モノクロの街の中を歩く 一人で私は闇に溶ける
誰かと待ち合わせのあの子は
まだつまらなそうな顔をしてた
溜め込んだ言葉がずっと 喉の奥に刺さって
何が言いたいのか分からなくなっていた

いつかの記憶が思い出せず 終わらない夢の中を歩く
信号の横で待つあの子は 誰にも知られずに泣いていた
何も言わないように 傷がつかないように
大事にしてたもの どこかに消えてゆく

こんな夜でもさ 夢ではいつも笑えていた
空から落ちる月明かりが 私の涙照らしていた
何も言わないでここで待っているの 思い出してまた揺れて
辿り着いた駅の待合では 誰もいなくなっていた
どこかでチャイムの音が聞こえていた
どこまでも続いてゆく道の中で まだ私一人だったんだ


モノクロの夜の街を歩く 私は段々悲しくなる
誰かを待っていたあの子は 誰にも知られずに消えていた
とても美しいようで ひどく醜いような
この街にいたことも いつか忘れてゆく

こんな夜でもさ 夢ではいつも笑えていた

遠くの街に行く電車は もうどこかに行ってしまった
空から落ちる月明かりが 私の涙照らしていた

何も言わないでここで待っているの 思い出してまた揺れて
辿り着いた駅の待合では 誰もいなくなっていた
どこかでチャイムの音が聞こえていた
どこまでも続いてゆく道の中で まだ私一人だったんだ