身体をぶるぶる震わせる。
- 「すずめっ、離してっ……これっ、中に出ちゃってるからっ」
- 「やっ、やらっ……お兄っ、ひんっ……しょれっ、ひんっ……はぅぅぅっ……!」
- 深く密着したまま状態で兄の熱液がどぱどぱと染み込んでくるような、兄妹でしか味わえない一体感にすずめはさらにきつく兄にしがみつく。
- 「こ、これっ……しゅごっ、ひぁっ……ぁぁああっ、お兄のっ……中にっ、中に出てっ」
- この前の兄に気遣ってもらう絶頂とは違う、牡の欲望で女壺を満たされる悦びがすずめの胸を熱く焦がす。兄にしがみついたすずめはいつまでも続くかに思われる絶頂にすずめは息を喘がせた。
- ☆ ☆ ☆
- 妹との濃厚な交わりの後、鷹平はぐったりとベッドに伸び天井を見上げていた。
- (うぅ……やってしまった……)
- 結局、中に出してしまった。本当は兄である自分がしっかりして、節度あるセックスをしなければならなかったのに、欲望に任せて妹と交わってしまった。
- (これでいいんだよな……?)
- シーツをめくると、すずめが鷹平のものをうまそうに頬張っている。
- 「んっ……お兄のっ、すごい匂い……はむっ、んむっ……」
- 「な、なぁ、すずめ、もういいだろ?」
- 「やらっ……一回じゃ仲直りしてあげないもんっ……はむっ、んむっ……除け者にしたんだから、今までのぶん、ちゃんとしてもらうからねっ」
- 拙いフェラチオを続けながらも上目遣いに睨みつけてくる妹に、また鷹平の胸が高鳴る。元々妹の面倒は自分が見てやらなければならなかったのだ。やっぱりこれからはちゃんと妹の相手もしてやらなければならないのだろう。
- 「ごめんな、すずめ……今度からすずめも一緒にエッチしような」
- 「ん。お兄はゆるひてあえる……れも、おねえひゃんとゆじゅちゃんにはまけないからね」
- そして、すずめがちゅぽんっ、と鷹平のペニスを吐き出す。
- 「はい……綺麗になったよ。もう一回するよね?」
- すずめの言葉に何だか不穏な空気を感じたが、妹の上目遣いのおねだりを断れる兄なんているわけがない。結局、鷹平は姉が帰ってくる時間まで、妹にねだられるまま身体を重ねるのだった。
- そして、次の保健体育の授業からすずめの反撃が始まった──。
- 「鷹平、今日こそ決着をつけてやるからなっ」
- 「何言ってるの、もぅ……鷹くんはお姉ちゃんとするんだからっ」
- 「こ、こらっ、二人とも……ちょっと待てって……」
- 柚子とつぐみが鷹平を奪おうと火花を散らす。互いに鷹平の腕を掴み、ぐいぐいと引っ張るが、その時、すずめがとことこ寄ってくる。そして。
- 「お兄……これ……っ!」
- すずめがさっとポケットからコンドームを取り出して差し出す。
- 「す、すずめっ……?」
- 「なっ……すずめっ? 貴様、いつの間にそんな大胆な……っ!」
- 「すずめちゃんっ? そんなのどこで覚えて……」
- 鷹平だけでなく柚子とつぐみも妹の意外な行動にきょとんとしている。
- しかしすずめが顔を真っ赤にして、上目遣いで、まるでバレンタインチョコレートを渡すかのようにねだられては鷹平も断れるわけがない。
- 「あ、そ、そうだな……今日はすずめとしようかなっ」
- 妹に誘われるまま鷹平はふらふらと近寄っていく。やっぱり妹もちゃんと構ってやらなければならないのだ。
- 鷹平は、去り際に二人に向かって舌を出すすずめに手を引かれて、体育館を出て行くのだった。
- 放課後──。
- すずめの攻勢はまだまだ続いた。
- 「鷹くんっ、帰る前にお姉ちゃんとエッチしよっ」
- 「よ、鷹平、この後時間があったら──」
- まだ同級生が残っている教室で二人が迫ってくる。恐らくエッチの回数を取り返すつもりなのだろうが、そんな二人から鷹平の腕を取り、強引にしがみつくすずめ。
- 「お兄、駅前のカラオケ、夕方までサービスタイムだからそこでエッチして帰ろ」
- 「こらっ、すずめちゃん……わがまま言わないのっ」
- 「お姉ちゃんは生徒会の仕事あるし、柚子ちゃんも部活あるでしょっ?」
- 「それはっ……」
- 「うぐっ」
- すずめの鋭い言葉に二人は口を噤む。真面目な二人だからこそ反論出来ないのだ。
- 「それに私は回数足りてないんだから。お兄とエッチしなきゃなのっ」
- 人目を気にしないすずめの大胆な誘惑に、鷹平もたじたじだ。少し前まで口を開けば憎まれ口ばかりだったのに。鷹平もすずめの独占欲の強さに驚くばかりだ。しかし、妹に腕にしがみつかれて上目遣いでおねだりをされて断れる兄などいるわけがない。
- 「わ、わかった……晩ご飯までに済ませような」
- 「じゃ、早く行こ。お兄がおごってよね」
- 言ってすずめはぐいぐい鷹平の手を引いていく。
- 「すずめちゃん、そんな攻めてくるなんて……!」
- 「くぅぅ……思わぬ伏兵がっ、ぬかったわ……!」
- 二人の口惜しそうな言葉を背中に聞きながら、すずめに手を引かれるまま教室を後にするのだった。
- それから数日間、すずめの攻勢は相変わらず、鷹平を独り占めしようと甘え放題だ。しかし、そんなことになれば火の手は学校だけでなく家にまで及ぶのも当然で──。
- 深夜。
- 鷹平が寝入る直前、そっと誰かが部屋に入ってくる気配にぼんやりと目を覚ますと、すずめがもそもそと布団に入り込もうとしていた。
- 「こ、こらっ……すずめ……! だめだろ……!」
- 「しーっ、お姉ちゃんにバレちゃうでしょ……静かにしてっ」
- 鷹平は慌ててすずめを布団から追い出そうとするが、すずめはもぞもぞ布団に潜り込んでくる。その時ひっそりと足音を殺してまた誰かが部屋に入ってきた──姉しかいるわけがない。姉はベッドにこっそり近寄ってきたが。
- 「ちょっ……! すずめちゃん……っ? 何でいるのっ?」
- そう言いながら、枕を抱えた姉もベッドに潜り込んでくる。
- 「お姉ちゃんこそ……何でお兄の部屋に来てるのっ? エッチ禁止でしょっ」
- 「お姉ちゃんはいいのっ! ほら、すずめちゃんは早くお部屋に戻って!」
- 鷹平のベッドに飛び乗った姉妹が互いを押し出そうとおしくらまんじゅうを始める。夜中なのにベッドがぎしぎし鳴り、やかましいことこの上ない。
- 「こ、こらっ……二人とも、母さんが起きちゃうからっ……!」
- すずめの反撃が始まってから数日、妹の大胆なおねだりに対抗し、つぐみもところ構わず鷹平に迫ってくるようになっていた。学校だけでなく、家でも、姉妹の小競り合いが始まってしまった。
- 一応、柚子のことも考えて家では『エッチ禁止』の取り決めをしていた。そうでもしないと際限がなくなってしまい、柚子が除け者になってしまうからだ。しかし、すずめがところかまわずエッチをしたがるため、どんどんそのルールもなし崩しになり──。
- 「…………」
- 鷹平は姉妹に左右から挟まれ、小さくなっていた。何しろ一人用の狭いベッドだ。三人が入るのはどうやっても無理がある。それでも。
- (何かいいな……こういうの)
- まだ小さかった頃はよくみんなで寝ていたことを思い出し、懐かしくなる。特に親が帰ってくるのが遅く、天気が悪い夜にはすずめが真っ先にベッドに潜り込んできたものだ。それがいつの間にか、それぞれが成長して──。
- 「すずめちゃん、くっつき過ぎっ……もっとそっち行って!」
- 「お姉ちゃんこそお兄におっぱいおしつけてるじゃんっ、エッチ!」
- 「…………」
- 鷹平の感慨など構いもせずに──あるいは昔と何も変わっていないのか──小さな巣の中で押し合いへしあいする雛鳥のように、姉妹は小競り合いを続けている。身体はもう大人なのに、そんなふうにくっつかれたら鷹平の方が我慢出来なくなってしまう。エッチ禁止ルールを破ってしまうのも時間の問題だった。
- そして数日後の夜──。
- 「ね、鷹くん、お姉ちゃんが数学の宿題見てあげる」
- 「お兄、それより英語の予習見てっ! あと化学」
- 「こら、すずめちゃんは後でお姉ちゃんが教えてあげるから、鷹くんの邪魔しないのっ」
- 「お姉ちゃんこそ邪魔しないでよっ、私はお兄に教えてもらいたいんだからっ」
- 食後、鷹平がくつろぐ間もなく二人がわーわー騒ぎ始める。今日は親の帰宅が遅くなる。ということは、姉妹を止めるものは何もない。二人とも今夜のチャンスを逃さないよう、とにかく鷹平と二人きりになろうとトイレに行く隙も与えてくれないのだ。
- 「……ごめん、風呂入る。今日は一人で寝るからさ……」
- そう言って鷹平は、姉妹に反論の隙も与えずさっと洗面所に駆け込んだ。とにかく一人になる時間がほしかった。
- 「はぁ、困ったもんだな……姉ちゃんもすずめも……」
- 風呂イスに腰掛けた鷹平は、ようやくひと息つく。
- ここ数日、どこでも三人が小競り合いをするせいでくたくただ。やっぱり女の子三人に迫られて鷹平だって嬉しいのだが、これでは身体が持たない。それにやっぱり仲良くしてほしいのが本音だ。
- 「柚子と姉ちゃんはアレだけど……すずめも結構アレだしな……」
- 柚子とは一歩進んだ関係になれたし、お節介な姉に構われることも姉なりの愛情だと思えば恥ずかしいけど嬉しいものだ。すずめも糞生意気に成長したと思ったら中身は幼い頃と同じままだ。またみんなと仲良くなれて嬉しいのに。
- 「…………このままでいいのかな」
- 可愛い幼馴染と、美人な姉と、へそ曲がりの妹に迫られてセックスをするなんて、こんな幸せな生活がいつまで続くのだろうか。みんなそれぞれに自分を求めてくれるけど、保健体育の授業が終わった後の関係なんてわからないし、この生活をずっと続けられるなんて鷹平だって考えていない。それでも──。
- 鷹平の心が深い場所に沈みこもうとした時。
- 浴室の外でぎゃーぎゃー騒ぎが聞こえたかと思うと、ドアがばしん、と開かれた。
- 「すずめちゃん、お家ではエッチ禁止って決めたでしょっ? 抜け駆けしないでよっ」
- 「お兄の身体洗うだけもんっ、お姉ちゃんは宿題でもしててよっ」
- 「鷹くんの身体洗うのはお姉ちゃんがしますっ!」
- 出入口でつぐみとすずめが、素っ裸で互いを押し出そうとおしくらまんじゅうを始める。
- 「こ、こらこらっ、何やってんだ二人とも!」
- 鷹平は慌てて下半身を隠すが、姉妹は鷹平そっちのけでむぎゅむぎゅとおしくらまんじゅうを続ける。つぐみのたわわな膨らみがすずめの身体との間で潰れてはみ出し、ぱつぱつの太ももをすずめの脚に絡める。かと思えばすずめもぷりぷりの乳房を姉の胸に押しつけて、ハリのある尻肉で姉を押しのけようとする。
- (やばっ……)
- 鷹平は下半身にぎゅっ、血が集まるのを感じたが、姉妹は相変わらず押し合いへしあいしている。このままでは怪我をするかもしれない。
- 「わかった! 身体洗うだけならいいからっ! ガラス割れちゃうから喧嘩すんなって!」
- 「鷹くん、結構筋肉ついてきたね。お姉ちゃん、これくらい男らしい背中が好きだな」
- 言いながら、姉が背中をごしごしと洗ってくれる。
- 「どう? お兄、かゆいトコない?」
- 一方では、すずめがわき腹をスポンジで丁寧に擦ってくれる。
- 「う、うむ……苦しゅうない……」
- 風呂イスに座った鷹平は、裸の姉妹のなすがままになっていた。
- 二人とも自らの身体をタオルで隠そうともせずに、無邪気に鷹平の身体を洗っている。そのギャップにくらくらきてしまいそうになるが。
- (何か……昔みたいだな……)
- 幼い頃はよく三人で一緒に風呂に入って身体を洗い合ったりしていたが、みんなの成長につれ、いつの間にか一緒に入らなくなってしまった。風呂だけでなく、一緒に遊んだり、寝たり、そんな機会がどんどん減っていって──。
- 「……じゃあ、今度は腕洗ってあげるね……んっ」
- 言うなりすずめが鷹平の腕を胸に挟み込んで、身体を擦りつけてくる。
- 「うぁっ、こ、こらっ……すずめ」
- すずめの熱っぽい素肌と腕がにゅるにゅると触れ合い、鷹平の下半身が反応する。
- 「あっ、いけないんだぁ……すずめちゃんっ、このぉ……お姉ちゃんだって……!」
- 「ちょっ……姉ちゃんっ?」
- 背中に柔らかなものがむにゅっ、と押しつけられる感触に鷹平の意識がそちらへ行く。
- 「んっ……んしょっ、お兄っ……ほーら、こうやって……どう? きもち……?」
- かと思えばすずめが大胆に鷹平の身体にしがみつき、胸を擦りつけてくる。
- ぷりぷりした肉質になで擦られ、鷹平の性感は一気に最高潮だ。しかし、鷹平がすずめの身体に夢中になりかけた時、柔らかなものが顔を押し包む。
- 「……ふがっ?」
- 「ほ、ほらっ……鷹くん、おっぱいだよ、おっぱい……好きでしょっ?」
- 鷹平の気を引こうと、つぐみが豊かな肉房を顔にたぽたぽと押しつけてくる。そしてすずめと同じように自身の身体を鷹平に擦りつけてきた。
- 「邪魔しないでよ、お姉ちゃんっ……お兄、こっちでしょ? ほらっ、ほらぁ……」
- 「ちょっと、すずめちゃん……お姉ちゃんが鷹くんを気持ち良くするんだから遠慮してっ」
- 鷹平の身体を巡って姉妹が小競り合いを始める。身体を洗うスポンジはどこかに放り出していて、泡にまみれた自身の身体を押しつけ、鷹平を奪い合っていた。
- 「こ、こらっ……二人ともっ」
- 二人の泡まみれの身体にもみくちゃにされ鷹平は声を上ずらせる。柔らかく、ハリのある素肌と擦れ合う感触は性器を直接刺激されるより性感とは違った興奮を覚える。鷹平の肉棒は早くも硬くなっていた。
- 「んっしょ……よいしょっ……どう? 鷹くん、お姉ちゃんのおっぱい……」
- 「んっ……んっ、ふぅっ……お兄の腕……結構筋肉ついてるね……んふぅっ……」
- 「うっ……うぅぅっ……ふ、二人ともっ、俺……っ」
- 二人の性感マッサージによる焦燥感に鷹平はうめき声を上げる。下半身の滾りはもう怒りにも近いくらいで、このままでいるとどうにかなってしまいそうだ。
- 「うぅぅ……お姉ちゃん、もう我慢出来ない……っ! 鷹くん、やっぱりエッチしよ?」
- つぐみはタイルにこてんと転がり、鷹平に向かって手を差し出す。
- つぐみ得意のお誘いポーズだが、そこにダイブしたのは鷹平でなくすずめだった。
- 「お姉ちゃんのスケベっ、お兄は私とエッチするんだからぁ……!」
- 「こら、やめなさい、すずめちゃんっ……やめてってばぁ!
- またもやつぐみとすずめが取っ組み合いを始める。仲がいいのか悪いのか、二人は喧嘩をしながらもむちっと身体を重ね合わせる。
- 「うっ……わ」
- 仰向けになったつぐみの上にすずめがうつ伏せになり、二人ともぱっくりと脚を開き、局部を密着させている。少し肉の多い姉の肉裂と、まだ成熟しきっていない妹の肉裂。互いの胸が潰れて脇からはみ出していて、見ているだけで柔らかそうな姉妹のサンドイッチが自分を挟み込もうと待ち受けている。
- 「くっ……うぅっ!」
- 鷹平の下半身がさらにびきっ、と硬くなる。
- 「んふふっ、いいよ……鷹くん、お姉ちゃんの中で気持ち良くしてあげるっ……」
- 「お兄、私だよね? お姉ちゃんとするより気持ちいいんだからぁ!」
- 二人は鷹平の股間に熱っぽい視線を送ってくる。こんな可愛い姉妹に誘われたらエッチ禁止の約束なんてもうどうでも良くなってしまう。
- 「はやくはやくっ……鷹くん、入れてっ……はふっ、はふっ……」
- 「うぅぅ……はやくっ、エッチしてお兄っ……!」
- 二人は自分を選んでもらおうと争うが、たっぷり焦らされた鷹平の下半身は行き場を失っていきり立っていた。
- 「も、もう……どっちでもいいからっ!」
- このままではどうにかなってしまう。鷹平は劣情に煽られるまま、姉の肉穴に剛直をねじ入れた。
- ★ ★ ★
- 「あはっ……はぁぁぁぁっ……鷹くんのおちんちん……入ってきたぁぁ……」
- 弟の牡棒がぬりゅっ、と膣口を押し広げ、ぬぷ、ぷ、ぷ、と肉穴に押し入ってくる。大好きな弟が入ってくる瞬間は何度味わっても最高だ。弟との熱い一体感につぐみは胸を焦がす。肉壺も弟の侵入を喜ぶようにきゅるきゅるとうねった。
- 「あぅぅ、何でお姉ちゃんとするんだよぉ……お兄のばかぁっ!」
- 「ごめんっ、すずめもしてやるからっ……ちょっと待ってろ」
- 鷹平は待ちきれずに腰を振り始める。
- 「んふふっ、ちょっと待っててね、すずめちゃん……お兄ちゃん、後で貸してあげるからっ、ひぁっ? はひっ、鷹くんのっ……お姉ちゃんの中で動いてっ……んひっ……」
- 鷹平がゆっくりと膣内を出入りし始めるなり、つぐみは早くも嬌声を上げる。少し意地悪だけど、エッチの順番だけはすずめちゃんにも譲るわけにはいかないのだ。
- 「うぅっ……お姉ちゃん、そんな気持ち良さそうにしてぇ……すごいエッチな顔してる」
- 「んっ、んふぅ……ふぅっ……だって気持ちいいんだもん……鷹くんのおちんちんっ」
- つぐみは羞恥に顔を赤くするが、お姉ちゃんでも快楽には逆らえない。弟に剛直を押しこまれるたびに、顔がとろけてしまうのを止められなかった。
- 「このぉ! お姉ちゃんのばかっ、そんなに気持ちいいならこうしてやるっ……!」
- 「えっ? すずめちゃ──ひぁぁぁっ?」
- 下半身から電気が走るような刺激が駆け上がり、つぐみは思わずのけ反る。
- すずめが肉裂の端にある快楽突起を包皮の上からこね回していた。
- 「こ、こらっ……すずめちゃっ、そこっ……いたずらしちゃだめでしょっ? お姉ちゃん、今鷹くんとエッチしてるんだからっ……そこも弄ったりしたらっ……ひぁぁぁっ?」
- すずめが肉芽をつまむたびにつぐみの頭に電流が走り、思考が途切れ途切れになる。
- そんなつぐみの反応にすずめはいたずらっぽい笑みを浮かべる。
- 「ふーん、お姉ちゃん、ここされたら……弱いんだ? もっとしてあげるね」
- 「お、おい……すずめ、そんなことしたら……」
- 鷹平も腰を振りながら心配そうに声をかけてくるが。
- 「いいのっ……これは女の子同士の問題なのっ……!」
- 言いながらすずめの指は姉の肉芽をつまみ、包皮を剥く。そして露わになった突起をくるくると指でなでた。
- 「きゃぅぅぅっ! しょ、しょれっ……やらっ、しょこっ、そんなにされ……たらっ、お姉ちゃん……もっ、もうイっちゃ……すずめちゃんのばかぁ!」
- 鷹平のピストンで膣穴をごりごりと引っかかれる快感に、肉豆をこね回される快楽が合わさって、あっという間に快楽が許容量の限界に近付く。すずめちゃんはいつもこうだ。気に入らないといたずらをしてくる。いつもなら構ってあげられるのに、今はそれどころじゃない。
- 「いいよ、お姉ちゃん、イっていいよ……ほら、ここ、弄ってあげるっ」
- 「やだっ、鷹くんと一緒がいいのにぃ! すずめちゃっ……意地悪しないでぇ……っ!」
- つぐみはとうとう懇願の声を上げる。やっぱりイク時は鷹くんと一緒に気持ち良くなりたい。それなのに、すずめの指は同性特有の的確さでつぐみの弱点を攻め、絶頂へと追い立ててくる。
- 「ほら、お姉ちゃん……イっていいよっ!」
- 「やっ……やだっ……やだっ、もうイっちゃう……お姉ちゃん、もう……っ」
- すずめの指が肉豆をきゅっとつまんだ途端、つぐみの頭がぱちん、とショートした。
- 「イっちゃぅぅぅぅううっ! やだっ……これっ、はぅっ……お姉ちゃんっ、ひぁっ、やっ、ああっ……これっ、これっ……やだぁぁぁっ!」
- 快楽に頭を支配され、つぐみは悲鳴混じりのイキ声を浴室に響き渡らせた。同時に弛緩した尿道口から、ぷしっ、ぷしっ、と透明な液体がしぶき、浴室のタイルを流れていく。
- 「やっ、やだっ……お姉ちゃん、気持ち良過ぎて……おもらししちゃっ……ひんっ、すずめちゃっ……ばかぁ……」
- 恥ずかしいはずなのに、頭がぐらぐらしてもうよくわからない。身体をさらっていくような絶頂の波に、つぐみは身体をひくつかせ続けた。
- ☆ ☆ ☆
- 「ね、姉ちゃん……大丈夫……?」
- つながったまま絶頂にひくつく姉の姿に鷹平は我に返り、慌てて勃起を引き抜く。
- 「う、うんっ……鷹くんと一緒が良かったのにぃ……ちょっと、お休みさせて……」
- そう言ってつぐみはくたりとなってしまった。その時、すずめがくすりと笑う。
- 「ふふっ、お姉ちゃんに邪魔はさせないんだから……」
- 「こ、こら……すずめ、そんなことしちゃだめだろ……姉ちゃん、苦しそうだぞ」
- すずめが姉を圧倒してしまう事態に鷹平は呆然としていた。今までどちらかといえば、姉に対してはおとなしかったすずめがここまでするなんて。これは早めに仲直りさせないと──そんなことを考えていた時。
- 「お兄さ……お尻でさせてあげよっか?」
- 「…………へっ?」
- 予想外の言葉に鷹平は呆けてしまう。
- 「だからぁ……お尻でエッチしてもいいって言ってるのっ、綺麗に洗ったし……」
- 言ってすずめが尻たぶに手をやり、むにっと広げる。引きつれた肛門が鷹平の目に入ってきた。すずめの肛門は周りの肌の色より少し濃くて、皺の寄った排泄口が恥じ入るようにきゅっとすぼんでいる。すずめ自身も恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしていた。
- 「い、いや……お尻なんてだめだろ」
- 「やだ、お兄、そんなこと言いながらやる気満々じゃん……」
- 気がつけば鷹平のペニスは姉の中に入っていた時よりも硬く反り返っていて、割れ口からはカウパーをだらだら染み出させていた。鷹平は自身の反応にうろたえるが。
- 「お兄、私のお尻……興味ないの…………?」
- すずめが目を潤ませて鷹平を見つめてくる。
- 「ば、ばかっ、そんなの……」
- したいに決まっている。鷹平は欲望に衝き動かされるまま勃起の先端を妹の肛門に押しつける。
- 「じゃあ、入れちゃうからな……ホントに入れちゃうぞっ?」
- 「ん……」
- 顔を真っ赤にして頷くすずめ。
- 鷹平は姉の粘液にまみれた先端で、すずめの肛門をぐりぐりとこねる。思ったよりは強こわ張ばりもなく挿入出来そうだ。
- 「ちょっ……やだっ、お兄……やっ、くすぐったいってば……むずむずする……」
- 「……入れるぞっ」
- そして鷹平は鼻息も荒く、すずめの肛穴に剛直を突き立てた。
- ★ ★ ★
- 「ひぅぅぅうううううっ?」
- 排泄口のきつい絞りを無理矢理に広げられる感覚に、すずめは悲鳴を上げる。そのまま剛直がぐりっ、ぐりっ、と肛門を押し入ってきた。
- 「あっ……ひあっ、にゃ……にゃにこれ……しゅごっ、お腹っ……ぐりぐりっ……」
- 「う……わ、すずめのここ、きっつ……だ、大丈夫か?」
- 「う、うんっ……かひっ、ひっ……らいじょぶ……だからっ……」
- 腸内をぎちぎち広げられる異物感に、すずめは息を詰まらせる。まともに呼吸も出来ないくらい、腸の奥まで兄で詰まっているような感じだ。
- (な、何……これっ、お尻っ……広がって、ホントに入っちゃってる……!)
- 普通ならば出て行く一方の道に、兄の牡棒が逆流してくる異物感は強烈だ。反射的に腸が兄を追い出そうとぎゅるぎゅるうねる。それでも、すずめの肛門は内側にめくれながら兄の肉竿をずる、ずる、と受け入れていき、ついに根本まで飲み込んでしまった。
- 「はぁっ……はぁっ……ちゃんと入ったぞ、すずめ……うぅ、きつっ」
- 「あはっ……ひっ、かひっ……あひっ……」
- 兄の言葉に、すずめはこくこく頷くので精一杯だ。
- (うそ……うそっ……ホントに入っちゃった! お兄のっ……お尻の穴にっ……こ、これ……ホントにこんなことしていいのぉっ?)
- 自身でも信じられない感覚に、すずめは熱い息を吐き出す。直腸内で感じる兄の肉棒は普段より熱く感じられ、密着する腸壁で脈動を感じる。その時。
- 「う……そ、ちょっと……二人とも、お、お尻でしてるのっ……?」
- ようやく我に返った姉が、信じられない面持ちですずめと鷹平を交互に見つめていた。
- 姉がうろたえる姿に、すずめは苦痛に顔を歪ませながらも口の端を持ち上げる。女の子の武器はおっぱいだけじゃない。お姉ちゃん達が仲間に入れてくれないなら、こっちにも考えがあるのだ。
- 「あはっ……かひっ、だってお兄がしたいって言うんだもん……ね? お兄」
- 「えっ、う、うん……その……」
- 本当は誘ったのはすずめからだが、したいと言ったのは鷹平だ。兄も言葉を濁しながらもアナルからペニスを引き抜こうとはしない。
- 「そ、そんなぁ……お尻なんかでしちゃいけないんだよ? 鷹くん、お姉ちゃんと普通のエッチしよ? そんなのだめだよ? ね?」
- 「だーめ、お姉ちゃんはそこで見てて……今からお兄とお尻でエッチするんだから」
- 哀れっぽい声を上げる姉をちらりと見てから、すずめは兄を振り返る。真面目なお姉ちゃんにはお尻でするなんてことは絶対に出来ない。お尻ならお姉ちゃんに負けないのだ。
- 「んっ……動いていいよ……最初はゆっくりだからね?」
- 「う、うん……じゃあ、動くぞ……」
- 「んぐぅぅぅっ……ひっ、あぁぁっ……お兄っ、しょれっ……ひっ、ひんんっ……! お、おにゃか……出ちゃっ……ずるずるって……」
- [image file=../image/i205.jpg]
- 肉竿がきつい肛門をめくり上げ、ずる、ずる、と腸内を出て行く。腸内を引きずり出されるような喪失感に襲われ、またずるっと押し込まれると、異物感が襲ってくる。
- 「ひあっ? あっ……んひっ、やぁっ……お兄っ、しょれっ……んひっ……くひっ……」
- 肉竿がゆっくりと出入りするうちに肛門も次第にほぐれ、出入りがスムーズになっていく。兄の牡棒が腸内を出入りするたびに異物感と喪失感が交互に訪れ、すずめの思考はぐずぐずに溶けていった。
- ☆ ☆ ☆
- 「くぅっ……すずめのここ、すげっ……熱くて……気持ちいい」
- すずめの肛穴を犯す快楽に、鷹平の抽送のペースが次第に上がっていく。すずめの肛門はほぐれてきたものの相変わらずきつく、肉棒をちぎらんばかりの締めつけでしごいてくる。一方で、内側は比較的ゆったりしていて、腸液がつるつるの腸壁と絡み独特の性感だ。
- 「こらぁ! 鷹くん、お尻でエッチしちゃだめ! そんなに気持ち良くなっちゃだめなんだからぁ……!」
- 「う、ごめん、姉ちゃんっ、だ、だって……すずめのここ、気持ち良くて……っ」
- 優等生の姉らしく未だにアナルセックスを咎められるが、鷹平はもう妹の排泄口を抉るのを止められない。肛門を肉棒でかき回す快感と背徳感に夢中になっていた。
- 「やらっ、ひゃっ……あっ、んぐっ……お兄っ、しょれっ……おひりっ、ヘンっ……」
- 「……すずめ?」
- 気がつけばすずめがくぐもった声を漏らしていた。必死で堪えようとしているが、喉の奥で苦しげな喘ぎ声を上げている。
- 「やんっ……んひっ、やらぁ……ひぐっ、これっ……やらぁぁ……」
- 「すずめ、もしかして……気持ちいい?」
- 「んんん…………っ!」
- すずめはぶんぶん首を振るが、鷹平が抽送を繰り返すたびに尻丘をぴくぴくと引きつらせ、やがてこくりと頷いた。
- 「……ん、ちょとだけ」
- 「くぅっ……すずめっ、もっと気持ち良くしてやるからなっ、ほらっ……」
- すずめの反応に鷹平の獣欲が首をもたげる。抽送から逃れるようにくねらせるすずめの腰を掴み、激しい抽送を始めた。
- ★ ★ ★
- 「あっ? ひっ? お兄のばかぁぁぁぁっ! しょ、しょんなにっ……やめっ……! かひっ……やめてよぉ!」
- 兄の剛直に肛穴をかき回され、すずめは息を喘がせる。やっぱりお尻でするのは恥ずかしい。それなのに、お兄のおちんちんがお腹の中をごりごり削って、気持ちいいのと、いけないのと、苦しいのと、いろんなもので頭の中がぐちゃぐちゃになってくる。
- 「お兄っ……やめっ、しょれっ……お尻っ、ヘンになっちゃうからぁ……!」
- お尻はやっぱり苦しいし、少し気持ち悪いくらいなのに、お腹の中をごりごり擦られると、身体が勝手にそれを『気持ちいい』に変換してしまうのだ。
- 「すずめのここ、何かどろどろしてきたんだけどっ……」
- 「うぅ……だって……お兄がそんなにするからぁ……お尻、おかしくなっちゃうよぅ!」
- 肛門の内側は腸液を分泌させ、絶頂をねだるように腸壁がぎゅるぎゅると蠕ぜん動どうする。お兄のおちんちんが、お尻の中のいろいろな場所をぐちゃぐちゃのめちゃくちゃにかき回すものだから、どこからがお尻で、どこからがおちんちんなのかもうわからない。
- 「やっ……あっ、にゃに、これっ……ひぁっ……あたまっ、なんか……ヘンなのっ」
- 兄の肉棒を押しこまれるたびに、すずめは一歩ずつ絶頂へと近づいていき、身体中に脂汗が浮く。お尻の中はもうぐつぐつになっていて、どうにかなってしまいそうだ。
- 「うぅぅっ……二人ともっ、もうやめなさいっ……お姉ちゃん、そんなの許しません!」
- 「やだっ……やめないもんっ、だって、だってこれ……ひぁっ……しゅごっ」
- 姉の言葉にすずめは首を振って抵抗する。悪いことだから楽しいのだ。こんな気持ちいいことをやめられるわけがない。すずめの肛門は今にもとろけ出してしまいそうだ。
- 「すずめっ、俺もイキそう……っ、お尻に出しちゃうぞっ」
- 「あっ、はひっ……はひっ……」
- 兄の言葉にすずめはこくこく頷く。兄の抽送のペースがさらに早まり、すずめの尻にぱつぱつと腰を打ちつける音が浴室に鳴り響く。
- 「くっ……うぅっ、すずめ、出すぞっ……お尻に出しちゃうぞっ」
- 「い、いいよっ……お兄っ、出してっ……出してっ……」
- きっと、今お尻に出されたらすごいことになってしまう。それなのに、お尻の奥がお兄をほしがってうずうずして、もう苦しいくらいだ。
- そして兄がいったん腰を大きく引いて腸内深くまで肉竿を叩き込んだかと思うと。
- 「出るっ……ぐうううっ!」
- うめき声とともに、熱液をすずめの肛門内にぶちまけた。
- 「ひっ? あっ……うぁっ……っぁぁあああああっ! お兄っ、しょれっ……しょれっ……お腹、あちゅっ……イっちゃぅぅぅぅぅっ……!」
- 腸壁が焼かれるような熱さに、すずめの頭の中に快楽物質がどばどばと溢れ出す。あまりの快楽に腸内がどろどろに溶け、兄の精液と混じり合ってしまうような錯覚さえ覚えた。
- 「んっ……ひんんっ、やぁぁ……お兄っ、しょれっ……しゅごっ……」
- 肉竿がぶくっ、ぶくっ、と肛門を押し広げるように脈動するたびに、びゅくびゅくと牡液が吐き出され、すずめの肛門内を焼いていく。その熱さにまた絶頂の波が押し寄せ、いつまでも引かないような快楽を与える。
- 「うぅ……、二人とも……そんな、お尻でするなんていけないのにぃ……」
- 「えへへ……お兄とお尻でしちゃった……ひぅっ……お姉ちゃんには負けないもん」
- 姉の身体に這いつくばったすずめは、どこか遠くで姉の哀れっぽい声を聞きながら、肛悦にひくついていた。
- ☆ ☆ ☆
- 「ちょっと、お姉ちゃん……もっとあっち行ってよぅ」
- 「すずめちゃんこそもっと離れてってばぁ……」
- 「こらこら。大人しくしろって」
- 姉妹と無理矢理浴槽に身体を詰め込んだ鷹平は、小鳥の水浴びのようにばしゃばしゃと暴れる二人を抱き寄せる。
- 「ねぇ、すずめちゃん……お尻でエッチなんかしちゃダメなんだよ?」
- 「だって……お姉ちゃんがおっぱいでお兄のこと誘惑するんだもん……それに、お兄だってお尻、良かったでしょ?」
- 「気持ちいいからって何でもしていいわけじゃないのっ! 鷹くんもだよっ!」
- 言いながら二人がぐいぐい身体を押しつけてくる。もう以前のような身体ではないのに、二人とも無邪気に鷹平に迫ってくるのだ。
- (やっぱりいいよな、こういうの……)
- 昔は三人で一緒に入ることも出来たが、今ではぎゅうぎゅうだ。でも、こうして一緒に風呂に浸かっていると、仲の良かった頃を思い出す。友人にからかわれるまでは姉妹と風呂に入ることが当り前だった。それがいつの間にか、三人とも何となく距離が出来て──。
- 「姉ちゃん、すずめも仲間に入れてやらなきゃ……お姉ちゃんだろ? すずめもみんなと一緒ならお尻でエッチは我慢しよう、な?」
- 鷹平が二人を引き寄せて言い聞かせると、二人は一瞬目を合わせた後。
- 「……うん。ごめんね、すずめちゃん。今度からみんなでエッチしようね」
- 「ん……私もごめん……仲間に入れてくれるなら、もうお尻でエッチしない」
- 幼い頃のような仲直りをした二人に、鷹平は安堵の溜息をつく。
- (ずっとこうしてられればいいのにな……)
- エッチの授業のおかげで、また二人との関係を取り戻すことが出来た。鷹平もままごとのような、騒がしくてくすぐったい、こんな関係を続けていられないのはわかっている。それでも、今はこうして三人で──出来れば柚子も一緒に──ぎちぎちにくっついて触れ合っていたかった。ずっとこうしていられればいいのに。
- そんなことを考えながら鷹平は狭い浴槽の中でまた姉妹を引き寄せた。
- [image file=../image/i213.jpg]
- 次の保健体育の時間──。
- 「まったく……んっ、ふぅっ……どうしてこんなことに……っ、あむっ……んっ」
- 「あむっ……んっ、ちゅっ……らって、お兄が仲間に入れてくれるって……んむっ……」
- 足元にしゃがみこんだ柚子とすずめが、半脱ぎの制服まま鷹平のペニスにしゃぶりついている。二人とも鷹平を独り占めされないよう慌てて、制服を適当に脱いだままだった。
- 「しょ、しょうがないだろっ、すずめだけ仲間外れにしたらかわいそうだし」
- 「……むぅ、妹というのは役得だな……すぐ甘やかされて……」
- 「ふふっ、みんな一緒の方が楽しいでしょ? 柚子ちゃん」
- 鷹平に膝枕をしているつぐみが、彼の頭をなでながらくすくす笑う。姉の乳房にちょうど頭を挟み込まれ、ふわふわとした心地良さに鷹平はゆったりと息をついた。
- (これでよかったんだよな……?)
- 約束通り、今日のエッチの授業からすずめも仲間に入れてやることになった。つぐみと鷹平で柚子を説き伏せ、柚子も以前のように溜息をつきながらもすずめを仲間に入れてくれることになって、ひと安心だ。
- 「ろう? お兄……わたひっ、うまいれひょっ……? んっ、あむっ……はぷっ……」
- 「こら……二人でするんだろっ……まったく、んっ……ちゅっ……はむっ……」
- 「やっ……やらっ、邪魔しないれっ……わたひがっ……んちゅっ……れるっ……」
- 「しょうがないやつだなっ……ほらっ、こうやって……二人でっ……ちゅるるっ……」
- 相変わらずわがままなすずめをたしなめるように、柚子が肉竿をつつっ、と舌先で舐め上げる。すずめもそれを真似、二人がむにむに頬を押しつけ合いながらも協力し鷹平のペニスに舌を絡める。
- 「うっ、くぅっっ……はあ……二人とも上手だぞ……」
- 柚子とすずめの口奉仕に、鷹平の声が上ずる。二人のざらざらとした舌が竿全体をぬろっ、ぬろっ、と舐め擦る。時折、裏筋やカリ首に舌先が当たり、むずむずするような性感が焦れったくて心地良い。しかも。
- 「んふ……すずめちゃんも仲間に入れてあげてよかったね……」
- つぐみが鷹平の頭をゆっくりとなで回し耳元で囁くものだから、頭が溶けていくような錯覚に襲われる。三人の女の子に奉仕され、甘くとろりとした快楽に頭が支配されていく。
- 「んふっ……もっとひてあえるねっ……ちゅっ、れろっ……ろう?」
- 「んっ……わたひも……ひてやるっ……こうやって……どうだ? 二人がかりは」
- 二人は鷹平のペニスを舐めながら、探るような、それでいて挑発的な視線で見上げてくる。柚子と妹が自分のものに奉仕してくれて、満足感と性感に鷹平は熱い息を吐き出した。こんなに幸せでいいのだろうか。
- 「なぁ、俺達、ずっとこんなふうにしてていいのかな……? 授業期間が終わったら──」
- 鷹平も何故そんなことを口にしたのかわからない。しかし、その言葉を口にした途端。
- 「……お前は余計なことを気にするなっ……! わらひに任せればいいんだっ」
- 「……ん、うんっ……わたひも、わからないし……ちゅっ……れるっ……」
- 柚子とすずめが鷹平の肉竿を二人で握ってしごき始め、交互に先端に吸いついてくる。つぐみは鷹平の頭をなで回しながら耳たぶや首筋に唇を押しつけてきた。
- 「あっ、やめっ……いきなりっ……あっ、ちょっと……」
- 鷹平は話を続けようとするのだが、二人が与えてくる性感に思考を奪われていく。
- 「ほりゃっ……鷹平っ、これがいいんだろっ? こうやって……ちゅっ、ちゅぅぅっ」
- 「お兄っ……もっとひてあえるっ……ちゅっ、ちゅっ……んちゅぅぅぅっ……」
- 二人が手を重ね合わせ、唾液にまみれた肉竿をにちゅにちゅとしごき立てる。鈴口を強く吸う力もそれに加わり、熱い性感に下半身が高まっていく。しかも。
- 「んっ……はむっ、鷹くんは難しいこと考えなくていいのっ……はむっ」
- 「ちょっ……姉ちゃん、あっ、やめっ、耳っ……」
- 姉に耳をかぷかぷと噛まれ、ぞわぞわとした性感に鷹平は情けない声を上げてしまう。下半身では、相変わらず柚子とすずめが柔らかな手を重ねて鷹平の勃起をしごきながら、先端にキスを浴びせてくる。
- 「う、うぅ……もぅ……」
- あっという間にせり上がってくる熱い快楽の波に、鷹平の肉棒がひくつく。
- 「んっちゅ……お兄、もうらひたいんれひょっ……ちゅっ、らひて」
- 「ほら、出せっ……ちゅっ、ちゅぅぅぅっ……!」
- 「んふふ……鷹くん、我慢しないで出しちゃって……二人とも鷹くんの欲しいって」
- 三人の少女に射精を促され、熱いものが下半身から駆け上がってくる。そして。
- 「らひてっ……お兄……っちゅぅううううううっ!」
- すずめがひと際強く先端に吸いついた時、渦を巻いていた劣情が堰を切って出口に殺到し、どばっと吐き出される。
- 「……きゃんっ? わっ、熱っ……お兄のっ、すごっ……!」
- 「うむっ? う……わっ……鷹平のっ……こんなにっ? やっ……すごい量……」
- 二人の手の中で鷹平の牡棒がびくびくとのたうち、うずくまっている二人の顔に白濁を振りかけていった。しかし、二人は嫌な顔も見せず、それどころか鷹平の牡液を顔に浴び、うっとりと目を細めている。
- 「ふふ……全部出しちゃっていいからね、鷹くんは難しいこと考えなくていいの」
- 耳元では姉の囁き声が聞こえている。
- 「ちゅっ……れるっ、お兄の、味……ちゅっ、れるっ……」
- 「うむ……相変わらず、すごい匂いだな……牡臭い……んふ……」
- 自身の顔に張りついた鷹平の白濁をぺろりと舐める二人の表情はとろけ、ふうふうと荒い息をついている。そんな二人の姿を見せられ、鷹平の下半身は収まるどころかさらに硬くなってしまった。
- 「やだ、鷹くんのまだ元気……」
- 耳元に姉の熱い吐息が吹きかけられる。鷹平の股間にうずくまった二人も、反り返った牡棒を見て、鷹平に物欲しげな視線を送ってきた。
- (ま、難しいことは後で考えればいいか……気持ちいいし)
- 先程の反応が気になったが、目の前には美味しそうな身体をした幼馴染み、姉、妹がいる。三人に求められればそんな疑問も一気に吹っ飛んでしまう。何か問題があるとしてもそうすぐにではないはずだし。鷹平は欲望のままに三人との交わりに溺れていった。
- しかし、そんな夢のような生活がいつまでも続くわけはなく──。
- とうとう授業も最終週。
- 「あれ……?」
- 抽選が終わった生徒達がそれぞれ散っていく中、鷹平はあたりを見回していた。いるのは姉だけで、柚子とすずめの姿がない。二人とも学校にはいるはずなのに。
- 「姉ちゃん、柚子とすずめは?」
- 鷹平が何気なく声をかけた瞬間。
- 「ひゃっ? あっ、その……二人とも、何か用事があるみたいなんだけど……」
- つぐみが肩をびくつかせる。
- 「その……じゃあ今日は姉ちゃんと二人だよね」
- 姉のことだから自分を独り占め出来て大喜びするかと思ったのだが。
- 「えと……お姉ちゃん、今日は生徒会の仕事が忙しいから……エッチなしでいい?」
- 「あ、そうなんだ……うん」
- 姉の周囲の反応を恐れているかのような、どこかよそよそしい反応だ。それをいぶかしみながらも鷹平は渋々一人で教室に戻るのだった。
- 「ま、後で柚子とすればいいしな。すずめもいるし……」
- そして昼休み──。
- 授業が終わると、柚子は何事もなく教室に戻ってきていた。何か用事があったのだろうし、せっかくだから昼休みに柚子とエッチをしようと声をかけたのだが。
- 「柚子、今日の授業なんだけど──」
- 「あっ、す、すまんっ……剣道部の集まりがあって、放課後は部活だし……」
- 柚子は視線を泳がせながら曖昧に答える。
- 「そ、そか……わかった。また今度な……」
- 早足に去っていく柚子の反応に、鷹平も何かただならぬものを感じてはいたが、まあそういうこともあるだろうと考えていた。昔だって、毎日一緒に遊べたわけではないのだ。
- 「すずめがいるしな……あいつ、放課後はいつも暇そうだし……」
- そんなことを考えていた放課後──。
- 下駄箱ですずめを待ち構えていた鷹平は、妹の姿が見えるなり声をかける。しかしすずめはどこかせわしない足取りで、まるで一刻も早く学校から離れようとするかのようだった。
- 「すずめ、今日……その、姉ちゃんと柚子が忙しいから──」
- 「あっ、そ、そのっ……うぅっ、今日は友達とカラオケ行くからっ……!」
- それだけ言って、すずめは逃げ出すように駆けて行った。
- 信じられない反応だった。あんなに独占欲の強いすずめが、せっかくのチャンスをふいにしてしまうなんて。そこでようやく鷹平も事態のおかしさに気づき始めた。
- 「俺……もしかして三人に避けられてる?」
- さらに数日──。
- 「はぁ……今日も暇だな……」
- 昼休み、鷹平はぼんやりと廊下を歩きながら外を見ていた。3月の空は空気が澄んでいて、グラウンドから立ち昇る陽気で揺らいでいる。が、鷹平の心は晴れないままだ。
- あれから次の授業も、その次の授業も、三人とエッチをすることが出来ないまま、時間が過ぎていく。鷹平も何か怒らせてしまったのかと思ったが、授業の時以外はごく普通なのだ。ところが二人きりになろうとしたり、エッチの話題になった途端、さらっとかわされてしまう。エッチを避けているのは確かなのに、理由を聞こうにも、話を逸らされてしまうから、原因さえわからない。
- ぼんやりしながら歩いていた時──。
- 生徒会室の入口で見慣れた姿の女子生徒が男子生徒にぺこぺこと頭を下げている。
- (あれ…………姉ちゃん?)
- いつも鷹おう揚ようで余裕のある姉にしては珍しい弱気な態度だ。しばらくして男子生徒は溜息をついてどこかに行ってしまったが、そのやり取りにただならぬものを感じた鷹平は慌てて姉に駆け寄る。
- 「姉ちゃん、何があったんだよ? 今の……」
- 「ひゃっ? あっ……鷹くんっ? あっ、そ、その……」
- ばっ、と振り返ったつぐみは鷹平の顔を見るなり慌てて顔を背けてしまうが、鷹平は姉の目に微かに涙が浮かんでいるのを見逃さなかった。
- 「ね、姉ちゃんっ、どうしたんだよ? あいつだなっ?」
- 姉の涙に鷹平はカッとなり男子生徒を追おうとするが、姉がその腕を掴む。
- 「やめてっ、鷹くんっ……違うの! その……あの子は関係ないの……!」
- 「関係ないって……」
- どう考えても今のやり取りが原因のはずなのだが、鷹平の腕を掴んだ姉はやがて手を離す。そして。
- 「ごめんね、鷹くん……何でもないの……」
- それだけ言って姉は生徒会室に駆け込んでしまった。
- 「姉ちゃん…………どうしたんだよ、みんな…………」
- 廊下に取り残された鷹平は呆然と立ち尽くす。心の中では、先日からの不安な感情が暗雲のようにむくむくと広がっていく。
- 何か自分の知らないことが三人に起きている。このままにしておくわけにはいかなかった。
- そして翌日の昼──。
- 「「「…………」」」
- 生徒会室に強引に三人を集めた鷹平は、逃げられないように鍵を閉める。
- 「最近どうしたんだよ? 三人とも……ずっとおかしいし……何にも教えてくれないし」
- 「そ、その……鷹平、私は……う、うぅ……」
- 「鷹くん、お姉ちゃん……お姉ちゃん……あぅぅ……」
- 「うっ……っく、ひぅっ……ひぅっ……」
- 三人は俯いたまま、言葉を濁している。少しかわいそうだが、何となくかわされるだけでは鷹平もどうしていいかわからない。きっと、姉に起きた今日の事件が他の二人にも起きているはずだ。今日は何としても理由を聞くつもりだった。
- 「柚子、姉ちゃん、すずめも……何があったか教えてくれよ。な?」
- 出来るだけ優しく話を聞き出そうと、そっと近づいた瞬間。
- 「「「…………うぇぇえええええええええんんっ!」」」
- 火が点いたように三人が泣き出した。
- 「うえええええんっ、鷹平のばかぁっ! ばかぁっ……!」
- 「ぁぁあああああんっ……! わぁぁぁんっ! お姉ちゃんだって、ひんっ……ひんっ」
- 「びええええええっ! お兄のばかぁぁぁぁぁっ!」
- 「ちょっ、えっ、えっ……どうしたんだよみんな? 泣くなって」
- まるで自分がいじめてしまったみたいで、鷹平はおろおろするばかりだ。三人ともぺたんと座り込んで、感情を爆発させるようにびいびい泣いている。突然のことに驚きながらも、その姿に鷹平の胸が痛んだ。
- 「ごめん……柚子も、姉ちゃんも、すずめも……俺が悪かったから……な?」
- 三人のそばに膝を突いた鷹平は、以前のように三人の頭をなでたり、ほっぺたを突いたり、必死でなだめようとするのだが、三人とも溜めこんでいた感情が爆発してしまったのかなかなか泣きやまない。
- やがて──。
- 「ひんっ……ひぅっ、えっく、えぐっ……あぅぅ、鷹平っ……鷹平っ……」
- 「うっく、えぐっ、えくっ……鷹くんっ、お姉ちゃんねっ……ひっく」
- 「お兄っ、あぅぅっ……えっく、うぅっ……お兄っ……」
- ようやく大泣きしていた三人が収まってくる。
- 「その……何があったか教えてもらっていいか? 俺が悪かったなら謝るから……」
- しゃくり上げる三人からようやく話を聞き出すことが出来たが──。
- 「そんな……ごめん、ごめん、みんな……俺のせいで……」
- どうやら鷹平と三人が抽選から抜けてセックスをしていることは、生徒達の間でも学校でも問題になっていたらしい。鷹平達がいつも同じ相手とセックスをしていることは、本来ルール違反なのだ。
- 今までつぐみが生徒会長の権限で何とか押し通していたものの、男子からの突き上げもあり、学校側も無視出来なくなってしまった。このままでは保体IIの単位がもらえず、進級のための単位が足りなくなる。事実上の落第だ。それを回避するためには他の男子生徒とペアになるしかないのだが、鷹平以外とするのも嫌で、三人は男子の突き上げを必死でかわしていたのだという。昼に姉が男子生徒に謝っていたのも、その一つだったのだ。
- このままだと落第するか、他の男子とエッチをするかしかない。鷹平とだけエッチをしていたらますます男子の突き上げはきつくなるし、どうしていいかわからなくなってしまったのだという。
- 「ひっく、えぐっ、ごめんね……ごめんね……お姉ちゃん達、どうしていいかわからなくて……えぐっ……」
- 「うぅっ……ごめんな、鷹平っ……この前、ひっく、断ったりしてっ……」
- 「ひっく、ひぐっ、お兄……えうぅぅっ……ごめんなざいいぃぃぃぃっ……」
- すずめだけでなく、気丈な柚子や、大人びた姉までもがめそめそ泣き続ける姿に、鷹平の胸が締めつけられる。みんな小さな女の子に戻ってしまっている。自分達ではどうしていいかわからなくて、途方に暮れているのだ。自分を殴ってやりたいというのはこういう気分なのだろう。
- 「謝るなって……俺が悪いんだから……ごめん、みんな……」
- 可愛い幼馴染や姉妹を独り占めしてエッチ出来ることに舞い上がってしまって、三人のことを考えていなかった。自分がエッチを楽しんでいる間にどんどん状況は悪くなって、三人を悩ませることになってしまっていたのだ。
- 「みんな……」
- それでも、みんなこんなに自分のことを思ってくれていたと思うと、鷹平の胸が熱く焦がされる。男勝りな幼馴染も、ブラコンの姉も、素直じゃない妹も、今ではもうみんな大事な女の子だ。自分のせいで落第させたりなんかしたくないし、ましてや他の男に渡すなんて絶対に許せない。
- (そんなことさせるもんか……悩むことなんかないだろ、俺……!)
- ここでしっかり男として決めなければならないのだ。みんなが自分のためにしてくれたように、今度は自分が男として応えるのだ。
- 「……みんな、もう泣くな。俺が何とかする」
- 鷹平の言葉に三人が顔を上げて見つめ返してくる。
- 「子供……作ろう」
- 「「「…………?」」」
- 三人は鷹平の言葉の意味がわからないのか、きょとんとしている。
- 「昔のお嫁さんごっこじゃなくて……本物の赤ちゃんを作ろう。そうすれば落第もしないし、他の男子ともしなくていいし……本当は結婚とかが先なんだろうけど……」
- 元々保体Ⅱは『妊娠している場合は特例として授業が免除される』とされている──つまり他の男子とのセックスを回避出来る。授業中に妊娠した場合も同じで、その後の学生生活にもいろいろな免除がされ、国からの補助が出る。学校でも子作りが推奨されているのだ。
- 「だから……その、これから、みんなとちゃんと子供……作りたい。結婚とかはその後……考えればいいから」
- 鷹平自身、自分の言葉に現実感がないし、口に出してみると恥ずかしいが、他の男に取られるわけにはいかないという本能が、この三人を孕ませろと訴えている。
- 鷹平が息を呑んで三人の反応を待っていると。
- 「……鷹平、い、いいのか……? 本当に……お前の子供、産んでいいんだな?」
- 柚子は目に涙を浮かべて、笑っている。こんなに幸せそうな顔は初めて見た。
- 「いいのっ? 鷹くん……本当の赤ちゃん産んでいいのっ? うんっ、産むっ……!」
- 姉は相変わらずだ。迷いもせずに、自分の子供を産むことを望んでくれる。まるで昨日までままごとが続いていたような、そんなふうに目を輝かせている。
- 「えと……赤ちゃん産んでも、お兄が放っておかないなら……赤ちゃん、欲しい……」
- すずめは相変わらず素直じゃないくせに甘ったれだが、やっぱり他の二人と同じように、自分との子供を望んでくれる。それにしても。
- (うぅ……すごいこと言っちゃったな……)
- 幼馴染だけでなく、実の姉妹にまで子供を産んでほしいなんて、今になって恥ずかしさで顔が赤くなる。それでも。
- (これで……いいんだよな、うん……!)
- 自分が一番正しいと思える答えを見つけ出して、それに女の子達が応えてくれた。他に答えなどあるわけがない。
- 「──というわけなんだけど、これから──」
- 言い終わる前に三人が鷹平に飛びついてきた。
- 「鷹平っ」
- 「鷹くんっ」
- 「お兄っ」
- それぞれが鷹平にしがみつき、半ば泣きながら身体を押しつけてくる。三人の子供じみた無邪気な愛情表現に、鷹平も思わず目頭が熱くなってしまうのだった。
- そして──。
- 「んふっ……鷹平の……ちゅっ、ちゅぱっ……」
- 「ちゅっ……ちゅっ……鷹くんのおちんちんっ……ふぅっ……ふぅっ……」
- 「お兄のおちんちん……ちゅっ、ちゅぅっ……これ、欲しいのっ……」
- 女の子三人が自分の股間に吸いついてくる夢のような状況に、鷹平のペニスはあっという間に勃起してしまった。
- そんな鷹平の肉棒に、三人は愛おしげに舌を這わせる。
- 「んっ……ちゅるっ、鷹くんの……いつもより硬いかもっ……れるっ……」
- 「う、うんっ……その、みんなのためにずっと溜めてたから……っ」
- 事実、鷹平はこの数日性欲を処理することもしていない。今や下半身がぱんぱんに膨れるような圧迫感を感じるくらいだ。
- 「んっ……ちゅるっ、私達を孕ませるために……こんなに我慢したんだな……」
- 「お兄、やらしーんだー……ちゅっ……れるっ……」
- 鷹平を挑発するような視線を送る三人の顔は熱っぽく、それでいて貪欲な、牝の顔になっていた。そんな三人の誘惑に鷹平の興奮も一気に最高潮に押し上げられる。
- 「ご、ごめんっ……もう我慢出来ない、入れさせてっ……!」
- ずっと溜め込んでいたせいだろうか。先端から溢れ出しそうな錯覚を覚えるくらいに劣情がせり上がってくるのを感じ、鷹平は切羽詰まった声を上げる。
- 鷹平の慌てたような声に、三人は待ちかねていたようにマットに転がり、膝を抱えて自ら秘部をさらけ出す。
- 「うむ……こっちも準備は出来ているぞ……さあ、誰からにするんだ?」
- 「ほら、鷹くん……お姉ちゃんもいつでもいいよっ……はやくはやくっ」
- 「えと、私も……いいよ……」
- それぞれが指でぬぱっと開いた肉裂はもう蜜でぬめり、牡を誘うようにぬらついている。
- 「…………っ」
- 鷹平は思わず生唾を飲み込んだ。同時に肉竿がびくっ、と腹につきそうなくらいに跳ね上がる。三人の牝が自分との子作りを求めて転がっているのだ。
- 半ば怒りのような劣情を覚え、鷹平は最初に柚子に襲いかかった。
- 「やんっ……! あ、あああぁぁぁ?」
- 粘膜同士を馴染ませもせずに肉壺に剛直を押しこむなり、柚子が感極まった声を上げる。
- 「んはっ……はっ……はっ、あ、相変わらず強引だな……っ、鷹平……っ」
- 「ごめん……早く柚子としたくてっ……」
- 「あひっ……ひぁ、私も……ずっと我慢してたんだぞ?」
- ほとんど前戯のない挿入にも関わらず、柚子は早くも鷹平とのつながりにふるっ、ふるっ、と身体をひくつかせる。
- 「柚子……」
- 膣奥深くに挿入したまま、柚子とのつながりをじっくりと味わう。奥まで侵入した柚子の肉穴は愛液で潤み、摩擦こそないものの、膣壁がぎゅうぎゅうと収縮を繰り返していた。早くも鷹平から精液を搾り出そうとでもするような動きに柚子そのものを感じる。
- 「柚子とこんなことになるなんてな……何かまだ変な感じがする……」
- 「んっ……私は、もうとっくに腹を括ってたぞ……鷹平と……初めてした時からな……」
- 柚子は熱っぽい表情を浮かべながらもくすりと笑う。
- 「そ、そういういこというのやめろよな……っ」
- 柚子らしいストレートな言葉に、鷹平の胸が高鳴る。
- 昔から言葉足らずで、不器用で、自分のそばを離れずにいてくれて──セックスの授業がなかったら、ずっと柚子の気持ちに気づかずにいたかもしれない。相変わらず不器用だが、可愛いところも、女の子らしいところもあって、大事な幼馴染だ。
- 「柚子……えーと、その……その……俺も、柚子との子供欲しいから……」
- 言ってから鷹平は自分の顔がカッと熱くなるのを感じた。果たしてこんな時に言う台詞なのだろうか。しかし、鷹平の言葉に柚子は嬉しそうに微笑む。
- 「うむ、承知した……子供、たくさん作ろうな……」
- 「くぅぅ……柚子っ!」
- その言葉を聞いた途端、鷹平の劣情が一気に上限を振り切る。柚子の身体をマットに押さえつけ、獣じみた抽送を始めた。
- ★ ★ ★
- 「ひあぁぁぁあっ? 鷹へっ……いきなりっ、激しっ……んくっ、ひんっ……ひぁぁっ」
- 最奥部をどちゅどちゅと叩かれ、柚子は悲鳴を上げる。にも関わらず、ひと突きごとに子宮と脳味噌を揺さぶられ、思考はどんどんとろけていく。
- 「やっ……鷹平、そんな突いたらっ……私のっ……もっ、開いちゃっ……」
- 「うん、柚子のここ、何か吸いついてくるっ」
- 「あっ、ひんっ……お前が……そんなにごつごつ叩くから……勝手に、開いてっ……そんなっ……ひぅっ、奥、ねじ込んできたら……っ!」
- 自分でも子宮口が開いていくのがわかる。鷹平が腹の奥を叩くたびに、子宮が喜んで鷹平に吸いついてしまう。身体が鷹平の子供を欲しがっているのだ。
- 「柚子ちゃん気持ち良さそう……いいな、お兄……」
- 横ではすずめが股をごしごし擦りながら、物欲しげな目を向けている。
- 「やっ、やっぱりちょっと恥ずかしいな……こういうのはっ……」
- すずめに羨ましそうに見つめられながらも、柚子は鷹平との子作りに夢中だ。昔からずっと鷹平が好きだった。初めて女の子としての気持ちを教えてくれたのも、セックスの快楽も、子供を産むのも、全部鷹平なのだ。
- 「鷹平、す、好きだっ……好きっ……鷹平の子供……はやくっ、孕ませてくれっ……!」
- 「やだ、柚子ちゃん……大胆っ、お姉ちゃん……恥ずかしいかも」
- 言いながらも、つぐみは柚子の大胆な告白にあてられたのか、熱っぽい顔で秘部をくちゅくちゅと指でかき回している。
- 「柚子っ……恥ずかしいっていうか……エロ過ぎっ……!」
- 「だって、だって……鷹平の子供、欲しくてっ……! 私はもう準備出来てるからっ……いつでもっ、出してくれっ……!」
- 「わかった、俺も……そろそろ、イクからっ……」
- 鷹平の抽送がさらにペースを上げ、柚子の膣奥をがつがつ叩く。
- (はぅぅ……こんなに、いいものなのか……子作りというのは……)
- 今までの快楽だけの膣内射精とは違う、本来の生殖行為の快楽に、柚子は今までにない女の悦びを覚え、抽送に合わせて夢中で腰を押しつける。
- 「いいなぁ……柚子ちゃん、お姉ちゃんもはやく鷹くんと赤ちゃん作りしたい……」
- 「うぅ……お兄、あんなに一生懸命して……はやくぅ、もっ……切ないよぅ……!」
- 交わっているそばで、姉妹が熱っぽくも物欲しげに自らを慰めている。それを横目に、二人は激しく粘膜が擦れ合う音を立て、高まっていった。
- 「柚子っ……もっ、出すぞ……」
- 「あ、ああっ……出してっ、出してくれっ……私のっ、中にっ……鷹平のっ……」
- 鷹平の肉竿が膣内でびきびきと張り詰めていくのを感じ、柚子の子宮も苦しいくらいに疼いている。入り口も完全に開いて鷹平の牡液を受け入れる準備が出来ていた。
- 「う、うぅ……もう、出すぞっ、一番……奥にっ」
- 完全に開いた柚子の子宮口に肉棒がねじ込まれるように押しつけられる。
- そして。
- 「う、うぅぅぅ……出るっ!」
- どくんっ、と肉竿が脈動した次の瞬間、うめき声とともに鷹平が射精を始めた。
- 牡液が迸り、柚子の子宮にぶちまけられる。
- 「ひっ……ぁぁああっ! 鷹平に孕まされて……わたひもっ、イ、イクぅぅうううっ!」
- 「う、うぅっ……柚子、全部、出すぞっ……くぅぅっ……」
- 「あひっ、ひっ……ひんっ、しゅごっ……鷹平のっ……はひっ、はひぃぃぃっ!」
- 子宮に熱く濃い子種を流し込まれ、柚子は悲鳴混じりのイキ声を上げる。絶頂の快楽と子作りセックスの多幸感にぶるぶると震え、鷹平の牡液を受け入れ続けた。
- ☆ ☆ ☆
- 股間のつけ根に力を込め最後の迸りを柚子の中に注ぎ込んだ後、鷹平はようやく溜息をつく。久しぶりということもあり、自分でも驚くくらいの射精量だった。
- 「はっ……はっ……鷹平ので、私の腹が……たぷたぷになってるみたいだ……相変わらずすごい量だな……これならすぐにでも孕めそうだ……」
- 未だに絶頂にひくつく柚子が期待するような、呆れたような表情を浮かべる。
- 「鷹くん、はやくはやくっ……次はお姉ちゃんっ!」
- 待ちきれなくなったのか、つぐみが切羽詰まった声を上げる。
- 「ほら、鷹平……お前の姉が待ってるぞ……してやってくれ……」
- 柚子の言葉に鷹平は苦笑し、ずるりとペニスを引き抜いた。射精直後にも関わらず、柚子の粘液にまみれた肉棒は萎える気配が全くない。
- 「はやくっ……鷹くん、お姉ちゃんも準備出来てるからぁ……!」
- 言ってつぐみは自身の肉裂をぱくっと広げ、内部をさらけ出す。その声はもう苦しげで今までの姉の威厳のようなものは全くなかった。
- 「いつもいつも、しょうがない姉ちゃんだな……すずめ、ちょっと待ってろよ」
- 「ん……わかった」
- 苦笑した鷹平は、こくりと素直に頷くすずめの頭をなでてから、勃起を姉の秘穴をくちゅくちゅとこね回す。そして、粘液まみれの牡棒を姉の肉穴に押し入れた。
- 「はぅぅぅぅっ! 鷹くんのっ……入って……はひっ、はひっ……」
- 「う……わ、姉ちゃんの……すごっ」
- 姉の肉壺は、奥へ奥へと鷹平を導くように蠕ぜん動どうを繰り返している。先端を差し込んだだけのつもりなのに、あっという間に根本まで吸い込まれるように埋まってしまった。
- 「あはっ……はっ、はっ……鷹くんのおちんちん……ずっと待ってたんだよぉ……?」
- そう言って涙ぐむ姉の膣内は既に愛液の沼になっていて、膣襞がうねるように鷹平の肉竿に絡みついてくる。甘やかすようなゆったりとした性感だ。
- 「ホントにしょうがない姉ちゃんだな……」
- ちょっと鬱陶しいけどしっかり者で、世話焼きで、みんなの憧れの生徒会長なのに、ブラコンで、弟にべったりだ。しかし、姉のそんなブラコンっぷりも今の鷹平には愛おしい。やはり姉は姉だが、今は大事な女の子でもあるのだ。
- 「姉ちゃん……俺──」
- 「うんっ、お姉ちゃんも好きっ……! 鷹くんのこと好きっ……! 好きっ! だから早く赤ちゃん作ろっ……!」
- 「姉ちゃん、昔からそうだよな……」
- 相変わらず姉の気持ちは一直線に自分に向いている。そんな姉をいつまでも自分のものにしておきたい。そんな想いに、鷹平は姉に子種を注ぎ込むため抽送を始めた。
- ★ ★ ★
- 「きゃぅっ……ぅぅぅぅ、鷹くんのっ……動いて……くぅんんっ……」
- 鷹平の肉棒が膣穴を出入りし始めるなり、つぐみは嬌声を上げる。
- 大好きな弟とエッチな部分が擦れ合うだけでも嬉しいのに、赤ちゃんまで作れるなんて。鷹平の小刻みなピストンでごちゅごちゅ膣奥をこね広げられ、つぐみはあっという間に高まっていく。
- 「ひぅっ……鷹くんっ……ふぁっ、あんっ……そんなのっ、どこで覚えたのぉっ……!」
- 「う、うん、こうして……奥、広げて、赤ちゃん作りやすいように」
- (はぅぅぅ……なんてお姉ちゃん孝行なのっ……! そんなにされたらっ……赤ちゃん出来ちゃうに決まってるよぉ……!)
- 弟との本気の子作りに、つぐみの胸と子宮が切なく締めつけられる。普通は同級生とお付き合いしたり、エッチしたりというのはわかっている。それでも、つぐみにとって大事な男の子といえば鷹平しかいなかった。お姉ちゃんにとって弟は何よりも大事な存在だ。
- 「ねっ、鷹くんっ……いいのっ? お姉ちゃん、ホントに赤ちゃん産んでいいのっ?」
- 「うんっ……姉ちゃん、産んで、俺の子供」
- 「はぅぅぅっ! うん、うんっ……いいよっ、お姉ちゃん……赤ちゃん産むねっ」
- 弟の率直な言葉に、つぐみはまた一段と高まる。今度はおままごとのお父さんとお母さん役ではなくて、大人の身体で本当にお母さんになれるのだ。
- (うぅぅぅ……溶けちゃう! お姉ちゃん幸せ過ぎて溶けちゃう!)
- 弟と繋がっている場所、膣と子宮がどろどろに溶けてしまいそうな多幸感につぐみは息を喘がせる。夢にまで見た子作りセックスの快楽にどっぷり漬かってしまっていた。
- 「姉ちゃん、奥……どろどろしてきてっ……くっついてきた、これっ、もうイキそう?」
- 「う、うんっ……お姉ちゃん、もうイキたいっ! 鷹くんの中出しでイキたいよぉっ!」
- 子宮が降りてきて、大事な弟の赤ちゃんの素を、出来るだけ飲み込もうとしているのを感じる。つぐみはもう姉の威厳もなく、喘ぎながら鷹平に射精をねだるしか出来ない。膣洞もそれに応えるようにぎゅるぎゅるとうねって、弟の肉棒を絞り上げていった。
- 「……っくぅ、姉ちゃん、そんなにしたら、俺もっ……もう、出すよ」
- 鷹平の抽送もさらに慌ただしく、つぐみの中を出入りし、膣奥をごつごつと押し開く。
- 「ひぅっ? 鷹くんっ……はぅっ、んぁぅっ……はやく、はやくっ……ひぐっ……」
- 絶頂間近のつぐみは弟にしがみついてはひはひと喘ぐ。身体中が子宮になってしまったみたいに、鷹くんの赤ちゃんの素が欲しくて苦しいくらいだ。
- 「出すよ、姉ちゃんっ……ぐっ……うぅぅううっ!」
- うめき声とともに、鷹平の肉棒が柔らかく開いた子宮口に押しつけられる。次の瞬間、先端が弾け、熱液がどばっとつぐみの子宮内に注ぎ込まれる。
- 「きゃぅぅぅぅううううっ! 鷹くんのっ……赤ちゃんの素っ、お姉ちゃん、赤ちゃん出来ちゃうぅぅぅっ……!」
- 弟の子種に子宮を満たされ、一気に昇り詰めたつぐみは女の悦びに感極まった声を上げる。膣は深く密着したままの肉棒から、より多くの精液を搾り取ろうとうねり、締めつけた。
- 「うあっ……姉ちゃん、そんなに動かしたらっ……すずめのぶんも全部、出ちゃっ……」
- 「うんっ、うんっ……鷹くん、しゅきっ、しゅきっ……鷹くん……はふっ、はふっ」
- 今日まで溜め込んだ弟の濃い牡液が女の中心にとぷとぷと溜まっていくのを感じながら、つぐみは弟をうわごとのように呼び続けた。
- ☆ ☆ ☆
- 「はぁ……はぁ……すずめもちゃんとしてやるからな……」
- 鷹平はしがみついてくる姉から離れ、柔らかくなったペニスを引き抜く。
- 「ん…………」
- さっきからすずめが熱っぽい目でこちらを見ている。すぐにでもしてやりたいのだが。
- 「ごめん、すずめのぶんもちゃんと残ってるから──あれっ、くそっ……」
- 連続で射精したせいか、さすがに鷹平の肉棒も柔らかくなってきている。何とか硬さを取り戻そうと自らしごくが、連続で射精した直後のためなかなか復活しない。
- 「あぅ……お兄、あぅ……えと……」
- すずめが何か言いたそうに口を開いてはぱくぱくしている。素直じゃないすずめのことだ。きっと自分が本当に出来るかどうか心配で仕方ないが、どうねだっていいかわからないのだろう。その時。
- 「こら、すずめちゃん……ちゃんとお兄ちゃんにおねだりしないと」
- 言って姉がすずめを抱きしめ、あやすようにちゅっ、と頬に口をつける。
- 「しょうがないな、すずめは……ほら、こうやってちゃんと……」
- 柚子までもがすずめに寄り添い、妹の肉裂をぬぱっ、と開く。
- 「あっ、やっ、うそっ……はぅぅぅぅっ……」
- 姉と幼馴染にむぎゅっと挟まれ、秘部をさらけ出されてしまたったすずめは、膝をぷるぷる震わせ縮こまってしまうが。
- 「す、すずめ……っ! そんなことされたらっ……俺っ──」
- 恥ずかしさに顔を真っ赤にしながらも、とろとろになった内部を見せつけられ、鷹平の下半身にぐっと血が集まり、脈動に合わせて反り返っていく。
- 「すずめっ……! 入れるぞっ」
- 鷹平は堪らず、半勃起をすずめの肉穴に突き立てる。
- 粘液にあふれた膣肉をかきわけ、最奥部までぶりゅっ、と入り込んだ。
- 「……んぁぁぁぁあっ? お兄っ……まだ硬くないのにっ……はひっ、はひっ……」
- 「はぁ……すずめの中、もうとろとろだな……」
- すずめの膣内は恥ずかしがるようにひくひくと収縮を繰り返している。妹とつながった高揚感に鷹平は熱い溜息を吐き出すが、すずめは顔を真っ赤にして必死に声を抑えている。
- 「どした? すずめ……」
- 「あぅ……だって、やっぱ……お兄の赤ちゃんとか……恥ずいし……」
- 「こら、すずめちゃん……だめでしょ? 鷹くんが頑張ってるんだよ?」
- 「あぅ……だって……恥ずいんだもん……」
- 姉になだめるように頭をなでられながらも、すずめは嫌々をするように首を振る。
- (くぅぅぅっ……こいつっ……)
- [image file=../image/i241.jpg]
- 妹というのは本当に面倒だ。生意気で、人任せで、構ってやらないとすねるし、積極的になったかと思ったら、今度は恥ずかしいと言い出す。本当に面倒な生き物だ。でも、そんな妹だからこそ、自分が最後まで面倒を見てやらなければならない。
- 「大丈夫だ、すずめ、全部俺に任せればいいから……っ!」
- 妹への愛おしさと情欲に煽られ、鷹平は腰を振り始めた。
- ★ ★ ★
- 「やぁぁっ! お兄の赤ちゃんやだぁぁっ……! ひぁっ……やぁんっ……」
- まだ柔らかい兄の勃起が膣内を抉り始めるなり、すずめは声を上げる。
- お兄の赤ちゃんは確かにほしい。お姉ちゃんと柚子ちゃんにも置いていかれたくない。それなのに、本当にお兄の赤ちゃんを作ると思うと、やっぱり恥ずかしくて素直になれない。
- 「こら、すずめ……ちゃんとおねだりしろ、鷹平が頑張ってるんだぞ?」
- 「そうだよ? すずめちゃん……ちゅっ、ちゃんと鷹くんにお願いして?」
- 「あっ、やだっ……お姉ちゃんと柚子ちゃんもっ、やだぁ……」
- 二人に身体中をまさぐられ、顔中にキスを浴びせられ、すずめは哀れっぽい声を上げる。
- みんなでするなんて反則だ。お兄は激しいし、お姉ちゃんと柚子ちゃんはあったかくて、柔らかくて、みんなにエッチなことをされたら正直になってしまう。
- 「うぅ……わかったよぅ! 言うからぁ……! お兄の赤ちゃんほしいよぅ……!」
- すずめの言葉を聞くなり、鷹平のペニスが膣内でびきっ、と硬くなる。
- 「くぅっ……すずめっ! ちゃんと赤ちゃん産ませてやるからなっ!」
- 「ひゃっ? あっ、お兄のっ……んぁっ……あぁっ……! やんっ……んくっ……」
- エラの張った肉傘が膣洞をごりごりと押し広げ、膣奥をみちみちと小突き始める。最奥部から込み上げてくる快楽に、すずめの羞恥心は次第に薄れていった。
- 「ふふっ、すずめちゃん……やっと素直になったね……よしよし」
- 「ほらほら、頑張れお兄ちゃん……すずめが赤ちゃんほしがってるぞ」
- 「うん、わかってる……っ、すずめ……もう放っておいたりしないからっ」
- 姉に頭をなでられ、柚子が身体をまさぐってくれる。そして兄が息を荒げながらも、自分の中に牡精を放とうと必死で抽送を続けてくれている。兄と姉と幼馴染に構われ、すずめの身体はじわじわと高まっていく。
- (えへへ……お兄の赤ちゃん、ホントに作っちゃうんだ……恥ずいけど……)
- 昔はいつもお姉ちゃんと柚子ちゃんにお母さん役を取られていたのに、今度は本当に女の子の一番大事な役目が出来るのだ。より深くつながろうと、すずめは脚を絡めて鷹平を引き寄せ、肉壺を収縮させる。
- 「すずめっ、そんな締めつけたら……そろそろ、出るぞっ……」
- 「あっ、やっ……きゃぅっ……お兄っ、ひゃっ……やっ、やだぁ……」
- 兄の抽送のペースが次第に速くなり、甘くふわふわとした性感から牝の本能を揺さぶるような打擲ちょうちゃくに変わり、すずめはふるっ、ふるっ、身体をひくつかせる。
- 「ふふっ、頑張れ、お兄ちゃん……すずめにもたくさん注いでやれよ」
- 「すずめちゃん、お兄ちゃん、出してくれるって……よかったね」
- すずめの高まりに合わせ、姉が胸をまさぐり、柚子が肉芽をくちゅくちゅと指でこねる。
- 「きゃぅぅっ? やっ、しょれっ、ひぅっ……しょこっ、そんなぐりぐりしたらっ」
- 兄の抽送と二人の愛撫を受け、すずめは一気に昇り詰めていく。膣奥は兄の吐精を待ちわびて痛いくらいに疼いている。
- 「すずめっ、もう出すぞっ……全部俺に任せればいいからなっ」
- 「ひゃっ、あっ、うんっ……お兄に任せるっ、任せるからぁ……はぅぅっ……!」
- 兄の言葉にすずめはこくこく頷き、打擲を受け止める。
- いつも意地悪なお兄だけど、最後には何でもしてくれる。全部お兄に任せればいいのだ。
- 兄が吐精を迎えようとしているのを膣奥でも感じ、切ないような愛おしさがすずめの膣奥にこもっていく。
- 「鷹平、頑張れっ……もうこっちは準備完了してるぞっ、中に出してやれ」
- 「鷹くん、出してくれるって……すずめちゃんも受け止めて上げて」
- 「うんっ……うんっ……お兄のっ、赤ちゃん……ちょうだいっ、ちょうだいっ……」
- 二人に促され、すずめは感極まった声を上げる。兄の激しい打擲で子宮口は完全に開き切った一方、膣洞はぎゅうぎゅうと収縮し、兄の射精を今か今かと待ち受けた。
- 「くっ、ぅぅぅっ……すずめ、出すぞっっっっ!」
- 兄が切羽詰まった声を上げ、すずめの膣奥を抉ると同時に牡欲を爆発させた。
- 牡の子種を待ちうけるように開いていた子宮に、どばっと牡液が降り注ぐ。
- 「ひぐぅぅぅぅううっ! お兄っ……あっ、ひぁっ……やぁぁぁぁぁああああ!」
- 兄の牡液を身体の中心部に注ぎ込まれ、子宮が焦げつきそうな熱い絶頂に、すずめはぶるぶると身体を震わせる。
- 「いいぞ、鷹平っ……ここに全部出すんだっ」
- 「よかったね、すずめちゃんっ……これでお兄ちゃんの赤ちゃん産めるんだよ」
- 「うんっ……うんっ……お兄っ、はひっ、はひぃぃぃ……!」
- 兄の子種が注ぎ込まれている間も、姉と柚子が優しく身体をなで回し、キスを浴びせてくる。身体中に満ちていく安心感と多幸感にすずめはうっとりと目を細め、身体を震わせ続けた。
- ☆ ☆ ☆
- やがて──。
- 「はぁ……はぁ……これで、みんな……」
- 鷹平は腰を引き、すずめの膣から柔らかくなったペニスをずるりと引き出した。
- 目の前には、鷹平が想いの限りを注ぎ込んだ三人が荒い息をついている。秘裂からとろとろと白濁をこぼしながらも、うっとりと目を細めていたが。
- 「……む、鷹平……これではまだ、足りないのではないか?」
- 「うん、妊娠するのって結構大変みたいだし……」
- 「もっとたくさんしておいた方がいいと思うな……?」
- むくりと起き上がった三人が鷹平に熱っぽい視線を向けてくる。
- その時、昼休みを終えるチャイムが鳴る──。
- 「で、でも、授業……」
- 「いいよ、今日は授業サボってエッチしよ? お姉ちゃんが許可しますっ」
- 「ちょっ、姉ちゃん……?」
- 姉にそんなことを言われては鷹平も頑張るしかない。早くも鷹平の下半身は、再び三人と交わるために硬くなっていくのだった。
- [image file=../image/i247.jpg]
- 秋の午後、空き教室の窓には柔らかな日差しが差し込んで来ていた。
- 「んっ……鷹へっ、ふぁっ……あぁっ、もうちょっと……奥ぅっ……やっ」
- 「こ、こら、柚子……そんな激しくしたらっ」
- 腰にまたがり、たぱたぱと身体を揺らす柚子に、鷹平は思わず声を上げる。
- 何しろ、柚子の腹はもうかなり張り出していて、動くのも大変そうだ。胸も以前よりも張っていて、乳首も膨れて黒みがつき、身体全体に柔らかく肉がついている様は、女性の身体は出産のためにこんなに変わるのかと驚くばかりだ。
- にも関わらず、柚子は鷹平の上で夢中で腰を揺らしている。
- 「し、仕方ないだろっ……久しぶりなんだからっ……勝手に腰がっ……ひんっ……」
- 「だからって──んむっ?」
- 「こーら、鷹くん、お姉ちゃんもいるんだからっ……ちゅっ、ちゅっ……」
- 「やっ、お兄、お姉ちゃんばっかりずるい……ちゅぅぅっ……」
- 鷹平の気を惹こうと、つぐみとすずめがぴーぴー騒ぎながら身体を押しつけてくる。そんな二人のお腹も大きく膨らみ、鷹平に密着するのも大変そうだ。
- 「わかったからっ……喧嘩するなって、ほらっ……」
- 鷹平も姉妹を抱き寄せ、二人の唇を交互についばんでやる。
- あれから半年と少し、めでたく妊娠した柚子、つぐみ、すずめのお腹の中では鷹平の子供達が順調に育っていた。
- あの後、鷹平達は子作りに励んだのだが、結局授業期間内に妊娠することは出来ず、『見込み妊娠』という特例で落第を逃れることが出来た。そしてその後も子作りを続け、何とか全員が妊娠することが出来たのが4月。
- それからいろいろなことが起きたが、相変わらずの関係を続けている。
- 「んっ……あっ、ふぁっ……鷹平っ、んくっ……これっ、やっぱり、いいっ……」
- 「こ、こら……柚子っ、もうちょっと身体を大事にしろっ」
- 「んふっ……ふぅっ、ずいぶん父親らしいことをっ、言うようになったなっ……」
- お腹が張っているせいか、身体を後ろに倒して腰を揺らす柚子の姿は以前からは想像もつかない。
- それでも、セックスの授業のお陰で、曖昧だった関係から抜け出し、結ばれることが出来たのは結果的に良かったのだろう。まだ普通の女の子らしく振る舞うことに抵抗があるらしいが、それでも柚子らしいまっすぐさで一心に愛情を注いでくれる。少しずれているけれども、鷹平にとって大事な女の子だ。
- [image file=../image/i249.jpg]
- 「ちゅっ……鷹くん、次はお姉ちゃんだからね……そろそろ授業始まっちゃうからっ」
- 「こらこら、姉ちゃんがそんなことしたら俺が怒られるんだぞ」
- 言いながらも鷹平は姉の唇を吸ってやる。
- 「やだっ……お姉ちゃん、鷹くんとエッチしないと授業に集中出来ないもんっ」
- 姉も相変わらず鷹平にべったりだ。
- 近所の大学に進学したはいいものの、毎日のように高校にやってきては鷹平の世話を焼く。周囲にブラコンだと思われようが構わずに好意をぶつけてくる、そんな姉にくすぐったくなるような愛おしさを感じる。鷹平にとっては姉であり、大事なお嫁さんの一人だ。
- 「何だよぅ……お兄、いっつも柚子ちゃんとお姉ちゃんばっかり……っ、んむぅっ……」
- 「すずめもちゃんとしてやるからっ、ほらっ……んっ」
- 「やらっ……うぅっ、ちゅぅっ……ちゅむっ……」
- ふてくされたすずめの唇を吸ってやると、最初は嫌がりながらも、やがてちゅぴちゅぴと吸い返してくるすずめ。
- 周囲にブラコンだとバレてしまっても、相変わらず生意気で、鷹平が柚子や姉に気を取られるとすぐにぴーぴー騒ぎ出す、へそ曲がりなところは以前とちっとも変わらない。鷹平にとっては面倒で手間のかかる生き物のままだが、同時に大事な女性の一人だ。
- 「鷹へっ……私、もっ……もう、イっちゃ……ひっ、あぁっ……これっ、あぅぅっ……」
- 「柚子ちゃん、早く代わってよねっ、もぅっ……ちゅっ……ちゅぅぅっ……」
- 「うぅぅ……お兄っ、わらひもっ……ちゅっ、れるっ……ちゅるっ……」
- 三人とも鷹平の子供を妊娠したとはいえ、相変わらずみんなで押し合いへし合い、ままごとの延長線上のような小競り合いが続いている。それでも以前のような関係に戻れたことが鷹平には嬉しかった。楽しくて、騒がしくて──そしてエッチで。
- 「あっ、あぁっ……鷹平のがっ、私の奥っ……突いて、ひっ、ひんっ……私、も、もぅっ……イ、イって……」
- いよいよ激しく腰を揺らす柚子だが、身体を後ろに倒しているせいで結合部が露わになっている。出産に備えた女裂は濃く色づき、内側からほつれ出す媚肉はたっぷりと肉が乗り、怪しくぬらついている。
- 色づき膨れた乳突起や肉裂は確かに綺麗とは違うのだろうが、これから新しい命を産もうとする女性のぞくぞくするような魅力があった。そして自分が三人をこんな身体にさせたのだという牡の達成感に、鷹平の下半身に熱いものが渦巻き始める。
- 「あ、ああっ、俺も……っ」
- 「鷹くんっ……こっちも忘れないでっ……ちゅっ、ちゅっ……」
- 「柚子ちゃんの次、ちゅっ、わらひだからねっ……はむっ、はむっ……」
- 「わかってるからっ……! ほらっ、ちゅっ……ちゅぅぅっ」
- 高まっていく下半身に身を任せながらも、鷹平は姉妹の唇を吸い、吸わせてやる。
- 三人同時を相手にするのはやはり大変だが、これも自分の役目なのだ。
- 「ああっ、鷹平っ、鷹平っ……私、もうっ、イっちゃ……ひっ、あぁっ……」
- 柚子の身体がぶるぶると震え、膣洞もそれに合わせて小刻みな収縮を始める。
- 「柚子、出すぞっ……」
- それに煽られ、鷹平の腰の奥から熱いものが駆け上がってきた。それに逆らわず、鷹平は快楽のままに劣情を吐き出そうとするが。
- 「んっ……こ、こらっ、子供がいるんだぞっ、出すなら、外に──」
- 柚子が腰を浮かせ、結合を解く。
- 「ご、ごめん……うぅっ!」
- ずぽっ、と引き抜かれた鷹平の肉棒がびくっ、びくっ、とのた打ち、牡液を柚子の腹に吐き散らした。
- 「ふあっ? あっ……ああっ、鷹平のっ……私の腹にかかって……あひっ……ひぁぁぁっ、イ、イっちゃ……はぅぅぅぅっ!」
- 大きく張った腹に熱液を浴びせられ、柚子が感極まった声を上げ、ふるっ、ふるっ、と身体を震わせる。
- 「うっ、っくぅ……柚子の腹に全部かけるからっ」
- 鷹平も、自身が孕ませた大きな腹に欲望をぶちまける快感に腰を震わせ、柚子の腹に牡液をふりかけていく。
- やがて──。
- 「はぁ……はぁ……ごめん、柚子、中に出しちゃうとこだった……」
- ようやくすべてを出し切った鷹平は、謝りながらも柚子の腹にかかった自身の白濁の量に満足の溜息をつくが。
- 「はぁっ……はぁっ、鷹平っ……もう一回! もう一回するぞ……!」
- 「だーめ! 次はお姉ちゃんっ……お姉ちゃんの番っ!」
- 「違うもんっ……私だよねっ? お兄……昨日、約束したもんっ……!」
- 「こらこら……みんなちゃんとしてやるから」
- 三人がむぎゅむぎゅ身体を押しつけて小競り合いを始め、鷹平は溜息混じりに苦笑する。
- こんなに幸せでいいのだろうか。幼馴染と、姉と、妹と、こんなに愛されて。きっと大変だろうけど、これからもこんな幸せが続いてほしい。そんな思いに鷹平は三人を強く抱きしめるのだった。
- あとがき 橘トラ
- はじめまして。またはこんにちは。橘トラです。久しぶりのオリジナル作品です。
- 幼馴染や姉妹と授業でエッチをする学園ライフ、お楽しみいただけましたでしょうか。
- 男子なら一度は「性教育の授業で実技があったら」と妄想したことがあると思います。今回はそんな男の子の夢を形にするためにオリジナル作品として執筆しました。
- 実際、そんなことになったらどうなるんでしょうね。体育祭のフォークダンスみたいな感じでしょうか。可愛い子とずっとペアのままでいたかったり、知っている子と当たると妙に気恥ずかしかったり。そんなドキドキ感を出せていたらと思います。
- 今作のヒロインの幼馴染、姉、妹は昔からそれぞれに主人公を慕って、ままごとのような奪い合いを続けています。エッチの授業で男女の関係になってしまいますが、昔の関係も続きます。エッチをしながらもままごとの延長線にいるような、そんな感じも楽しんでいただけると嬉しいです。もちろん最後はハッピーエンドにしました。
- 最後に、可愛くてエッチなイラストで作品を引き立ててくださった赤木リオ様、執筆の機会をくださったパラダイム出版様、関わっていただいた皆様にお礼を申し上げます。今作は執筆が遅くお世話をかけてしまいましたが皆様のお陰で形にすることが出来ました。 そしてもちろん読んでくださった皆様、楽しんでいただければ幸いです。
- それではまたどこかでお会いしましょう。
- ぷちぱら文庫 Creative
- 少しょう子し化かの影響えいきょうでSEXが必修ひっしゅうになりました。
- 2018年6月20日 EPUB版発行
- ■著 者 橘トラ
- ■イラスト 赤木リオ
- 発行者 久保田裕
- 発行所 株式会社パラダイム
- 〒166-0011
- 東京都杉並区梅里2-40-19 ワールドビル202
- TEL 03-5306-6921
- ©TORA TACHIBANA ©Rio Akagi
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