Advertisement
Not a member of Pastebin yet?
Sign Up,
it unlocks many cool features!
- page 82
- 読経するヤマビコ
- 幽谷 響子 Kasodani Kyouko
- 能力 音を反射させる程度の能力
- 危険度 低
- 人間友好度 極高
- 主な活動場所 妖怪の山、命蓮寺等
- 山に向かって大声を上げると、律儀に返事をしてくれる妖怪山彦である。古来から何処の山にもいる有り触れた妖怪である。
- 楽しげな声には楽しく返事をし、怒りの叫びには逆ギレで返す明るく楽しい妖怪だが、近年では個体数が減少しつつあるようだ。
- その理由は、里の人間に山彦の声の正体が音の反射だと噂され始めたことで、山で大声を上げて話しかけてくる人間の数が減ってきたからだ。多くの山彦が存在意義を失い、自然消滅していったようだ。
- 彼女はそんな世を虚しく思い出家した。今は命蓮寺で修行しているようである。修行の内容は、毎日の門前の掃除だという。お寺から聞こえて来るお経の声で、殆どのお経を暗記してしまったようだ(*1)。もちろん意味は理解していない。
- 大きな耳と小さな尻尾を持っていることから判る様に、元は獣の妖怪である。しかし、肉食獣のような凶暴さは持ち合わせていない。大声を上げる癖に比較的臆病で、登山客と鉢合わせするとすぐに姿を消す。そうして離れたところから、大声で「どうだ、驚いたか!」と呼びかけるのである。遠くから大声を上げるものは、基本臆病なのだろう。
- ちなみに、一人のときは割りと大人しい妖怪の筈だったのだが、最近はお経の独り言をはじめたようだ。少しストレスが溜まって (cont'd on next page)
- *1 門前の妖怪、習わぬ経を読む。
Advertisement
Add Comment
Please, Sign In to add comment
Advertisement